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中小企業診断士の独学合格に必要な勉強時間は?勉強法のポイントと学習順を解説

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中小企業診断士を独学で勉強している方の中には、何時間勉強したら合格できるのか、どういう勉強方法が最短で合格する道なのか知りたい方も多いのではないでしょうか?

ネットの記事では一次試験合格まで約1000時間や、最短合格は1年、などの記事がありますが実際のところどうなのか考えてしまいますよね。

今回は、中小企業診断士の独学合格に必要な勉強時間とおすすめ勉強法について解説します。

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中小企業診断士試験に合格するために必要な時間は約1000時間

個人差はありますが、中小企業診断士試験に独学で合格するために必要な時間は約1,000時間程度です。

一次試験および二次試験合格までに要する一般的な時間として考えられています。

中小企業診断士試験は一次試験が7科目、二次試験が4事例で構成されています。

中小企業診断士資格取得後には中小企業診断士同士で仕事をする機会や集まる機会がありますが、1000時間前後で合格している方も多いことに気づきます。

一次試験7科目は分野も広くそれぞれの科目でかかる時間が一定ではない前提ですが、おおよそ、それぞれ100-200時間で合格することができる内容量です。

二次試験は4事例は事例1-3、財務に特化した事例4があり、それぞれ100時間程度の勉強が必要な内容量です。

上記を踏まえると約1000時間前後の内容量であることがわかります。

働きながら1000時間を捻出するためには、単純計算ですが、平日2時間、休日8時間として、週25-6時間確保する生活を40週間継続する必要があります。

勉強効率や勉強以外の用事などを考慮するとフルタイム勤務しながら週25-6時間確保することはかなり難易度が高いと感じます。

1年間で短期合格される方もいらっしゃいますが、平日2時間、休日5時間として、週20時間程度確保し、50-60週間(約1.5年)で合格する計画が短期合格では現実的と考えます。

また、専業で勉強する場合でも勉強の能率が高い時期と低い時期が必ず発生することなどから、1年程度は必要であると考えます。

独学の場合は講座活用よりも勉強の仕方工夫や進度管理など追加でやるべきことも出てくるため、より多くの時間がかかることが想定されます。

中小企業診断士試験の特徴と科目別の時間配分

中小企業診断士試験は、7科目で構成される一次試験、二次試験(4事例で構成される筆記・口述)で構成されています。

一次試験

「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理(オペレーション・マネジメント)」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」の7科目で構成されるマークシート方式の試験です。

科目にあるとおり、経営に関する幅広い知識を問う内容になっている点が特徴です。

中小企業診断士協会によると(1) 第1次試験の合格基準は、総点数の 60% 以上であって、かつ1科目でも満点の 40% 未満がないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。(2) 科目合格基準は、満点の 60% を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。とあり、60%程度の正答率で合格になります。

また、(2)によって科目合格が可能です。

科目必要な勉強時間の目安
財務・会計100-200時間
企業経営理論100-200時間
運営管理100-150時間
経済学・経済政策100-150時間
経営情報システム100-150時間
経営法務100-150時間
中小企業経営・政策50-100時間

財務・会計、および、企業経営理論は難易度も高く出題範囲も広いことから7科目の中では相対的に必要な勉強時間が多くなる傾向です。

中小企業経営・政策は中小企業白書や中小企業施策利用ガイドブックが出題根拠になることから、集中的に参考資料を攻略することで短時間でのクリアが可能な科目となっています。

二次試験

二次試験は4つの事例から構成されています。

1事例につき企業の状況や課題に関する与件文と呼ばれる記述文があり、4-5問の問題が出題されます。

それぞれ20ー80文字程度という制限文字数で回答する記述式です。

一次試験の内容の理解が二次試験では間接的に問われる点が特徴であり、一次試験と二次試験が関連していると言えます。

【事例1】組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例では、企業の組織戦略・人事戦略がテーマとなる内容が出題されます。

