競売不動産取扱主任者を取得され、賃貸管理業を主軸に競売業務を手がけられている有限会社さかや商事の糟谷様にインタビューを行いました。

競売不動産取扱主任者に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

現在の事業内容について教えてください

主軸は賃貸管理業務です。

そのなかで、競売関連の売上が占める比率は全体の1割程度になります。

競売業務には2つの形があります。

1つは自社で入札を行うもの、もう1つはお客様からのご依頼を受けてサポートを行うものです。

入札そのものは、基本的に毎月行っています。

競売不動産取扱主任者を取得された理由を教えてください

他社との差別化を図り、新しい収益の柱を育てたいと考えたことがきっかけです。

都内の不動産業界は競争が激しく、宅地建物取引士(宅建)だけで差別化を図ることは難しいのが実情です。

宅建は不動産業に携わるうえでの基本となる資格であり、持っていること自体が強みになりにくい面があります。

そこで目を向けたのが「競売」という分野です。

一般消費者の関心はありながら、業者側が手がけにくい領域でもあります。

ここを扱えるようになれば独自の強みになると考え、競売不動産取扱主任者の取得を決めました。

一般社団法人不動産競売流通協会の公式サイトはこちら

資格取得は事業のどのような差別化につながっていますか

お客様に提示できる選択肢が広がったことが、最も大きな変化です。

競売物件は、一般の市場で購入するよりも15〜20%ほど安く手に入る可能性があります。

「この予算では希望のエリアは難しい」という場面でも、競売という選択肢を一つ加えてご提案できます。

一方で、競売に対して「怖い」「素人が手を出す領域ではない」というイメージをお持ちの方も少なくありません。

そこを専門知識を持つ立場からサポートし、安全な取引としてご案内できることが、そのまま差別化の要因になっています。

また、競売物件を自社で積極的に仕入れ、一般の市場へ再販するビジネスも取り入れています。

一般社団法人不動産競売流通協会の公式サイトはこちら

競売の実務で最も難しいのはどのような場面ですか

落札後の明け渡し手続きです。

占有者や元の所有者への対応が、実務上いちばんの課題になります。

とくに注意が必要なのが、物件内に残された動産の扱いです。

テレビや冷蔵庫といった残置物は、落札したからといって自分の所有物になるわけではありません。

勝手に処分してしまえば、損害賠償責任を問われるリスクがあります。

こうした線引きは、感覚だけで判断できるものではありません。

競売不動産取扱主任者の学習を通じて得られる知識が、そのまま実務のリスク管理に直結する部分だと感じています。

一般社団法人不動産競売流通協会の公式サイトはこちら

ほかに気をつけているリスクはありますか

競売では、賃貸借契約を「引き継ぐ」ケースと「引き継がない」ケースの2種類があります。

ここでお話しするのは、契約を「引き継ぐ」ケースでの注意点です。

引き継ぐケースでは、落札者はその物件に付いている契約内容を、そのまま引き受けることになります。

いわゆるオーナーチェンジの状態です。

ここで問題になるのが、相場と大きくかけ離れた契約が結ばれているケースです。

都心の物件で、70平米ほどの広さにもかかわらず賃料が4万円という契約が結ばれている、といったパターンも実際にあります。

このような契約でも、引き継がなければならない場合があります。

落札してから気づいても手遅れですから、そもそもどちらのケースに当たるのか、引き継ぐのであれば契約内容がどうなっているのかを、入札前に確認しておくことが欠かせません。

何をどこまで確認すべきかという視点は、資格の学習で身につく部分です。

一般社団法人不動産競売流通協会の公式サイトはこちら

資格を取得して感じたメリットはありますか

協会内でのネットワークが広がったことです。

交流会や定例会、ゴルフなどの機会を通じて、同業者の方々とつながりを持てるようになりました。

そこで交わされる情報交換は実務にも直結しますし、業務上の連携につながることもあります。

人間関係を築ける場があることは、資格取得の大きなメリットだと感じています。

一般社団法人不動産競売流通協会の公式サイトはこちら

これから受験を検討している方へメッセージをお願いします

不動産業に従事されている方であれば、まずアピール材料になる資格です。

加えて、競売に限らず不動産全般の知識が底上げされる点も見逃せません。

これから宅建を目指す方にも、すでに宅建をお持ちの方にも、ステップアップと差別化の手段として有効です。

難易度も極端に高い試験ではありませんから、挑戦しやすい資格だといえます。

競売という分野に少しでも関心があるなら、ぜひ取得を検討してみてください。

一般社団法人不動産競売流通協会の公式サイトはこちら

おわりに

今回は、賃貸管理業を主軸に競売業務を手がけられている有限会社さかや商事の糟谷様に、競売不動産取扱主任者の活かし方についてお話を伺いました。

合格そのものがゴールではなく、他社との差別化や落札後のリスク管理という形で、日々の業務に活きていることが伝わるお話でした。

宅建の次のステップを探している方、不動産業で独自の強みをつくりたい方は、ぜひ受験を検討してみてください。

一般社団法人不動産競売流通協会の公式サイトはこちら