介護福祉士国家試験の実技試験は廃止!免除の条件と対策方法を紹介
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介護福祉士国家試験は介護福祉士の質を担保するため筆記試験と実技試験の2種類が実施されていましたが、2024年度(令和6年度)の第37回試験から実技試験は廃止されました。
受験者数の減少に伴った制度改正の一環で、現在は筆記試験のみでの受験が可能となっています。
当コラムでは、2023年度(令和5年度)の第36回まで実施されていた介護福祉士実技試験について、どのような制度だったかをご紹介。
有効な勉強方法など筆記試験対策や実務にも役立つ内容もありますので、ぜひご参考ください。
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介護福祉士国家試験の実技試験は、2023年度(令和5年度)の第36回試験を最後に廃止されました。
現在は筆記試験のみで受験が可能ですが、従来は筆記試験のあとに実技試験を突破しなければ介護福祉士として登録することができませんでした。
一方、条件を満たせば実技を免除できる制度もあり、筆記試験のみで合格できるルートを取る方がほとんどという実態から近年では「実質廃止」との声も上がっていました。
では、介護福祉士国家試験の実技試験はどのような方が受ける必要があったのか、詳しく見ていきましょう。
実技試験は実質廃止?資格制度の見直しで実技試験が免除になるルートがほとんどに
2017年1月より介護福祉士試験の実技試験が多くのルートで免除され、代わりに実務者研修が義務化されました。
実技試験を受ける必要がある人は?
2017年1月以降の新制度では、「福祉系高校ルート」と「EPA(経済連携協定)ルート」の一部の方が実技試験を受ける必要がありました。詳しく見ていきましょう。
福祉系高校ルート
2017年1月以降の福祉系高校ルートは、平成21年以降に入学した方と平成20年以前に入学した方で異なりました。
平成21年以降に入学した方は実務者研修が義務化された「新カリキュラム」に該当のため、介護福祉士試験は筆記試験のみで受験が可能でした。
一方、平成20年以前入学・平成21年以降に特例高校へ入学した方は「旧カリキュラム」のため、実技試験の免除には「介護技術講習」を受ける必要がありました。
受験申込時に介護技術講習に参加するかどうかを選択でき、受講しない場合は実技試験を受ける、というルートになります。
特例高校の場合はさらに条件が厳しく、9か月以上の実務経験に加えて介護技術講習に参加することで、実技試験が免除されるシステムでした。
EPAルート(EPA介護福祉士候補者の方)
EPAルート(EPA介護福祉士候補者の方)は受験申込時に介護技術講習、または実務者研修を受講するかどうかを選択することができました。
いずれかの講習に参加すれば、実技試験は免除されました。
実技試験の日程
実技試験の最後の実施となる第36回(令和5年度)試験は、令和6年3月3日(日)に実施されました。
実技試験は筆記試験の後に実施され、例年3月の上旬が予定されていました。
実技試験の内容と出題範囲
実技試験の内容は、渡された事例にそって実技を行い、その内容を5分間で採点するというものです。
要介護者の安全・安楽の確保や要介護者とのコミュニケーション、要介護者の自立支援・自己決定が採点要件になりました。
実技試験は筆記試験に合格した方のみが受験可能となっていました。
実技試験の合格基準
実技試験は出された課題の総得点のうち60%程度を基準として計算されました。
課題の難易度によって合格点が補正される相対試験だったため、60%以下・以上となった年もありました。
補正された合格点以上の得点を獲得できれば合格となりました。
実技試験が免除される条件
介護福祉士国家試験の実技試験は、どのような条件で免除されたのでしょうか。
介護福祉士の実技試験免除ルート
介護福祉士国家試験の実技試験免除ルートは多く、実質的には大半のルートで免除されていました。
福祉系の教育機関ルートなどで学習カリキュラムの中に実技試験と同等の内容が含まれていた場合、「受講済み」とみなされ実技試験は免除されました。
また現場での実務経験が受験資格になっているルートも、実務者として必要なスキルはすでにあるということで、実技試験は免除されました。
福祉系高校ルート
福祉系高校ルートで平成20年以前の入学者・特例高校出身者の場合、介護技術講習を受講すれば実技試験が免除されました。
平成21年以降の入学者であれば実務者研修が義務化された新カリキュラムが適用されるため、特別な手続きなしでも実技試験は免除となりました。
経済連携協定(EPA)ルート
EPAルートの場合、介護技術講習、または実務者研修を修了することで、実技試験が免除されました。
養成施設ルート
養成施設ルートの場合は在学中の実習で現場での実務経験を積むことができるため、実技試験は免除されました。
実務経験ルート
実務経験ルートの場合は実際に現場で介護を行いながらの受験となり、実務経験を十分積めるため、実技試験は免除されました。
介護過程・介護過程IIIを修了または履修する
下記の方は、介護過程・介護過程Ⅲを修了または履修することで実技試験を免除することができました。
- 特例高校(専攻科を含む)を卒業し、9ヶ月以上介護等の業務に従事した方
- 福祉系高校(専攻科を含む)を卒業した方(平成20年度以前の入学者)
- EPA介護福祉士候補者
介護過程・介護過程Ⅲは実務者研修、または介護福祉士養成施設などのカリキュラム内に含まれている科目です。
介護過程・介護過程Ⅲを修了後に、引き続き行われる実技試験を3回まで免除することができました。
実技試験が免除される期間は?いつまで?
