TOEFL®のリーディングは、単語も難しく、勉強がなかなか進まないという方も多いのではないでしょうか。

「他のテストとレベルがぜんぜん違う」

「いくら勉強をしても、思うようにスコアが上がらない」

といった悩みをもつ方をよく目にします。

リーディングパートは、たくさんの英文を読むだけではスコアは上がっていきません。

どうしたらスコアを伸ばすことができるのか?とお悩みの方に向けて、この記事では「どうすればTOEFL®リーディングのスコアを伸ばすことができるか」についてまとめます。

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目次

TOEFL iBT®リーディングの概要

まずは、全体図からリーディングパートがどのような問題数で制限時間があるかを把握しましょう。

全体概要から見ると、リーディングパートは制限時間は54~72分、問題数は30~40問になります。

引用:ETS TOEFL 

リーディングセクションはどんなものか

リーディングセクションは、アカデミックな環境で使われるような資料をどれだけ理解できるかの評価をする内容になっています。

それぞれのパッセージは、アカデミックなものや大学レベルの教科書からの抜粋で構成されています。

さまざまなテーマが扱われますが、その内容自体を知識として知っている必要はありません。

あくまでも、パッセージを読んでその中にあるヒントをチェックしていき、問いに答えていきます。

一般的には使用されないような単語が含まれる場合には、注釈がついているので安心してください。

リーディングセクションの時間配分

3パッセージと4パッセージの場合で、制限時間や問題数が異なります。

3パッセージの場合は54分間、4パッセージの場合は72分間となります。

1パッセージは、約700ワード、パッセージごとに10問の問題が設定されています。

そのため、1問にかける時間は1分ほどが目安で、素早く説いていく必要があります。

1パッセージにかけても良い時間は、16分前後、20分以上かけてしまうと後でかなり苦しくなってしまいます。

かかっても、1パッセージ18分以内を目安にしましょう。

また、得意な分野の内容だったり、読みやすい文章の場合はとにかく素早く解くことに注力して必要以上の時間をかけないことも大切です。

特に、最初の方で悩んで足踏みしてしまうことは危険です。

とにかく悩んだ場合は、メモや印を残しつつ回答し、先に進めることが重要です。

時間配分が大きく結果を左右し、スコアの上下に直結します。

そのため、学習段階からタイマーをセットしたりして、時間を意識しながら解いていくようにしましょう。

ひたすら時間を図りながら1パッセージを16分前後で解けるように、繰り返して様々なテーマの文章を読んでなれることがスコアアップに繋がります。

リーディングセクションのスコアの仕組み

TOEFL®では、リーディングとリスニングは全て選択式で回答するため、ある程度は自己採点をすることが可能です。

ただ、TOEFL®は純粋に1問一点ではなく、それぞれの問題に難易度の値が設定されており、正答数で計算したRaw ScoreをETS内部の数式で難易度を考慮して調整がかけられます。

そのため、受験者側が正しく自己採点することはできません。

具体的な数字で見ると、リーディングは合計30問で、それぞれのパッセージの最後の問題は2点で、他は1点、Raw Scoreは33点となります。

リーディングセクションの日本人の平均スコアは?

TOEFL®が公開している、リーディングにおける日本人の平均スコアは19点です。

これは、他の英語試験を比較すると、このように言われています。

  • TOEIC®のリーディングで、495点中400点前後
  • 英検準1級の長文(文法25問除く)で、6~8割
  • IELTSのリーディングで5.5~6.0程度

関連コラム:【換算表付き】TOEFL®︎のスコア平均ってどれくらい?スコア別の英語レベルも詳しく解説

Raw Scoreで難問正解すれば、Scaled Scoreが19点になるのか?

その時のテスト内容によって若干の変動があると言われています。

一概に、何問正解すればOKというものではなく、50~70%程度の正答率であれば18点前後になります。

日本人の平均スコアを取ることができるのはどんな人?

