貿易実務検定B級は3月・7月・12月の年に3回のペースで実施されています。

直近の検定日や試験内容、試験の方法など、具体的な検定内容について気になっている方もいるでしょう。

当コラムでは、貿易実務検定B級の試験日や試験内容、申し込み方法などについて詳しく解説します。

受検を検討している方はぜひ参考にしてください。

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【2025年】貿易実務検定B級の試験日

ここでは、貿易実務検定B級の試験日について、以下の内容で解説します。

  • 直近で受検可能な試験日
  • 2025年~2026年に実施される試験 

直近で受検可能な試験日

直近で受検が可能な貿易実務検定B級の試験日は「2025年7月13日(日)」です。

以下、具体的な検定日程を表にまとめました。

試験名貿易実務検定 第79回 B級
申込期間2025年5月15日(木)AM12:00〜6月30日(月)AM12:00
試験日2025年7月13日(日)
合格発表2025年8月8日(金)

貿易実務検定B級は、例年3月・7月・12月と年3回のペースで実施されており、2025年も同様のスケジュールで実施される予定です。

申し込みは試験日の約2か月前から開始され、1か月ほど猶予が設けられています。

また、合格発表は試験日の約1か月後に発表となります。

2025年~2026年に実施される試験

以下は、2025年〜2026年に実施の貿易実務検定B級の試験日と申込期間を表にまとめたものです。

すでに実施されたものから、未実施分までを含みます。

B級試験日申し込み期間
第81回2026年3月8日(日)2025年12月18日(木)AM12:00〜2026年2月24日(火)AM12:00
第80回2025年12月14日(日)2025年10月2日(木)AM12:00〜2025年12月1日(月)AM12:00
第79回2025年7月13日(日)2025年5月15日(木)AM12:00〜2025年6月30日(月)AM12:00
第78回2025年3月9日(日)2024年12月19日(木)AM12:00〜2025年2月21日(金)AM12:00
参考:日本貿易実務検定協会

貿易実務検定B級の試験内容

ここでは、貿易実務検定B級の試験内容について、以下の内容で解説します。

  • 科目・出題範囲
  • 試験時間
  • 出題形式
  • 試験方法
  • 合格基準点
  • 受験料
  • 科目免除制度

科目・出題範囲

貿易実務検定B級の検定科目は、「貿易実務」「貿易マーケティング」「貿易実務英語」の3科目で構成されています。

一段下級のC級では出題がなかった「貿易マーケティング」が出題範囲に加わり、全体的な難易度が上昇。

A級と比較すると基礎的な内容の出題が目立ちますが、範囲が拡大する分しっかりとした対策が必要です。

以下は、貿易検定B級の出題範囲を表にまとめたものです。

難易度の比較がしやすいよう、C級・A級の出題範囲も同時に掲載しています。

また、表内の「△」印は、きわめて基礎的な内容が出題されることを意味します。

科目内容A級B級C級
貿易実務貿易と環境
貿易経済知識
貿易の流れ
貿易金融
貿易書類
貿易法務
貿易税務
貿易知識
貿易保険
外国為替
航空貨物
クレーム
EPAの基礎知識
(時事問題、原産品証明の方法等)
マーケティング知識
貿易マーケティング
貿易実務英語商業英単語
英文解釈
英作文
※△印の箇所は、きわめて基礎的な事項が出題
※出典:日本貿易実務検定協会

試験時間

貿易実務検定B級の科目ごとの実施時間と解答の制限時間の合計は以下のとおりです。

科目試験時間
貿易実務9:00〜15:30の中で75分間
貿易マーケティング9:00〜15:30の中で30分間
貿易実務英語10:00〜16:15の中で60分間

検定自体の試験時間は9:00〜16:15まで確保されており、うち問題の制限時間の合計は2時間45分です。

したがって、試験が実施されている間に少なくとも2時間45分の解答時間を取る必要あり。

また各問題には制限時間が設定されており、時間が余った場合も次の問題へ進むといったことはできません。

制限時間内・試験時間内に解答できない場合は未解答判定になるため、各問題には時間に余裕をもって挑戦しましょう。

ほかの一般的な検定と大きく違う点は、定められた時間内であれば自分の好きなタイミングで試験を開始できることです。

ただし、最終受験開始時間が13:45であること。必ず「貿易実務」「貿易マーケティング」「貿易実務英語」の順番で受けなくてはなりません。

また、試験開始から午前中、及び最終受験開始時間前後は、アクセスが集中して、スムーズに受験ができない恐れがあります。

なるべく上記時間を避けて受験するのがおすすめです。

出題形式

貿易実務検定のB級は、C級と同じくすべての問題が選択式で出題されます。

ここでは、「貿易実務」「貿易マーケティング」「貿易実務英語」の3科目それぞれの出題形式を詳しく紹介します。

貿易実務の出題形式

問題出題形式問題数配点制限時間
1正誤(◯×)式10問30点15分
2選択式15問45点15分
3語群選択式15問45点30分
4四肢択一式10問30点15分
合計50問150点75分

