ファイナンシャルプランナーには大きく分けて「FP技能士」「AFP」「CFP®」と3つの資格があります

ここでは、それぞれの違いと取得方法について解説していきます。

この記事を読んでそれぞれの違いを知り、どの資格が一番自分に向いているのか参考にして、是非資格取得に挑戦してみてください。

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AFP、CFP、FP技能士の違い

ファイナンシャルプランナーとしての実績や信頼を示すものとして、一般的に普及している資格や検定には国家資格と民間資格の2つがあります。

FP技能士

FP技能士は、職業能力開発促進法第47条第1項による指定試験機関(NPO法人日本FP協会及び一般社団法人金融財政事情研究会)が実施する試験の1つ。

ファイナンシャルプランナーとして仕事をするために必要な知識を問う国家資格です。

FP技能検定は、1〜3級と分かれており、それぞれ学科と実技を受検する必要がありますが、一度合格すると資格の有効期限がない更新不要の資格です。

1〜3級のそれぞれの受検資格や難易度は下記の通りとなっています。

 FP3級FP2級FP1級
受検資格FP業務に従事している者または従事しようとしている者・日本FP協会認定のAFP認定研修を修了した者
・3級FP技能検定の合格者、金融渉外技能審査3級(旧審査試験) の合格者
・FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
【学科】
・2級技能検定合格者で、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
・FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
・厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者
【実技】
・1級学科試験の合格者
・「FP養成コース」修了者でFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
・日本FP協会のCFP®認定者
・日本FP協会のCFP®資格審査試験の合格者
出題形式【学科】
マーク形式60問
【実技】
マーク形式20問
【学科】
マーク形式60問
【実技】
記述形式40問
【学科】
・基礎編マーク形式50問
・応用編記述形式15問
【実技】
・記述形式20問(FP協会)
・面接形式(きんざい)
試験範囲ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継
試験日1・5・9月1・5・9月1・5・9月
受検手数料(非課税)【学科】4,000円
【実技】4,000円
【学科】5,700円
【実技】6,000円
【学科】8,900円
【実技】20,000円(FP協会)・28,000円(きんざい)
合格率【学科】84.69%
【実技】80.50%
【学科】50.56%
【実技】60.26%
【学科】13.03%
【実技】93.8%(FP協会)・85.16%(きんざい)

※合格率は2021年9月度実施日本FP協会・きんざい発表のものです。

AFP・CFP®

AFP(アフェリエイテッド・ファイナンシャルプランナー)とCFP®(サーティファイド・ファイナンシャルプランナー)は、日本FP協会が認定している更新制の民間資格です。

日本FP協会は、各国・地域のFP組織と積極的に交流しており、国際CFP組織であるFPSB(ファイナンシャル・プランニング・スタンダーズ・ボード)に加盟しています。

FPSBは、各国・地域におけるCFP®認定が適切に行われていることを監督する役割を担っており、2022年3月現在で世界25の国と地域が加盟しています。

そのため、CFP®は世界水準の資格と言えるでしょう。

AFPとCFP®の認定条件や更新条件は下記の通りです。

 AFPCFP®
認定要件(全て満たす必要あり)・AFP認定研修の受講修了
・2級FP技能検定に合格 
・AFP認定者
・CFP®資格審査試験に合格
・CFP®エントリー研修修了
・一定の実務経験 
必要な試験2級FP技能検定CFP®資格審査試験
受験資格(いずれか該当)・AFP認定研修の受講修了者
・3級FP技能検定合格者
・FP実務経験2年以上 
・AFP認定者
・協会指定大学院の所定課程修了 
受験料FP2級検定料とAFP認定研修受講料1課目5,500円
6課目一括受験27,500円(複数受験の場合は割引あり)
更新条件・単位数を15単位以上取得していること
・課目をFP実務と倫理(1単位以上)を含む3課目以上履修していること
・単位の取得記録(証明書等)を自身で管理していること
・所定の継続教育期間に更新手続きを行っていること  
・単位数を30単位以上取得していること
・課目をFP実務と倫理(2単位以上)を含む3課目以上履修していること
・単位の取得記録(証明書等)を自身で管理していること
・所定の継続教育期間に更新手続きを行っていること 
年会費12,000円20,000円

AFPとFP技能士検定、どっちから受験するのが良い?

