貿易実務検定C級を目指すにあたって、試験日や試験内容はあらかじめ知っておきたいところです。

本コラムでは、貿易実務検定C級の試験日・試験内容・申し込み方法を詳しく解説します。

直近の試験日や科目免除制度など、貿易実務検定C級の受験に必要な情報をまとめました。

学習スケジュールを立てる際の参考にしてください。

【2025年】貿易実務検定C級の試験日

ここでは貿易実務検定Cの直近の試験日と2025年〜2026年に実施される試験を紹介します。

直近で受験可能な試験日

まだ申し込みは開始されていませんが、直近で受験可能な貿易実務検定C級の試験は「2025年10月5日(日)」です。

申込期間・試験日・合格発表の日程は以下の通り。

試験名	貿易実務検定 第110回 C級
申込期間	2025年8月7日(木)12:00～2025年9月19日(金)12:00
試験日	2025年10月5日(日)
合格発表	2025年11月8日(金)予想

貿易実務検定C級試験は例年、3月・5月・7月・10月・12月の年5回実施されます。

2025年も同様に年5回の実施です。

申し込みは試験日の約2か月前から開始され、合格発表は試験日から約1か月後に行われます。

受験票や合格証はすべて「MHJ Official Store マイページ」での電子発行となり、郵送対応はありません。

2025年～2026年に実施される試験

2025年〜2026年に実施される貿易実務検定C級の試験日と申込期間は以下のとおりです。

C級	試験日	申し込み期間
第112回	2026年03月01日(日)	2025年12月18日(木)AM12:00～2026年2月16日(月)AM12:00
第111回	2025年12月07日(日)	2025年10月02日(木)AM12:00～2025年11月25日(火)AM12:00
第110回	2025年10月05日(日)	2025年8月7日(木)AM12:00～2025年9月19日(金)AM12:00
第109回	2025年7月6日(日)	2025年5月15日(木)AM12:00～2025年6月23日(月)AM12:00
第108回	2025年5月18日(日)	2025年3月6日(木)AM12:00～2025年4月25日(金)AM12:00
第107回	2025年3月2日(日)	2024年12月19日(木)AM12:00～2025年2月17日(月)AM12:00

貿易実務検定C級の試験内容

貿易実務検定C級の試験内容について、以下の7項目に分けて解説します。

• 科目・出題範囲出題形式
• 試験時間
• 出題形式
• 試験方法
• 合格基準点
• 受験料
• 科目免除制度

科目・出題範囲

貿易実務検定C級は「貿易実務」と「貿易実務英語」の2科目から構成されます。

「貿易マーケティング」の科目からの出題はありません。

貿易実務検定の科目・出題範囲は以下となります。

なお、試験内容の比較がしやすいようにA級、B級の出題範囲も掲載しております。

科目	内容	A級	B級	C級
貿易実務	貿易と環境	△	△	△
	貿易経済知識	◯	◯	△
	貿易の流れ	◯	◯	△
	貿易書類	◯	◯	△
	貿易法務	◯	◯	△
	貿易税務	◯	–	–
	貿易知識	◯	◯	△
	貿易保険	◯	◯	△
	外国為替	◯	△	△
	航空貨物	◯	△	△
	クレーム	◯	△	–
	EPAの基礎知識 （時事問題、原産品証明の方法等）	◯	◯	–
	マーケティング知識	–	–	△
貿易マーケティング		◯	△	–
貿易実務英語	商業英単語	◯	◯	△
	英文解釈	◯	◯	△
	英作文	◯	–	–