過去の経営における施策の失敗などから組織戦略・人事戦略で施策とすべき内容などが問われています。

【事例2】マーケティング、流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例では、企業の強み弱みから市場環境で生き残るために必要な取組みなどについて出題されます。

一次試験の企業経営理論や運営管理などで得た知識を活用することが問われます。

【事例3】生産、技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例では製造業がテーマとなるケースが多く、生産に関する問題点や課題解決に関する内容が出題されます。

生産計画から生産工程に至る幅広い知識を活用することが問われます。

【事例4】財務、会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例では財務諸表から企業の強みや弱みを分析する問題、CVP分析といった企業財務に関する内容が出題されます。

財務に関する計算力、数字をベースとした提案力などが問われます。

科目必要な勉強時間
事例1(組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例)80-120時間
事例2(マーケティング、流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例)80-120時間
事例3(生産、技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例)80-120時間
事例4(財務、会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例)80-120時間

事例1-3は与件文と問題のスタイルが似ていることなどから、基本的な回答スキルなど共通している点も多く、効率的に勉強していることができるでしょう。

事例4は計算問題がある分事例1-3と違う勉強が必要になってきます。

それぞれ80-120時間程度は勉強が必要な内容量であると言えます。

口述試験

口述試験は約10分間の面接で行われる試験です。

二次試験で出題された事例について質問があります。

当日は筆記試験の問題や実際の回答などを見ることができないため、事前に読み返して準備し、当日は落ち着いて回答するよう臨みましょう。

試験官の質問や説明をよく聞き、丁寧に回答することが求められます。合格率は95%以上です。

最短合格するための勉強法

中小企業診断士試験に合格する為に必要な勉強法のポイントを解説します。

今既にできている方も、これから始める方も参考にしてみてはいかがでしょうか。

①中小企業診断士試験の全体像を掴み、戦略を立てる

中小企業診断士試験は約1000時間と勉強時間や期間が長期になることから、やみくもに勉強しても合格できる試験ではありません。

科目ひとつひとつをとってみるとそれほど難易度は高くなくても、一次試験で7科目合格することや、タイプの違う二次試験をクリアすることなど幅広い知識が求められることに加えて内容量が多く、勉強をはじめてから合格するまで多くの人が挫折、脱落していきます。

