合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

賃貸不動産経営管理士試験を目指した理由・契機

私は2014年に当時の宅地建物取引主任者試験に合格しました。
その頃は管理業務主任者試験・マンション管理士試験と併せて不動産三冠資格と言われており、2022年までに管理業務主任者・マンション管理士試験に合格したことで、不動産三冠資格を取得したつもりでした。
しかし、私が知らない間に不動産三冠資格は、賃貸不動産経営管理士試験を加えて不動産四冠資格になっていました。
せっかくだから知識が残っているうちに四冠取得してしまおうと思ったのが最初のきっかけです。ですが、賃貸不動産経営管理士の業務や試験の内容を調べているうちに、長年賃貸物件に居住している私にはとても興味深い内容で本気で受験しようと思うようになりました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

マンション管理士試験の際もアガルート様のお世話になりました。その上で、賃貸不動産経営管理士試験もアガルート様にお世話になることにしたのは、工藤先生の提案する学習方法に共感したからです。
講義の中で講師の先生は、その先生の考える学習方法をご提案くださります。私個人の考えですが、学習方法に合格できたか否か以外の正解はなく、どのように学習するかは個人の自由であり、必ずしも誰かの言う学習方法に従う必要はないと思います。
ですが、自分が受講する講師の先生の提案する学習方法が、自分の考える学習方法と乖離していると、学習効率が悪い、講義の内容が入ってこない、信頼して学習に取り組めないなど悪い方にしか働かないと思います。
講座を選ぶ理由に、会社の規模・料金・テキストの内容など色々ありますが、私は講師の先生の提案する学習方法を重視しました。YouTubeに多くの会社様が合格発表と同時期に次回試験に向けての傾向と対策の動画をアップされています。その中で「今回の試験は○○だったから、次回の試験は××と予想される。
その対策に△△して行こう」と解説されています。
そのような動画を視聴して自分に合う会社様を探し、アガルート様を選びました。

合格体験記・学習上の工夫

<学習開始段階での工夫>
私は同種多資格の保有者のため、重複・類似する分野の知識があります。そのため、学習を開始する段階で、どの程度の学力があるかを測るためにテキスト等を未読の状態で、過去問を1周しました。
その際に、自信を持って回答できた問題のみ正解とし、勘や何となくで正解できた問題や少しでも自信がない問題は不正解としました。
これにより今後テキストを読むにあたって、自分がどの分野を重点的に学習していくかが明確にわかりました。
<総合講義での工夫>
賃貸不動産経営管理士の試験範囲には、管理受託契約とサブリース契約、賃貸借契約と使用貸借契約などのように、とても似ていて、今どこを学習しているのかをちゃんと認識していないと混同してしまう分野が多々あります。
私は、その対策として、テキストの右上に、色つきのペンで自分が学習している箇所を自分が最もわかりやすい言葉で大きく記載するようにしました。
そのようにすると、テキストを読む前に自分が今から学習する箇所が必ず目に入るため、今○○の○○を学習しているということを常に意識しながら学習できるので、混同を避けることができました。
<過去問解析講座での工夫>
過去問は全部で10周しましたが、解き方を変えながら学習しました。
1周目は、上述したように、学習開始段階での学力を測るためにテキスト未読の状態で解きました。
2周目は、3周目以降を解きやすくするための準備をしながら解きました。令和4年度試験前の段階で試験実施団体が公表している過去問は平成27年度~令和3年度までの300問です。法改正により削除された問題もあるので有効な過去問は295問程度になります。このうちアガルート様の過去問集では265問が掲載されています。単純計算で265問×4肢=1060肢となります。その1060肢の中に重複するものや類似するものが数多く存在します。
学習の初期の段階で、重複する選択肢については解説部分を削除、類似するものついては解説が多少異なる程度の場合は一つに統合しました。ただし、問題自体は四肢択一形式が崩れてしまうので削除しません。重複・類似する解説を削除することで復習する量が減るだけでなく、一見すると重複・類似するように読める解説が削除されず残っているということは何かが異なるということであるため、流し読みや見落とし防止にもなりました。
3周目は普通に問題を解きました。
不正解だった問題は、どうしてその選択肢を選んだのかなど感想を書きました。4周目以降に同じ考えで不正解していないか、違う考えで正解したかを確認するためです。
学習を進めていると以前に考えていたことと異なる考えになることは多々あり、「前はこう考えていたのか。でも、この問題はこう考えるべきだな」などと考えることで自分の成長が実感できました。
反対に、前と同じ考えで不正解だった問題や同じ不正解だが考え方が少し違った場合などは、どのような知識の誤りがあるのかが明確なため復習もしやすくなりました。
4周目は問題を解き、その問題の解説にあるであろうキーワードを考えながら解きました。5周目は解答を先に読み、そこから問題文や選択肢を自分で作成しました。解説から逆算して誤った選択肢を作成する場合、まず正しい選択肢を作成した上で、「この部分を、このように変えれば、解説の内容になるような誤った選択肢ができる」と考えることになります。
この作業が正確にできるということは、インプットした知識を適切にアウトプットできているということだと考えました。私は、どの試験でも必ず過去問を徹底的に学習します。しかし、それ故に過去問の問われ方に慣れすぎてしまい、過去問と異なる問われ方をすると頭の中に知識はあっても試験会場で思い出せず、試験後に「あの問題はあのことを問われていたのか」と後悔することが多々ありました。
その対策に4周目と5周目のような解き方をしました。この解き方は少し時間が掛かり効率はあまりよくありませんが、問題に含まれるワードと解答に必要な知識がしっかり結びつくため、過去問と異なる問われ方をしても対処できるようになりました。
また、自分が考えた解説と実際の解説が合致していたり、答えから逆算して自分で作成した問題が実際の問題と同じような内容だったりすると、自分の知識に自信が持てます。何より、過去問を同じ解き方をしていると飽きてしまうのですが、解き方を変えることで飽きずに学習できたことが大きかったと思います。6周目~9周目は、3周目~5周目の解き方を問題に適した解き方で再度行いました。
ただし、6周目以降は、間違えることはないと自信を持って言える問題については、チェックを付けて省略したので、9周目の段階では50問程度しか残っていません。6周目以降は、どのくらい問題を省略できるようになるかがテーマでした。
10周目については、9周目までに省略した問題も含めて1問ずつ一問一答形式で解きました。
新しい知識を覚えて古い知識を忘れるというのは間々ありますので、最後の確認と記憶の喚起のために全問解きました。