AFPの資格取得要件は、

  • AFP認定研修の受講修了
  • 2級FP技能検定に合格

の2つが必要なため、初めてFP資格の試験に挑戦する人は必然的にFP2級またはFP3級から受検することになります。

難易度としては、AFPとFP2級はファイナンシャルプランナーとして同程度と考えられます。

実務経験もない初学者の場合

実務経験もなく初めてFP資格に挑戦する方は、FP3級に合格するか、AFP認定研修を修了するかのどちらかになります。

FP3級は、受検資格に「FP 業務に従事している者または従事しようとしている者」とありますが、実際は年齢・学歴・国籍などの制限はなく誰でも受検が可能です。

FP技能試験3級の内容は、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継のそれぞれ最も基本的な内容が問われます。

合格率は高いため難易度が低いと思われがちですが、学校で勉強しなかった「お金の知識」について問われるため、勉強なしでは合格できません。

日常生活では使わない用語が出てきますが、まずはテキストを読み込んだり、過去問を解きながら用語に慣れることが合格への近道でありFP2級合格へも繋がりやすくなります。

お金の知識について全くの初心者の場合、FP3級を飛ばしていきなりAFP認定研修を受講すると「テキストの内容がとてつもなく難しく感じて勉強を継続できない」可能性もあるため、まずは3級の勉強から始めるのが良いと考えられるでしょう。

2年以上の実務経験がある場合

日本FP協会によると、「実務経験」の業務として認められているのは下記の通りです。

  • 証券会社、保険会社、銀行、クレジット会社などの金融機関に勤務している方
  • 保険会社(代理店)の職員
  • 税理士、弁護士、司法書士、行政書士などで、資産に関する相談業務に従事している方
  • 会計事務所の職員
  • 不動産会社、建設会社など土地建物取引・建築・相談業務に従事している方
  • 投資顧問会社の職員
  • 生活協同組合などの共済等の担当職員
  • 商品先物取引会社の職員
  • 一般事業会社および官公庁の福利厚生担当者および、金融・財務・経理担当者
  • 商事会社の商社金融担当者、商事会社やコンピュータ会社等の金融機関営業担当者および、ソフト開発担当者

詳しくは、日本FP協会のホームページに詳しく掲載されています。

これらの実務経験が2年以上ある場合は、お金の基礎知識(FP3級の範囲)があるとみなされFP2級の受検が可能となります。

FP2級を受検する段階で、将来的にAFPやCFP®資格を取得することを決めているのであれば、AFP認定研修を修了した段階で2級を受検すると効率よく勉強ができるでしょう。

AFP資格は、資格を維持するためには年会費も資格更新要件である継続教育にもお金がかかります。

言い方を変えると、そのお金を払ってでも、最新の情報や知識のアップデートをしたい人が取得する資格。

そのため、難易度はFP2級と同程度ですが、信用度はAFPの方が高いと言えるでしょう。

FP2級は、計算が得意で国語力が高い方であれば過去問題を徹底的に勉強すれば合格は難しくありません。

しかし、今後ファイナンシャルプランナーで学んだ内容を活かして仕事をしていきたい方やCFP®取得を考えている人は、FP2級範囲はかなり大切な内容になってくるため、時間をかけてしっかりと勉強したほうが次につながりやすいと考えられるでしょう。

CFP®とFP1級、どっちから受験するのが良い?