  • 単語問題の正答率が高い
  • 比較的語彙力が高い人
  • 本文と、選択肢の似ている表現に気がつくことができる
  • 読む速度は、最後の問題まで到達できないこともある

このスコアにいる人は、時間を計測して問題を解く練習を徹底的に行う必要があります。

ただし、19点は日本人受験者の平均スコアであり、目指している得点によっては、もっと高いレベルが要求されることになります。

平均よりも高いスコアを目指すには

19点以上取ることができるような人は、「本文と選択肢を読んで、全体概要をざっと把握することができる」といったレベルに達している必要があります。

例えば、その文章の主題を問う問題がよく最後に設定されています。

この問題では、「全体概要を掴んでいるか」ということが問われており、本文に書いてあってもディテールの部分に飛びついてはいけません。

その文章の主題を掴み、細かな部分に惑わされずに解答する力が求められます。

TOEFL iBT®の問題形式ごとの傾向と対策

TOEFL®のリーディング試験では、10種類の設問が出題されます。

TOEFL®が難しいのは、アカデミックなテーマの英文を読んで行くことと、10種類以上の設問形式に対して適切に解答していく能力が求められることが大きな理由でしょう。

一般的に、リーディングに対して苦手意識をもつ人の特徴としては、下記のようなものがあります。

  • 単語力・熟語力が足りない
  • 英文法の知識が足りない
  • 背景知識がない

リーディングは、短時間でたくさんの英文を読んで設問に解答していくことが求められるので、上記の3点が不足している場合は難しいと感じるでしょう。

それでは、問題形式を一つずつみていきましょう。

内容一致問題(Factual information question)

内容一致問題とは、それぞれのパラグラフに書かれている内容に一致した選択肢を選ぶ設問です。

文章の中に、はっきりとした答えが書かれています。

最もスタンダードな設問で、次のようなかたちで出題されます。

According to paragraph 1, which of the following is true of ~?
第1パラグラフによれば、次の選択肢のどれが正しいですか?

スタンダードな解き方としては、このような流れがあります。

  1. 問題文の中から、キーワードとなる表現を探す
  2. キーワード表現に対応する内容を、パラグラフから探す

問題文に着目し、Whyで始まる場合は理由の部分、Howの場合は方法に着目し、キーワードを探しましょう。

ちなみに内容一致問題は、文章の一部のみを読めば、正しく答えることが可能です。

できるだけここでは時間をかけずに、正答となる設問文の内容を、パラグラフの中から発見することに注力しましょう。

内容不一致問題(Negative factual information question)

パラグラフには書かれていない、または書かれている内容とは異なるものを選ぶ設問です。

4つの選択肢のうち、3つはパラグラフ中に述べられている情報が書かれています。

この問題は内容一致問題と同様で、はっきりと書かれていないものを選んでいきます。

例えば、このような形式です。

Which of the following is NOT menktioned in paragraph 2 as ~?
以下の選択肢の中で、パラグラフ2で言及されていないものはどれですか?

スタンダードな解き方は、このような流れです。

  1. 問題文の中から、キーワードとなる表現を探す
  2. キーワード表現に対応する内容を、パラグラフから探す(ここまでは、内容一致問題と同じ)
  3. パラグラフに書かれている内容が、正しく書かれている選択肢を除外
  4. 残った選択肢が正答です。

難易度は、内容一致問題と比べると少し高くなり、時間も多く必要になります。

本文中に書かれていないものが、正しい答えになるパターンがあり、その場合は非常に厄介です。

その場合には、他の全ての選択肢が正しい(一致している)ということを確かめていくことになるため、全ての設問分をくまなく読んで理解する必要があります。

そのため、このパターンのときにはより多くの時間がかかります。

しかし、読めば判断できるものばかりであるため、高得点を狙う場合は確実に正答していきたいところです。

推論問題(Inference questions)

推論問題とは、本文の中にはっきりとは書かれていないが、内容から推測できる選択肢を選ぶ設問です。

ポイントは、書かれている情報をもとに推測する問題であるため、文章中に書かれていないからと行って選択肢を除外しないことです。

例えば、このようなものです。

What can be infrred from paragraph 3 about ~?
パラグラフ3から、~について推測できる選択肢はどれでしょう?

設問の文章の中に、infer, imply, suggestなどの単語が使用されます。

ほぼ内容一致問題と同じ考えで正答することが可能です。

ただ、内容一致問題ほどはっきりと情報が書かれているわけではないので、注意が必要になります。

スタンダードな解き方は、以下のような流れです。

  1. 問題文の中から、回答のキーワードとなる表現を探す。
  2. キーワード表現に対応する内容を、パラグラフから探す。
  3. 選択肢の内容が、2で見つけた内容から推論できるかを判断する。
    例えば、キーワードが「犬」の場合は、パラグラフの内容「動物」と言えるか?で判断する。

意図問題(Rhetorical purpose questions)

筆者がある表現や内容を使った意図や目的、あるいはパラグラフの内容の目的を判断する問題です。

筆者が、なぜこの言葉や、フレーズ、文章を使ったのかが問われます。

他の問題とは異なり、文書のロジックを掴むことができていれば、答えの予測を立てていくことが可能です。

例えば、下記のような問われ方をします。

In paragraph 5, the author discuss A, in order to ~?
パラグラフ5で筆者はAについて議論していますが、その目的は以下のどれですか?

