TOEFL®は英検、TOEIC®などと同様に英語力を可視化できる代表的な英語のテストです。

TOEFL®の特徴は世界中の大学を中心に多くの教育機関で受験が推奨されているという点です。

そのため、学生時代にTOEFL®を受験したという人は多いのでは無いでしょうか?

では、せっかく習得したTOEFL®のスコアは就職、転職活動においてどの様な評価になるのでしょうか?

TOEFL®スコアを持っていると具体的にどの様な職につけるか、どのような優遇があるか、どの様にアピールすれば良いかなど、就職・転職活動の際のTOEFL®活用法を紹介します。

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TOEFL®は就職のときにどう役に立つ?面接官はあなたをどう見ているのか?

TOEFL®は英検やTOEIC®と比べると、日本ではまだ認知度が低い傾向にあります。

そのため、就職希望先によって面接官の反応が異なる場合があります。

どの様な違いがあるのか

  • 国内一般企業
  • 国内外資系企業
  • 海外で就職

の3つのケースに分けて比較してみましょう。

国内一般企業に応募するケース

TOEFL®の日本国内の認知度は英検やTOEIC®と比べるとやや低いと言えます。

実際、日本人がTOEFL®を受験する最大の目的の一つとして、海外の大学受験や大学留学が挙げられます。

英語力を測るという意味では日本では英検やTOEIC®が主流です。

留学経験等の無い人にとってTOEFL®は馴染みがないため、面接官がスコアを見てもそれが高いのか、低いのか分からないという事態に陥ります。

また、TOEFL®=留学というイメージを持っている人が多いため、TOEFL®を受験しているにも関わらず留学をしていない場合に、面接官に「仕事を続けずに、将来留学を考えているのでは。」という疑念を抱かれたという例もあります。

TOEFL®は受験料が他のテストよりも高額なことから、何度も受験し直すことが難しいにも関わらず、難易度が高くテスト形式も特殊なため、自分の実力が十分発揮できないというケースも少なくありません。

そういった事情を鑑みて、就職の際はあえてTOEFL®のスコアは記入しないという選択をする人もいます。

国内外資系企業に応募するケース

外資系企業で働く上で、英語のコミュニケーション能力は即戦力となる為、高評価の対象です。

TOEFL®はTOEIC®に比べ、テストによりアカデミックで専門的な英語が盛り込まれています。

またTOEIC®とは違い、TOEFL®は一度のテストでリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの分野全てを網羅しているため、メールのやりとり、プレゼンテーションや交渉等のコミュニケーションスキルがビジネス上必要な外資系企業にとって、英語力の判断基準にしやすいと言えます。

TOEFL®は英検やTOEIC®よりも難易度が高い傾向にあります。

外資系企業はその難易度の高さや、スコアの基準を理解していることが期待できます。

その為、国内の外資系企業に就職・転職希望の人にとってTOEFL®のスコアは評価されるケースが多いです。

海外で就職するケース

日本ではTOEIC®より知名度の低いTOEFL®ですが、特に英語圏ではTOEFL®の方が一般的に受け入れられている国は多いです。

TOEFL®の公式ホームページによると、世界中で3千500万人の人がTOEFL®を受験したという集計結果が出ています。

それほど海外ではTOEFL®の認知度は高く、例えば留学先の基準点となるのはTOEIC®のスコアよりもTOEFL®のスコアの場合が多い他、英語圏のオーストラリアやニュージーランドでは移住ビザにも有効です。

つまり、自身の英語力を証明する上でTOEFL®はかなり有効だと言えます。

世界中で大学のレベルによって基準となるTOEFL®のスコアが明確に定められている為、企業にとっても自国であればどのレベルに属しているか比較できる点が、TOEFL®が推奨される理由の一つです。

テストの形式がマーク式ではないと言う点も評価の対象です。

海外で就職を考えている方にはTOEFL®の受験を強くお勧めします。

TOEFL iBT®とTOEFL ITP®で評価は変わったりするの?

認知度、難易度がともに高いTOEFL iBT®の方が評価されやすいでしょう。

TOEFL iBT®のスコアは海外進学に使える一方、TOEFL ITP®は英語力測定を目的とした、限られた用途でしか使うことができません。

その為、世界的に見ても受験者数は iBT®の方がITP®に比べ多いです。

また、ITP®はスピーキングとライティングを網羅していない点から、英語力を測る上で十分な判断基準ではないとされる場合もあります。

特に外資系企業や海外で就職をする場合は iBT®とITP®の評価に差が出る可能性があります。

TOEFL®とTOEIC®で就活、転職のときに有利なのはどっち?

