IELTSは、海外大学進学や移住申請に使える英語力の証明です。申請に間に合わせるために受験をする必要がありますが、期限が迫っていると結果がいつ届くのか気になるでしょう。この記事では、IELTSの試験結果の確認方法や通知されるタイミングを運営団体ごとに解説します。

IELTSの試験結果の確認方法

IELTSの試験結果は、郵送されてくる成績証明書と受験した試験団体のマイページで確認することが可能です。オンラインでの結果は正式なビザや教育機関への申請には使えませんが、証明書が届く前にスコアを確認する目的で利用できます。

【各運営団体の試験結果の確認先】

運営団体試験結果の確認先
British Councilマイページにログインし確認
英検協会マイページにログインし確認
IDPマイページにログインし確認
Jsafマイページにログインし確認
バークレーハウスマイページにログインし確認

オンラインで結果を確認する際に利用するマイページのリンクは、上の通りです。IDPとJsafのマイページが同じウェブサイトとなっているのは、IDPとJsafは共同でIELTSを運営しているためです。

IELTSの試験結果はいつわかる?

IELTSにはペーパー試験とコンピューター試験があり、それぞれの試験によって成績証明書が発行されるタイミングが異なります。

ペーパー試験とコンピューター試験の成績証明書が発行されるタイミング

IELTSの試験結果は一般的に、ペーパー試験はテスト日の13日後、コンピューター試験はテスト日の3~5日後に成績証明書が発行されます。

【各運営団体の成績証明書が発行されるまでの日数】

運営団体ペーパー試験コンピューター試験
British Council試験日の13日後試験日の7日後
英検協会試験日の13日後試験日の3~5日後
IDP試験日の13日後試験日の3~5日後
Jsaf試験日の13日後試験日の3~5日後
バークレーハウス試験日の13日後試験日の3~5日後

上の通り、ほとんどの運営団体が同等の日数以内に成績証明書の発行を行っており、団体によって違いはさほどありません。

あえて言うなら、British Councilのコンピューター試験の結果は、他の運営団体と比べて2日ほど遅れて発送されます。

一刻も早く成績証明書が必要な場合、British Council以外の運営団体が開催するIELTSを受験するのがおすすめです。

また、上の日程は運営団体が発送をするタイミングです。

証明書の到着までに+ 7日間程度かかる可能性があるので注意しましょう

IDPとJsafの場合はテストセンターで受け取ることが出来るので、急ぎの場合は証明書の到着を待つのではなく取りに行く方が無難です。

【各運営団体のマイページで成績を確認できまでの日数】

運営団体ペーパー試験コンピューター試験
British Council試験日の13日後試験日の5~7日後
英検協会試験日の13日後試験日の3~5日後
IDP試験日の13日後試験日の3~5日後
Jsaf試験日の13日後試験日の3~5日後
バークレーハウス試験日の13日後試験日の3~5日後

マイページで成績を確認できるのは、原則成績証明書の発行日と同じです。

ですが、証明書の到着までに1週間ほどかかるので、マイページを利用する方が圧倒的に早く結果を知ることができます。

全ての運営団体・試験共通で、メールや電話での成績の案内は受けることができません。

IELTS for UKVIの結果が確認できるようになるまでの日数は同じ

上の図で紹介したのはIELTSのアカデミック・ジェネラルについてです。

British Councilで受験できる英国ビザ申請用の「IELTS for UKVI」の場合もペーパー試験と同様、試験日の13日後から試験結果を確認することが可能です。

関連コラム:IELTSとは?試験の種類や違いは?失敗しない選び方

jsafは結果をSMSで受け取りできる

jsaf限定で、結果をSMSで受け取ることが可能です。

ペーパー試験の場合は筆記テストの13日後の午前10時、コンピューター試験の場合は筆記テストの5日〜7日後に結果が送られてきます。

希望者は試験当日に申し込む必要があり、送信先はドコモ・au・ソフトバンクに限ります。

SMSでの試験結果受け取りは無料です。

インターネットの環境がないなど、すぐにオンライン上で試験結果の確認が出来ない受験者にとっては嬉しいサービスです。

IELTSの結果は留学や出願の何ヶ月前に取ればいい?

