このコラムでは、測量士試験の合格率について、国土地理院で公開されている情報の他に、情報開示で得た結果も踏まえて、踏み込んで解説したいと思います。

そして、測量士試験の合格率からみる「合格するための方法」を導きます。

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測量士試験の合格率は例年10%前後

測量士試験の合格率は、例年10%前後となっています。
令和7年測量士試験の最終合格率は40.2%という結果でしたが、過去の合格率を見ると、低い年では5%~8%など一桁のときも存在します。
測量士試験は受験者数に対して合格する人数がとても少ない、いわゆる難関資格と言えるでしょう。

以下の表が、国土地理院から発表されている最終合格率です。

受験者数(人) 最終合格者数(人) 最終合格率
令和7年 3,703 1,487 40.2%
令和6年 3,717 485 13.0%
令和5年 3,667 379 10.3%
令和4年 3,194 460 14.4%
令和3年 2,773 498 18.0%
令和2年 2,276 176 7.7%
令和元年 3,232 479 14.8%
平成30年 3,345 278 8.3%
平成29年 2,989 351 11.7%
平成28年 2,924 304 10.4%
平成27年 2,739 315 11.5%
平成26年 2,394 290 12.1%
平成25年 2,457 127 5.2%
平成24年 2,247 265 11.8%
平成23年 2,162 258 11.9%
平成22年 2,256 144 6.4%

低い年では、5%程度、高い年では、15%程度となっています。

では、なぜこのように合格率に実施年による違いがでるのでしょうか?

それは、測量士試験が「絶対評価」の試験だからです。

他の国家資格のように、「上位〇位まで合格」の相対評価をとっていませんし、「合格率が概ね〇%になるように」のような合格率を前提とした合格者数の調整をしていません。

測量士試験は「午前試験で700点満点中の450点以上」かつ「全体で1400点満点中の910点以上」の受験生は、全員合格になります。

つまり、問題の難易度で、その実施年の合格率が大きく左右されます。

この幅は大きいのですが、逆に言うと、毎年同じ基準で合否が決まり、他の受験生の成績に左右されないという特徴があります。

「全体で1400点満点中の910点以上」なので、全体でいうと、65%以上の問題に正解すると合格になりますので、「午前試験で700点満点中の450点以上」のハードルの方が高いのでしょうか?

実は、そうではありません。

測量士試験の午前試験の合格率

下の表をご覧ください。

これは、国土地理院から公表はされていませんが、情報開示によって得た午前試験(のみ)の合格率です。

令和7年5月18日(日)に実施された令和7年測量士試験の午前試験合格率は53.7%で、年度によって20%台から50%台まで開きがあります。

受験者数(人) 午前試験合格者数(人) 午前試験合格率
令和7年 3,703 1,989 53.7%
令和6年 3,717 852 22.9%
令和5年 3,667 1,078 29.4%
令和4年 3,194 1,297 40.6%
令和3年 2,773 1,138 41.0%
令和2年 2,276 544 23.9%
令和元年 3,232 1,516 46.9%
平成30年 3,345 909 27.2%
平成29年 2,989 1,431 47.9%

※令和5年までは合格基準点は400点以上

「午前試験で700点満点中の450点以上」を突破している受験生は存外に多いことが分かります。

また、実際に合格者の点数をアガルートで募集をして調査した結果、午前試験については、基準となる450点を超える合格者が大変多いです。

これは、なにを意味するのでしょうか?

実は、この結果が、測量士試験に合格するための方法に直結します。

関連記事:測量士試験の試験内容・情報をわかりやすくまとめて紹介

測量士試験の合格率から見る「合格点を取る方法」

合格者に午前試験の点数が高い方が多い理由。

その答えは、「午前試験は、過去問の繰り返しが多く、過去問を収得する学習をすることで、点を伸ばすことができる。」という、測量士試験の特徴を反映していると中山は考えています。

実は、同様の傾向は、午後試験の「必須問題」にも言えます。

午後試験の必須問題は、300点満点です。

これは他の午後試験の選択科目(各200点満点)よりも配点が高く、「午前試験」+「午後試験の必須問題」で1000点満点になります。

そして、他の午後試験の選択科目と比較しても、過去問の繰り返しが多く、午前試験と同様、過去問を収得する学習をすることで、点を伸ばすことができる問題が出題されます。

一方、午後試験の選択科目は、過去問にないような問題が出題されやすい傾向にあります。

最初に表で示した合格率の推移からも、問題の難易度によって実施年の合格率が左右される試験ではありますが、過去問が繰り返し出題される「午前試験」+「午後試験の必須問題」で、合格点で必要な910点に近い点数を取ることができます。

もちろん、「午前試験で700点満点中の450点以上」も取ることができます。

ただし、いくら過去問をやり込んでも、本試験で確実に点を取ることができないことがあります。

それらやケアレスミスも含めた「910点に足りない点数を、午後試験の選択科目で取る。」と考えて学習をすると、大きく測量士試験の合格に近づくことができるでしょう。

これが、測量士試験に合格するための方法です。

関連記事:測量士試験の難易度は高い!その理由と学習を有利に進める方法

効率的に勉強すれば短期合格も可能!

最後に、まとめます。

測量士試験は、出題される問題の難易度によって合格率が大きく左右される「絶対評価」の試験ですが、裏を返せば、他の受験生の成績に左右されない試験です。

そして、合格の基準である「午前試験で700点満点中の450点以上」かつ「全体で1400点満点中の910点以上」は、どちらも繰り返し出題される過去問の問題に正解することで到達可能です。

そして、合計1000点となる「午前試験」と「午後試験の必須問題」は、中でも過去問の繰り返しが多い出題となっています。

そこで、過去問を繰り返すことで、「午前試験」と「午後試験の必須問題」で高い点を取ることが、短期合格を可能にする効率的な学習となります。

もちろん、「午後試験の選択科目」も過去問の繰り返しは多く出題されます。

そこで、「910点に足りない点数を、午後試験の選択科目で取る。」と考えることで、比較的難易度の高い午後試験の選択科目の学習ハードルを下げることができます。

本試験で、過去問にない問題が出題されたとしても、右往左往することがなくなるでしょう。

中山が担当しているアガルートの測量士試験対策講座は、午前・午後すべての過去問で出題されている論点を網羅しているため、すべての過去問を自力で解くことができるようになります。

難関試験と言われる測量士試験ですが、合格するための道筋はしっかり示しますので、是非、チャレンジしてみてください!

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この記事の著者 中山 祐介 講師

中山 祐介 講師 (講師紹介はこちら

2008年 法政大学 文学部地理学科 卒業
2010年 東京都立大学 大学院 都市環境科学研究科 修了
2012年 土地家屋調査士試験を全国1位で合格(択一1位・書式2位)
2013年 測量士 登録
2014年 行政書士試験 合格
2015年 特定行政書士考査 合格

独学で土地家屋調査士試験全国総合1位合格の同試験を知り尽くした講師。

「すべての受験生は独学である」の考えのもと、講義外での学習の効率を上げ、サポートするための指導をモットーに、高度な知識だけでなく、自身の代名詞でもある複素数による測量計算([中山式]複素数計算)など、最新テクニックもカバーする講義が特徴。日々、学問と指導の研鑽を積む。

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