琉球大学は沖縄県中頭郡西原町に立地する国立大学です。

県内唯一の医学部がある大学で、地域医療にも力を入れており、沖縄県で深刻化する医師不足解消に向けて真剣に取り組んでいます。

そのような特徴に魅力を感じ、「琉球大学で医師を目指したい」と再受験を決意する方もいるでしょう。

しかし、再受験ともなると合格へのハードルが高いと先入観を抱いてしまう方も少なくありません。

実際の所、琉球大学医学部は再受験が難しいのでしょうか。

本コラムでは、琉球大学医学の再受験の寛容性について詳しく解説します。

再受験から合格するポイントも紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

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琉球大学医学部は再受験に寛容なのか

結論からお伝えすると、琉球大学医学部は再受験に「とても寛容」といえます。

志望大学が再受験に寛容かどうかは22歳以上の再受験者数や合格率を見て判断できますが、琉球大学医学部はいずれも高い実績があり、再受験しやすい大学といえるでしょう。

「再受験だとハードルが高い」「多浪では受かりにくい」などは関係なく、高い学力があれば十分に合格を目指せます。

琉球大学医学部が再受験に寛容といえる理由①

琉球大学医学部が再受験に寛容といえる理由を解説します。まずは以下の表を見ていきましょう。

〇琉球大学医学部:年齢別合格者数

年度現役生(18歳)19歳20歳21歳22歳以上
H3048名37名13名3名13名
H2946名35名18名5名9名
H2838名43名15名6名13名
H2744名29名25名5名11名
参考:文部科学省|緊急調査結果速報

上記の表は、平成27年から平成30年までの琉球大学医学部の合格者数を年齢別にまとめたものです。

再受験が多い22歳以上の合格者数は平成29年のみ10名を下回っていますが、ほかの年は10名以上をキープしています。

例えば平成30年の全合格者数は114名です。22歳以上の合格者数は13名と、全体の10%以上が22歳以上という結果に。

22歳以上が全体の10%を占めているということであれば、十分に寛容性があると判断できます。

琉球大学医学部が再受験に寛容といえる理由②

琉球大学医学部が再受験に寛容だといえる理由はほかにもあります。

次に以下の表を見ていきましょう。

〇琉球大学医学部:22歳以上の受験者数と合格率

年度受験者数合格率
H3093名14.0%
H2997名9.3%
H28115名11.3%
H2798名11.2%
参考:文部科学省|緊急調査結果速報

上記の表は、平成27年から平成30年までの22歳以上の受験者数と合格率をまとめたものです。

平成29年は10%を下回っていますが、ほかの年は10%以上と比較的高い合格率をキープしています。

再受験に対して厳しい大学は22歳以上の合格率が5%を下回ることもあるため、平均して10%以上をキープしている琉球大学医学部は、再受験にとても寛容だといえるでしょう。

琉球大学医学部の入試情報

琉球大学医学部に合格するために必要な偏差値はどの程度なのでしょうか。

以下では、琉球大学医学部の偏差値や直近の倍率、令和7年の試験科目について解説します。

偏差値62.5~65
倍率(2024年度)・志願倍率:8.03倍
・実質倍率:3.33倍
試験科目(共通テスト・前期)国語200、地歴公民100、数学200、理科200、外国語200、情報100【計1000】
試験科目(共通テスト・後期)国語200、地歴公民100、数学200、理科200、外国語300、情報100【計1100】
試験科目(個別学力検査・前期)外国語200、数学200、理科200、面接200【計800】
試験科目(個別学力検査・後期)小論文100、面接200【計300】
参考:令和6年度 琉球大学 入学試験実施状況 総括表
参考:令和7年度 入学者選抜要項

琉球大学医学部の偏差値は62.5~65です。65以上の大学が大半を占める中で、琉球大学医学部は比較的易しいといえるでしょう。

令和6年の志願倍率は8.03倍、実際の受験者数と合格者数から算出された実質倍率は3.33倍です。

志願倍率はやや高めではありますが、実質倍率は標準的な数値となっています。

入試は共通テストと個別学力検査ともに前期・後期にわかれて行われます。試験科目や配点が異なるため注意しましょう。

琉球大学医学部に再受験で合格するポイント

琉球大学医学部は再受験に対して寛容性が高い大学ですが、然るべき対策を取らなければ合格を手にすることはできません。

以下では、琉球大学医学部に再受験で合格するポイントを3つ紹介するので参考にしてみてください。

数学は場合の数・確率問題対策が鍵

数学は例年通りであれば大問が4題、すべて記述式となる確率が高いでしょう。

医学部独特の問題はないと考えられており、問題の難易度は標準です。

過去の傾向としては場合の数・確率問題が頻出されているため、理解を深めておく必要があります。

ほかにも、数2からは微積分が多く、中でも面積・体積に関する問題が出題される可能性が高いでしょう。

英語は英作文に慣れておく

英語は英作文に慣れておくのがポイントです。

問題のレベルは標準的ではあるものの読解量が多いため、のんびり問題に取り組む余裕はないと思っておきましょう。

例年通りであれば意見論述の英作文が1題あります。

150語程の語数が求められるため、ボリューム的にはやや重めです。英作文は一朝一夕でマスターできるものではなく、時間をかけて対策を講じる必要があります。

面接対策:限られた時間で自分をしっかりアピールする

琉球大学医学部の面接時間は1人5~10分程と少なめです。

短い時間の中で社会人経験や再受験を目指した理由をしっかりアピールするのが大切です。

地域医療や今後の医療の在り方、医師不足の解消など、沖縄の地域の特色に関する質問にも答えられるようにしておきましょう。

琉球大学医学部の再受験まとめ

本コラムでは琉球大学医学部の再受験について解説しました。琉球大学医学部は過去の再受験者数や合格率を見る限り、とても寛容だと判断できます。

他学部卒業から医師を目指したい方もチャレンジしやすいと考えられるでしょう。

医学部を目指す方の大半は予備校に通っていますが、仕事の両立が難しいと感じている方も少なくありません。

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関連コラム:医学部の再受験に寛容な私立・国公立大学は?社会人におすすめの大学や判断ポイントも解説

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