そういう意味では中小企業診断士試験は難易度が高い試験と言えるでしょう。

合格者の方で試験の全体像を把握せずに合格している方はほぼいないと言っていいです。

まずは試験で何を求めているのか、といったことから科目の特徴に至るまで深く理解することです。

そのうえで、自分の得意な科目、そうではない科目に分けて、投入時間を計画していきます。

1年を超える勉強期間になるため、モチベーションマネジメントも重要です。

応援し合える勉強仲間を作ってもいいですし、まわりに宣言して自分を追い込んでもいいでしょう。

必ずやってくる”モチベーションの谷”をクリアするための準備をして乗り越えましょう。

②自分のペースにあった学習スタイルを確立する

①にも共通する部分がありますが、長期になる勉強期間で可能な限り効率よく成果をあげていくために、自分のペースに合った学習スタイルを確立することが大切です。

フルタイムで勤務されている方、家事育児をやりながら受験する方、様々な環境で臨まれると思います。

どの時間帯に時間が確保しやすいか、集中できる時間帯はどこかなど、自分の生活スタイルを考慮して学習時間を確保する工夫が必要です。

また、勉強に対する自分のタイプも大きくかかわってきます。

短期で集中的にやる方が向いている、長期になってもコツコツやっていく方が向いているなど、タイプがあるはずです。

ムリをして1年間で合格を目指すというよりは自分のタイプを考慮して、十分な学習時間を確保できる計画を立てて2年なら2年と決めて取り組むことをオススメします。

結果的に最短で合格できたことになるでしょう。

③過去問中心で無駄なく取組む

学習の軸は過去問です。過去問にはこれまでの出題実績が詰まっています。

多くのテキストや問題集が販売されていますが、全て”出題される可能性がある”問題を取り扱っています。

実際に出題された実績は過去問にしかありません。

過去問を5年分程度、何回もやりこんでいくと出題者が何を問いたいのか、中小企業診断士になる人には何を知っておいてもらいたいのかが理解できるようになってきます。

その上で、テキストと問題集に取り組みます。

あくまでも軸は過去問であり、過去問で問われていることをテキストと問題集の作者が理解して再度問題にしてくれています。

その意図を考えながら解いていきます。

今はスマートフォンがありますので、電車の待ち時間、料理の待ち時間、どんな時間でも過去問を確認することができます。

とにかく勉強時間を確保することが最短合格のポイントであることから、いつでもどこでも過去問にアクセスしないことは非効率と言えます。

おすすめの学習順とスケジュール

おすすめの学習順番とスケジュールを解説します。

学習の一番最初は過去問の概観把握です。

最新の過去問を中小企業診断士協会、あるいは資格スクールのサイトからダウンロードして、一次試験の7科目分通して眺めます。

解く必要はないですが、今の知識でどの程度対応可能か感じるといいでしょう。

二次試験の事例問題も参考に見ておきましょう。

次回の試験で答えることができるようになるターゲット(ゴール)のイメージです。

次に、具体的に一次試験の勉強に入ります。

一次試験は7科目ですが特徴を踏まえて3グループに分けます。

暗記や理解でかなり解けるグループ1(経済学・経済政策、中小企業経営・中小企業政策)、時間がかかるグループ2(財務・会計、企業経営理論)、時間さえかければ解けるグループ3(運営管理、経営法務、経営情報システム)です。

まずとりかかりやすい経済学・経済政策からとりかかるといいでしょう。

次に、時間さえかければ解けるグループ3から経営情報システムあたりに取り組みます。

続いて時間がかかるグループ2からは企業経営理論に着手します。ビジネスマンにとって企業経営やシステムは業務上関係している場合が多いことなどから、比較的馴染みやすいからです。

中小企業経営・中小企業政策は最新の政策を押さえる必要があるため直前にまわします。

ある程度勉強が乗ってきたらペースも掴めているでしょうし、試験の特徴も理解していると思いますので、財務・会計、運営管理、経営法務も続けて着手し、たんたんと勉強時間を積んでいきます。

スケジュールは始める時期や勉強時間によりますが、一次試験まで一年あると仮定すると、最初の半年でしっかりと各科目の理解を深めて、残りの半年で暗記も含めて回転させていくといいでしょう。

二次試験と並行して勉強するか、という点が受験生の間では話題になりますが、本質的には不要と考えます。

ある程度着手時点で、どういう試験か理解していることで二次試験を意識しながら一次試験の勉強ができるからです。

一次試験勉強はどうしても途中でテスト対策になりがちですので、中小企業診断士の目的に都度立ち返って、中小企業診断士として何を知っておくべきなのかを意識して取り組みます。

より確実に目指すなら講座活用

より確実に合格を目指すなら講座活用は有効です。

スクールは長年中小企業診断士試験と向き合っています。

たとえば、xx科目は201x年に出題傾向がガラッと変わっていて新たな対策が必要だなど、これまでの経験から試験のポイントを熟知しています。

講座によりますが、質問を受け付けてくれる講座は多いです。

積極的に活用することで、かなりの時間効率を出すことができます。

また、動画を有効活用する講座も増えています。

テキストを読むだけより動画で五感をフル活用しながら勉強する方が圧倒的に理解するスピードが違い、記憶への定着・アウトプットへの活用度合いが違うと感じます。

スマートフォンを使えばいつでもどこでも確認することができ、通勤時間も今や何も問題なく勉強できるまとまった時間と言えます。

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