スタンダードな解き方は、以下の流れです。

  1. 問題文中のハイライトされている表現が含まれる部分を、パラグラフから探す。
  2. 1で見つけた内容が、そのパラグラフやその前後とどのようなロジック関係にあるかを判断する(証明、例示など)。
  3. 選択肢の中から、適切なロジックを示しているものを選択する。

語彙問題(Vocabulary questions)

シンプルに、単語の意味を問う問題です。

純粋な単語の意味が問われているので、パラグラフを読んで判断したり正答を導き出そうということは必要ありません。

とにかく時間をかけずに、5秒以内で回答しましょう。

指示語問題(Reference question)

it, they, them, this, these, that, those, one, otherなどの指示語が、具体的に何を示すかを問う設問です。

前後のパラグラフを読み、意味をとらえて答えを出す必要があります。

スタンダードな解き方は、下記の流れです。

  1. 設問の表現が、単数か、複数かを判断する。
  2. 代名詞は、それよりも前に出てきた言葉を指すため、代名詞の前のパラグラフから答えを探す。
  3. 文脈と照らし合わせて、意味が通るかを確認する。

ポイントは、すでに出てきた名詞の言い換えが、代名詞であることです。

そのため、代名詞の後にある文章は無視して前半の文章をしっかりと読みましょう。

言い換え問題(Sentence simplification question)

文の簡単化、などとも言われ、文章中のある一文の言い換えとなっている文章を選ぶ設問です。

複雑な構造の分が選ばれることが多く、シンプルな表現に言い換えるとどうなるか?と考えながら答えを探していきます。

スタンダードな解き方は、以下のとおりです。

  1. ハイライトされたセンテンスのロジックを確認
  2. カンマや接続詞などをヒントにして、ハイライト部分の要素を分解する。
  3. 2のに含まれるロジックを含んでいない選択肢を除外する。
  4. 分解した要素から、重要な要素が欠落している選択肢を除外する。
  5. 残った選択肢が正答となる。

挿入問題(Insert text question)

センテンス中で、指示された挿入分がどの部分に入るかが問われます。

イメージとしては、抜き出された挿入文を、適切な場所に当てはめるパズルのような設問です。

代名詞や指示語が挿入分に含まれる場合は、それらがヒントになります。

スタンダードな解き方は、以下のとおりです。

  1. 挿入する文章の代名詞(they, itなど)と他の部分との関係性を考える。
  2. 挿入するセンテンスの、ロジックに着目する。
  3. 選んだ場所に入れてみて、文法やロジックが矛盾していないかを確かめ、解答する。

要約問題(Prose summary question)

パラグラフの要約として、適切な選択肢を6つ中3つ選ぶ設問です。

ポイントは、正答となるものは「要約」として適切なものであることです。

内容が正しいかどうか、ということではないことに注意して解くことで、混乱を防ぐことやできます。

パラグラフ全体を読んで、重要な内容を理解しているかが問われています。

3つ正解で満点の2ポイント、2つの正解で部分点として1点が与えられます。

スタンダードな解き方は、以下のとおりです。

  1. 他の設問をときながら、パラグラフ全体の構成やロジック、キーワードを理解しておく。
  2. Introductory sentence の内容を読み、その文章に関連があるキーワードを考える。
  3. 選択肢の中から、キーワードに直接関わっている内容を3つ選ぶ。

表完成問題(Fill in a table question)

表完成問題は、カテゴリーに分けられた表の中に、適切な選択肢を入れていく設問です。

それぞれのカテゴリーの特徴や、例示として適切な選択肢を選びます。

カテゴリーの数と選択肢の組み合わせはありますが、正答数によって獲得できるポイントが変わります。

スタンダードな解き方は、以下の通りです。

  1. カテゴリーが何に関するものかを確認し、どんな特徴や条件で分けていけば指示通りの数に分類できるか考える。
  2. カテゴリーの内容に関するパラグラフを、全体パッセージから探す。
  3. 選択肢を分類していく。

