「就活は資格を持っていると有利になる」とよく聞きます。

では、FPの資格は就活で有利になるのでしょうか。
せっかく資格を取得するのであれば、就活で役に立つ資格を取りたいものですよね。

実際のところ、FP資格は就活で有利になるというデータが出ています。
特に金融関係を目指すのであれば、取得しておいて損はありません。

「大学生がFPの資格を取得するメリット」や「何級まで取得したらいいのか」もあわせてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

FP資格を取ると就活で有利になる?

冒頭でお伝えしたとおり、FPの資格は就活で有利になります。
その根拠として、2019年1月に日本FP協会が実施した「金融機関等における FP 資格活用度調査」をご紹介したいと思います。

日本FP協会は同調査で、全国の金融業界534社に「就職前にFPの資格を保有している学生と保有していない学生を比較した場合、資格を保有している学生をどのように評価するか」というアンケートを取っています。

その結果、約7割の企業が「FPの資格を保有している学生を評価する」と回答。
100〜299人規模では、「8割」の法人が評価すると答えています。

金融業界を志望するのであれば、FPを取ると就活で有利に働くのは明らかです。

では、金融業界以外ではどうなのでしょうか。

FPは金融業界以外の業界でも有利になることがあります。

なぜなら、FP試験で学ぶ範囲は幅広く、知識を活かせる業界は多いためです。

また、「なぜFPを取得したのか」を上手く面接官にアピールできれば、勉強熱心で向上心がある学生だと好印象を与えられるでしょう。

※関連コラム:FPの主な転職先・就職先5選!未経験でも大丈夫?

大学生がFP資格を取るメリット

FPの資格は就活に有利になることが分かりました。

つづいて、より具体的にFPを取得するメリットをみていきましょう。

お金の知識が身につく

FP試験では、次の6つの分野を勉強します。

  1. ライフプランニングと資金計画
  2. リスク管理
  3. 金融資産運用
  4. タックスプランニング
  5. 不動産
  6. 相続、事業承継

このように幅広い分野を勉強するので、あらゆるお金の知識が身につきます。

たとえ金融業界以外に就職する場合であっても、お金と無関係に生きていくことはできません。

FP試験で学ぶ知識は、保険や年金、投資、不動産など、社会にでたときにスグ使えるものばかり。
お金の教養を身につければ、資産運用や家計管理などにおいて、適切な判断ができるメリットがあります。

FPは就活だけでなく、人生においても役に立つ資格なのです。

他の国家資格と比べて取得しやすい

FP3級の合格率は約20~70%
FP3級は基本的な知識を問う入門的な試験なので、合格率はかなり高くなっています。

一方、FP2級の難易度は、3級と比べるとグッとあがります。

といっても、10%〜40%という合格率は、国家資格の中では高い部類。
合格率が一桁という国家資格も少なくない中、FPは比較的取りやすい国家資格だと言えるでしょう。

そして、FP(3級)には受験資格がありません。
大学生でも受験できます。

さらに、年1回しか実施されない国家資格も少なくない中、FP試験は年3回実施されます。
仮に試験に落ちたとしても、就活までに何度もチャンスがあるのです。

この取得のしやすさはFPという資格のメリットだと言えるでしょう。

※関連コラム:ファイナンシャルプランナー3級の難易度と合格率を解説!本当に簡単?

FPは何級まで取るべき?

「就活に役立つのは分かったけど、何級まで取ればいいの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

何級まで取得すべきかは、希望する業界によって変わります。

金融系と関係ない企業であれば、3級で十分でしょう。

一方、金融関係を志望しているのであれば、3級だと大きな効果はないかもしれません。
3級は難易度が低く、基本的には名刺にも記載しないためです。

FP2級であれば、実務に関わるレベルの知識となるため、大きなアピールポイントになります。

難易度も高くなるため、資格を持っている学生も限られてきます。
金融関係を目指すのであれば、2級以上を目指すと良いでしょう。

ただ、3級であっても決して無駄になることはありません。

就活では何も資格を持っていない学生も多いからです。
面接の時に「就職するまでには2級を取得します!」と伝えれば、面接官にやる気をアピールできるでしょう。

就活ではほんの少しの差が明暗を分けます。

資格を持っているということは他の学生と差別化を図れ、武器の1つとなります。

自身のためにも、大学生のうちにFP資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。