「看護を学べる大学に行きたいけれど、学費ってどれくらいかかるの?」

そう疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

私立大学の場合、国公立大学より学費は高く、また大学によって学費が大きく異なります。

また、国公立大学の場合でも、入学金・授業料以外に、教科書代・実習用品代・保険料・後援会費といった諸経費がかかります。

ここでは、看護学部への進学を考えている方、看護学部の学費を詳しく知りたい方に向けて、国公立・私立大学の看護学部の学費について例を挙げながら説明します。

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私立大学における看護学部の学費

私立大学の看護学部における学費について紹介します。

入学金で20〜50万円程度、授業料や実習費・施設設備費等で年間90〜190万円程度と、大学によってかかる費用は異なります。

今回は初年度納入金額を例に挙げて紹介します。

また、大学の資料などに記載されている初年度納入金額とは別に、諸経費として教科書代・実習用品代・保険料・後援会費などが大学によってかかります。

初年度納入金額の平均額

保健学部 ※看護学部はここに含まれます。
入学料 268,336円
授業料 988,179円
施設設備費 238,367円
実験実習料 114,375円
その他 84,880円

合計 1,694,138円

文部科学省 平成30年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(昼間部)
※計数は端数処理により,合計において一致しない場合があります。

学費が安い例

福井医療大学における初年度納入金額
入学金 250,000円
授業料 600,000円
実験実習費 100,000円
施設設備費 200,000円

合計 1,150,000円

※別途諸会費(後援会費・自治会費等)、実習衣代、教科書代、遠隔地での臨床
 実習にかかわる交通費・宿泊費等が必要

学費が高い例

東邦大学における初年度納入金額
入学金 500,000円
授業料 1,100,000円
教育充実費 300,000円
施設設備費 500,000円
学生教育研究災害傷害保険料 5,370円
青藍会(父母会)費 25,000円
学生自治会費 40,000円
同窓会費 10,000円

合計 2,480,370円

以上のように、私立大学における学費は大学によって異なりますが、基本的に国公立大学に比べると高くなっています。

「なるべく学費を抑えたい」という方には、国公立大学への進学が理想的です。

しかし、合格難易度の面で考えると、学費が高い大学ほど難易度が低い傾向が見受けられます。

国立大学における看護学部の学費

この章では、国立大学の看護学部における学費について紹介します。

国立大学では、入学金と授業料は基本的にどの大学でも同じ金額になっています。

2021年度 
入学金 282,000円
授業料 535,800円(文部科学省による標準額)
※国立大の法人化により、授業料の上乗せが行われている一部の国立大学もあります。

合計 817,800円

なお、諸経費として教科書代・実習用品代・保険料・後援会費などが大学によって別途かかります。

神戸大学の諸経費の例

教科書代 約112,407円(4年間)
実習着一式 26,000円
保険料 5,370円(4年間)
神戸大学育友会入会費 20,000円〜
施設充実費 3,000円
同窓会費 20,000円
後援会費 40,000円

合計 約226,777円

先ほど紹介した私立大学に比べると、国立大学の学費は安めになっています。

しかし、入学金や授業料以外にもかかる費用を考えると、初年度で合計100万円以上必要となるでしょう。

公立大学における看護学部の学費

この章では、公立大学の看護学部における学費について紹介します。

公立大学における授業料は、年間535,800円(文部科学省による標準額)と基本的に国立大学と同じような費用になっています。

しかし、国立大学と大きく違うのは、入学金の部分です。

大学が所在している地域に元々住んでいる場合と、それ以外の地域から入学する場合で費用が異なります。

入学金に関しては大学によって異なってくるポイントなので、事前に確認しておきましょう。

神奈川県立保健福祉大学の例

入学金 神奈川県内在住 282,000円 
    県外在住 564,000円
授業料 535,800円

合計 神奈川県在住 817,800円
   県外在住 1,099,800円

なお、諸経費として教科書代・実習用品代・保険料・後援会費などが大学によって別途かかります。

学費を安く抑えるため方法

大学を選ぶ上で、「なるべく学費を抑えたい」と考える人も多くいるのではないでしょうか。

学費を抑えるのには、学費が安い大学に行くこと、そして奨学金制度を活用することの主に2つの方法があります。

学費が安い大学に行く

2章と3章にて紹介したように、看護学部のある4年制大学の中で最も学費が安いのは、国公立大学です。

また、合格難易度的に国公立大学への受験が厳しいという方であれば、私立大学の中でも比較的学費が安い大学を選ぶのも1つの手です。

奨学金制度を利用

経済的な事情で「学費を払うのが厳しい」といった方向けに、学資を貸与または給付する奨学金制度があります。

そんな奨学金制度ですが、以下のように様々な種類のものがあります。

・病院奨学金制度
・日本学生支援機構の奨学金
・各自治体や民間団体による奨学金
・大学独自の奨学金

奨学金によって申請条件は大きく異なるので、事前に詳しくチェックしておくことが大切です。

関連コラム:看護学部では何を学ぶ?学年ごとに学べる内容を解説

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