パッセージの全体像を理解しながら解く必要があるため、ようやく問題と同様の解き方をしていくことができます。

スコアアップにつながるリーディング本番で点数を伸ばすコツ、解き方

勉強は進めているけれど、スコアが思うように伸びない…と焦りを感じる人も多いでしょう。

多くの人がスコアが上がらず悩むのは、TOEFL®リーディングの特殊さにあります。

TOEFL®の大きな特徴として、アカデミックな能力が問われるテストであることが、難易度を上げています。

つまり、日常で使える英語の力をつけても、TOEFL®でスコアアップしていくことはできません。

留学経験があって、それなりに日常会話で困らない人でも、TOEFL®のスコアが伸びない原因はここにあります。

単語や、論理的な文章、堅い表現なども習得し、読み書きができるようになる必要があります。

リーディングで時間が足りなくならないように効率よく解いていきましょう。

回答時間を測って勉強する

勉強するときは、できる限り時間を測って勉強しましょう。

特に、1問1分で解くことが理想です。

リーディングでの失敗の多くは、時間切れによるもの。

題材の得意不得意や、設問の難しさによっても前後することを踏まえて、1つの設問を1秒でも早く片付けることがリーディングを制するコツです。

まずは問題文から読む

先に問題文を読んで把握することは、以下のようなものです。

  • 何を題材としているか?
  • どんなことに着目して本文を読むべきか?
  • 問われている主題は何か?

これらをまず問題文から掴み、その上で本文を読んでいきましょう。

自分にとっての「苦手」は飛ばす

苦手なものについこだわって、時間をかけてしまっていませんか。

2分以上時間をかけてしまうことが続くと、もちろん最後まで解答することは難しくなります。

とにかく少しでも悩むものはスキップし、テンポよく問題を解いていきましょう。

ダミー問題に振り回されない

TOEFL®のリーディングには、ダミー問題が含まれます。

しかしこれが何かを考えたり、予想して力を入れるものとそうでないものに分けるようなギャンブル的な解き方は全くおすすめしません。

「これはダミーかも?」などという思考はするだけ時間がもったいないです。

自分が集中力を保てるテンポをつかもう

テンポよく問題を解いていくことが重要なTOEFL®では、自分自身の集中力の維持との戦いでもあります。

練習段階では、いくら間違っても問題ありません。

むしろ、間違いながら、自分が集中力を保って最後まで解き切ることができる流れを、模擬試験などを解くことで掴んでおくと良いでしょう。

どんな流れで解いていくか、飛ばすものと飛ばさないものの取捨選択、飛ばした問題を度のタイミングで解くかについては、自分のやりやすい流れが必ずあるはずです。

スピードは1分間に100語程度

TOEFL®では、1分間につき100語くらいのスピードで読んで内容を理解することができると問題なく最後まで解いていくことができます。

ネイティブの平均的な英文を読む速度は1分間に250語前後であるため、比較するとゆっくりとしたスピードで読んでも良いことことがわかります。

とにかく速く読むことを目指す必要はありません。

この速度で読んでも、基本的な知識が不足していたり、単語や熟語、文法や構文に関する知識が不足していると理解することは難しく、設問に答えを出すには不十分なレベルになります。

読む速度を、時間を測ってトレーニングするとともに、基礎基本の知識をインプットして「使える」状態にしておくことが重要です。

どのように緩急をつけるか:読む順番

英文を読む時の緩急の付け方は、同じ文章を読むときでも「どこに着目して読むか」で全く異なってきます。

そのためには、上記の「時間が足りない場合の解決策」にもあることを一つ一つ試してみてください。

いきなり英文を最初から読み始めずに、段落ごとのおおまかな概要を掴むようにしましょう。

まずは設問から読んでみると、どのポイントに注目して英文を読めばよいかがわかります。

まず設問を見て、その文章の中で重要なキーワードを予想できるようになると、本文を読むスピードが上がり、重要なところはじっくり読んで、そうでないところはさっと素早く読み進めることが可能です。

レベル別リーディングのおすすめ勉強法

学習のスタート時のレベルによって、これから取り組んでいくことが変わってくると思います。

それではレベル別に分けて、勉強をすすめる上でのアドバイスをしていきたいと思います。

関連コラム:TOEFL®初心者が自力でハイスコアを取るための勉強法を経験者が伝授!