試験時間

貿易実務検定C級の試験時間は以下のとおりです。

科目	試験時間
貿易実務	9:00～15:30の中で60分間
貿易実務英語	9:30～16:15の中で45分間

各科目ごとに試験時間が設定されており、それぞれ決められた時間内に解答する必要があります。

試験時間内に解答ができないと未解答とみなされるため、時間に余裕をもって受験しましょう。

ほかの一般的な検定と大きく違う点は、定められた時間内であれば自分の好きなタイミングで試験を開始できることです。

ただし、最終受験開始時間が14:30であること。必ず「貿易実務」「貿易実務英語」の順番で受けなくてはなりません。

また、試験開始から午前中及び最終受験開始時間の14:30前後は、アクセスが集中して、スムーズに受験ができない恐れがあります。

なるべく上記時間を避けて受験するのがおすすめです。

出題形式

貿易実務検定C級は、記述式の問題はなく、すべて選択式で出題されます。

ここでは「貿易実務」と「貿易実務英語」2科目それぞれの出題形式を紹介します。

貿易実務の出題形式

第1科目「貿易実務」の出題形式は次のとおりです。

問題	出題形式	問題数	配点	制限時間
1	正誤（◯✕）式	20問	30点	15分
2	選択式	20問	45点	20分
3	語群選択式	10問	30点	10分
4	三答択一式	15問	45点	15分
合計	ー	65問	150点	60分

貿易実務では、合計65問・150点満点の問題が出題され、制限時間は60分です。

問題1〜4の4パートに分かれており、それぞれに設定された制限時間内での解答が求められます。

例えば、問題1を早く解き終えても、その余った時間を問題2に回すことはできません。

解答は必ず問題1から問題4の順番に行います。

なお、貿易実務の解答時間内（9：00〜15：30）であれば、好きなタイミングで開始可能です。

また、問題1〜4を休みなく通しで解く必要はなく、途中で休憩を挟むこともできます。

貿易実務英語の出題形式

第2科目「貿易実務英語」の出題形式は以下のとおりです。

問題	出題形式	問題数	配点	制限時間
1	語群選択式（英単語などの意味）	20問	20点	20分
2	三答択一式（英文和訳）	10問	20点	15分
3	三答択一式（英文解釈）	2問	10点	10分
合計	ー	32問	50点	45分

貿易実務英語は、全32問・50点満点で構成され、解答時間は45分。

出題形式は「英単語等の意味を問う語群選択式」「英文和訳が求められる三答択一式」「英文解釈が求められる三答択一式」です。

問題1〜3はそれぞれ、時間制限が設けられており、貿易実務同様、次の問題に時間を繰越すことはできません。

なお、第1科目「貿易実務」の全問を解き終えていれば、第2科目「貿易実務英語」の試験時間内（9:30～16:45）で、自分のタイミングで試験を始めることができます。

また、問題1〜3を通しで解き続けずに、休憩を挟むことも可能です。

試験方法

貿易実務検定C級はWEBで試験を実施します。

そのため会場はなく、安定した通信環境などの環境が整っていれば、自宅で受験可能です。

また、タブレットやスマホも使用可能なため、どこでも試験を受けることができます。

詳細は受験要項をご確認ください。

合格基準点

貿易実務検定C級の合格基準点は、「貿易実務」と「貿易実務英語」2科目の合計200点中160点（80%）を基準とした試験委員長の定める点となります。

なお、「貿易実務」「貿易実務英語」の科目それぞれで80％以上の点数を取る必要はありません。

2科目の合計点で評価されるため、どちらかの科目が苦手であっても得意科目でカバーできる可能性があります。

受験料

貿易実務検定C級の受験料は6,270円（税込）です。

なお、残念ながら不合格となった場合は、次回実施の検定試験（同じ級）のみ無料で受験できる「再チャレンジ制度」が利用可能です。

再チャレンジの受験は1回限り。

この制度は、WEB試験特有の操作や通信不良による不利益をカバーする救済措置となります。

ただし、試験欠席者・無解答の方は対象外です。

また、再チャレンジでの英語科目免除番号の再発行は行われません。

科目免除制度

貿易実務検定C級の「貿易実務英語科目」で80%以上（50点満点中40点以上）の成績を修めて不合格になった場合、次回より1年間、貿易実務検定C級試験において、貿易実務英語科目が免除されます。

