通関士試験に必要な持ち物は?必須のものと試験当日の注意点を解説
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本コラムでは、通関士試験を受けるときに用意しておくべき持ち物について解説します。
自分の力を100%出し切るには、試験本番に向けた事前準備が欠かせません。
試験本番のイメージをつかみ、早めに準備をするためにも、当日の持ち物について理解しておきましょう。
目次
通関士試験に必要な持ち物リスト
まずは、通関士試験当日の持ち物を「必須のもの」「あると便利なもの」に分けて紹介します。
早速それぞれの持ち物について解説していきます。
必須のもの
まず初めに「必須のもの」です。前日までに必ず用意しておきましょう。
受験票
受験票は「入場券」のようなものです。
受験票を忘れた場合、試験会場への入場ができなくなってしまう可能性があります。
試験本番に持っていくカバンを決めておき、使わないときは必ずそのカバンに受験票入れておくなどのルールを設けることで、忘れずに持参できるよう意識しておきましょう。
筆記用具
マークシート方式の試験に解答するため、筆記用具も必須となります。
HBまたはBの黒鉛筆、プラスチック製消しゴムの2点セットを用意しましょう。なお、どちらも複数持参することをおすすめします。(なお、シャープペンシルも使用可能です。)
試験直前に机から落としたり、筆圧で折れたりする可能性を考慮すると、特に黒鉛筆については3~5本程度の用意があると安心ですね。
電子計算機(電卓)
通関士試験には多くの計算問題が出題され、公式に電卓の使用が認められています。
ただし、持ち込める電卓にはいくつかの制限があります。
1.計算機能のみを有する
2.数値を表示する部分がおおむね水平
3.電源内蔵式
以上3点を満たす電卓のみ試験中の使用が可能です。
周囲に見える程度の角度がついている電卓は使用できないので注意が必要です。
電卓については、下記コラムでも詳しく解説しています。
関連コラム:通関士試験に持ち込みできる電卓の種類と選び方の3つのポイント
時計
受験案内では「必須」とはされていませんが、時計は試験中に机上に置くことが認められています。
各科目にそれぞれ制限時間が設けられている通関士試験では、随時時計をチェックしながら時間配分を行うことが不可欠です。
通信機能や計算機能がない時計を用意しておきましょう。
あると便利なもの
必須ではありませんが、あると便利なものです。必要に応じて揃えておきましょう。
色ペン・定規
色ペンや定規は、問題文を読む際に気を付けたい部分に使用したり、段の読み間違いを防ぐのに役立ちます。
例えば、試験科目の中で、『関税法等』は問題文自体が長く、読み間違いにも気をつけなければなりません。
色ペンを使って、主部や述部を読みやすくする工夫をするといいでしょう。
また、『通関実務』科目の申告書問題でも必要に応じて、定規や色ペンの使い分けをすると読みやすくなります。
関連コラム:通関士試験の関税法等で合格点を狙う勉強法
関連コラム:通関士試験の通関実務で合格点を取る勉強法
着脱しやすい衣服
試験当日に着席してみて感じる体感温度に合わせて服装を変えられるように準備したいものです。
通関士試験は例年、秋頃に実施されています。
年によって気温が異なるだけでなく、暖房がついていると試験会場の着席場所によっても体感温度が異なります。
羽織りやすいカーディガンやネックウォーマー、ひざ掛けなどを用意しておきましょう。
水筒入りの飲み物
試験中は原則として飲食禁止ですが、試験の合間でコンディションを整えるために持参をおすすめします。
特に、暖房がついていると喉が乾燥しやすくなります。
温かい飲み物を持参することで、試験に落ち着いて臨めるようになりますよ。
スマートフォン、モバイルバッテリー
会場に無事たどり着くため、また緊急時に確実に連絡を取るために持参しましょう。
なお、試験中は使用NGですので、会場に到着したら電源を切ってカバンにしまっておくことも忘れないでくださいね。
使用できない持ち物
続いては、通関士試験で使用NGな持ち物について整理します。
うっかり持ち込むことのないようにきちんと把握しておきましょう。
関数電卓
電卓は持ち込みOKですが、その中でも「関数電卓」はNGとなっています。
関数電卓とは、四則演算の他に「関数」を用いた複雑な計算もできる電卓を指します。
理系学問を専攻していた人は、大学時代に使っていたかもしれません。
指数や円周率なども簡単に計算できるよう、通常の電卓よりボタンが多くなっています。
通常の電卓よりもボタンが多いことに注意し、関数電卓を持参しないよう注意してください。
また、関数電卓以外にも持ち込みNGの電卓の種類がいくつか指定されています。
一般的な計算以外の機能がついていないことが前提となっているので、通関士試験用に標準的な電卓を用意するのが無難です。
通信機能付きの腕時計
通信機能や計算機能が付いている時計は、持ち込みNGとされています。
通関士試験では時間配分がとても大切になるので、時計の持ち込みは不可欠と言っても過言ではありません。
試験には腕時計を持ち込む人が多いですが、通信機能が付いていないことを特に事前チェックすることをおすすめします。
普段スマートウォッチなどを使っている場合は要注意です。
スマートウォッチは通信機能が付いているため、通関士試験には持ち込むことができません。
電卓と同様、試験当日用としてシンプルな時計を用意しておくことをおすすめします。
試験当日の注意点(気をつけること)
最後に、試験当日の注意点をいくつか紹介します。
万が一に備えるためにも以下の注意点を理解しておきましょう。
遅刻した場合は?
試験時間に遅刻した場合は、原則として試験を受けられないと考えておきましょう。
通関士試験では、試験開始30分前までに試験会場に集合するのが原則です。
余裕をもって試験会場近くへ移動を済ませておくことがおすすめです。
試験中にトイレで離席できる?
通関士試験では、試験開始後30分間、終了前10分間は退出できません。
しかし、その他の時間は途中退出が可能です。
とは言え、原則としてトイレに行かなくて良いように休憩時間に活用しましょう。
問題用紙は持ち帰り可能?
問題用紙は持ち帰り可能です。
記憶が新しいうちに自己採点することで、合否にかかわらず自分のスキルアップにつながりますよ。
まとめ
本コラムでは、通関士試験の持ち物について整理しました。
通関士試験に必須の持ち物を用意するにあたっては、使用NGの持ち物を併せて理解しておくことが大切です。
また、あると便利なものを用意しておけばより良いコンディションで試験に集中できるようになります。
万全の状態で通関士試験に臨めるよう、早めの準備に役立ててくださいね。
関連コラム:通関士試験とは?試験日・申し込み方法・科目など制度を詳しく解説
この記事の監修者 加藤 佑喜講師
・通関士
・貿易実務検定®A級
・通関ビジネス実務検定™C級
・STC Advanced
・銀行業務外国為替3級
・EPAビジネス実務検定C級
・日商ビジネス英語検定2級等
【経歴】
大阪の専門学校や大学にて通関士試験、貿易実務の対面・オンライン講座を担当。約15年間、高校生までの個別指導、塾講師を経験。
頑張る人にはしつこいくらいに応援するタイプです。苦手な部分は目をそらさせません!できる限り、難しくない表現での解説を心掛けております。
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