奈良県立医科大学医学部は再受験に寛容? 合格するポイントを解説
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奈良県立医科大学医学部は、奈良県橿原市に校舎を構える公立大学です。
研究医養成のコースが充実しており、臨床英語教育や海外への短期研修、米国医師免許の取得サポートなど、グローバル化が進んでいます。
そのような特徴に魅力を感じ、再び医師を目指そうと再受験を考えている方もいるのではないでしょうか。
本コラムでは、奈良県立医科大学医学部が再受験者にどの位寛容なのかを解説します。
入試情報や再受験から合格を目指すポイントも紹介しているため、受験対策にぜひ役立ててください。
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奈良県立医科大学医学部は再受験に寛容なのか
奈良県立医科大学医学部は再受験に「比較的寛容」と考えられます。
以降の項目で詳しく解説しますが、22歳以上の再受験者の合格率が高いことが理由です。
近畿圏内の公立大学では、京都府立医科大学や和歌山県立医科大学も同様に比較的寛容です。
近畿の公立大学での再受験を考えている方は、奈良県立医科大学医学部を検討してみましょう。
奈良県立医科大学医学部が再受験に寛容といえる理由①
奈良県立医科大学医学部が再受験に比較的寛容といえる理由を解説します。まずは以下の表を見ていきましょう。
〇奈良県立医科大学医学部:年齢別合格者数
年度 | 現役生(18歳) | 19歳 | 20歳 | 21歳 | 22歳以上 |
---|---|---|---|---|---|
H30 | 52名 | 39名 | 15名 | 2名 | 11名 |
H29 | 51名 | 43名 | 20名 | 3名 | 5名 |
H28 | 59名 | 44名 | 8名 | 1名 | 9名 |
H27 | 40名 | 44名 | 25名 | 1名 | 6名 |
平成27年から平成30年までの年齢別の合格者数は上記の通りです。
18歳の現役生や19歳の1浪の合格者数が多く、奈良県立医科大学医学部は「現役至上主義」であることがわかります。
ただし、再受験者が集中する22歳以上の合格者も平成30年では10名を超えています。
そのため、公立大学のうえ再受験ではハードルが高いと諦めることはありません。然るべき対策を講じておくことで、十分に合格圏内にも手が届くでしょう。
奈良県立医科大学医学部が再受験に寛容といえる理由②
奈良県立医科大学医学部が再受験に比較的寛容である理由はほかにもあります。次は以下の表を見ていきましょう。
〇奈良県立医科大学医学部:22歳以上の受験者数と合格率
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
H30 | 94名 | 11.7% |
H29 | 108名 | 4.6% |
H28 | 119名 | 7.6% |
H27 | 139名 | 4.3% |
平成27年から平成30年までの22歳以上の受験者数と合格率は上記の通りです。
平成27年と平成29年の合格率は4%台とやや低いですが、平成28年は7.6%、平成30年は11.7%と10%を超えています。
合格率が10%を超えていれば、再受験に対して寛容性が高いと判断できるため、奈良県立医科大学医学部は再受験に比較的寛容であるといえるでしょう。
奈良県立医科大学医学部の入試情報
奈良県立医科大学医学部に合格するためには、どの位の偏差値が必要なのでしょうか。
以下では、奈良県立医科大学医学部の偏差値や2024年の倍率、2025年の入試情報を紹介します。
偏差値 | 65~67.5 |
倍率(2024年度) | 【前期】 ・志願倍率:2.59倍 ・実質倍率:3.67倍 【後期】 ・志願倍率:16.89倍 ・実質倍率:4.62倍 |
試験科目(大学入学共通テスト) | 国語100、地理歴史・公民100、数学200、理科300、外国語200【計900】 |
試験科目(個別学力検査・前期) | 小論文、面接 |
試験科目(個別学力検査・後期) | 数学225、理科450、外国語225、面接【計900】 |
参考:奈良県立医科大学 医学部医学科 – 学生募集要項
奈良県立医科大学医学部の偏差値は65~67.5と、医学部としては標準的なレベルとなっています。
試験科目は大学入学共通テストと個別学力検査の2段階。
大学入学共通テストと後期の個別学力検査では理科の配点が高いため、理科の苦手分野を克服しておく必要があるでしょう。
奈良県立医科大学医学部に再受験で合格するポイント
奈良県立医科大学医学部に再受験で合格するために、どのような点に気を付ければいいのでしょうか。
以下では、奈良県立医科大学医学部に再受験で合格するための3つのポイントを紹介します。
前期・個別学力検査:小論文対策を行う
個別学力検査の前期は筆記試験がありませんが、小論文試験を実施します。配点は100点とやや高めです。
医療分野以外のテーマも取り上げているため、幅広いテーマに対応できる柔軟性を身に付けておく必要があります。
評価基準は論理的思考力や着想力、構想力、説明力、表現力などの加点・減点方式です。
試験時間は120分ですが、例年通りであれば2問出題されるため、1問60分で整理してまとめなければなりません。
過去問題を中心に解き、幅広いテーマに慣れておくようにしましょう。
後期・個別学力検査:理科で高得点を目指す
個別学力検査の後期では数学・理科・外国語の3科目の試験を実施します。
中でも理科の配点は450点と、全体の半分を占めるため高得点を狙うことが鍵となるでしょう。
化学・生物・物理の2科目選択方式となっていますが、出題範囲は全範囲からの出題です。
苦手分野はなるべく潰しておき、すべての問題に対応できるよう徹底した対策を行いましょう。
面接:個別面接対策を行う
面接は時間は10分程です。受験者1人に対し、2~3人の面接官から質問される個人面接です。
志望動機については必ず聞かれます。
再受験者には「ほかの大学を出てから医師を目指そうと思った理由」について聞かれる可能性も高いため、しっかりと自分の意見を述べることが高評価の鍵となるでしょう。
奈良県立医科大学医学部の再受験まとめ
本コラムでは、奈良県立医科大学医学部の再受験について解説しました。
22歳以上の合格率が10%を超える年があるため、奈良県立医科大学医学部は再受験者に対して比較的寛容だと判断できます。
ただし、比較的寛容でも予備校に通うなどの対策は必須です。社会人生活と予備校の両立が難しい場合はオンライン予備校がおすすめです。
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関連コラム:医学部の再受験に寛容な私立・国公立大学は?社会人におすすめの大学や判断ポイントも解説
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