貸金業務取扱主任者の直前対策は、出題数の多い「法及び関係法令に関すること」の過去問を優先すると効率的です。試験年度の4月1日時点で施行されている法令で出題される点も押さえておきましょう。

仕上げに本番と同じ2時間で通し演習をしておくと、時間配分を確認できて安心です。

貸金業務取扱主任者試験は、例年11月の第3日曜日に実施されています。残された期間は限られているため、試験日から逆算して優先順位を決めることが合格への近道となるでしょう。

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目次

貸金業務取扱主任者の直前対策で押さえる試験の形式と合格ライン

貸金業務取扱主任者の直前対策で押さえる試験の形式と合格ライン

貸金業務取扱主任者の直前対策では、試験が2時間・50問の4肢択一で行われることと、合格基準がおおむね50問中30問前後で推移していることを押さえておきましょう。

なお、直前期は合格基準を上回る余裕を持った得点を目指すと安心です。

試験は例年11月の第3日曜日に2時間・50問で行われる

貸金業務取扱主任者試験は年1回、例年11月の第3日曜日に実施されています。

試験の基本情報は次のとおりです。

項目内容
実施時期例年11月の第3日曜日
試験時間2時間(13時00分〜15時00分)
出題形式4肢択一方式・マークシート方式
問題数50問
合格発表例年、試験翌年の1月

なお、各年度の正確な日程は、日本貸金業協会が公表する試験実施要領で確認できます。

※参考:日本貸金業協会「試験実施要領」

2時間で50問を解くというルールを前提に、残りの期間で取り組む内容を決めていきましょう。

合格ラインは50問中30問前後|直前期は余裕を持った得点を目指す

貸金業務取扱主任者試験の合格基準は試験ごとに決められ、過去の結果を見るとおおむね50問中30問前後(6割程度)で推移しています。(※出典:日本貸金業協会「試験結果」)

合格基準は年度によって上下し、7割近い34問正解が基準になった年度もあります。基準の変動に備えて、直前期の目標点は合格基準より高めに置いておく方が安全でしょう。

また、合格率はおおむね3割前後で推移しており、受験者の多くが不合格になる試験です。通し演習では7割の35問を目標にしておくと、基準が高い年度にも備えられます。

貸金業務取扱主任者の直前対策で優先する科目と論点

貸金業務取扱主任者の直前対策では、出題数が最も多い「法及び関係法令に関すること」を最優先にします。

一方、出題範囲の広い「貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること」は、過去問で出た論点に絞りましょう。

出題数の少ない残り2科目は、要点に絞って押さえれば十分です。

出題数が最も多い「法及び関係法令」を最優先にする

「法及び関係法令に関すること」は、貸金業務取扱主任者試験の50問のうち22〜28問が出題される目安の科目です。50問の半分前後を占めるため、直前期に多くの時間を割く価値があります。

直前期は次の頻出項目を優先して復習しましょう。

  • 用語の定義
  • 登録の申請・登録の許否・変更の届出
  • 貸金業者の業務に関するルール
  • 監督上の処分・登録の取消し
  • 指定信用情報機関と加入貸金業者
  • 罰則

罰則と監督上の処分はどちらも貸金業法の違反に対する措置のため、違反の内容ごとに両方を並べて覚えると整理しやすくなります。

一方、貸金業務取扱主任者制度と指定紛争解決機関は、上記の項目に比べると出題頻度が下がります。時間が限られている場合、指定紛争解決機関は後回しにしても差し支えありません。

貸金業務取扱主任者制度は、登録の申請・変更の届出とセットで確認しておくと効率的です。

出題範囲が広い「貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務」は過去問の論点に絞る

「貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること」は、貸金業の実務に加えて民法の規定からも出題されるため、出題範囲が広い科目です。

直前期は、過去問で出た論点に絞って対策しましょう。

出題数の目安は14〜18問で、「法及び関係法令に関すること」に次いで2番目に多くなっています。出題範囲が広いため、直前期に新しい論点へ手を広げても得点に結び付くとは限りません。

過去問で出題された論点を繰り返し解き、確実に正解できる問題を増やす方が効率的です。

また、過去問で間違えた選択肢はテキストの該当箇所に印を付けておくと、試験直前の見直しにも使えます。

出題数の少ない「資金需要者等の保護」と「財務及び会計」は要点に絞って押さえる

貸金業務取扱主任者試験の出題数の目安は、「資金需要者等の保護に関すること」が4〜6問、「財務及び会計に関すること」が2〜4問です。

2科目を合わせても50問中6〜10問のため、細かい部分まで追いかける必要はありません。

※出典:日本貸金業協会「科目別出題数の目安」

資金需要者等の保護では、次の3項目が頻出です。

  • 個人情報保護法とガイドライン(どの分野も万遍なく出題)
  • 消費者契約法の意思表示等の取消し・無効
  • 景品表示法の措置命令、協定又は規約

一方、財務及び会計では企業会計原則の一般原則7つを押さえておきましょう。

  • 真実性の原則
  • 正規の簿記の原則
  • 資本取引・損益取引区分の原則
  • 明瞭性の原則
  • 継続性の原則
  • 保守主義の原則
  • 単一性の原則