TOEFL®とTOEIC®の評価は企業によって違います。

国内一般企業の場合

TOEIC®を推奨します。

TOEFL®が評価されないわけではないですが、日本国内で受験者数の多いTOEIC®の方がスコアの比較がしやすいため、一般的に有利と言えます。

しかし、TOEFL®スコアを所持しているとプラスαになる他、企業によってはTOEFL®スコアにより優遇される場合もあります。

国内外資系企業の場合

TOEIC®,TOEFL®共に推奨。

国内一般企業よりもTOEFL®が評価されやすい傾向にあります。

しかし、国内で就職する以上TOEIC®のスコアも重要視されます。

海外で就職する場合

TOEFL®推奨。

国によって違うため一概には言えませんが、一般的にTOEFL®スコアが重要視されます。

もちろん、TOEIC®が不利になると言うわけではありませんが、評価対象にならない場合があります。

まとめると、どのような企業に就職するかによってTOEFL®の評価基準は変わります。

しかし、マイナス評価に繋がることは少ないでしょう。

就活や転職でアピールできるTOEFL®のスコアは何点から?

転職の場合は転職エージェントに登録することが多いのではないでしょうか?

その際、多くの場合TOEFL®スコアを記入する欄が設けられています。

TOEFL®スコアを記入しておくことで、外資系の企業を中心により多くの企業からスカウトを受けられることが期待できます。

では何点からがアピールポイントになるのか見ていきましょう。

TOEFL®の日本人の平均点は?

2019年にTOEFL iBT®を実施しているETSが発表した“TOEFL iBT® Test and Score Data Summary 2019”によると日本人のTOEFL iBT®平均スコアは以下の通りです。

 ReadingListeningSpeakingWriting合計平均
日本1818171872
世界21.220.920.520.683

アピールできる点数は何点から?

文部科学省発表の”各資格・検定試験とCEFRとの対照表”と”TOEIC®とCEFRとの対照表”を元にTOEFL iBT®を英検・TOEIC®のレベルに換算すると一般的に以下の通りになると言われています。

難易度TOEFL iBT®TOEIC®英検
B1:易42~71550~2級/準1級
B2 ⇅72~94785~準1級/1級
C1:難95〜120945~1級

どのような職につくかにより必要とされる英語の基準は異なります。

ここでも就職・転職希望先に分けて一緒に比較してみましょう。

国内一般企業の場合

日本のTOEFL iBT®の平均スコアは72点であることから、TOEFL iBT®72~94点の英語力があると十分にアピールできるでしょう。

特に企業が定める基準がない場合、TOEFL iBT®は他のテストに比べ難易度が高い点を考慮し、70点以上で十分な評価を得られる可能性が高いです。

認知度が低いTOEFL®を受験する日本人は、留学等の目的を持って学習をしている人たちだと言えます。

一般的な英語試験の受験者よりも高い英語レベルが期待できるTOEFL®の受験者の平均点は70点前後です。

つまり、平均点である70点以上を持っている時点で、国内では高いレベルだと言えるでしょう。

国内外資系企業の場合

前述の通り、TOEFL iBT®の世界平均点は83点です。

実際、多くの米国の四年制大学が出願の基準としてTOEFL iBT® スコア80前後と定めています。

以上のことから、80点以上所持していれば、ビジネスシーンで十分役立つ英語力がある事がアピールできるでしょう。

しかし、職種によっては専門用語が必要である場合や、交渉の場が多いなどの理由で、それ以上の点数を要求される可能性もあります。

海外で就職する場合

国内外資系企業と同様、80点以上レベルの英語力が要求される場合が多いです。

一般的に、海外で就職する場合はスコアを重視しない企業が多いと言われていますが、書類審査の時点で自分の英語力をアピールする上では記入する価値があります。

80点は必須、100点以上が好ましいといったところでしょう。

関連コラム:履歴書にTOEFL®のスコアを記載する時は?

英語が必須な職種をTOEFL®換算でご紹介

一般的に就職する上で、評価されるTOEFL®のスコアはわかりました。

それでは、実際に業務上英語が必須の職種の場合、どの程度のスコアが必要なのでしょうか?

