臨床心理士の仕事はきつい?食べていけない?将来性・やりがい【本音】
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臨床心理士を目指す中で、ネット上の「仕事がきつい」「食べていけない」といった噂を見て不安を感じていませんか。
特に、 大学院生活や試験勉強の苦しい時期にこうした情報を目にして、モチベーションが下がってしまう方も少なくありません。
確かに精神面・経済面でハードに感じる側面もあり、「楽に稼げる仕事」ではないのが現実です。
しかし、臨床心理士は、難点以上に非常に大きなやりがいを得ることができる仕事です。
働き方の選択肢が広く、専門性を生涯にわたって磨き続けられる魅力があります。
自分のスタンス次第で、飽きの来ない探求心を掻き立てられるのは本資格ならではの特権です。
この記事では、現役の臨床心理士である筆者が、臨床心理士の大変さと、それ以上に得られる深いやりがいについて本音で解説します。
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臨床心理士の仕事はきつい?4つの大変なこと

臨床心理士の仕事がきついといわれる理由は、主に下記の4点に集約されます。
- 感情労働であり精神的負担が大きい
- 支援に正解がなくプレッシャーが大きい
- 一人職場が多く孤独を感じやすい
- 勤務時間外も継続的な学習が必要となる
専門家として相談者の心に深く寄り添う日常には、特有のハードな側面があります。
それぞれの具体的な内容について詳しく見ていきましょう。
①精神的負担が大きく病むリスクがある
臨床心理士は、相談者の深刻な悩みを直接受け止める「感情労働」であり、精神的負担が大きくなりやすい仕事です。
肉体労働や頭脳労働と比較して、何よりも「感情」が最も必要とされる仕事です。
日常的にクライエントの多様な感情に触れるため、過剰な共感は自分自身の消耗を招きかねません。
これを放置すると、心理士自身のストレスが蓄積され、バーンアウトやメンタル不調を招く恐れがあります。
ただし、精神的負荷の大きさは臨床心理士にとって想定の範囲内といえるでしょう。
負荷に耐える力を養うために、指定の養成大学院での厳しい実習と試験が課されているのです。
大学院時代には、自分とクライエントの境界線を知る重要性を実感を伴って学ぶはずです。
また、転移や逆転移を理解することも、心理士歴の長さに関わらず重要な観点で、精神的負荷を左右する要素ともいえます。
何より、心理士自身が心身ともに健康であってこそ、質の高い支援を提供できるのは間違いありません。
感情労働であることを前提に、セルフケアを含めた心身の自己管理が求められます。
セルフケアといっても、決して特別なことをする必要はありません。
筆者の周りの心理士の中には、バンド活動やスポーツ、習い事でリフレッシュしている方がいます。
昼寝や散歩、映画鑑賞といった、日常のささやかな習慣も大切です。
今あなたが持っているストレス発散方法を、プロになっても持ち続けましょう。
日々の小さな楽しみを継続できれば、感情労働の負荷にも十分耐えられます。
②支援に正解がなくプレッシャーが大きい
臨床心理士の仕事には、唯一の「正解」が存在しないという難しさがあります。
自分の関わりがクライエントの人生を左右すると考えると、重大な責任を負っているように感じることでしょう。
クライエントによって、セラピストの関わりが即座に影響する人もいれば、長い人生の思わぬ場面で「ためになる」可能性もあります。
そのため、自身の対応が適切だったのかと悩んでも、目の前の状況だけでは正解・不正解を決めることができません。
それでも、心理士の所属組織によっては「目に見える(分かりやすい)成果」を求められることもあり、失敗できないプレッシャーを抱く場面もあります。