直前期に7つの原則の名称と内容を見直しておくと安心です。

合否は50問中の正解数で決まるため、出題数の少ない科目でも要点を押さえて取りこぼしを減らしておきましょう。

出題の根拠は試験年度の4月1日時点で施行されている法令

貸金業務取扱主任者試験は、例年、試験年度の4月1日時点で施行されている法令等に基づいて出題されます。(※出典:日本貸金業協会「出題根拠となる法令の基準日」)

直前期には、使っているテキストと問題集が受験する年度の試験に対応した版かを見直しておきましょう。

古い年度の教材では、法改正があった部分の記述が本試験の内容とずれている可能性があります。

古い教材を使っている方は、法改正部分を最新版の教材や講座の法改正情報で補っておくと安心です。

特に、過去問を解くときは出題当時の法令に基づく問題である点を意識し、解説が現行の法令に合っているかも確かめてください。

試験1ヶ月前から本番までの貸金業務取扱主任者の直前対策スケジュール

貸金業務取扱主任者の直前対策は、残り1ヶ月を3段階に分けて進めると効率的です。

「過去問で弱点を洗い出す」「間違えた問題を繰り返す」「本番形式で通し演習をする」の順に取り組めば、限られた期間を無駄なく使えます。

試験1ヶ月前〜3週間前:過去問を年度単位で解いて弱点を洗い出す

試験1ヶ月前から3週間前は、過去問を年度単位で解いて弱点を洗い出す期間です。

日本貸金業協会は、貸金業務取扱主任者試験の過去の試験問題と正答を公式サイトで公開しています。

※参考:日本貸金業協会「試験問題(第11回〜最新回)」

新しい回から順に1年分の50問ずつ解いていくと、現行の法令に近い問題から慣れていけます。

解き終えたら、4科目別に正答数を記録しておきましょう。科目ごとの正答数を並べれば、得点が伸びていない科目がひと目で分かります。

さらに、間違えた問題の論点を一覧にしておくと、次の期間に復習する範囲がはっきりするので効率的です。この段階の点数は、弱点を見つけるための材料と割り切ってかまいません。

試験3週間前〜1週間前:間違えた問題と頻出論点を繰り返す

試験3週間前から1週間前は、前の期間で間違えた問題を解き直し、頻出論点を繰り返す期間です。

間違えた問題を正解できるまで解き直せば、弱点だった論点を得点源に変えられます。

解き直すときは、正解の番号を覚えるだけで終わらせず、選択肢ごとに「どこが誤りか」をテキストに戻って確認しましょう。

貸金業務取扱主任者試験は4肢択一のため、正解以外の記述にも論点が含まれています。

誤りの理由まで説明できるようにしておけば、同じ論点が別の聞き方で出題されたときにも慌てずに済むでしょう。

間違えた問題の解き直しと並行して、「法及び関係法令に関すること」の頻出項目も繰り返しましょう。

たとえば、用語の定義・登録・監督上の処分など、優先する科目と論点の章で挙げた項目を重点的に回すと効率的です。

試験1週間前〜前日:本番と同じ2時間で通し演習をする

試験1週間前から前日は、本番と同じ2時間で通し演習をする期間です。

可能であれば、本試験と同じ13時00分から15時00分の時間帯に、50問を2時間で解いてみましょう。本番と同じ時間帯に頭を働かせておくと、当日も普段どおりの集中力で臨みやすくなります。