総合講義のご感想・ご利用方法

総合講義は、動画の該当部分のテキストを読む→動画を視聴する→テキストを再度読むの順で2周しました。
1周目は流し読みで概要を掴む程度、2周目は一言一句丁寧に読みました。3周目以降は、合格体験記・学習上の工夫の<学習開始段階での工夫>の項目で記載した過去問を解き重点的に学習すると決めた分野に絞って、テキストを読み、必要に応じて動画を視聴しました。
また、アガルート様の講義は音声のみのダウンロードもできるので、外出中や移動中などに音声学習を行いました。テキストも、ホームページからデジタルブックとしてスマートフォンやタブレットで閲覧できるので、音声学習中に気になったことも、すぐに確認出来てとても便利でした。動画では主に宅地建物取引士試験受験者向けのフォローもありとても役立ちました。
宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士ともにそれぞれ宅地建物取引業法・賃貸住宅管理業法がありますが、酷似している部分と異なる部分があります。動画では「ここは宅建と同じ、ここは宅建と違う」と丁寧に解説していただけるので、宅地建物取引士試験と同一のところはそのまま知識を流用し、異なるところは知識を混同しないように注意することができるので効率よく学習することができました。また、動画では、その制度が「なぜそのようになっているのか」を詳しく説明いただけました。
テキストに書くと膨大になってしまうため書き切れない話やニュアンスの問題でテキストに記載するには不向きな話も、動画なら端的にわかりやすく伝えられることがあります。文章で読んだだけでは理解できなかった話も、動画を視聴することで理解できました。
法改正があった場合や新たな分野が追加された場合は、補講という形でテキストと動画を追加していただけるのはとても有意義でした。令和4年度の本試験では、補講で追加された「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」が出題されました。
その問題は、学習していればさほど難しい問題ではないが、学習していないと常識や社会通念で解くには少し難しい絶妙なレベルでした。補講を受けたことで確実に1点追加できました。