貿易実務科目は4つの大問にわかれており、各大問ごとに制限時間が設定されています。

タイムオーバー対策は必須ですが、逆に「時間が余った」場合も別の問題に進めない点に注意が必要。

例えば15分制限の選択式問題に挑戦して5分余った場合も、別の大問の制限時間に繰り越すことはできません。

貿易実務科目の試験時間が9:00〜15:30の6時間30分確保されているうち、この科目の制限時間の合計は75分です。

4つの出題は順番通りに挑戦する必要がありますが、貿易実務の解答時間内であれば各問題を任意のタイミングで開始することができます。

75分間連続で取り組む必要もなく、6時間30分の間に休憩を挟みながらの解答も可能です。

貿易マーケティングの出題形式

問題出題形式問題数配点制限時間
1正誤(◯×)式10問20点10分
2選択式5問10点5分
3四肢選択式5問10点5分
4語群選択式5問10点10分
合計25問50点30分

貿易マーケティング科目では、合計制限時間30分で4つの大問に解答します。

解答の順番は問題番号に従う必要がありますが、解答時間内であれば解答タイミングは任意。

問題1と2、問題2と3の間に休憩を挟むなど、無理なく挑戦することができます。

ただし、貿易マーケティング科目に入る前に貿易実務科目の解答は完了していなくてはなりません。

科目の実施時間は、貿易実務科目と同じく9:00〜15:30です。

例えば、午前中に貿易実務科目・午後の15:30までに貿易マーケティング科目といった割り振りもできます。

貿易実務英語の出題形式

問題出題形式問題数配点制限時間
1三答択一式(英文和訳)10問30点15分
2三答択一式(和文英訳)3問9点8分
3三答択一式(英文和訳)8問16点12分
4三答択一式(長文解釈)15問45点25分
合計36問100点60分

貿易実務英語の科目は、合計36問を設定された制限時間ごとに解答します。

貿易実務英語は10:00〜16:15の間に行われ、貿易実務・貿易マーケティングの各科目に解答済みであれば任意のタイミングで解答可能です。

貿易実務・貿易マーケティング科目は15:30まで解答が可能ですが、貿易実務英語科目の制限時間の合計は60分・実施時間は16:15までです。

貿易実務検定では各制限時間の「前倒し」ができないため、他の2科目に時間ギリギリで解答すると貿易実務英語は解答しきれない可能性があります。

解答のタイミングは各科目ごとに任意となっていますが、ある程度時間的な余裕を意識して開始するようにしましょう。

試験方法

貿易実務検定B級は、C級と同じくWEBでのオンライン試験として実施され、自宅から受検が可能。

タブレットやスマホを使っての解答も可能なため、自分がやりやすい方法で受験しましょう。

各科目では、実施時間内であれば任意のタイミングで解答を始めることができます。

合格基準点

貿易実務検定では、3科目の合計300点満点のうち70%にあたる210点を基準に、試験委員長の定める得点が合格点となります。

科目ごとに合格点が設定されているタイプの検定ではないため、すべての科目で70%以上の点を目指す必要はありません。

あくまで総合得点で70%以上を目指せば合格圏内に入ることができます。

得意分野を重点的に仕上げて確実な得点を狙うといった戦略も有効でしょう。

受検料

貿易実務検定B級の受検料は7,480円(税込)です。

WEB受検の級に限り再チャレンジ制度が導入されている点がポイント。

残念ながら不合格だった場合は、同じ級の再受検に限り、1回のみ無料で挑戦することができます。

再チャレンジ制度は、通信不良やWEB受検に不慣れといった問題で実力を発揮できなかった場合の救済措置として実施される制度です。

したがって、試験を欠席した場合や無解答によって不合格となった場合は適用外となります。

科目免除制度

貿易実務検定B級には、科目免除制度が導入されています。

免除対象は、「貿易マーケティング」科目。

免除要件は、国際実務マーケティング協会主催「マーケティング・ビジネス実務検定」A〜C級のいずれかへの合格です。

「マーケティング・ビジネス実務検定」の合格者が貿易実務検定B級を受検する場合、合格から直近3回の実施回において該当科目を免除することができます。

例えば、2月にマーケティング・ビジネス実務検定に合格した場合、同年の7月と12月、翌年3月の貿易実務検定で科目免除が適用されます。

貿易実務検定で科目免除を受けるためには、受検申し込みの際に申請が必要です。

自動では適用されないため、手続きを忘れないよう注意しましょう。

貿易実務検定B級の申し込み方法 

貿易実務検定B級の申し込みは、以下の方法で行います。

  1. 受験する回を選ぶ
  2. ログインして受験料を振り込む
  3. 受験票が発行される
  4. 試験実施Webサイトのアカウント発行される
  5. 試験を受ける