リーディングがとにかく苦手な人向けの勉強法

リーディングパートが苦手な方は、結構多いのではないでしょうか。

まずリーディングで「読める」という段階に達するには、まず中学校レベルの文法の総復習をおすすめします。

リーディングで点が取れるときと、取れない時のばらつきが多いという方は、中学校レベルの文法の習得が、穴ぼこになっている可能性があります。

具体的に言うと、「得意な文法は読めるが、忘れている文法の場合は基本的なものでも読めない」というレベルです。

まずは現状把握のため、自分がどこまでわかってるかを総復習してみてください。

ある程度読めるようになってきたら、速度を意識してメリハリを付けて読むことをおすすめします。

時間を測りながら、じっくり読む部分と、読み飛ばす部分を取捨選択していきます。

ここでは多くの英文を読み、たくさん失敗しながら取捨選択精度を上げていくことが重要です。

この「失敗する」というプロセスなしには、取捨選択の精度は上がっていきません。

どこを読み飛ばしてOKで、注意すべき表現はどんなものかを身に着けていくことで、自然とスピードアップもしていくことができます。

ある程度解けるがスコアが伸び悩んでいる方向け勉強法

解けるようにはなってきたが、なかなかスコアが伸びないという方は、自分の現状をチェックしてみましょう。

スコアが伸び悩んでいる人は、ある程度学習を重ねた方だと思います。

取り組みの量が多かったり、問題集を数こなしているはずなのに、伸びていないということは、しっかりと英文が読めていない可能性があります。

消化不良のままにたくさんの問題を解いていませんか?

量は読んでいてなんとなく意味はわかるが、なかなか高得点を取れない場合は、改めて自分の英文の読み方に向き合ってみましょう。

単語や熟語、文法知識などの、知識的なところでのつまづきは非常にもったいないです。

なかなか読めない文章に出会ったときはぜひ、自分が苦手とする分野にじっくりと向き合う日を作ってみましょう。

不足している知識を補充していく良いチャンスです。

また、感覚的に文章を読んでなんとなく理解している人も多いと思います。

そこで、構文というものに着目してみましょう。

構文は、単語がそれぞれどのようにつながり、文章として意味をなしていくかをかたちづくるものです。

感覚的に読んでいる人は、ここの構文把握が非常に弱い人が多いです。

なんとなく雰囲気でわかるので、その部分の学習を飛ばしてきた人も多いのではないでしょうか。

改めて、構文把握の復習をすることをおすすめします。

英語を英語のままで読むことができていない

リーディングパートを解いていく時に、英語をいちいち日本語に変換して読み進めている場合は非常に時間のロスが大きいです。

英語を英語としてそのまま理解し、問題を解いていくことは、知識の運用がしっかりできているかがカギになります。

そのため、求められるレベルは、1でしっかりと学習した構文を意識して日本語に変換しなくても、文章の意味が理解できるようになることです。

まとめると、スコアが伸び悩んでいる人は、まだ英文をきちんと理解できるレベルに達していないと言えます。

英文を英文のまま読んで理解し、問題を解いていくことができるようになると、リーディングのスコアは飛躍的にアップします。

今の自分に足りない部分をしっかりとあぶり出して、対策を講じてみましょう。

高得点、満点を目指すためのリーディング勉強法

間違えた問題に向き合う 自分が苦手な問題形式を知りましょう

TOEFL®の問題形式は、限られています。

「自分はとにかく推論になると急に間違える」ということがわかっていれば、推論を促すようなキーワードとなる単語や表現のレパートリーを重点的に学習することが効果的です。

答え合わせをして、得点を見て終わりではありません。

心理的にストレスがかかる作業ですが、自分が間違った問題だけをどこかに集めておくなどして、傾向を分析することが高得点につながるポイントです。

自分が間違うポイントが、ある特定の文法なのか、理系のテーマの文章なのか、設問の形式7日、といった分析の視点でみましょう。

もし引っ掛け問題にことごとく引っかかっているようであれば、引っ掛け問題のレパートリーを調べて対応できるように問題数をこなすなどの対応をしていくことが重要です。

とにかくたくさんのテーマに触れる

TOEFL®では、TOEIC®など他のテストで取り扱うような日常生活の中にある「手紙」などの題材ではなく、アカデミックな内容の理解が求められます。

そのため、自分自身に全く馴染みのないテーマが出題された時に、「全く理解できない」という現象が起きやすくなります。

例えば、「氷河のできかたとその地域の天候」といったような、日常生活では全く馴染みのない単語が出てくるようなテーマが扱われるときに、世界の天候に関する基本的な知識があると格段に解きやすくなります。

