久留米大学医学部は再受験に寛容?合格するポイントを解説
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医学部への合格を目指すには、自分の学力や経歴に合った志望大学を選択することがとても重要です。
他学部卒業後や社会人経験を経て医学部を目指す人、いわゆる再受験者にとっては、志望大学選びの重要性は特に高いです。
本コラムでは、再受験者の選択肢として「久留米大学医学部」について詳しくチェックしていきます。
再受験での医学部合格を狙うための志望大学の候補として参考にしてください。
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久留米大学医学部は再受験に寛容なのか
結論として、久留米大学医学部は再受験に「とても寛容」と言えます。
再受験者にとって合格のチャンスがとても高い私立大学医学部のひとつです。
私立大学を狙う再受験者は、志望校の候補として必ずチェックしておきたい医学部と言えます。
同大学医学部の再受験への寛容さを具体的に確認するために、以下の指標を考察していきます。
・合格者に対しての再受験者率
・受験者に対しての再受験者率
再受験者の数自体はもちろん、全合格者・受験者に占める割合が高いほど再受験への寛容さがより一層強く証明されていると言えます。
再受験への寛容さを理解して万全の状態で受験勉強に打ち込むことができるよう、久留米大学医学部の再受験への寛容さを確認していきましょう。
久留米大学医学部が再受験に寛容といえる理由①
久留米大学医学部が再受験に寛容な理由のひとつは、合格者の中に再受験者が多いことです。
つまり「合格者に対しての再受験者率」が高いということです。
以下の表は、合格者年齢内訳の最新データである平成30年度入試結果を整理したものです。
◆久留米大学医学部の年齢別合格者数・占有率(平成30年度入試)
18歳以下 | 19歳 | 20歳 | 21歳 | 22歳以上 | 計 | |
合格者数 | 30名 | 63名 | 38名 | 21名 | 41名 | 193名 |
占有率 | 15.5% | 32.6% | 19.7% | 10.9% | 21.2% | 100% |
※占有率:合格者数全体に占める割合
他学部卒業後や社会人経験後の「再受験者」の年齢となる「22歳以上」合格者は、全合格者のうち約21.2%でした。
同年度の全医学部における全合格者に占める「22歳以上」合格者は約7.3%のため、3倍近い割合となっています。
また、年齢別の合格者をチェックすると、1浪生を表す「19歳」合格者、2浪生を表す「20歳」、そして再受験者を表す「22歳以上」合格者の割合がいずれも「18歳以下」合格者よりも割合が高くなっています。
つまり、現役生よりも浪人生や再受験者が合格者の中に多いことが分かります。
以上より、久留米大学医学部は再受験者に寛容なことはもちろん、年齢にかかわらずさまざまな経歴の受験生に寛容であると考えられます。
参考:文部科学省 医学部医学科の入学者選抜における緊急調査の結果速報
久留米大学医学部が再受験に寛容といえる理由②
続いては、「受験者に対しての再受験者率」から久留米大学医学部の再受験への寛容さを確認していきましょう。
前章に引き続き、年齢内訳が公開されている最新年度のデータを用いて分析します。
◆久留米大学医学部の年齢別受験者数・占有率(平成30年度入試)
18歳以下 | 19歳 | 20歳 | 21歳 | 22歳以上 | 計 | |
受験者数 | 381名 | 593名 | 343名 | 242名 | 612名 | 2,171名 |
占有率 | 17.5% | 27.3% | 15.8% | 11.1% | 28.2% | 100% |
※占有率:受験者数全体に占める割合
再受験者を表す「22歳以上」受験者が全受験者の約28.2%、つまり4名に1名以上を占めています。
また、再受験者が年齢内訳の中で最も高い割合を占めていることが読み取れます。
つまり、同大学医学部にチャレンジする年齢層で最も多いのが「再受験者」であると言えます。
以上より再受験者から強い人気を集めていることが十分理解できますが、全医学部の受験者における「22歳以上」受験者との比較をすることで、久留米大学医学部の再受験への寛容さをより理解できます。
◆全医学部・久留米大学医学部の「22歳以上」受験者の占有率推移
年度 | 久留米大学医学部 | 全医学部 |
H30年度 | 28.2% | 16.5% |
H29年度 | 28.4% | 17.6% |
H28年度 | 28.1% | 17.5% |
H27年度 | 30.8% | 17.5% |
H26年度 | 28.6% | 17.4% |
全医学部における「22歳以上」受験者は例年10%台後半を推移しています。
一方で、久留米大学医学部においては30%近くを推移しており、「22歳以上」受験者が平均の2倍近い割合を占める傾向が続いていることが分かります。
他の医学部に比べて毎年2倍近い割合で再受験者がチャレンジする久留米大学医学部は、やはり再受験に寛容な傾向が続いていると判断できます。
参考:文部科学省 医学部医学科の入学者選抜における緊急調査の結果速報
久留米大学医学部の入試情報
本章では、久留米大学医学部の入試情報を整理します。
入試の特徴を理解することで、受験勉強の方針策定やスケジューリングに役立ててください。
偏差値 | 62.5-65.0 |
入試実質倍率(2022年度) | 10.66倍 |
試験科目(一次試験) | 英語100、数学100、理科200 計400点 |
試験科目(二次試験) | 小論文50、面接50 計100点 |
私立大学医学部の中では低めのボーダーとなる偏差値62.5-65.0となっています。
