FP（ファイナンシャルプランナー）2級の資格取得を目指して勉強中の方は多いと思います。

FPは独占業務がないため取得しても意味がないという意見もあります。ここでは、FP2級を取得してよかった理由を6つ紹介します。

また、FP2級の難易度についても詳しく解説します。

FP2級の取得を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

FP2級を取得してよかった6つの理由

FP2級を取得してよかった6つの理由は以下の通り。

• お金について幅広い知識が身につく
• 就職や転職が有利になる
• 資格手当や評価の対象になることも
• FPとして独立できる
• 一度取得したら一生有効
• 活用次第で人生が変わる

FP2級は社会人から学生、主婦の方に至るまで、幅広い層が取得を目指す人気の高い資格です。

それでは順番に、FP2級を取得してよかった理由を見ていきましょう。

お金について幅広い知識が身につく

FP2級の学習内容は、6つの分野に分けられているため、幅広いお金の知識が身につきます。

1. ライフプランニングと資金計画
   社会保険、公的年金、企業・個人年金、中小企業・個人の資金計画、住宅ローンなどに関する知識
2. リスク管理
   生命保険、損害保険、第三分野の保険など、保険制度やリスクマネジメント全般に関する知識
3. 金融資産運用
   生命保険、損害保険、第三分野の保険など、保険制度やリスクマネジメント全般に関する知識
4. タックスプランニング
   所得税、住民税、消費税、法人税、税額控除など、税制に関する知識
5. 不動産
   不動産取引、不動産に関する法令上の規制、不動産に関する税金、不動産の有効活用など、住宅や宅地に関する知識
6. 相続・事業継承
   贈与・相続と法律、贈与・相続と税金、不動産の相続対策、相続と保険の活用、事業承継対策などに関する知識

こうした幅広い金融知識を得ることで、自分の人生に大きな影響を与えることができます。

また自身の家計やライフプランの見直しにも、FP資格の勉強は有効です。

就職や転職が有利になる

一般的にFP2級から、取得資格として履歴書などに記載できます。

そのため金融業界や保険業界の就職や転職が有利になるでしょう。

他にも、不動産業界やコンサルティング業界、税理士をはじめとした士業などでもFP資格を活用できます。

FPはさまざまな業種と組み合わせが可能なため、多くの業界で就職や転職に有利になるでしょう。

資格手当や評価の対象になることも

会社によっては、FP2級を取得していることで、資格手当がつくことがあります。

実際に金融系の業界では多くの企業がFP資格の取得を推奨しており、取得すると評価の対象になる可能性があります。

FPとして独立できる

FP2級を取得すると、ファイナンシャルプランナーとして独立が可能です。

独立開業するにあたっては、特に制限がないため未経験でも独立できます。

ただしFP3級となると、取得している人が多いため、独立した際の肩書が弱いです。

独立して安定した収入を得るには努力が必要ですが、高収入を狙うことも可能です。

収入や経験に不安がある場合、副業として週末起業という選択肢もあり、多様な働き方が選べます。

一度取得したら一生有効

FP2級に限らず、FPの資格は、一度取得すれば一生有効であり、更新の手続きが必要がありません。

また、FP技能検定1～3級に合格すれば、「ファイナンシャル・プランニング技能士」を名乗ることができ、登録や入会の手続きなども不要です。

活用次第で人生が変わる

FP2級の取得は、お金に関して幅広い知識が得られるため、今後の自分の人生を大きく変えられる可能性もあります。

今まで興味がなかった投資を始めたり、保険の見直しをしたりと、FP2級を勉強していたからこそ始められることが多々あります。

ただ、FPの資格は医師免許のような「独占資格」ではないため、資格を取得しただけで何か新しい業務を開始できるわけではありません。

しかし、FP2級の活用次第では人生を変えることができます。

前述のとおりFPの資格は就職や転職に有利であり、さまざまな業界で活躍することが可能です。

FP2級を取得した後に目指したい資格や、ダブルライセンスなどを次に紹介します。

FP2級を取った後は自分の市場価値を高めよう！

FP2級を取得したところで、急激な変化はありません。

資格取得で学習した内容を実践に活かすことが大切です。

またFP2級以外の資格を獲得することで、業務の幅が広がり自分の市場価値を高められます。

次に、FP2級を取得した人におすすめの資格を紹介します。

FP2級を取得した後はAFP取得がおすすめ

FP2級に合格したら、AFP資格の取得をおすすめします。

FP2級に合格すれば、日本FP協会が認定する研修を受講後、登録の手続きをするだけでAFPの資格も取得できるからです。

AFP資格とは、日本FP協会が実施している民間資格で、FPとして必要かつ十分な基礎知識を持ち、相談者に対して適切なアドバイスや提案ができるFP技能を習得した者に与えられます。

