管理業務主任者の過去問無料で閲覧可能!過去問のみで合格できる?活用法3つ
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「過去問だけで管理業務主任者試験に合格したい!」と考える方も多いかと思います。
しかし、本当に過去問だけで大丈夫なのでしょうか。
そこでこのコラムでは、管理業務主任者試験の過去問掲載場所について紹介、また、「過去問だけで合格できるか」「何年分の過去問が必須なのか」などについて、理由も含めて解説します。ぜひ参考にしてください。
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管理業務主任者試験の過去問は無料で閲覧可能
過去の管理業務主任者試験問題と正解は、マンション管理業協会のホームページにて無料で閲覧可能になっています。下記の通り、過去16年分が掲載中です。
なお、上記の通り試験問題と正解は確認できますが、解説などはありません。また、最新の法改正に対応しているか確認する必要があります。
過去問の対策をしたい場合は、過去問集など市販の教材を買うか、予備校や通信講座などを利用すると良いでしょう。
関連コラム:管理業務主任者の独学におすすめのテキスト(参考書)・問題集8冊を紹介!
過去問だけで管理業務主任者試験を合格するのは難しい
過去問だけで管理業務主任者に合格するのは難しいでしょう。
過去問だけの学習では、合格に必要な思考力が養われません。
過去問だけ学習しても、管理業務主任者試験で問われる専門的な内容の全体像や、法律の趣旨を理解することはできないのです。
「同じような問題が繰り返し出るんだから、過去問だけで十分ではないのか?」
このように考える方もいるでしょう。
しかし、「同じ」というのは、あくまでも「知識」の点です。
問題の主語や述語、正誤、問い方まで100%同じ問題が出るとはがぎりません。
むしろ、問われている知識は同じでも、少しずつ問い方をひねってくる可能性が高いのです。
過去問と同じ知識が形を変えて出題されても慌てずに解くためには、知識のインプットが必要になります。
知識のインプットには、テキスト、講義などを活用しましょう。
「テキストや講義で知識をインプットしたら、早めに過去問を解く!」
これが最近の傾向に合わせた学習法です。
過去問で知識の定着をはかることができる上、過去問を解けば繰り返し要求される知識が何なのかを知ることもできます。
管理業務主任者試験の過去問を使った効率的な勉強方法とは?
過去問は何年分やれば良いのか、どんな工夫をしたら正答に結びつくのかなど、皆さんが気になる過去問の勉強法をご紹介します。
①過去問は何年分やれば良い?
直近10年分の過去問を5回まわしましょう。
特に設備の分野では、8年前~10年前に出題された内容も毎年のように出題されているためです。
過去5年分に限ってしまうと、問題数が不足してしまいます。
過去10年分まで手を広げていれば解ける問題が出ても、5年分に限ってしか学習していないと対応できません。
ただし、過去10年を超えて過去問を遡るのはおすすめ出来ません。
法律は改正が多く、古すぎる過去問では、改題を行っていたとしても、新設された部分の法令には対応できない恐れがあります。
また、近年問われやすいトレンドのテーマもあります。
過去問はまず直近10年分に限定して取り組みましょう。
過去15年分の過去問(平成19年~令和3年)
平成19年~令和3年の15年分の過去問をまとめました。
年度 | 試験問題・正解 |
令和3年 | 管理業務主任者試験問題 |
令和2年 | 管理業務主任者試験問題 |
令和元年 | 管理業務主任者試験問題 |
平成30年 | 管理業務主任者試験問題 |
平成29年 | 管理業務主任者試験問題 |
平成28年 | 管理業務主任者試験問題 |
平成27年 | 管理業務主任者試験問題 |
平成26年 | 管理業務主任者試験問題 |
平成25年 | 管理業務主任者試験問題 |
平成24年 | 管理業務主任者試験問題 |
平成23年 | 管理業務主任者試験問題 |
平成22年 | 管理業務主任者試験問題 |
平成21年 | 管理業務主任者試験問題 |
平成20年 | 管理業務主任者試験問題 |
平成19年 | 管理業務主任者試験問題 |
②付箋を付けてチェック!
間違えた問題には付箋を付けてチェックしましょう。
正解できなかった問題を優先的に繰り返し解き、正解できるようになったら付箋を取ります。
5周した時点で付箋が1割以下になっている状態を目標に繰り返し解いてください。
繰り返し解く際、過去問の正誤の理由を思い浮かべられるか意識して解くようにしましょう。
繰り返し解いていると、解答が〇か×かだけ覚えてしまうためです。
自分が考える正誤の理由も、正しく理解しているかどうか必ず確認してください。
その際には過去問の解説が参考になります。
③過去問はテキストと同じシリーズを使う!