それでは、留学やビザ申請のためにIELTSを受験する場合、何か月前に申し込みをすれば良いのでしょうか。

基本的には目的とする申請に間に合うように受ければ良いのですが、万が一思っていたスコアが取れなかったときのことも視野に入れて受験しましょう。

留学でスコアを提出する場合

海外の語学学校や大学などの教育機関にIELTSのスコアを提出する場合、少なくとも申請日の2か月前にIELTSを受験することをおすすめします。

特にペーパー試験の場合は試験結果が届くまでに2週間以上かかるので、万が一必要なスコアに届かず再受験になってしまったことを考え、余裕を持って受験するのが無難でしょう。

また、留学に必要となるIELTSのスコアは、各教育機関や学部によって異なります。

事前にWebサイトで確認したり、学校に直接問い合わせるなどして確認しましょう。

関連コラム:留学するために必要なIELTSのスコアは?

国内の出願でスコアを提出する場合

国内出願の場合も、留学と同様に2か月ほどは余裕を持って受験することをおすすめします。

近年では国内でもIELTSを提出できる教育機関が増えてきています。

その理由に、今まで大学入試で重視されていた英語のリスニング・リーディングの2技能だけでなく、ライティングとスピーキングを含めた4技能が重視されるようになってきたことが挙げられます。

大学によってはIELTSの一定のスコアを所持していると、英語の試験が免除になることもあります。

また、教育機関によってはTOEICやTOEFL、英検などを採用している可能性もあります。

必ずしもIELTSが使えるとは限らないので、必ず提出先と確認をするようにしましょう。

関連コラム:高校生の大学受験にIELTSは必要?国内・海外の出願資格に必要なスコアや優遇制度

速達で家や出願先に送ってもらうことはできる?

残念ながら、IELTSの結果を急いでいる場合も、速達といった特別な対応はしてもらえません。

出願に間に合うように試験の申し込みをしましょう。

一日でも早くIELTSの試験結果を受け取るためには?

一刻も早く成績証明書を受け取る方法は、IDPもしくはJsafが運営するコンピューター試験の結果をテストセンターで受け取りに行く方法です。

この方法なら試験日の3~5日後には証明書を手にすることができます。

IELTSの結果を大学や留学先、ビザに提出する方法は?

IELTSは、アカデミックなら教育機関への提出、ジェネラルなら移住や就職など、目的を持って受験をする人がほとんどだと思います。

ここでは、必要なスコアを取得した後のステップについて解説します。

IELTSの結果を教育機関に提出する場合

語学学校や海外大学にIELTSを提出する場合、まず「IELTS本部から直便で送られる必要があるか」を確認しましょう。

本部から送られる必要がある場合、IELTSを受験した運営団体に申請をすることで「追加成績証明書」を教育機関に郵送してもらえます。

追加成績証明書は基本的に5通までは無料、6通以上は手数料を支払うことで申請が可能です。

もしオンライン上で出願をする場合など、原本である必要がないならば、手元に届いた成績証明書をスキャンし提出すれば大丈夫です。

追加成績証明書の発行方法と申請URL

追加成績証明書の発行に関しては、既に試験の申し込みの時点で提出先が分かっている場合、申し込みと同時にオンラインで申請ができます。

もし試験後に追加成績証明書が必要になった場合は、申請書を提出する必要があります。

各運営団体によって発行方法が異なるので気を付けましょう。

運営団体追加成績証明書の発行方法
British Councilフォームを記入し、郵送またはEメールで申請
英検協会マイページの「試験結果閲覧・証明書発行」で申請
IDPフォームを記入し、郵送またはEメールで申請
Jsafフォームを記入し、郵送またはEメールで申請
バークレーハウスフォームを記入し、郵送またはウェブサイトの「お問い合わせ」から申請

追加成績証明書の発行先は、IELTSの認定機関として登録されている政府や企業、教育機関あてに限ります。

そのため自宅の住所に追加で成績証明書を送ってもらうことは原則できないので気を付けましょう。

また、提出先が海外の場合、別途手数料がかかります。

IELTSの結果は2年間有効

IELTSの結果は、試験日から2年間のみ有効です。

そのため、昔取得したハイスコアのIELTSがあっても、提出する時点で2年間経過していれば使うことはできません。

上で紹介した追加成績証明書も同様、筆記テスト実施日から2年以上経過してしまっている場合は申請することができません。

IELTSの結果の見方

最後に、IELTSの結果の見方や採点方法について解説します。

IELTSは国際的に認められた英語力を証明する試験で、厳しい基準を保っています。

しかし、時に試験結果に納得がいかないこともあるかもしれません。

そんなときに利用できる再採点についても解説するので、参考にしてみてください。

結果の見方、採点方法、採点基準について

IELTSでは、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能それぞれにスコアが付けられ、その4つのスコアの平均値が「オーバーオールスコア」と呼ばれる総合スコアになります。

