「看護を学べる大学に行きたいけれど、経済的な理由で学費が払い切れるか心配…」

そう悩む人もいるのではないでしょうか。

そんな人にオススメなのが、学費を貸与または給付する制度である「奨学金制度」です。

そんな奨学金には、様々な種類があります。このページでは、主な奨学金の種類とそれぞれの特徴について説明します。

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主な奨学金の種類について

大学に進学すると、学費が安いとされる国公立大学でさえも、初年度は入学金と授業料合わせて80万円以上と、膨大な費用がかかります。
私立大学の場合、学費が年間100万円を超えることもしばしばあります。

また、看護学部では上記に挙げた費用のほかに、教科書代・実習用品代・保険料といった諸経費がさらにかかる場合があります。

では、実際に奨学金を利用している大学生はどれぐらいいるのでしょうか?

日本学生支援機構の「学生生活調査結果」(令和4年度)によると、奨学金を利用する大学生(昼間部)は、全体の55.0%にものぼっています。

そんな奨学金ですが、主なパターンは2つあります。

1つ目は、貸与型の奨学金です。

卒業後の一定期間に返還することが必要となっています。
その中でも利子がつくものと、つかないものに分かれています。

同じ貸与型でも、例えば日本学生支援機構の奨学金の場合、利子がつかない「第一種奨学金」と利子がつく「第二種奨学金」に分かれています。

利子がつかない第一種奨学金の方が、選抜基準が厳しくなっています。

利子がつく第二種奨学金でも、利子の上限は3%と、金融機関などのローンよりも低くなっています。

2つ目は、給付型の奨学金です。

こちらは、卒業後の返還が不要な奨学金です。

貸与型の奨学金に比べると、家庭の収入状況や学業成績などの選抜基準がかなり厳しくなっています。

対象人数は少ないですが、選抜基準を満たすことができれば、経済的な負担を少なくすることができます。

さまざまな奨学金制度の特徴

ここからは、看護を学べる大学に行きたい人に向けて、オススメの奨学金制度をいくつか紹介します。

家庭の収入状況や学業成績などの選抜基準はそれぞれ異なるため、自分に合う奨学金をしっかりとチェックする必要があります。

1.日本学生支援機構の奨学金

独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)による奨学金制度。
奨学金の中でも最もメジャーなものになっています。

貸与型の奨学金は、第一種奨学金(無利息)と第二種奨学金(利息付)の2つがあります。
給付型奨学金は、平成30年度より本格実施が始まりました。

以下の表がそれぞれの特徴です。(令和3年度、予約採用の場合)

第一種奨学金第二種奨学金給付型奨学金
学力基準高校の成績の平均値が5段階評価中3.5以上

※家庭の経済状況が厳しい場合を除く
学業成績が平均水準以上高校の成績の平均値が5段階評価中3.5以上もしくは大学等における学修意欲を有すること※高校等において面談の実施またはレポートの提出等により確認
家計基準【国公立大学の場合】
給与所得者747万円
給与所得以外349万円

※収入・所得の上限額の目安
※世帯人数が4人の場合
※自宅外生であること
給与所得者1,100万円

給与所得以外692万円

※収入・所得の上限額の目安
※世帯人数が4人の場合
①と②の両方を満たす必要がある

①収入基準
【第1区分】給付奨学生と生計維持者の市町村民税所得割が非課税であること
【第2区分】給付奨学生と生計維持者の支給額算定基準額の合計が100円以上25,600円未満であること
【第3区分】給付奨学生と生計維持者の支給額算定基準額の合計が25,600円以上51,300円未満であること

②資産基準あなたと生計維持者(2人)の資産額の合計が 2,000万円未満(生計維持者が1人のときは1,250万円未満)であること
詳細→ホームページ
月ごとの支給額〇国公立大学
【自宅通学】
20,000円、30,000円、45,000円から選択
【自宅外通学】20,000円、30,000円、40,000円、51,000円から選択

〇私立大学
【自宅通学】20,000円、30,000円、40,000円、54,000円から選択
【自宅外通学】20,000円、30,000円、40,000円、50,000円、64,000円から選択

※自宅外通学の場合は、自宅通学の月額も選択可
20,000円~120,000円(10,000円刻み)〇国公立大学
【第1区分】自宅通学29,200円(33,300円)自宅外通学66,700円
【第2区分】自宅通学19,500円(22,200円)自宅外通学44,500円
【第3区分】自宅通学9,800円(11,100円)自宅外通学22,300円

私立大学【第1区分】自宅通学38,300円(42,500円)自宅外通学75,800円
【第2区分】自宅通学25,600円(28,400円)自宅外通学50,600円
【第3区分】自宅通学12,800円(14,200円)自宅外通学25,300円