過去問はテキストのシリーズと揃えた方が使い勝手が良いでしょう。
同じシリーズなら学習項目と過去問の項目や表現が一致しているため、学習を進めやすくなります。
また、必ず最新版の過去問&テキストを買い求めてください。
頻繁に法令の改正があり、改正点は試験で出題されやすいので、古い過去問&テキストをつかっていると間違った知識を身に着けてしまいかねません。
④過去問解法テクニック
過去問を解くとケアレスミスをしてしまう方はいませんか?
そんな方におすすめの解法があります。
例えば、本試験問題の令和2年問1を使ってみましょう。
【問 】 相続に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。
1、 未成年者が法定代理人の同意を得ずに相続を放棄した場合において、当該未成年者及びその法定代理人は、制限行為能力を理由に、相続の放棄の意思表示を取り消すことができない。×
2、 相続人が数人あるときは、限定承認は、共同相続人の全員が共同してのみこれをすることができる。〇
3、相続の放棄は、相続の開始があった時から3箇月以内にしなければならない。×
4、被相続人Aの子Bが相続の放棄をした場合において、Bの子CがAの直系卑属であるときは、CがBを代襲する。×
※参考:http://www.kanrikyo.or.jp/kanri/mondaiseikai/pdf/r01.pdf
正しいものを選ぶのか、誤っているものを選ぶのか、メモをしておくとミスを防ぐことができます。
また、選択肢ごとにポイントとなるキーワードにアンダーラインを引いたり、印をつけましょう。
そして、選択肢全体で正しいか、誤っているかを明確にメモすると、勘違いしてしまったり、マークシートするときに取り違えたりする心配がなくなります。
この問題のツボは選択肢2の「のみ」です。
ここに引っかかって「×」を付けていませんか?
限定承認は、共同相続人全員で行わなければなりません。
したがって「のみ」は「正しい記述」です。
他の選択肢でいかにも引っかかりそうなのが、選択肢3と選択肢4です。
選択肢3は「相続開始があった時」が誤り。
「3箇月」に飛び付いて「〇」としてしまうと痛い目にあいます。
「相続開始を知った時から」です。
また、選択肢4では、「Bが相続を放棄した」という点をしっかりとチェックしていれば、Cが代襲できないのは簡単にわかります。
しかし、後半の文章に誘導されてつい「〇」としてしまう人もいるでしょう。
試験は時間が短いので、焦ってしまい、つい「聞かれていることと違う」選択肢を選んでしまうこともあります。
「正しいもの」を選べと言われているのに、「誤っているもの」を選んでしまったり、その反対だったりしたことはありませんか?
また、選択肢の内容はわかっているのに、正誤を取り違えた経験はありませんか?
知識があってもケアレスミスが多いと、管理業務主任者試験で合格することはできません。
早い内から本番に備えて、ミスを防ぐテクニックを工夫してください。
⑤まずは慣れる!
テキストと並行して過去問を学習するのが合格への早道です。
「過去問を解くのはまだ気おくれする」という方は、最初は「クイズ感覚」で過去問にチャレンジしてください。
また、始めは問われていることはわかっても、4本の選択肢(4肢)の中から正解を1つ見つけるのが難しいかもしれません。
その場合は、過去問の選択肢1つ1つの〇×を考えて1問1答式のように学習すると良いでしょう。
何事もチャレンジがたいせつです。過去問アレルギーのある方は、過去問と親しむことから始めてください。
関連コラム「管理業務主任者試験は独学で合格できる?必要な勉強時間やおすすめ勉強法も解説!」
マンション管理士の過去問は管理業務主任者試験に活用できる?
管理業務主任者試験とマンション管理士試験の試験範囲は非常に似ています。
そのため、管理業務主任者試験対策として、マンション管理士試験の過去問を解くことは決して無駄ではありません。
下記の動画では、2021年(令和3年)のマンション管理士試験を受けて、管理業務主任者試験をどのように対策すべきか解説しています。
管理業務主任者試験を控えている方は是非参考にしてみて下さい。
過去問を上手に活用して管理業務主任者試験に合格しよう!
管理業務主任者の学習は過去問だけでは足りません。
テキストでのインプットと、過去問でのアウトプットのバランスが大切です。
とは言え、一人でテキスト学習や過去問学習をしていると、どうしても両方のバランスが悪くなったり、難しくて学習が進まなかったりするでしょう。
その点、テキストに沿った動画を視聴すれば、楽にインプットが進み、過去問の解法や学習アドバイスも得ることができます。
効率的に早期に合格を勝ち取るためにも、講義の受講も検討してみてはいかがでしょうか。
管理業務主任者試験における過去問集の使い方について、アガルート講師の工藤美香先生が解説しています。
こちらも是非ご覧下さい。
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