FP技能士1級とCFP®ともにファイナンシャルプランナーの資格の中で最も難易度が高く最上位に位置づけられる資格です。

ここでは、それぞれの難易度をもう少し詳しく解説していきます。

FP技能士1級

3級・2級と同様に学科試験と実技試験がありますが、学科試験を開催しているのは「きんざい」のみです。

範囲もこれまでと同様のライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継の6分野。

200点満点中120点の60%を取れば合格することができます。

合格率はCFP®6課目一発合格と同じくらい。

自分の強みとなる分野で高得点を取ることができ、苦手分野の不出来をカバーすることが可能であれば合格できる可能性は高まるでしょう。

しかし、2級とは比べ物にならないほどの集中力は不可欠に。

実技試験の内容は、日本FP協会ときんざいで内容が異なります

まず、日本FP協会は筆記形式で、選択肢から記号を選ぶ問題もあれば300字程度の論述形式の問題もあります。

CFP®試験課目で学んだことが再度出題される試験でもあるため、CFP®経由で受検する人は解きやすいでしょう。

また、1級学科試験に合格した人もそれほど苦労する試験ではありません。

きんざいの面接試験に抵抗を感じる人も多く、そのような人は日本FP協会で実技を受検する傾向があります。

一方、きんざいは面接形式の試験です。

試験会場で課題が与えられ、受検者がFP・面接官が相談顧客となりロールプレイング形式で試験が行われます。

試験の内容は、不動産の有効活用と相続・事業承継対策の2問です。

FP1級学科試験の不動産、相続・事業承継の延長上にある内容のため、1級学科試験を合格した人であれば解きやすいでしょう。

実技試験は、きんざいは年に2回、FP協会は年に1回、計3回の受検チャンスがあります。この3回の試験は全て別日程で行われています。

CFP®

CFP®資格審査試験を受けるには、AFP認定者であるか協会指定大学院の所定課程を修了するかいずれかに該当している必要があります。

試験課目は「金融資産運用設計」「不動産運用設計」「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」「リスクと保険」「タックスプランニング」「相続・事業承継設計」の6課目です。

出題形式は、マルチプルチョイス方式(四肢択一式)で、各課目の出題数は各50問、試験時間は各120分です。

CFP®になるためには、すべてに合格する必要が。

一方、一度の試験ですべて合格しなければならないというものではありません。

1科目ずつ自分のペースで受験し、合格する選択をする人もたくさんいます。

それぞれの課目の合格率が30%台と決して簡単ではない試験内容ですが、苦手分野をカバーできるほどの得意分野を持っていない人や、コツコツ勉強することが苦にならない人はFP1級よりもCFP®受験が良いと考えられるでしょう。

ただ、受験科目数や受験日程、テキスト代などを考えると資格取得までお金と時間がかかるのはCFP®です。

FP技能士1級・CFP®どちらか一方のみ取得を考えている方は、クライアントの意向や社内制度なども見つつ決めるのが良いでしょう。

受験料やCFP®の年会費など会社がどこまで負担してくれるかなども注目してみてもいいかもしれません。

CFP®を取得した人で、「ここまで苦労して取ったCFP®の特権を活かしてFP1級を取得しよう」と考える人は少なくありません。

実際、どちらも取得している人はCFP®経由で取得している人が多いようです。

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FP資格の中で、受検のハードルが比較的低いのはFP3級とFP2級です。

AFP・CFP®取得を目指しているのであればFP2級取得は必須です。

また、最上位のFP1級・CFP®まで取得したい場合はFP2級・AFPを取得するまでのプロセスが重要となります。

初学者でも着実に学習を積み重ねればステップアップが可能なのがFP資格です。

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この記事の執筆者:鎌倉一江

2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP、終活アドバイザー、FPwoman Money Writer's Bank 所属ライター

相続(争続)をきっかけに、お金の勉強を始め保険乗合代理店営業職を経て独立。
独立系FPとして執筆や個人セッションに加え、終活アドバイザーとしてオンライン上で「はじめてのエンディングノート」セミナーを定期的に開催している。

 

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