中小企業診断士にはどういった人が向いているのでしょうか?

資格を目指すうえで、自分の性格や働き方がその資格の職業に向いているか気になる人が多いのではないかと思います。

特に中小企業診断士は中小企業のお医者さんともいえる存在で、やりがいのある仕事である一方、慎重な判断が求められる仕事です。

そこで、中小企業診断士の概要を説明したうえ、向いている人と向いていない人を解説します。

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中小企業診断士の仕事内容、働き方

中小企業診断士は中小企業に関する経営の診断や助言の専門家で、中小企業のお医者さんといえるでしょう。

その仕事内容は、中小企業の現状を踏まえて成長のアドバイスをすることです。

多面的に物事を考えること、コンサルが上手なことが必要になりそうです。

中小企業診断士が得られる年収ですが、中小企業診断協会『データでみる中小企業診断士2016年度版』によると、中小企業診断士のコンサルタント業務の売上高は以下のようになっています。

売上回答数構成比割合
300万円以内498.88%
301~400万円以内468.33%
401~500万円以内559.96%
501~800万円以内11019.93%
801~1,000万円以内8214.86%
1,001~1,500万円以内10418.84%
1,501~2,000万円以内509.06%
2,001~2,500万円以内203.62%
2,501~3,000万円以内122.17%
3,001万円以上244.35%

これは、コンサルタント業務の日数が100日以上なので独立した中小企業診断士の場合と考えられます。

年商1,000万円を売り上げる人が4割弱存在するため、独立すれば高い年収を得ることも可能な資格といえそうです。

また、会社に勤務する中小企業診断士であっても資格手当や資格取得によるポジションの変化で役職手当などが得られる可能性が大きく、年収増加を見込めます。

また、中小企業診断士の働き方は様々です。

コンサルティング会社や中小企業診断士事務所に勤めた後独立開業をする人、企業で働き企業内診断士として働く人、公的機関で働く人など多様な働き方があり、自分のライフスタイルに合った働き方を選択できます。

関連コラム:中小企業診断士とは?仕事内容や取得のメリット・なるまでの流れを詳しく解説

中小企業診断士に向いてる人

仕事内容や働き方を踏まえ、中小企業診断士に向いている人は以下のような人となります。

①人脈を広げていきたいと考えている人

中小企業診断士は中小企業の課題を発見し、成長を促すという仕事です。そのため他の中小企業診断士や職種の人とのかかわりが多くなります。

例えば事業規模拡大のため事業所を新設するという成長戦略を計画した場合には、管轄する行政機関に新たに申請や届出を行う必要があります。その場合には行政書士と連携して申請や届出を行います。

このように中小企業診断士は連携が求められる仕事なので、人脈を広げていきたいと考えている人におすすめです。

②コミュニケーション能力の高い人

中小企業診断士のお仕事は主にコンサルタント業務となります。

そのため、企業の経営者や社員と会話することが多く、コミュニケーション能力が必須です。

特に経営状況の把握と成長の手助けをするのが中小企業診断士に求められているので、相手の話を聞いて課題を見つけたうえ、説得的に会話を展開することが中小企業診断士として成功する秘訣です。

コミュニケーション能力の高い人は中小企業診断士としても成功しやすいといえます。

③年収の増加・キャリアアップを目指す人

中小企業診断士はキャリアアップに向いています。

独立した中小企業診断士は1,000万円以上の売上を誇る人も多く存在しています。

また、中小企業診断士の売上では501~800万円以内の人が最頻値となっており、会社に勤務する中小企業診断士も昇給がめるので年収の増加が考えられます。

サラリーマンの平均年収が436万であるのと比べると中小企業診断士の年収は高いといえるでしょう(参照元:国税庁『令和元年分民間給与実態統計調査』)。

また、中小企業診断士は中小企業を大企業など目指す企業像に発展させるのを手伝う仕事です。

自分が企業の発展に役立つ存在として認められることになるので、やりがいを感じる仕事といえるでしょう。

④自分のライフスタイルに合わせた働き方を望む人

中小企業診断士は様々な働き方を選択できる資格です。

例えば、企業の中で勤務してその企業専門の診断士として働く、中小企業診断士事務所で働く、独立開業して働くなどがあります。

自分のめざすライフワークバランスに合わせた働き方を選択することができるという魅力があり、ライフスタイルを重視したい人に向いている資格といえます。

⑤物事を多面的・俯瞰的に見ることができる人

中小企業診断士の仕事では、企業の現状を評価する必要があります。

現状を評価するには業績など1つの物事から判断するのではなく、企業を取り巻く法令や業種の今後の見通しなど様々な要因を考えて判断する必要があり、多面・俯瞰的に判断する必要があります。

こういった1つの事象に対し色々な観点からアプローチできる人は他の中小企業診断士より卓越した実力を身に着けることができるので向いているといえます。

⑥仕事に対するモチベーションが高い人

中小企業診断士はモチベーションが高い人が多いです。

中小企業診断士は診断のため様々な物事を分析する必要があり、日々学ぶ必要があります。

それに加え、問題解決のため積極的に情報を収集し成長に向けたアプローチを提案することができれば中小企業診断士として成功をおさめやすくなります。

そのためモチベーションの高い人は能動的に仕事を遂行することができ、中小企業診断士として向いているといえます。

中小企業診断士に向いていない人

一方、中小企業診断士として向いていない人もいるでしょう。以下のような人がそれに該当します。

①頑固な人

中小企業診断士は相手の意見を聞くうちに、自分の意見を修正することも出てきます。

特に中小企業をめぐる環境は日々変化しており、過去のアドバイスが役に立たなくなることもあるでしう。

そのため、仕事では柔軟に変化に対応する必要があります。

頑固な人は自分の意見を曲げにくいので、時勢に沿わない意見をする、他人の意見に耳を貸さないなど仕事が上手くいかなくなります。

②1つの物事だけで判断してしまう人

中小企業診断士の仕事は財務諸表や貸借対照表といった1つの計算書類だけで判断することはできません。

営業成績をはじめ中小企業の本質は物事を取り巻く環境・背景といった様々な側面から判断することが必要で、1つの点で決まるのは非常に稀です。

そのため1つの物事を絶対視してしまうのは危険であり、このような1つの物事だけで判断してしまう人は中小企業診断士として上手くいかないでしょう。

③コミュニケーション能力が乏しい人

中小企業診断士の主な仕事はアドバイザー業務です。

相手との会話や意見を聞くことでより正確な診断や成長戦略を立案することができるので、コミュニケーションが不可欠です。

コミュニケーション能力の乏しい人は診断するための情報や資料が少なくなるため、中小企業診断士として成功することが難しく、向いていないでしょう。

まとめ:あなたは中小企業診断士に向いている?

中小企業診断士に向いている人は以下の人です。

・人脈を広げたい人

・コミュニケーション能力が高い人

・キャリアアップを目指している人

・ワークライフバランスを大事にしたい人

・多面的・俯瞰的に物事を見ることができる人

・モチベーション高く仕事をすることができる人

当てはまる人は、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか?

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