例えば、今年3月の試験でC級の貿易実務英語科目が免除となった場合、翌年3月の試験まで免除適用となります。

貿易実務検定C級の申し込み方法

貿易実務検定C級の申し込み方法について、以下の5ステップに分けて解説します。

• 受験する回を選ぶ
• ログインして受験料を振り込む
• 受験票が発行される
• 試験実施Webサイトのアカウント発行される
• 試験を受ける

受験する回を選ぶ

貿易実務検定公式ホームページにアクセスし「検定試験のお申込み」から「受験要項及び申込み」を選択します。

表示された受験要項ページの「受付中の検定試験」から、希望する受験要項を選択して、内容をよく確認しましょう。

問題がなければ、ページ下部にある「お申し込み」をクリックします。

ログインして受験料を振り込む

初めて貿易実務検定を受験する場合は、「MHJ Official Store」で会員登録が必要です。

登録後にログインし、申込フォームに必要事項を入力します。

受付期間終了までに申し込みと受験料の振り込みを完了させましょう。

受験料の支払い方法は「クレジットカード決済」「PayPay（キャッシュレス決済）」「銀行振込」から選択可能です。

一旦決済された受験料は返金不可。

決済後のキャンセル、次回の試験への振替え等もできません。

なお、貿易実務英語の科目免除をする方は、申込み時に免除番号の申請を必ず行ってください。

申請のない場合、誤入力されている場合は、貿易実務英語科目免除が適用されないため、注意しましょう。

受験票が発行される

申し込みが完了すると、申込期間終了から1週間以内に受験票が「MHJ Official Storeマイページ」に掲載されます。

もし1週間をすぎても受験票発行が確認できない場合は、日本貿易実務検定協会にお問い合わせください。

なお、受験票は郵送されません。

また、受験票が発行されるまでマイページ上では「受験情報はありません」と表示されますが、受験票が発行されると情報が更新されます。

試験実施Webサイトのアカウント発行される

受験票発行後、当日試験を実施するWEBサイト「MHJ Web検定試験」のログイン情報発行の案内メールが届きます。

同時に動作確認が行えるデモテストも用意されるため、試験前に必ず動作確認を行っておきましょう。

不具合があった場合は、指定された期限内に日本貿易実務検定協会へ連絡してください。

試験を受ける

あとは当日の試験を受けるだけです。

合格発表は、試験の約1か月後。

協会ホームページ上で合格者のみ受験番号が掲載され、同日午後からMHJ Official Storeマイページの「受験情報はこちら」で、順次結果を確認できます。

合格者にはマイページ内で合格証が発行されます。

また、試験当日の17：00頃を目処に試験の解答解説が協会ホームページに掲載されますが、3日後に見られなくなるため、早めにダウンロードしておきましょう。

まとめ

以上、貿易実務検定C級の試験日程と試験内容について解説しました。

本コラムの要点は次のとおりです。

• 通関士試験の試験日は例年、3月・5月・7月・10月・12月の年5回実施される
• 試験は「貿易実務」「貿易実務英語」の2科目で構成
• 解答は決められた順番で制限時間内に行わなければならない
• 合格基準は2科目合計160点/200点（80％以上）
• 試験はWEB方式で自宅受験が可能、スマホやタブレットでも受験可能
• 受験料6,270円（税込）で、不合格の場合、1回限りの無料の再チャレンジ制度あり
• 貿易実務英語科目で80%以上得点して不合格だった場合、次回より1年間、科目免除制度を利用可能
• 申込みや試験準備はすべてオンラインで完結

貿易実務検定C級は出題範囲が広いため、すべての科目を学ぶためには、計画的に学習を進めなくてはなりません。

直前になってあわてないように、試験日や申込期間を確認し、早めに勉強を始めましょう。