通し演習では、時間内に全問を解き終えられるか、どの科目で時間を使いすぎるかを確認します。

通し演習の後は、試験1ヶ月前から書き出してきた間違えた論点の一覧と、暗記項目を一覧にした自分用のまとめを見直す時間に充てるとよいでしょう。

まとめには、数字・期間・用語の定義など、試験直前に見返したい項目を絞って書き出しておくと安心です。

また、貸金業務取扱主任者試験の前日は新しい問題に取り組むより、まとめの見直しで知識を整理しておく方が落ち着いて本番を迎えられます。

以下の動画では、アガルート講師が直前期の過ごし方を紹介しています。

貸金業務取扱主任者の直前期にやりがちな失敗と注意点

貸金業務取扱主任者の直前期は、教材を増やす・細かい論点に時間をかける・時間を計らずに解く、の3つで得点を伸ばし損ねやすくなります。

失敗の内容と対策を順に確認しておきましょう。

直前期に新しい教材に手を広げる

直前期に新しい問題集や予想問題を買い足すと、手元の教材を復習する時間が足りなくなります。1冊ごとの演習が浅くなり、解ける問題の精度も上がりにくくなるでしょう。

貸金業務取扱主任者試験の直前期は、手元のテキスト1冊と過去問に教材を絞るのがおすすめです。

同じ教材を繰り返し解くと、間違えやすい論点が明確になり、知識の定着も進みます。

新しい教材が気になったときは、先に手元の過去問の正答率を確かめ、伸びていない科目があれば新しい教材ではなく手元の教材で解き直してください。

出題頻度の低い細かい論点の暗記に時間をかけすぎる

貸金業務取扱主任者試験の合格に、満点は必要ありません。

目標点は、試験の形式と合格ラインの章で紹介した合格基準の目安を参考に決めてください。

出題頻度の低い論点まで覚えようとすると、頻出項目の復習に使える時間が削られてしまいます。

まずは頻出項目を確実に得点できる状態にすることを優先しましょう。

一方、出題頻度の低い論点は時間が余ったときに触れる程度で十分です。

出題頻度が下がる論点の例は、優先する科目と論点の章で確認できます。

時間を計らずに問題を解く

1問ずつ時間をかけて解く練習だけでは、本番のペース感が身につきにくくなります。

貸金業務取扱主任者試験は2時間で50問を解く必要があるため、時間を意識した演習が欠かせません。

直前期の演習では、タイマーで時間を計る習慣を付けておきましょう。

1年分を2時間以内で解き終える練習をしておくと、本番でも時間切れの不安を減らせます。

なお、時間内に解き終えられなかった回は、どの問題で時間を使ったかを振り返りましょう。

時間を使いすぎた問題が特定の科目に偏っていれば、該当する科目の論点整理が足りていないサインと考えてよいでしょう。

偏りが見つかった科目の頻出論点をテキストで確認し直してから次の演習に臨むと、1問にかかる時間を縮めやすくなります。

貸金業務取扱主任者試験の本番で得点を落とさない時間配分

貸金業務取扱主任者試験は2時間で50問のため、1問あたり2分24秒が目安です。

最初に全問を一通り解き、見直しとマークの確認に時間を残しておくと安心できます。

2時間で50問は1問あたり2分24秒が目安

貸金業務取扱主任者試験は120分で50問を解くため、1問あたりにかける時間は2分24秒が目安です。

見直しの時間を確保するなら、1問2分を目安に解き進める方法もあります。1問2分なら50問を100分で一巡でき、見直しとマークの確認に20分を残せる計算です。

1問に時間をかけすぎると、後半の問題を解く時間が足りなくなる可能性があります。そのため、迷う問題は印を付けて後回しにする方法が効率的です。

全問を一通り解き終えてから、印の付いた問題に戻りましょう。

解ける問題から確実に得点を積み上げていけば、見直しの時間も確保しやすくなるでしょう。

見直しの時間を残してマークミスを確認する

貸金業務取扱主任者試験はマークシート方式のため、マークのずれや塗り漏れがそのまま失点につながります。

特に、迷った問題を飛ばして先に進んだ場合は、解答番号と問題番号がずれやすくなります。

終了時刻より前に全問を解き終え、マークを確認する時間を残しておくと安心です。

前の項目で紹介した1問2分のペースで解き進めれば、最後の20分をマークの確認に充てられるでしょう。

見直しでは、解答欄の番号と問題番号が対応しているかを1問ずつ確かめましょう。

答えを変更する場合は、前のマークを消しゴムできれいに消してから塗り直してください。

消し残しにも気を配り、最後まで丁寧に確認することが大切です。

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本講座では、令和3~7年度の出題実績をもとに、出題可能性の高い20論点を厳選して解説します。各論点の出題回数や継続性を数字で示しているため、予想の根拠がわかったうえで学習を進められます。

論点ごとに「要点」と「よくある引っかけ」を整理し、過去問60問とオリジナル問題60問の計120問で演習します。選択肢ごとに条文の根拠が示されるので、似た数字や要件を入れ替えた選択肢にも惑わされにくくなるはずです。

直前期の限られた学習時間を、出題可能性の高い論点に集中して使えます。引っかけ問題での失点を防ぎ、実戦力を仕上げて本番に臨みたい方に最適な講座といえるでしょう。

まとめ

貸金業務取扱主任者の直前対策は、残りの期間で優先順位を付けて取り組むことが合格への近道です。

記事のポイントを振り返ります。

  • 試験は例年11月の第3日曜日に2時間・50問で行われる
  • 合格基準はおおむね50問中30問前後で、直前期は余裕を持った得点を目指す
  • 「法及び関係法令に関すること」を最優先にし、出題範囲の広い「貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること」は過去問の論点に絞り、出題数の少ない残り2科目は要点に絞って押さえる
  • 最後の1週間は本番と同じ2時間で通し演習をしておく

特に、出題数の多い科目と頻出項目に時間を集中させ、本番形式の演習で時間配分まで確認しておきましょう。

残り期間で優先順位を付けて取り組めば、合格ラインに近づけます。

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