国立九州大学医学部は、低学年から医療・介護施設の体験実習を実施するなど学習カリキュラムが豊富な大学です。

そのような九州大学医学部に魅力を感じ、再受験を目指す方も少なくありません。

とはいえ、国立大学はただでさえ志願者が多く、再受験ではなかなか受からないのではと悩む方も多いのではないでしょうか。

実際に九州大学医学部は再受験に対して寛容性があるのか気になるところです。そこで本コラムでは、九州大学医学部の再受験に対する寛容度を詳しく解説します。

合格するポイントも紹介しているため、再受験を目指している方はぜひ参考にしてみてください。

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九州大学医学部は再受験に寛容なのか

結論からお伝えすると、九州大学医学部は再受験に対して「とても寛容」といえます。

とても寛容だといえる理由は22歳以上の合格率です。国公立大学の医学部で再受験の合格率が10%以上をキープしていれば「とても寛容」と判断できるでしょう。

九州大学医学部の合格率は以下の章でも詳しく説明しますが、合格率が概ね10%以上をキープしているため、再受験にとても寛容と考えられます。

九州大学医学部が再受験に寛容といえる理由①

志望する大学が再受験に寛容かどうかは合格者数を見て判断できます。

ここでは九州大学医学部が再受験に寛容といえる理由をデータと共に解説します。

〇九州大学医学部:年齢別合格者数

年度現役生(18歳)19歳20歳21歳22歳以上
H3049名29名11名2名21名
H2953名31名12名4名12名
H2845名41名12名7名9名
H2743名34名19名3名15名
参考:文部科学省|緊急調査結果速報

上記の表は平成27年から平成30年までの年齢別の合格者数をまとめたものです。

22歳以上の合格者数は平成28年のみ10名を下回っていますが、ほかの年度は10名以上をキープしており、平成30年の合格者は21名です。

同年の全体合格者は112名で、22歳以上の合格者は約18%と、5名に1名が22歳以上となります。

志願者が多いといわれている国立大学で20名以上の合格者を出していれば、再受験しやすいといえるでしょう。

九州大学医学部が再受験に寛容といえる理由②

九州大学医学部が再受験に寛容といえる理由の2つ目は合格率です。次に22歳以上の合格率も見ていきましょう。

〇九州大学医学部:22歳以上の受験者数と合格率

年度受験者数合格率
H3085名24.7%
H2988名13.6%
H28103名8.7%
H27104名14.4%
参考:文部科学省|緊急調査結果速報

上記の表は平成27年から平成30年までの22歳以上の合格者数と合格率をまとめたものです。

平成28年は10%を下回っていますが、ほかの年度は10%以上を推移しています。平成30年にいたっては24.7%と、およそ4名に1名が合格している計算です。

再受験者も80名から100名台と割と多く、22歳以上の受験生にも再受験しやすいという認識が浸透しているといえるでしょう。

九州大学医学部の入試情報

九州大学医学部を目指す場合、偏差値はどの程度必要なのでしょうか。

以下では、九州大学医学部の偏差値や直近の倍率、試験科目について解説します。

偏差値67.5~70
倍率(2024年度)・志願倍率:2.55倍
・実質倍率:2.23倍
試験科目(共通テスト)国語100、地歴公民50、数学100、理科100、外国語100、情報25【計475】
試験科目(個別学力検査)数学250、理科250、外国語200、面接【計700】
参考:令和6年度試験別志願者数等調
参考:令和7年度九州大学入学者選抜における大学入学共通テストおよび個別学力検査等の配点について

九州大学医学部の偏差値は67.5~70と医学部の中ではやや高い水準です。

一方で令和6年の志願者数と募集人員から割り出した志願倍率は2.55倍、受験者数と合格者数で割り出した実質倍率は2.23倍です。

中には志願倍率や実質倍率が10倍を超える医学部もあります。そのような点を考慮すれば九州大学医学部は比較的易しい大学と判断できるでしょう。

また、試験は共通テストと個別学力検査があり、個別学力検査では面接も評価に加わります。

筆記試験対策だけではなく、面接対策も忘れずに行いましょう。

九州大学医学部に再受験で合格するポイント

九州大学医学部への確実な合格を目指すにはどのような点に注意すべきなのでしょうか。

ここからは九州大学医学部に再受験で合格するポイントを3つ紹介します。

個別試験では8割以上の正答率を目指す

九州大学医学部の個別試験では8割以上の正答率を目指しましょう。

個別試験は数学と理科、外国語の3科目があり、合計点数は700点です。

大半の医学部受験性は7割以上が最低のラインとなってくるため、確実な合格を目指すなら8割以上はキープしておきたいところです。

大学共通テストより個別試験の方が配点も高いため、過去問も集中して取り組むようにしましょう。

個別試験の理科は「物理」「化学」の2科目をおさえる

個別試験の理科においては「物理」「化学」の2科目を必ずおさえておきましょう。

共通テストでは物理・化学・生物より2科目を選択できますが、個別試験では物理と化学の2科目が出題範囲となっており、地学や生物は選択できません。

ただし、問題の難易度としては医学部試験の標準的なレベルと考えられます。基礎はしっかりとおさえておき、応用についても慣れておくのが合格への鍵となるでしょう。

面接対策:一般的な質問を網羅する

九州大学医学部では2020年より面接が導入されました。2024年現在では、面接の傾向を確実に掴むことはできません。

ただし、面接時間は1人10分程と少なく、聞かれる質問も「医師を目指そうとしたきっかけ」「理想の医師像」「再受験にいたるまでの経緯」など、一般的な内容が多いと考えられます。

面接時間が少ないため、限られた時間で面接官の心を掴むアピールが必要になってくるでしょう。

九州大学医学部の再受験まとめ

本コラムでは九州大学医学部の再受験に対する寛容度を解説しました。

九州大学医学部は22歳以上の受験者が多く、合格率も20%を超える年があるため「とても寛容」であるといえます。

九州大学医学部を再受験する場合は、個別試験で8割以上の正答率を目標にしましょう。

2020年からは面接が個別学力検査に含まれるようになったため、面接対策も欠かせません。

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関連コラム:医学部の再受験に寛容な私立・国公立大学は?社会人におすすめの大学や判断ポイントも解説

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