自分自身のすでに持っている知識と、出題された問題文を結びつけながら解いていことで正答率が上がっていきます。

そのため、たくさんの問題を解いて、自分が全く知らない分野の英文に出会ったときには、自分が本番の試験で解ける分野が一つ増えるチャンスです。

英語のテストを解くことと直接的には結びつかないと考えられがちですが、そのキーワードについて少し深堀りして調べ、基礎基本の知識を頭に入れておきましょう。

そのひと手間をかけるだけで、関連したテーマに出会ったときにも、頭の中の知識と結びつけて推論しながら問題を解いていくことが可能になります。

リーディング対策に効果的な参考書・問題集・サービス

まずはTOEFL®に出てくる語彙を習得しましょう。

TOEFL®は、日常的な会話で使う英語表現とは別に、特別な語彙を習得していく必要があります。

そのため、まずは入り口として、TOEFL®に特化した単語帳が必要です。

基本的に、この単語集の語彙を習得せずに高得点を取ることはできない、と考えて頂いて良いと思います。

関連コラム:TOEFL iBT®の対策におすすめの参考書・問題集を厳選紹介

TOEFL®テスト英単語3800 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)

受験者なら一度は取り組んでおきたい王道の単語帳です。

この単語帳はレベル別に語彙が分かれているのですが、レベル3まで仕上げれば試験の長文で読めない単語はほとんど無くなります。

満点、高得点を目指す人はレベル4まで憶えることをおすすめします。

単語の基礎固めにおすすめの学習アプリ mikan

移動中や、スキマ時間に進めることができるので、ぜひアプリの活用もしていきましょう。

特に、積み重ねが大切な単語のインプットは、より多く触れることで身についていきます。

そこで、mikanというアプリをご紹介したいと思います。

参考:app store 「英語アプリ mikan

mikanは、手軽にテンポよく単語学習を進めることができるアプリです。

ゲーム感覚で、高速で英単語の繰り返し学習ができます。

また自分の覚えやすいように、設定をカスタマイズすることが可能です。

具体的には、回答の制限時間の秒数や、カードをめくるまでの制限時間などを設定できます。

カードとテストを組み合わせたり、どちらか一方のみで学習を進めることも選択できます。

このアプリを使う時のポイントとしては、忘却曲線を意識した仕組みづくりを行いましょう。

mikanでは、自動的に忘却曲線に合わせた設定はできないため、ご自身で復習のタイミングを設定していくことが有効です。

具体的には、1日後、4日後、7日後、10日後などです。

熟語はTOEFL®テスト英熟語700(旺文社)で覚える

リーディングでは、単語と同様に熟語をどれだけ豊富に知っているかが大切です。

口語表現などを厳選して700個収録されているので、例文を通して効率よく学習を進めることができます。

TOEFL iBT® TEST リーディングのエッセンス 単行本

このシリーズは、リスニングもありますが、とにかく無駄がなく学習を進めることができます。

いろいろな分野の文章を、時間制限を設定して解いていくことができます。

難易度が、本番とほぼ同じであることもこの問題集の特徴です。

本番よりも低い難易度の問題集のみでトレーニングをしていると、スコアアップは期待できないので、ぜひ本番に近い難易度の問題集で勉強を進めてみてください。

公式問題集 The OFFICIAL GUIDE to the TOEFL iBT® Test

TOEFL®対策をする上で、必ず持っておきたいのがこちらのETS公式過去問集になります。

まずこちらを確認し、自分の到達目標を知っておくことが大切になります。

自分の目指すべきレベルを確認したら、必要な語彙や熟語を習得したり、文法などの総復習などの地道な学習を進めていくことにまずは集中していけると良いでしょう。

学習が進むごとに、解ける問題が多くなっているはずです。

TOEFL iBT (R)テスト過去問10セット

こちらは、ETS公式の過去問10セットになります。

学習がある程度進んできたら、本番と同様の難易度の問題を連続で解いていくことが良いトレーニングになります。

その中で、自分の苦手な分野や構文、文法などがわかってきた場合は、躊躇なく基礎基本の参考書に戻って知識の穴を埋めていきましょう。

ここまで、TOEFL®のリーディングでスコアアップをするために必要なことをまとめてきました。

一つでも、読んでくださったあなたのスコアアップにつながれば幸いです。

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