点数の目安ごとに分けて、職種を紹介します。

TOEFL®スコア職種
56点〜グランドアテンダント
61点〜キャビンアテンダント、海外旅行の添乗員、テレオペ
71点〜保育士(英語系)、経理、人事
79点〜外資系企業(各職)、英語教材の編集・校正
89点〜英語教師(中学・高校)、バイヤー
96点〜秘書、法律関係業務、ファンドマネージャー
101点〜通訳、翻訳、コンサルタント業務、英語教員(大学)

以上はあくまで目安と一例ですが、スコア次第ではその他にも様々な可能性が広がります。

国内の公務員で活かせるTOEFL®

国内であってもTOEFL®の点数は十分役に立ちます。

例えば、公務員試験を受ける場合、指定されたTOEFL®のスコアの基準を越えなければならない場合があります。

また、TOEFL®のスコアによっては審査で優遇される場合もあります。

外務省

外務省は2016年より、採用基準の要素としてTOEFL iBT®スコア100点以上を推奨しています。

また、外務省国際機関人事センターでは「JPO派遣制度」という制度を設けています。

JPOとはJunior Professional Officerの略で、将来国際的に活躍が期待できる35歳以下の若者を国際機関に2年間派遣すると言う制度です。

JPO試験の第一次審査である書類選考では英語能力の判定基準として唯一TOEFL®のスコアのみが採用されています。

教員採用試験

教員採用試験を受ける上で、所有している英語資格により一部試験が免除される場合があります。

都道府県によって免除の有無は違いますが、免除制度を利用している都道府県ではTOEFL iBT®のスコアを活用することができます。

また、文部科学省は英語教員を対象にしたTOEFL iBT®の特別受験制度も設けています。

TOEFL®で培った英語力を就活でアピールする方法

就職の際にアピールできるのはスコアだけではありません。

それではTOEFL®の受験経験を就職の際にどのように活用できるのでしょうか?

TOEFL®を頑張った経験をどのように就職でアピールしたらいいのか

TOEFL®は前述の通り、難易度が高い事が挙げられます。

難易度が高くなる要因として①内容の難しさと②テスト形式の難しさが挙げられます。

それぞれのアピール方法の例を見てみましょう。

内容の難しさ

TOEFL®はアカデミックで専門的な内容が含まれているため、難易度が高くなっています。

その分、世界的の様々な教育機関を中心に採用されている英語能力の判断基準だということをアピールしましょう。

例:「アメリカの大学に留学を目標としていたが、アメリカの大学が設定する英語能力の基準がTOEFL®スコア80だった。最初の受験ではスコア70しか無く、目標スコアに達す事ができなかったが、半年後に結果的にスコアを20上げる事ができたため、目標の大学に留学が決定した上、学費免除の制度を利用する事ができた。」

ただ、難易度の高さを話すだけでは自分のアピールにならないので、難易度の高いテストを受験した目的と、受験までの過程、結果をアピールしましょう。

テスト形式の難しさ

TOEFL®はリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの項目を網羅したテストです。

ライティングとスピーキングの英語能力を判定できるテストは少ないのでアピールポイントとなります。

またその学習方法もアピールできる要素の一つです。

例:「リスニングとスピーキングのテスト対策として、英語圏の友人と毎週電話をした。テストではアメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドのアクセントで問題が出るため、様々な国の友人に協力してもらった。」と面接官に話したところ、「勉強だけの英語ではなく、生きた英語を話せる上、コミュニケーション能力も期待ができる。」と高評価だった。

例2:「ライティングでメールの文章を書く問題があるため、実際にメールをして練習したかったが、英語を話せる人が周りにいなかったため、インターネットでペンパルを探してメールのやりとりを始めた。」と履歴書に記載したところ、「学習に対して意欲があり、目標を達成に対して積極性もある。」と評価された。

この様に、TOEFL®に向けてどのような努力をしたかを具体的に話すことで、アピールしたい自分のパーソナリティに根拠を持たせる事ができます。

以上のように、認知度が高いとは言えないTOEFL®だからこそ、その実用性の高さと難易度の高さを説明した上で、自分のアピールポイントを話す事で自分がどれほど国際的に活躍できる人材か相手に伝える事ができます。

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