AFPに登録すると、日本FP協会から毎月会報誌が送付され、最新の知識を得られるのもメリットの1つ。

さらにAFPは2年ごとの資格更新が必要になるため、新しい知識とスキルが高められます。

FP2級と他資格のダブルライセンスでスキルアップする

FP2級は幅広い業界で役立つ資格です。

そのため、ダブルライセンスで、さらなるスキルアップと自分の市場価値を高められます。

FP2級と相性のいい資格を一覧にしたので見てみましょう。

• 中小企業診断士
  FPはお金に関する幅広い知識を持つ専門家です。中小企業診断士の資格を取得することで、中小企業の財務状況や経営状況を正確に分析することができます。
• 相続診断士
  相続診断士の資格を取得すれば、円満な相続をサポートできます。FP2級の知識と併せれば、相続にまつわるお金の悩みまで解決できるでしょう。
• DCプランナー
  DCプランナーとは、確定拠出年金（DC）を核とした「企業年金総合プランナー」です。DCプランナーはFPと同様に金融業界で求められる資格なので、ダブルライセンスを取得していれば就職や転職に有利でしょう。
• 宅建士
  宅建士は不動産取引に関する国家資格です。不動産業界において非常に重要な資格独占業務があります。FPと宅建士の両方を取得することで、不動産関係に強いファイナンシャルプランナーになれるでしょう。
• 税理士
  税理士も独占業務を有する国家資格です。FPと税理士を両方取得していれば、節税に関する依頼を1人で請け負うことができます。どちらも金融関係資格のため、非常に相性が良いでしょう。
• 簿記
  簿記の資格は、経理や会計事務などほぼすべての業界で重宝される資格です。FPと併せて取得すれば、財務諸表を読むことができるため企業の経営管理や分析力を身に着けることができます。

続いてFP2級の取得難易度を他の資格と比較してみてみましょう。

FP2級の取得難易度を他資格と比較

FP2級は合格率は例年20〜60%、勉強時間も150〜300時間程と、取得しやすい資格です。

代表的な難関資格である司法書士、行政書士、宅建士、社労士と比較してみましょう。

資格名	合格率	勉強時間
FP2級	20～60％	150~300時間程
司法書士	4～5％	3000時間程
行政書士	11～15%	600～1000時間程
宅建士	15～17%	300～400時間程
社労士	6～7%	1000時間程

最も難易度が高いのは司法書士で、勉強時間は3000時間程を必要とし、合格率は4〜5％の狭き門です。

次に難しいのが社労士で、勉強時間は1000時間程、合格率は6～7％です。

こうした資格と比べてみると、合格率20～60％で勉強時間150～300時間程のFP2級は、かなり取得しやすいと言えるでしょう。

FP2級を受けるためには3級に合格する必要がある

FP2級を受験するためには下記の3つの条件があります。

1. 3級FP試験取得者
2. AFP認定研修受講修了者
3. 2年以上のFPの実務経験

2と3の条件を満たしている方は別ですが、ほとんどの方はそうではないでしょう。

そのため、まずは1のFP3級の取得が必要になります。

ここでは、FP3級の合格率と勉強時間を解説します。

FP3級の合格率と勉強時間

結論、FP3級は比較的合格しやすい資格です。

勉強時間は30時間〜100時間程で、合格率が40～80％程です。

さらに、FP3級はまったくFPの知識がない人でも、短時間の勉強で合格できる資格です。

FP2級取得の前にまずは、FP3級合格を目指すことをおすすめします。

FP2級の試験に合格するならアガルートがおすすめ！

FP2級の資格を取得するためには、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。

合格率は学科試験が20～60％、実技試験が30％～70％と比較的高いため、独学でも合格することは可能でしょう。

しかし、独学では参考書選びや情報収集などを1人でする必要があります。不安のある方には通信講座の受講をおすすめします。

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