中小企業診断士は経営コンサルティングの資格としては唯一の国家資格ですが、女性も活躍できる仕事といえるのでしょうか?

中小企業診断士の取得を目指している女性にとって、気になることだと思います。

そこで、中小企業診断士の女性の割合、女性も活躍できるのか、女性も続けやすい仕事なのかといった点について解説します。

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中小企業診断士の女性の割合

女性の中小企業診断士は少ないです。

近年の中小企業診断士試験2次試験合格者における女性の割合を表にしてまとめると、以下のようになりました。

年度 合格者総数 女性合格者数 女性の割合
2021 1,600 172 10.8%
2020 1,174 98 8.3%
2019 1,088 95 8.7%
2018 905 58 6.4%
2017 828 62 7.5%

このように、2次試験での合格者数の女性割合は6~10%程度となっています。

中小企業診断士と同じような難易度の試験で、合格者のうち女性の数と割合を見てみると、社労士試験では女性の割合は38.3%となっています。

出典:一般社団法人 中小企業診断協会

出典:【第 53 回社会保険労務士試験合格者の年齢別・職業別・男女別構成】

中小企業診断士は他の資格と比較しても女性の数と割合が特に低いです。

中小企業診断士は女性も活躍できる仕事?

このように女性の数は少ないですが、中小企業診断士は女性でも活躍できる仕事です。

①経営コンサルティングは実力主義で、性別は関係がない

中小企業診断士の主な仕事内容は、経営に関する診断を行い課題を見つけて今後の経営戦略をアドバイスするというものです。

この仕事で必要なスキルは、様々な経営に関する知識を持ち、俯瞰的・多面的視点から経営状態を見ることです。

そのため性別は関係なく、「企業にとって良いコンサルティングができるか」という実力で活躍できるかどうかが決まります。

②女性ならではの視点でコンサルティングが必要な業種がある

女性ならではの視点から経営コンサルティングが必要な業種もあります。

例えば、女性の顧客が多い化粧品メーカーやケーキ・菓子類の販売業者などです。

これらの業種では、女性が多く住む街への出店など、顧客の目線に立った経営戦略が必要です。

顧客そのため、多くの顧客と同性である女性の中小企業診断士が経営コンサルティングを行うことで、より精度の高い経営のアドバイスをすることが可能です。

また、帝国データバンク『全国「女性社長」分析調査(2020年)』によると、女性の社長の割合は8.0%で30年前から倍増しているなど上昇傾向にあります。

女性経営者をサポートする点から、同性である女性の中小企業診断士のニーズもあり、今後そのニーズは増加するでしょう。

今後、女性中小企業診断士のさらなる活躍の場があるといえます。

③やわらかい印象を与える人が多い

女性はコミュニケーション能力の高く、また言葉を選ぶのが上手であるため、やわらかい印象を与えることが多いです。

そのため人と会話することが仕事であるコンサルティング業務に向いている人が多く存在します。

中小企業診断士は経営コンサルティングを行う仕事であるため、コミニュケーション能力の高い女性の活躍が期待できます。

中小企業診断士は女性も続けやすい仕事?

中小企業診断士は、働き方を柔軟に変えることができるので、女性も続けやすい仕事といえます。

まず、会社で勤務することを考えます。

女性の場合、結婚や出産、介護といった点から仕事ができる時間が減少し、会社を辞めることがあります。

その後再就職をしようと思っても年齢などで再就職が難しいこともあります。

中小企業診断士の資格を持っていると、多角的な視点から仕事を行うことができると期待され、就職や転職に有利になるので、一旦仕事を辞めても再び働くことができるという働き方を目指すことができます。

また、中小企業診断士は独立開業ができる資格です。

そのため時間に囚われず一生懸命働くことや、調整して仕事量を減らすこともでき、自分の目指すワーク・ライフ・バランスを実現することも可能です。

このような仕事に関する調節が可能なので、中小企業診断士は女性も続けやすい仕事といえます。

まとめ

以上から、中小企業診断士は女性の活躍の場がある資格といえるでしょう。

このコラムをまとめると、以下の点がポイントです。

・中小企業診断士試験における女性合格者の数と割合は低く、女性の中小企業診断士は少ない

・経営コンサルティングは実力主義で、女性でも活躍できる

・女性の視点からの経営コンサルティングが必要な業種もある

・中小企業診断士は働き方を柔軟に変えることができるので、女性も続けやすい仕事である

女性の数が少ないことを活かして、中小企業診断士の仕事をすることもできそうです。

ぜひ中小企業診断士を目指してみてはいかがでしょうか。

関連コラム:中小企業診断士とは?仕事内容や取得のメリット・なるまでの流れを詳しく解説

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