ただ、これも先に述べた精神的負荷の大きさ同様、臨床心理士なら想定内の事柄です。
経験年数に関わらず、心理士は皆が「正解のない問い」に日々向き合い続けています。
心理士としての限界を思い知り、無力感に苛まれる場面も少なくありません。
しかし、このように皆が同じ悩みを抱えるからこそ、多角的な視点を入れる環境が整えられています。
例えば、スーパーバイズやケースカンファレンスなど、各々の知見や感性、実践例を持ち寄る機会です。
正解のない中でも「やれるだけのことはやった」といえる支援を追求し、真摯に取り組むのが、心理士の生業です。
筆者自身、職場で雑談レベルで小さな悩みを吐露し合って、お互いの気持ちや考えの整理をすることがあります。
深刻度によっては、10年以上継続しているスーパーバイズだからこそ話せる内容もあります。
こうして周囲と支え合うことで、プレッシャーに潰されず、より良い支援者であり続ける逞しさを鍛えていくのです。
③一人職場が多く孤独を感じやすい
臨床心理士は、職場内に心理職が自分一人しかいない環境で働く場合があります。
特にスクールカウンセラーや企業内カウンセラーは、孤独を感じやすい勤務形態になりがちです。
月に数回出向くスタイルでは、いつまでも「お客様扱い」をされるという声も耳にします。
このように、周囲に同じ立場の専門的な相談相手がいない状況は、心細さを伴うかもしれません。
一方で一人職場は、自分の裁量で自由に動きやすいというポジティブな面もあります。
利害関係のない独立した専門家として、柔軟な支援を展開できる点は大きなメリットです。
孤独感への対処法としては、臨床心理士同士の研修会や勉強会への参加がおすすめです。
職場外に信頼できる専門家のネットワークを持つことは、心の支えになると同時に、独りよがりな支援を防ぐ安全装置の役割も果たします。
筆者の知人の「一人職場歴10年以上」の心理士は、他職種連携のプロフェッショナルです。
心理職以外の人に対して分かりやすく心理支援の意図を伝え、協力を得ることに長けています。
この高度なスキルは、一人職場でこそ培われる唯一無二のものといえるでしょう。
④勤務時間外も継続的な学習が必要
臨床心理士は、資格取得後も生涯にわたり学び続ける姿勢が求められる職業です。
日本臨床心理士資格認定協会は、「自らの心理臨床能力の向上と、高邁な人格性の維持、研鑚に精進しなければなりません」と明言しています。引用:臨床心理士の手引き
その一環として、5年ごとの資格更新制度が設けられており、更新には研修参加や研究発表などで所定のポイントを取得する必要があります。
1回の研修で複数ポイントが得られるため、年間1〜2回の参加でも十分に条件を満たせるケースが一般的です。
興味のあるテーマを受講しているうちに、ポイントはすぐにコンプリートできます。(ポイント対象外の研修もあるため、「ポイントのための受講」の場合は要注意です)
ただこの研修やシンポジウムは、主に勤務時間外に、週末の休みを返上しての終日参加の場合がほとんどです。
後述しますが心理士は掛け持ち仕事も多く、「週6日出勤、休日は研修」という、プライベート返上の不休の一週間がある場合も、珍しくありません。
とはいえ、日々の臨床では新たなクライエントとの出会いのたびに自身の知識不足を感じることもあり、常に学びへの意欲が湧くものです。
専門性を高め続けることはクライエントの利益に寄与しますし、より適切な支援を提供できることは結果的に自分自身の評価にもつながります。
筆者の知人の「歴50年以上(70代)心理士」の大先輩は、「未だに学ぶことがあって、ずっとおもしろい」と笑っていました。
決して容易ではない臨床心理士の道に進んでる以上、自己研鑽にむしろ喜びを感じる人が多いのかもしれません。
出典:臨床心理士資格認定事業
臨床心理士は食べていけないからやめとけって本当?後悔する?