受験する回を選ぶ

まず、受験する回を選びます。

貿易実務検定公式サイトにアクセスしたら、「検定試験のお申し込み」から「受験要項及び申し込み」を選択。

受験要項ページ内の「受付中の検定試験」の中から希望の受験日を選び、必要事項を入力して、ページ下部から申し込みを行います。

科目免除や再チャレンジ制度適用の申請も、申し込み時に行います。

科目免除の場合は免除番号、再チャレンジ制度利用の場合は専用のクーポンコードを所定の欄に入力しましょう。

申請漏れの場合や誤入力の場合は適用外となります。

なお、初めて貿易実務検定を受ける場合は、はじめに会員登録が必要です。

ログインして受験料を振り込む

申し込みが完了したら、受付期間が終了するまでに申し込みと受験料の振り込みを行います。

支払い方法は以下から選択可能です。

  • クレジットカード決済
  • PayPay(キャッシュレス決済)
  • 銀行振込

コンビニ払いには対応していないため注意しましょう。

また、一旦決済された受験料は返還されません。

決済後のキャンセルや次回試験への振り替え等もできないため、受験する回は間違えないようにしましょう。

なお、受験申し込みと検定料の振り込みは、順序が前後しても受け付けてもらえます。

受験票が発行される

申し込みが不備なく完了した場合は、申込期間終了から1週間以内に受験票が公式サイト内のマイページに掲載されます。

発行後は内容に不備がないかを必ず確認しましょう。

もし1週間を過ぎても受験票発行が確認できない場合は、日本貿易実務検定協会に問い合わせてください。

試験実施Webサイトのアカウント発行される

受験票発行後、試験実施Webサイトのアカウントが発行されます。

当日検定を実施するWebサイト「MHJ Web検定試験」のログイン情報が記載された案内メールが届くため、内容を必ず確認しましょう。

同時に、使用端末から動作確認ができるデモテストも用意されます。

本番前に体験し、当日スムーズに受検できるよう備えましょう。

試験を受ける

申し込みが滞りなく完了したら、あとは当日に検定を受けるだけです。

午前9時以降、任意のタイミングから解答を始めることができます。

途中休憩を挟みながらの受験も可能です。

試験当日の17時頃を目安に解答解説が公式サイト上に掲載されるため、早めにダウンロードして答え合わせなどに活用するとよいでしょう。

解答解説の閲覧は3日後まで可能です。

合格発表は検定の約1か月後に行われ、合否はマイページ上で確認可能。

また、合格者には合格証も発行されます。

まとめ

当コラムでは、貿易実務検定B級の試験日や試験内容などについて以下の内容で解説しました。

  • 貿易実務検定B級の試験日は例年、3月・7月・12月の年3回実施される
  • 貿易実務検定B級は「貿易実務」「貿易マーケティング」「貿易実務英語」の3科目構成。オンラインで自宅から受検でき、すべて選択式で解答する。
  • 各出題には制限時間が設定されており、時間の繰り越しなどはできない。ただし実施時間内であれば、各科目の解答は任意のタイミングで始められる。
  • 貿易実務検定B級は300点満点で、70%にあたる210点を基準に試験委員長が合格点を定める。総合的に210点を取れれば合格できるため、すべての科目で70%以上を取る必要はない。
  • 不合格だった場合は、1回に限り無料で再受検が可能。
  • マーケティング・ビジネス実務検定に合格している場合は、申請によって貿易マーケティング科目を免除できる。

貿易実務検定B級は年に3回試験を実施しています。

オンライン形式で自宅から受検でき、申込み後は動作確認用のデモテストも体験可能。

当日までに実施し、使用端末で問題なく動作するか確認しておくとよいでしょう。

また、一度不合格だった場合は無料で再チャレンジができる・条件次第で科目免除が受けられるなどの制度も特徴的です。

どちらも適用には申請が必要なため、申し込み時には必要事項を忘れず入力しましょう。

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