受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

測量士試験を目指した理由・契機

理由は2つあります。
1つ目は、業務上必要になるからです(ただし会社から受験しろと言われたわけではありません)。
私の場合には実務経験でも測量士になれましたが、それまで待てませんでした。
2つ目は、「測量士補」から卒業したかったからです。
いつも名刺交換する際に「測量士補」となっていたことを情けなく感じていました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

測量士はマイナーな資格なので、アガルートさん以外だとまともなテキストすらありません(某協会の電話帳は論外です)。
決して安いお金ではありませんが、一発合格すれば全額返金してくれるので、それが試験勉強のやる気継続に繋がります。

合格体験記・学習上の工夫

私の前提条件として、大学生のときに測量を多少学びましたが測量科ではないですし、直接的に試験につながる内容ではなかったです。
また、仕事として測量をやってはいますが、まだ3年目の若造であり、公共測量の件名を実務で担当したことはないです。
つまり、知識ゼロではないけど測量素人だと思ってください。
なぜこんな話をするかというと、試験勉強を始める前に、自分が現状どの立ち位置にいるのかを把握することがとても大切だからです。
資格勉強も受験勉強も人によってスタートラインが違うので、他人の合格体験記を読んでも参考にならないケースが非常に多いです。
現在の自分の立ち位置を知ることで、試験合格までの道のりを逆算できます。

私が測量士の試験勉強を開始した時期は1月中旬なので、勉強期間は約4カ月です。
1月~3月は合格総合講義でひたすらインプット、4月~5月は過去問演習でアウトプットを行いました。
一般的に資格試験はひたすら過去問演習して、問題を解きながら覚えろと言われますが、勉強の王道はインプット⇒アウトプットの流れであり、私には王道型の方が適合していました。
また、私は4月の過去問演習に入るまでに合格総合講義の内容の8割を覚えてしまったので、過去問演習はあくまでインプットした知識をひっぱり出す練習という意味合いが強かったです。
問題を解きながら覚えるタイプの人はアウトプット多め、最初に知識をがっちり覚えてから問題を解きたい人はインプット多めというように、個人の好みで比重を分けると良いです。

勉強スケジュールはいつでも確認できるように、Googleカレンダー等使いました。
試験までの残り日数を必ず書き込んでおき、残り時間から逆算して、今週は〇〇まで終わらせると中期目標を立て、そこから日々取り組むことを決めてました。

一日の勉強時間としては、平日は2~3時間(通勤電車30分×2、帰宅後1~2時間)、休日は4~6時間です。
基本的に平日は仕事で疲れています。しかし、疲れているからといって勉強は基本的にさぼらないほうが良いです。
人間は慣れの生き物なので、毎日継続することで身体が慣れていき、同じ作業でも負担が徐々に軽くなります。
勉強も同じで、たまに勉強するから疲れるのであって、勉強する習慣を身につければ毎日の勉強がそこまで苦にはなりません。
なので、勉強する習慣を身につける or 習慣をなくさないためにも、30分でも良いから必ず何かしら勉強することが大切です。
また、かの有名な忘却曲線の話から、復習はタイミングが命なので、そのタイミングを逃さないためにも毎日の勉強習慣はとても大切になるのです。

平日と休日で取り組む内容を分けました。
原則として、余裕のある休日はまったく新しい内容に取り組み、余裕のない平日は一度やったことのある内容に取り組みました。
つまり、休日に新しく内容を学び、平日はその復習に専念しました。
働きながらの勉強は、学生のときの勉強とは大きく異なります。
家事をしなければならない境遇ならばなおさらです。
学生のときの考えは捨て、現状の生活と自分の性格に適合した個々の勉強スタイルの確立が大切です。

合格総合講義のご感想・ご利用方法

この教材のおかげで私は測量士に合格したと思っています。
過去問をもとに、インプットすべき内容が詰まっています。
非常によくまとまっており、動画もすべて視聴させていただきましたが、動画を見ずにテキストを読むだけでも、難なく理解できるような構成になっています。

過去問からジャンルごとに内容を整理してくれているので、知識の横のつながりが生まれて覚えやすい上に、過去問と少し異なるタイプの問題が出てきても、応用の利く知識を身につけることができます。
過去問を解きながら知識を覚えられない私のようなタイプの人は、問題ごと覚えてしまうので、少し見せ方を変えられた問題に対応できません。
また、知識同士の横のつながりをつくることができず断片的になってしまうので、頭の中で整理できておらず、知識の定着が悪いと感じます。
以上のような困りごとを解消してくれたのが、合格総合講義です。

使い方としてはおそらくオーソドックスだと思います。
まず、新しく学ぶ箇所のテキストを自分で読み、わからない箇所をピックアップしておく予習を行う。
次に、動画を視聴しテキストに自分がわかりやすくなるようにコメントを書き込んでおく。
1本1本の動画の視聴時間は数分程度であり、気合を入れなくても勉強の休憩がてらに気軽に視聴できる点が良かったです。
勉強は基本孤独なので、誰か別の声を聞くだけでも落ち着くものです。