教育機関やビザの申請先の政府の多くは、「オーバーオールスコア6以上、各項目5.5以上」といったように、オーバーオールだけでなく各項目もバランスよくスコアが取れていることを重視しています。

具体的には、1.0〜9.0の中で0.5刻みのバンドが用意されています。各バンドの詳細は、下の通りです。

引用:IDP公式ウェブサイト

リスニングとリーディングに関しては、問題に対する正解数でスコアが決まります。

そのため、試験前に模擬テストを行っても、リスニング・リーディングはどのくらいのスコアを達成できそうか自分で確認しやすいです。

関連コラム:IELTSのリーディングの本番対策とレベル別勉強法

関連コラム:IELTSのリスニング対策と目標スコア別勉強法

ライティングは、4つの評価基準に基づいてIELTS認定試験官が採点します。

1. タスクの達成度(Task Achievement)
2. 一貫性とまとまり(Coherence and Cohesion)
3. 語彙力(Lexical Resource)
4. 文法の知識と精度(Grammatical Range and Accuracy)

一切ミスのない文章を書いたとしても、同じ単語や文法を繰り返すと、幅広い語彙力や文法の知識がないと見なされ、スコアが上がりづらくなります。

逆に語彙力が少なくても、しっかりとタスクに対して回答をし、まとまったエッセイを書けた場合、評価基準の1と2で評価を伸ばし、スコアを上げることが可能になります。

関連コラム:TOEFL iBT®のライティング対策!レベル別おすすめ勉強法

スピーキングもライティングと同様に、評価基準が定められています。

1. 流暢さと一貫性(Fluency and Coherence)
2. 語彙力(Lexical Resource)
3. 文法の知識と精度(Grammatical Range and Accuracy)
4. 発音(Pronunciation)

スピーキング試験も、ハイスコアを目指すには、語彙力はもちろんのこと、同じ文法を繰り返さずに幅広い知識を見せる必要があります。

内容に気を取られてしまいがちですが、英語力を測る試験なので、内容が本当でも嘘でも関係ありません。

関連コラム:IELTSのスピーキング対策と目標スコア別勉強法

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試験結果に納得がいかないときは?再採点について

試験後に手元に届いた試験結果に納得がいかないときは、「リマーク」と呼ばれる再採点の申請をすることができます。

有料のサービスですが、実際にスコアが変更になった場合は手数料が全額返金されます。

再採点は、元々採点を行った試験官とは別の人が担当し、オリジナルの試験結果を見ずに行われます。

意外と知られていないサービスですが、実際に点数が上がるケースもあるので、試験結果に不服がある場合にはぜひ活用しましょう。

再採点の申請方法

運営団体再採点の申請期限申請方法
British Council受験日から6週間以内テストセンターへEメールで申請
英検協会受験日から39日以内テストセンターへEメールで申請
IDP受験日から6週間以内フォームと試験結果の原本をテストセンターへ郵送
Jsaf受験日から6週間以内フォームと試験結果の原本をテストセンターへ郵送
バークレーハウス受験日から6週間以内受験者用ページから申請

再採点の申請方法は、運営団体によって異なります。

IDPとJsafの場合は郵送で、British Councilや英検協会の場合はEメールで申請します。

再採点の申請期限は受験日から6週間以内で、この期間を過ぎると受け付けてもらえなくなるので注意が必要です。

再採点の費用とかかる期間

運営団体再採点にかかる期間再採点の費用
British Council3週間程度15,000円
英検協会3週間程度9,000円
IDP2~4週間以内11,000円
Jsaf受験日から6週間以内11,000円
バークレーハウス1~4週間程度15,000円

再採点にかかる期間は、どの運営団体も1か月ほどと考えて良いでしょう。

一方で、再採点にかかる費用は運営団体によって大きく差があるので注意が必要です。

British Councilとバークレーハウスに関しては15,000円と最も高くなっています。

しかし、留学や移住に必要となるIELTSの試験なので、もし結果に満足いかなかった場合は利用してみる価値があるサービスです。

関連コラム:【受験団体別】IELTSの受験料はいくら?表を使ってわかりやすく解説

この記事の著者



 

橋本志保

高校卒業後、オーストラリアのGriffith大学に進学。国際観光学とホスピタリティを学び学位を取得し、卒業。
大学卒業後は外資系旅行会社に勤め、海外からのクライアントとの会話など、ビジネス英語を使う経験をする。
2021年にIELTS8.0を達成。
現在はカナダに移住し、英語学習のコーチング、翻訳や執筆業にも従事。

 

 


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