実技試験が免除される期間はそれぞれのルートによって異なりました。
福祉系高校ルートやEPAルートの介護技術講習修了を経て免除となる場合は、講習修了後2年が基本となっていました。
養成施設ルートや実務経験ルートで介護過程・介護過程Ⅲを修了した場合は、その後3回目の試験まで免除が可能でした。
筆記試験が不合格で実技試験が受けられなかった場合でも、実技試験の免除期間は減っていくため注意が必要でした。
実技試験免除申請のやり方
ここでは参考までに、実技試験を免除する際にどのような申請方法があったかを解説します。
実技試験免除申請が必要な人
実技試験の免除に申請が必要な方は、
- 福祉系高校(「特例高校」及び「平成20年度以前入学者」)卒業の資格で受験される方
- EPA介護福祉士候補者の方
となっています。
上記のどちらかに該当する場合は実技試験が自動で免除されないため、受験申込時に申請が必要でした。
受験申し込み時に研修を修了している場合
受験申し込み時に必要な研修を終了している場合は、申し込み用紙とともに研修を修了したとき発行される証明書の原本を提出する必要がありました。
受験申し込み時に研修を修了していない場合
申し込み時に研修を終了していない場合は、介護技術講習の実施者から交付される「介護技術講習受講決定通知書」を受験申込用紙に添付して提出する必要がありました。
講習終了後に「介護技術講習修了証明書」を試験センターへ提出し、手続き完了となりました。
実技試験免除申請を変更する場合
受験申し込み時に講習修了見込みで提出していた方が何らかの理由で修了証の交付を受けられなかった場合は、「実技試験免除申請取下書」を試験センターに提出するシステムでした。
実技試験免除申請取下書は翌年の1月13日までに消印のあるものに限られたため、申請漏れに注意が必要でした。
期限までに提出できなかった場合、筆記試験に合格しても実技試験は受けられない規定でした。
受験申し込み時に注意すること
「介護技術講習」を修了しただけでは、介護福祉士国家試験の受験や資格登録はできませんでした。
また、介護技術講習修了証や介護技術講習受講決定通知書は原本を提出する必要がありました。
実技試験に合格するための対策
実技試験に合格するためにはどのような対策が有効だったのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
実技試験に適した服装
実技試験は受験者が実際に体を動かす内容のため、動きやすい服装や滑りにくい靴で受講することが推奨されました。
避けるべき服装は、ワイシャツやスカート、余分な小物、サンダルやハイヒールなど動きにくい格好です。
柔軟性がある上着にストレッチ性のあるズボン、滑りにくい靴を選び、受験前には腕時計やブレスレットを外しておくことがベスト。
実際の介護現場でも重要な基準といえます。
実技試験の勉強方法
実技試験では、①要介護者の安全・安楽の確保 ②要介護者とのコミュニケーション ③要介護者の自立支援・自己決定の3つが大切なポイントとなりました。
実務の現場でも非常に重要なポイントです。
要介護者の安全・安楽の確保
介助をする際、転倒やけがにつながるような介助をしていないかがポイントとなりました。
高齢者は急な動作への反応が遅れがちです。
動作の前に声をかける・相手の反応を待ってから動き始めるといった丁寧な介助が求められました。
要介護者とのコミュニケーション
無言の介助は要介護者に不安を与えてしまいます。
動作ひとつひとつを説明し、理解を得られるように声をかけられているかが評価ポイントとなりました。
コミュニケーションは「一方的な物言い」とは別物です。
要介護者の反応をきちんと待っているか・相手の言葉を傾聴する姿勢があるかが重要とされました。
要介護者の自立支援・自己決定
要介助者の状態を考えて、自己決定できる方には選択肢を示して選んでもらう姿勢を持てるかどうかが評価された項目です。
要介助者への介護方法を採点されますが、すべてを介助してしまうと「自立を阻害している」とみなされる可能性がありました。
実技試験の過去問
ここからは、実際の実技試験で出題された問題を紹介していきます。
過去問第28回介護福祉士実技試験
山田さん(85歳)は、右上下肢に麻痺があります。移乗は一部介助が必要です。 車いすを使用して、全介助で移動しています。 山田さんは、テラスでレクリエーションを終えて、車いすに浅く座っています。 山田さんは、少し疲れたと言って、飲み物を希望しています。 途中にある段差を超えて食堂まで移動してください。 そして、椅子に移乗して、飲み物をすすめるまでの介助を行ってください。 山田さんの返事は、「はい」または、うなずくだけです。
過去問第27回介護福祉士実技試験
青木かおるさん(93歳)は、下肢筋力が低下して杖を使用しています。立ち上がりと歩行に一部介助が必要です。 今、本人は居間で横になっています。 青木さんは「窓の近くにある植木に水をやりたい」と言っています。 青木さんが窓の近くまで移動して、いすに座るまでの介護をしてください。 青木さんは右利きです。 青木さんの返事は、「はい」または、うなずくだけです。
過去問第26回介護福祉士実技試験
遠藤ミツさん(80歳)は、2ヶ月前に視力を失い、生活全般に一部介助を必要としています。 遠藤さんは、食事に行く準備を整え、身だしなみを気にしています。 居室のいすに座っている遠藤さんを食堂まで歩行介助してください。 そして、遠藤さんが食卓について、スプーンを持つまでの介助をしてください。 本日の献立はカレーライスです。 遠藤さんの返事は、「はい」または、うなずくだけです。
以上 引用元:介護福祉士 実技試験 過去問と動画
まとめ
介護福祉士国家試験の実技試験は2024年度試験から廃止されましたが、介護の現場に出る際に大切なポイントは制度にかかわらず変わりません。
特に、実技試験の過去問はケーススタディとして活用可能。
受験の必要がなくても目を通し、「自分ならどう対応するか」を考えてみる価値は高いでしょう。
現在の介護福祉士国家試験は、実務面を実務者研修や学習カリキュラムで積み、筆記試験で資格を取得する形式で実施されています。
現行の制度でしっかりと経験を積み、要介護者の方が安心して身の回りのことを任せられる介護福祉士を目指しましょう。
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