最後に、時間をおいて覚えるまで何度も何度も繰り返し読んで復習する。これだけです。

私は自身を馬鹿だと思っているので、この4カ月間、誇張抜きで毎日毎日合格総合講義のテキストを読み込みました。
テキストを7分割して、曜日ごとに復習する箇所を決めて、とにかく毎日読んで復習する。
通勤時間はそれに最適な時間です。
何回も何回も繰り返し読めば必ず覚えます。
覚えられない人は回数が足りないだけです。

合格総合講義のテキストに愛着がわくくらいに読んでください。
親の顔より見てください。
私の場合、復習回数は多い箇所だと20回、少ない箇所でも10回です。
復習したら必ず復習回数を書き記してください。
復習の回数が視覚的にわかると、試験前にこれだけやったから大丈夫、と自信につながります。

他のインプット教材は不要です。
不安になって作業規程の準則を読むなんてしなくて良いです。
勉強方法で一番やってはいけないことは、いろんな教材に手を出して中途半端になることです。
資格試験は受験とは異なり、絶対評価です。
高得点を取る必要はなく、合格ラインを超えるだけで良いのです。
合格ラインを超えるだけなら、準則を読む必要はありません。

だって合格した私が読んでいませんので。
必要なのは目の前にある教材を信じてやりぬく信念です。

一つ注意点があります。
理解していない知識を覚えていても意味がありません。
復習は大切ですが、それと同じくらい大切なのは、予習⇒動画講義の段階でしっかり自分のなかで腑に落としておくこと。
よく聞くのは、他人に教えられるレベルなら理解できたと言えるらしいです。

過去問解説講座のご感想・ご利用方法

8年分の過去問が掲載されています。
合格総合講義を私の言ったやり方で取り組んでいれば、午前問題はすでに楽勝に解けるはずです。
午前問題を解きながら、まだ覚えきれていない知識を確認して補完しましょう。

間違えた問題は必ず合格総合講義のテキストに戻って確認し、その箇所の復習を今後重点的におこないます。
これで、午前問題で足切りになることはありえません。
午前問題を解くときは、必ず時間を計測して本番を意識するようにしました。
このおかげで、私は本番の午前問題は1時間半で、自己採点で650点/700点を取りました。
残り1時間は見直しの時間に使用できました。最終的に、4回は反復して解いたと思います。

午後問題は癖があり、私の言ったやり方で合格総合講義に取り組んでも、残念ながら長い記述問題はまったく解けません。
なので、私は別の対策方法をとりました。
それは、過去の午後問題の解答をすべて覚えてしまうことです。

試験を受けたことのある人ならわかると思いますが、午後問題はどうやっても時間が足りません。
その割に、午前問題と違って過去問にない問題もバンバン出題されます。
なので、過去問に一度出た記述問題をノータイムで書けるぐらいの状態でないと、午後は点数が伸びないと思われます。

覚え方はいたってシンプル。
まず、長い記述の問題と解答をジャンルごとに分けて、Wordソフトをつかって書きだす。
次に、赤シートなどをつかって解答を隠し、そらで言えるようになるまでひたすら繰り返す。これだけです。
意外と大切なのは、ジャンルごとに分ける作業であり、これを通して、同じような問題が出題されていることに気づけるでしょう。

流石に、「測地」「測図」「地図編集」「応用測量」すべて覚えるのはとても大変です。
アガルートさんは過去問をすべて取り組みましょうと推奨しておりましたが、私は本番で選択した「測地」「測図」の2つだけ対策しました。
2つだけで大丈夫か?と心配になりますが、合格総合講義をしっかり取り組んでいれば、過去問を網羅する知識すべてを身に付けていますので、心配しなくて大丈夫です。
2つだけなら、記述解答全暗記もそこまで労力を必要としませんでした。
合格総合講義の反復をしっかり行っていれば、前提知識がしっかり身についている状態ですので、記述解答暗記もしやすいはずです。
私の場合、最終的に15回ほど反復しました。

午後の選択問題をどれにするかについては、個人の好みで良いと思います。
ただし、「応用測量」はやめたほうが賢明でしょう。
実務をやっているような人でないとまず難しく、計算問題が大変で、本番で時間が足りなくなることは容易に想像できます。
一般的には「測図」「地図編集」の組み合わせと言われていますが、過去問を分析すると「地図編集」は同じような問題が出題されにくいのに対し、「測地」は似たような問題が出題される傾向にあります。
それに、測量といえば測地=基準点ですので、私はなるべく「測地」を勉強したほうが今後のためになると思います。
また、「地図編集」では、こんな知識を覚えて何の役にたつのだろうという内容が多いと感じ、私にとっては「地図編集」の勉強のほうが苦痛だと思われました。

講師へのメッセージ

自力で取り組んでいたら、4カ月での合格はできなかったです。
ハキハキとした講義には元気づけられることが何度かありました。

本当にありがとうございました。