「ネイリスト技能検定試験1級の合格率ってどのくらい?」

「今の実力でも合格できるのだろうか」

ネイリスト技能検定試験1級の取得を考えている方のなかには、自分のスキルが合格レベルに達しているか不安に感じることもあるのではないでしょうか。

本コラムでは、ネイリスト技能検定試験1級の合格率や試験対策に役立つポイントなどを解説します。

ネイリスト技能検定試験1級の受験を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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ネイリスト技能検定試験1級の累計合格率は40%前後

公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターのデータによれば、ネイリスト技能検定試験1級の平均合格率は40%前後となっています。

試験は春・秋の年2回実施。2023年秋期までのネイリスト技能検定試験1級の累計合格率は39.22%です。また、過去3年間における合格率は下記の通りです。

【過去3年の合格率】
2021年春期:53.2%
2021年秋期:53.2%
2022年春期:54.4%
2022年秋期:51.2%
2023年春期:52.4%
2023年秋期:52.1%

ネイリスト技能検定試験1級の難易度は、2・3級と比べると高めではあるものの、近年は合格率が上昇傾向にあります。

実技試験の採点ポイントをしっかり把握し本番でも実践できれば、合格の可能性は十分にあるのではないでしょうか。

ネイリスト技能検定試験1級の合格基準

ネイリスト技能検定試験1級に合格するには、実技試験と筆記試験の両方をクリアしなければなりません。

実技試験と筆記試験で合格基準が異なります。実技試験の合格ラインは、50点満点で38点以上筆記試験では100点満点中で80点以上です。

尚、実技試験では、4つのチェック項目を5点満点方式で採点されます。減点行為をできるだけ減らすことが、合格への大きな一歩です。

ネイリスト技能検定試験1級の難易度が高い理由

上記で解説したように、ネイリスト技能検定試験1級は難易度が高い試験です。ここからは、1級が難しい理由について解説していきます。

時間内に終えるのが難しい

ネイリスト技能検定試験1級の技術試験では、チップオーバーレイやスカルプチュア、3Dアートを160分間で全て終えなければなりません。当然ながら時間内に終わらなかった場合は失格。たとえ時間内に完成できても、仕上がりが美しくなければ減点となります。

技術試験のポイントは、丁寧且つスピーディーに進める手際の良さ。そのためには、繰り返し練習を行うことが何よりも重要です。

仕上がり

技術試験の採点ポイントのひとつとして、「全体の仕上がりを統一すること」が挙げられます。スカルプチュアは、1本の仕上がりだけでなくCカーブやバランス、厚みを揃えなければなりません。

また、どこに修正が必要なのか判断できるようになるには、合格ラインの仕上がりを把握しておく必要があります。

ネイリスト技能検定1級に合格するためのポイント

ネイリスト技能検定試験1級の試験内容は、事前審査10分、実技試験160分、筆記試験40分です。最後に、ネイリスト技能検定試験1級の筆記試験と実技試験に合格するためのポイントをそれぞれ紹介します。

筆記試験

筆記試験の合格ラインは、「100点満点で80点以上」取ることです。出題方式はマークシートで行われます。

試験内容

  • ネイルの歴史
  • 衛生と消毒
  • 化粧品学(材料、内容成分、効果)
  • 爪の構造(皮膚科学)
  • 爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)
  • ネイルケアの手順
  • イクステンションの手順
  • その他

ネイリスト技能検定試験1級は、爪や化粧品に対する総合的な知識が求められます。筆記試験を勉強する際は、試験内容をまんべんなく学習していきましょう。

試験問題は、日本ネイリスト検定試験センターが発行する「公式問題集」から出題されるので、必ず購入して何度も読み返すことがポイントです。

実技試験

実技試験では、試験がはじめる前に10分間の事前審査を実施。

【事前審査とは】

試験官が、受験者の席をまわり正しいテーブルセッティングや3Dアート用のチップに装飾がないかなどをチェックするというもの。不適切な行為が見つかった場合、減点または失格となります。 

実技試験の前日までに、事前審査の項目や試験要項を確認しておきましょう。

ただし、ハーフチップに関しては仕込みは自由となっています。トレーニングハンドに合わせて、本番で使いやすいように用意しておくと良いかもしれません。

実技試験でおさえておきたいポイント

実技試験では、スカルプチュアを右手に5本。そして、チップオーバーレイを左手中指・人差し指に2本、ミックスメディアアート(3Dアート)を左手薬指に1本施術します。

スカルプチュアは、ナチュラル、クリア、ピンクのパウダーを使いナチュラルスタイルに仕上げます。スタイルはスクエアオフです。

また、Cカーブは20〜30%、フリーエッジの長さは5〜10㎜に施術します。試験要項で指定されているスタイリングができるようになるまで、繰り返しの練習が必要です

試験で指定されている指と間違えて施術すると減点の対象となるため、十分に注意しましょう。

実技試験で気をつけるべき、そのほかのポイントを詳しく解説します。

仕上がりが統一されているかどうか

Cカーブとフリーエッジの長さ、厚みをバランスよく揃えます。このとき、チップオーバーレイとスカルプチュアの仕上がりも統一しましょう。

また、ハイポイントの位置も自然に見えるように仕上げます。

表面の仕上がり、光沢や気泡

イクステンションの形だけでなく、表面の仕上がりも実技試験の採点項目です。「表面に凸凹がないか」「気泡がないか」「十分にツヤが出ているか」を確認しましょう。

表面は、粗いバッファーから細かいシャイナーまで丁寧に磨き上げるとツヤのある美しい仕上がりになります。

ミックスメディアアート(3Dアート)

ミックスメディアアートは、メインとなる3Dアートとフラットアートを組み合わせて製作します。試験によってテーマが異なるので、指定されたテーマを前もって確認しておきましょう。

まとめ

ネイリスト技能検定試験1級では、高い技術と知識が求められます。独学で試験対策には限界があるかもしれません。

ネイリスト技能検定試験1級の受験を考えている方は、スクールやオンライン講座がおすすめです。

経験豊富な専任の講師が丁寧にレクチャーしてくれるため、サロンワークでも即実践できる高い技術力を身につけられます。

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