過去問解説講座のご感想・ご利用方法

アガルート様の過去問集は、過去問が上巻・下巻・令和3年度に分冊されています。上巻・下巻は、いつも持ち歩き、時間があるときに解いていました。
アガルート様の過去問集は、問題と解説が必ず見開きにならないようになっています。この善し悪しは人ぞれぞれだと思いますが、私は見開きの場合ページを捲ったときに答えが見えてしまうのが嫌なため、別ページになっているのはとても助かりました。
また、私は、問題のページや問題と見開きになっている解説のページに自分が解いた結果を記載してしまうと、次に解くときに前回の結果が目に入ってしまうので、「前回が正解だったから前回と同様に考えよう」や、反対に「前回は不正解だったから前回と違う考え方をしよう」と先入観を持って解答してしまうのですが、問題と解答が別ページになっていると、解答のページに解答結果を記入でき、そのような自体が避けられてとても便利でした。 
令和3年度の問題が独立しているのも良かったです。私は令和3年度の問題は直前まで一切手を付けませんでした。学習を終えた段階で、本試験の問題でどの程度の点数になるかを測るためです。過去問集は年度ごとではなく分野ごとの掲載になります。
分野ごとになっていると、本来ならわからない問題でも、前問の知識や勢いで解けてしまうことが多々あります。前年度の試験だけでも、年度単位で問題を解いてみるのは良い経験でした。
過去問ではありませんが、下巻の最後に、令和4年度から試験範囲となる箇所を演習問題として掲載していただけたのも参考になりました。いくらテキストで学習しても、その知識が、どのような問題で出題されるのかがわからないと活かせません。
演習問題を解くことで、知識はあっても問題と結びつかず活かせなかった知識を活かせるようになったと思います。

直前ヤマ当て模試のご感想・ご利用方法

本試験の1ヵ月程前に本試験と同様に2時間かけて解きました。50問×2回分ありますが、2回分ともに個数問題と組合せ問題が多く出題されていました。
令和4年度の本試験の出題数と比較しても、個数問題は本試験と同程度、組合せ問題は本試験以上でした。令和4年度の本試験は個数問題が前年に比べて多かったことが特徴として挙げられますが、私が本試験で個数問題の多さにあまり動揺しなかったのは、直前ヤマ当て模試で個数問題と組合せ問題の出題数の多さを体験していたからです。むしろ本試験で「組合せ問題が少ないな」と思ったくらいです。
個数問題や組合せ問題は、正しい選択肢・誤った選択肢を1つ選ぶ単純な正誤問題と比較すると1問に消費する時間は増えます。
私は直前ヤマ当て模試の出題割合をベースに1問に掛けられる時間を計算して本試験にも挑んだため、無駄のない時間配分ができたと思います。本試験と同様のスタイルでは各1回ずつしか行いませんでしたが、直前ヤマ当て模試は冊子の他に、過去問集と同様の問題→解説の順のテキスト形式のものも別に製作されているので、そちらを5周しました。
賃貸不動産経営管理士試験では、試験範囲とされているものの未だに出題されていない分野や法改正により新たに追加された分野が数多くあるため過去問を解くだけでは足りません。
その対策として直前ヤマ当て模試の問題を過去問と同価値の問題と考えて過去問と同様の解き方をしました。

総まとめ講座ご感想・ご利用方法

総まとめ講座のテキストは、一問一答形式の問題とそれに関する解説がメインのため、総合講義のテキストと比べると厚さが3分の1程度ですので、記載事項も少なく、かつ、断片的です。私は、このテキストの記載事項をいかに膨らませ、断片的な記載事項を他の記載事項と繋げられるかを最終目標としました。
総まとめ講座の一問一答形式の問題は、過去問で四肢択一になっているものを一問一答形式にバラして400問程度抜粋したものです。四肢択一だと流れで正解できた問題も一問一答形式になると意外とわからなくなります。
過去問集では問題ごとに重要度のランクが付けられていますが、問題全体としての評価のため選択肢ごとの重要度はわかりません。
その点、総まとめ講座の一問一答形式の問題は、全問題から抜粋された400問程度の選択肢ですから、重要度が高い選択肢と考えられますので、「これだけは絶対抑えよう」という気持ちで取り組むことができました。
四肢択一の過去問を解いたときは流し気味に読んでいた選択肢も多々あったので、この選択肢は重要な選択肢、間違いやすい選択肢、紛らわしい選択肢など数多くの発見がありました。

カリキュラム、講座のご感想、講師へのメッセージ等

工藤先生は小学校の先生のような親しみやすく楽しい講義をしてくださるので、飽きずに試験まで到達でき、無事に合格することができました。お世話になりました。ありがとうございました。