北里大学医学部や東海大学医学部と同程度のレベルと考えて良いでしょう。
ただし、他の私立大学医学部の例に漏れず倍率は非常に高くなっているため、再受験者も油断できない入試傾向です。
一次試験では3科目が課され、得点の50%を理科が占めています。
二次試験では小論文・面接がそれぞれ50点と配点が明確になっているため、一次試験対策と同様に「得点力」を意識して二次試験対策を行う必要があります。
なお、公開されている最新データである2022年度入試では、一次試験のみでの合格最低点は得点率58.5%、二次試験を含む合計では64.2%です。
合格最低点の得点率は最新年度より3年間下がり続けているため、次年度以降は得点率がやや高めに設定される可能性があることに留意してください。
参考:久留米大学 入試情報
久留米大学医学部に再受験で合格するポイント
最後に、久留米大学医学部に再受験で合格するためのポイントを3つ紹介します。
再受験者だからこそ意識すべきポイントを理解し、受験勉強を効果的に行いましょう。
科目対策1:「解き切る」ためのスピード感を身につける
同大学医学部の過去問をチェックすると、全科目において問題難易度は標準的なものが多く見受けられます。
複雑な応用力が求められる問題は多くないため、一般的な模試や過去問での得点力を磨くことで十分に合格点に到達できます。
実際に過去問を解いてみると、全く手に負えない問題にはあまり出会わないはずです。
唯一懸念されるのは「解く時間がなかった」という理由で大問をごっそり落としてしまうことです。
だからこそ意識したいのは試験時間内に解き切るスピードです。
例えば数学は、6つの大問で構成されており制限時間が90分間です。
大問1つあたり15分で解くことになりますが、検算や見直しの時間を考えるとかなり効率的に解き進める必要があります。
学力そのものを高めることも大切ですが、そもそも制限時間内に解くスピード感がないと得点には結びつきません。
現役生に比べて時間制限を強いられる模試などの機会が少ない再受験者は、スピード感を持って得点に結びつける力を意識しながら対策することが重要です。
解答時間の目安が分かる参考書で問題演習を行うことがおすすめです。
また、ある程度の分量を模試に見立てて時間内に解く練習も有効と考えられます。
「時間内に解く」ことを意識した勉強法が、同大学医学部の入試で求められる要素をクリアするために大切です。
科目対策2:出題傾向を把握して問題演習を繰り返す
同大学医学部の入試に失敗する主な理由を考察すると、次の2つが考えられます。
・基礎が固まっていない中で、応用問題に手を出し続ける
・出題傾向を把握せずに他大学医学部の過去問などを解き続ける
いずれの理由にも共通するのは、「医学部受験」という難しそうなイメージに踊らされて誤った対策をしてしまっていることです。
再受験者が取るべき戦略は、第一に久留米大学医学部の出題傾向を把握することです。
そのうえで出題傾向が近い大学の過去問を解いたり、似た出題を演習できる参考書を活用したりという勉強法を組み立てましょう。
特に、同大学医学部の英語は出題傾向が特徴的です。
年度によって違いはありますが、文法の選択問題から長文読解、要約問題や語句整序問題など幅広い出題形式を採用しています。
英語力をできるだけ効果的に得点力として発揮するためには、出題傾向に沿った問題演習が不可欠です。
面接対策:「求める人物像」をふまえた入念な準備が不可欠
久留米大学医学部は「求める人物像」を明確に提示しており、さらには面接試験で評価するポイントを詳細に公開しています。
公開されている情報を丁寧にチェックしたうえで面接対策することは言うまでもありません。
再受験者が特に気を付けるべきは、面接へ臨む姿勢から再受験者のキャリアやスキルを評価されていることを理解することです。
就職面接では、面接を受ける企業の情報を下調べしていることが、そのまま求職者のビジネスマナーや意欲として評価されます。
医学部の面接試験においても同様に、大学や医学部の情報をどれだけ把握して臨んでいるかという点で受験生の意欲や態度、マナーが評価されます。
他学部受験や社会人の経験がある再受験者であれば、より一層期待されているのが「面接準備」です。
面接官の視点からすると、再受験者には「社会人」のマナー、つまり面接準備を期待しています。
準備の重要性を理解したうえで面接試験に臨めるよう、スケジュール調整を意識してください。
まとめ
本コラムでは、久留米大学医学部が再受験に寛容であることや、再受験者が合格するために必要なポイントについて確認しました。
再受験者も含めさまざまな受験生に合格のチャンスがあるからこそ、非常に人気の高い医学部のひとつです。
これから志望校を考えるうえで、再受験者が検討するのにおすすめの医学部と言えます。
合格に必要な準備と十分な学習を実践し、再受験からの医学部合格を実現してくださいね。
アガルートメディカルでは「志望校に応じた、あなただけの個別対策カリキュラム」を作成。
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関連コラム:医学部の再受験に寛容な大学は?判断するポイントも解説
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筑波大学人間学群心理学類 卒業。
大学卒業後、英語講師として、難関大・医学部・看護学部・看護学校の志望者計300名以上に指導経験をもつ。
その後、小中高生向けキャリア教育事業の施設長として、生徒やご家族へ進路の相談援助を実施。
現在は医学部・看護学部・看護学校受験向けメディアのライターとしても活動中。
医学部や看護学部・看護学校の受験生に向けて、役立つ入試情報等を発信。