インテリアコーディネーター資格試験は、専門性が高く、想像よりも難関資格です。

学科の一次試験と、プレゼンテーション・論文の二次試験から構成され、一次試験を突破しないと、二次試験に進むことができません。

インテリアコーディネーター資格試験の受験を検討している方は、どう対策をたてたらいいか、頭を悩ませているかもしれませんね。

そこで今回は、インテリアコーディネーター資格試験の受験を検討している方のために、最初の関門となる一次試験について、その概要と勉強のポイントをお伝えします。

インテリアコーディネーター資格試験 一次試験概要

インテリアコーディネーター資格試験一次試験の概要をご紹介します。

試験概要

主催

公益社団法人インテリア産業協会

試験日程

毎年1回の実施

一次試験:10月中旬(2022年度は10月9日(日))

試験内容

時間

一次試験 学科 マークシート方式 / 160分

事前説明 12:15~12:30、実施時間 12:30~15:10

受験資格

なし。(年齢、性別、学齢、職業、経験は問わない。)

受験タイプ

受験料

➀基本タイプ:同一年度内に一次試験と二次試験の両方を受験。

受験料:14,850円(税込み)

※一次試験が不合格となった場合、二次試験を受験できない。

②一次試験先取りタイプ:一次試験のみを受験。

受験料:11,550円(税込み)

※一次試験に合格しても、同一年度内に二次試験を受験できない。

受験地

北海道・岩手県・宮城県・群馬県・東京都・愛知県・石川県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県の全12地域

※試験会場の確保状況により近隣になる場合もあり。

※最終的な受験会場は、受験票で確認。

出典:公益社団法人インテリア産業協会公益社団法人インテリア産業協会

申込みから資格取得までの流れ

申し込みから一次試験受験の流れは下記の通りです。

申込み一次試験一次合否発表二次試験二次合否発表
7月下旬~8月上旬10月中旬11月上旬12月中旬2月中旬

関連コラム:インテリアコーディネーター資格試験の試験日と申込方法は?

一次試験免除制度

一次試験に合格した後、次年度から3年間は、一次試験が免除されます(申込み手続き時に免除申請)。

試験に関する詳細は、インテリアコーディネーター資格試験を主催する「インテリア産業協会」のWebサイトで告知されます。

状況が変化する場合もあるので、内容をこまめにチェックしておきましょう。

一次試験の試験範囲・審査基準

一次試験の内容について、出題範囲や審査基準について、詳しく解説していきます。

試験科目について

一次試験はマークシートによる択一式で、50問出題されます。

下図のように、例えば、第1問の中にア〜エといった問題があり、それぞれの解答群が用意されているというイメージです。

50問といっても、実際にマークシートに記載するのは、200問近くになります。

※一次試験設問のイメージ

試験の範囲・内容

インテリアコーディネーターは、依頼主の住まいに関する希望や理想を叶えるため、インテリアに関する専門知識を有しておく必要があります。

そのため、インテリアコーディネーター資格試験の一次試験は、想像以上に広範囲から出題されます。

インテリア産業協会では、次のように出題範囲を定めています。

【一次試験の範囲】

  1. インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
  2. インテリアコーディネーターの仕事に関すること
  3. インテリアの歴史に関すること
  4. インテリアコーディネーションの計画に関すること
  5. インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
  6. インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
  7. 環境と設備に関すること
  8. インテリアコーディネーションの表現に関すること
  9. インテリア関連の法規、規格、制度に関すること

出典:インテリア産業協会公式Webサイト

インテリアを構成する部材(家具やカーテンなど)を中心に、照明や水回りなどの設備機器について、建物の構造や仕上げ材など、建築に関わる知識も必要です。

また、これらを取り巻く歴史や、背景、法律についても正しい知識を持っておかなければなりません。

審査基準について

一次試験の審査基準は、上記の出題範囲の基礎知識を有しているかどうかで判断されます。

例年、インテリアエレメント・関連エレメントに関する設問が多く見られますが、全ての出題範囲を網羅した学習が大切です。

一次試験に落ちる可能性は?

インテリアコーディネーター資格試験の一次試験合格率は、30〜34%で推移しています。

出典:インテリアコーディネーター資格試験 過去の資格試験結果

この結果からも、一次試験突破は、そう簡単ではないことがうかがえます。

一次試験に落ちてしまう人は、「準備を怠ったまま試験に臨んでしまう」という傾向があります。

マークシートの択一式だからといって、油断していると、合格を手にするのは難しいでしょう。

一次試験対策・勉強法

インテリアコーディネーター資格試験一次試験の突破には、しっかりとした学習が必要です。

インテリアコーディネーター一次試験の合格点は、公表されていません。受験者数や合格率などから、全体の70〜75%程度の正答率が合格ラインと予想されます。

どのような対策や勉強方法が有効か、合格を勝ち取るためのポイントをまとめます。

スケジュールを立てる

インテリアコーディネーター資格試験は、年に一回のチャンスです。

実現可能な学習計画をたてて、勉強時間を確保することが大切です。試験日から逆算して無理のないスケジュールをたてていきましょう。

学生や社会人、主婦の方など、時間の制約がある中での学習は簡単ではありません。効率的に取り組むために、スクールや通信講座を検討してみるのもおすすめです。

専門用語に慣れる

インテリアや建築には、聞きなれない専門用語が多数使われています。インテリア関連の用語集があると重宝します。

テキストは、図解や写真が豊富な物を選ぶと良いでしょう。

過去問題を解く

インテリアコーディネーター資格試験の一次試験を突破するには、過去の出題傾向を掴むことが大切です。

そのためには、過去問題を解いて、試験慣れしておきましょう。

過去問題は、何度か繰り返し演習します。学習の仕上げ段階になったら、実際の試験時間である160分を想定して、模擬試験形式で取り組みます。

試験の時間配分を体感しておくことで、当日も落ち着いて試験に臨むことができます。

まとめ

今回は、インテリアコーディネーター資格試験の一次試験について、試験の概要や勉強のポイントをご紹介しました。

インテリアコーディネーター資格試験の一次試験は、簡単な試験ではありませんが、早めの対策と、ポイントを押さえていけば、一発合格も夢ではありません。

記事の内容を参考に、ぜひ合格への第一歩を踏み出してみてください。

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