臨床心理士は「食べていけない」「安月給だからやめとけ」と一概にいえる職業ではありませんが、働き方によっては収入面に課題を感じやすい側面があります。
年収は一般企業並みか少し低い傾向にあり、「一発で大金持ちになりたい」という方にはおすすめできない職業です。
だからといって、「臨床心理士はやめた方がいい」という声に惑わされないでください。この噂の背景には以下の3つの要因が考えられます。
- 不安定な雇用形態が多い
- 希望条件通りの求人が少ない
- 資格取得のコストと給与が見合わない
現場からみたそれぞれの実態を解説します。
①不安定な雇用形態が多い
臨床心理士は、非常勤や契約職員など多様な雇用形態があり、働き方が不安定に見えやすい職業です。
たとえば、同じ「医療機関」といっても施設の規模によって主要な勤務形態は異なります。
厚生労働省のデータによると、精神科病院の心理職の非常勤割合が21.9%であることに対して、診療所(クリニック)では、73.9%が非常勤での雇用となっています。
参考:「臨床心理士等の心理職の資質向上に関する調査研究報告書」厚生労働省
また、スクールカウンセラーも非常勤が多い一方で、公務員や大病院は常勤が主流です。
中には、「1年ごとの更新」「3年任期」といった期間限定のものもあれば、「登録制で不定期に依頼が来る」という業務委託の働き方もあります。
このように働き方は実に多様で、複数の職場を2~5つ掛け持ちしていることもよくあることです。
この業界に「正社員・正職員でなければ一人前ではない」という価値観はなく、「終身雇用」もほぼありません。
年度末に次年度の職場未定という状況は不安定に感じるでしょうが、これは心理士の資質によるところではなく、時期が来れば次の求人に出会えます。
自分自身のライフスタイルや、その時々の優先したい事柄に合わせて、臨機応変に働くことができます。
掛け持ちの数を増やしたり減らしたり、新たな分野に挑戦したりと、不安定さを超えた「柔軟さ」は臨床心理士の大きなメリットです。
②希望通りの求人が少なく仕事がないと感じる場合がある
一般的な求人情報サイトをみると「希望通りの仕事が少ない」と感じるかもしれません。
実情として、「資格取得見込み可」の求人は少なく、実務経験や特定のスキルが条件として明記された求人も多数あります。
臨床心理士の求人が少ないと感じる背景には、主に以下のような理由があります。
- 都市部と地方で求人数に差がある
- 採用枠が限られており、競争率が高い
- 条件を絞りすぎると選択肢が一気に限られる
まず、都市部と地方で求人数に格差がありますが、これは心理職に限った話ではありません。
また、基本的に採用数はごく数名に限られており、競争率が高くなる傾向があります。
勤務地や領域、勤務形態を絞りすぎると選択肢は一気に限定されるため、条件はある程度幅を持たせて考えることが大切です。
とはいえ、近年は放課後等デイサービスや高齢者福祉、産業分野など、心理支援の需要が広がっており、実際の活躍の場は多様化しています。
幅広く求人を探すためには、会員だけが閲覧できる求人情報が公開されている都道府県の臨床心理士会の専用サイトを確認するのがおすすめです。
また、出身大学院や研修会仲間のネットワークから求人情報が得られることもあります。
必ずしも希望条件に合致しなくても、経験を積む姿勢があれば、その後につながる貴重なキャリアになるはずです。
③資格取得のコストと給与が見合わない
臨床心理士は、受験資格である「指定大学院の修了」までに多大な学費と時間を費やします。
高いコストをかけた割に、特にキャリアのスタート時期は、年収の低さに落胆するかもしれません。
アルバイトと変わらないほどの時給である場合も多く、苦労して資格取得した自負があるからこそ、なんだか悔しさを覚えるものです。
臨床心理士の報酬が上がりにくい背景には、特有の事情があると考えられます。
- 実績や成果の基準を設けにくいため報酬アップの根拠がない
- そもそも一人職場のため役職アップによる昇給が望めない
- 世の中の需要は高いものの充分な予算を充てられていない
このように、臨床心理士業界の性質上、高い報酬を得にくい実態があります。
筆者自身も、「もっともらっていいはずだ」と思ってしまったことがあることを打ち明けますが(笑)、経験に伴い選べる仕事の幅が広がり、単価も上がっていく実感があります。
これらの状況を踏まえるとに、臨床心理士は資格取得コストを一発で回収するというより、長い時間とエネルギーを注いで着実にプラスに転じていく、一生モノの投資だといえるでしょう。
また、日々、目の前の臨床や研究、実践に真摯に取り組むことが、ひいては臨床心理士そのものの価値を高め、結果的に金銭的報酬というプラスの還元があるに違いありません。
臨床心理士は意味ない?役に立たない?将来性と需要