※生活保護世帯(受けている扶助の種類を問いません。)で自宅から通学する人及び児童養護施設等(※)から通学する人等は、カッコ内の金額になります

※家計基準は、世帯人数や、第一種・第二種・給付型奨学金を併用する場合には異なります。

2.各地方自治体による奨学金

都道府県や市区町村といった各地方自治体が設置している奨学金。
その地域の出身か保護者が住んでいることが条件になることがほとんどです。

一部の自治体では地元にUターン就職・Iターン就職することなどを条件に、奨学金の返済を肩代わりする制度もあります。

給付型よりも貸与型の割合が高い傾向があります。
また、貸与型であっても、利子がつかないパターンが多くなっています。

日本学生支援機構やその他の奨学金制度との併用が認められない場合があるため、注意が必要です。

3.民間団体等による奨学金

民間企業・団体や個人などが設置している奨学金。
それぞれ応募基準は異なってきます。

指定された高校から予約選考を行うもの、対象地域が設定されているもの、特定の大学・学部からしか応募できないものもあるため、事前にチェックしておきましょう。

給付型が多いですが、採用人数が少なかったり、応募基準が厳しい場合が多いです。

以下が具体的な奨学金の例になります。

あしなが育英会

保護者が病気や災害、自死などで死亡(交通事故を除く)、あるいは親が著しい障がいを負っている家庭が対象となっています。

「高校3年生時に応募する奨学金」と「大学在学中に応募する奨学金」の2つがあります。

基本的には月額70,000円(内:貸与4万円・給付3万円)、特別枠の場合は月額80,000円(内:貸与5万円・給付3万円)を受け取ることができます。

奨学金の貸与部分は、利子無しで卒業後20年間で分割して返還します。
特別な事情がある場合は、返還を先に延ばすことができます。
また、他の奨学金と同時に利用することができます。

新聞奨学金

新聞社が設置している奨学金です。

新聞配達やチラシ折込み、集金といった業務を行うと、給与と奨学金の両方が支給される制度です。
住居や食事、賞与や手当てが支給される場合もあります。

この制度は仕事が優先となるため、大学の授業やサークル・部活動といった課外活動との時間の調整が必要です。
自己管理を上手くできる人に向いているでしょう。

4.大学独自の奨学金

各大学が独自で設置している奨学金です。

特に私立大学では、制度が充実していることが多いです。
また、看護学部の場合、大学病院などといった関連医療施設に就職することを前提とする、看護学生奨学金制度を設置している場合もあります。 

入試前予約型奨学金

入試前に予約ができる奨学金です。
予約をしておけば、大学に合格して入学すると確実に奨学金を受け取ることができるのが大きなポイントです。
ほとんどの大学が返還不要の給付型の奨学金として設置しています。

入試における成績優秀者向けの奨学金

入試において成績が特に優秀だった人に対して支給される奨学金や、「給費生入試・特待生入試」といった専用の試験を設け、一定の基準を超えた人に対して支給される奨学金があります。

国際医療福祉大学では、合格者のうち成績上位者を対象に授業料100%または50%相当の奨学金を給付する、特待奨学生特別選抜という試験があります。

大学在学中における成績優秀者向けの奨学金

前年度の成績が特に優秀だった人に対して支給される奨学金。
主な対象は2年次以降の学生となります。
また、支給期間の多くは1年間です。

経済的な事情がある学生向けの奨学金

経済的な事情で学費の支払いが困難であるとみなされる学生に対して支給される奨学金です。

家庭の収入状況や学業成績といった選抜基準や、給付型か貸与型なのか、利子がつくかつかないかは大学によって異なります。

5.病院奨学金

人材が不足している看護師を目指す学生に対して支給される奨学金。
卒業後に指定された病院や施設に一定期間勤務することによって、返済が免除される仕組みになっています。

卒業後の進路が限定されてしまうことが大きなリスクとなります。

また、卒業後1年~2年以内に国家試験に合格することが条件とされている場合が多いため、大学在学中は気を抜かず勉学に勤しむことが大切になってきます。

奨学金以外の制度

前の章までで挙げた奨学金以外にも、学費を抑える方法があります。

教育ローン 

教育資金を必要とする保護者が、国や金融機関から一般ローンよりも低い金利でお金を借りることができる制度です。
金融機関の教育ローンより国の教育ローンの方が金利は低くなっています。
条件は各機関によって異なります。

国の教育ローンの場合、1年中申し込み受付をしているため、早めに申し込むことで入学前に入学金や授業料を準備することが可能です。

授業料等一部免除制度

成績が特に優秀な上位数名や、成績が特に優秀でかつ経済的な事情がある人を対象に、授業料を一部免除する制度です。

防衛医科大学校看護学科

保健師・看護師である幹部自衛官を育成する大学。
技官コースでは、防衛医科大学校病院に勤務する保健師・看護師である技官を養成します。
自衛官コースでは、自衛隊看護師として全国の自衛隊病院や衛生科部隊などで勤務します。
また、学費は無料で、宿舎、制服や食事が支給され、さらに給料やボーナスも支給されます。

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