臨床心理士は「役に立たない」「オワコンだ」といわれることもありますが、実際には社会的な需要が高まり続けている職種です。
全ての需要に応えることができていなかったり、臨床心理士の関わりによってさらに傷つけてしまったりと、残念ながら期待に添えていない場面もあることでしょう。
しかし、臨床心理士の需要は、社会全体で高まっています。
厚生労働省のデータから、心のケアの需要は急速な高まりを読み取ることができます。
外来の精神疾患患者数は、2002年は258.4万人から2023年には603万人まで、2.3倍増加しており、臨床心理士の必要性はかつてないほど増しています。
国家資格である公認心理師の誕生(2018年)も、心理職の専門性を認める追い風となりました。
また、近年AI(人工知能)の活躍は目を見張るものがありますが、臨床心理士の仕事はAIに代替される可能性が低い職種とされています。
複雑な感情の共有や、高度な文脈理解を伴うカウンセリング、さまざまな心理的要因を解釈していくプロセスは、人間にしかできない高度な技術です。
筆者自身、これまで何千件のカウンセリングに対応する中でひとつとして同じものはありません。
「その場をともにする」という血の通った感覚は、AIでは再現しようのない動きです。
ほかにも、「ストレスチェック制度」「ハラスメント防止」など企業における産業保健の強化など、新たな領域での需要も旺盛です。
どのような時代でも、ひとの「こころ」は存在し続けます。
リモートワークが主流になっても、AIが代替する事柄が増えても、人間には人間らしい悩みが尽きることはありません。
一過性の流行ではない「心の専門家」として、今後も社会のニーズに応えるべく、実践と研究が続くことでしょう。
臨床心理士はすごい?魅力やメリットを現場から解説
臨床心理士は、この資格があるからこそ得られるメリットが多数あります。
- 活躍の場が広く多様な働き方ができる
- 自分のペースでキャリアを築ける
- 専門性が身につき、年齢を重ねても続けられる
それぞれの魅力について、現場の実感を交えて詳しく解説します。
①活躍の場が広く多様な働き方ができる
臨床心理士は、教育や医療、福祉など、非常に幅広い領域で活躍できる資格です。
各領域において、心理の専門家として求められる役割は多岐にわたります。
- 教育:スクールカウンセラーとして学校現場での支援
- 医療・保健:病院やクリニックでの心理検査やカウンセリング
- 福祉:児童相談所や施設での療育や保護者支援
- 司法・矯正:家庭裁判所や矯正施設での調査や更生支援
- 労働・産業:企業内でのメンタルヘルス対策や復職支援
詳しくは臨床心理士の領域も参照ください。
これらに加え、私設相談室の開業や、講師業、執筆業などフリーランスの動きも可能です。 筆者の周りにも、複数の領域をまたいでパラレルキャリアを築いている心理士が多くいます。
一つの場所に縛られず、多様な現場を経験できるのは、臨床心理士ならではの面白さです。
②自分のペースでキャリアを築ける
臨床心理士は、自分のペースでキャリアを築きやすい職種です。
非常勤を組み合わせることで、勤務日数や時間を柔軟に調整している心理士が多くいます。
そのため、子育てや介護、自身の研究活動と仕事を両立させている例もあります。
組織にフルタイムで拘束されない選択肢があることは、心理的にも大きな余裕を持てることでしょう。
筆者自身も、その時々のライフステージに合わせて、仕事の密度を調整してきました。
「自分で自分の働き方をデザインできる」という点は、長く働き続ける上で大きな強みです。
自分のペースを大切にしたい人にとって、臨床心理士は非常に相性の良い仕事といえるでしょう。
以下に、筆者の周囲で実際に活躍している心理士のキャリア例を紹介します。
臨床心理士のキャリアの例
心理士A)働き盛りの男性-
週5日、フルタイムの常勤で心理検査業務に携わる。週2回、常勤先の退勤後にカウンセリングルーム(業務委託)で複数のケース担当し帰宅は22時過ぎ。加えて、一般市民向け心理学講座と、深夜帯の電話相談を月1~2回担当。多忙ではあるが副収入により年収は高水準。
-
正社員として企業内カウンセラーをしていたが、配偶者(一般企業勤務、心理職ではない)の転勤に伴い、転職。資格があればどこでも仕事できるため、家庭を優先したキャリアチェンジができるのが強み。
-
登録制の相談室に所属しており、依頼が入った際は未就学児を一時保育に預けて勤務する。収入面は充分ではないものの、キャリアを途絶えさせることなく、育児に専念できる。育児がひと段落した際のフルタイム勤務への復帰がしやすい。
-
月火はスクールカウンセラーとして2校に勤務。水は主に介護の対応。木金はクリニックで半日勤務し、帰宅後は子どもの習いごとに付き添う。空き時間に心理学コラムのライターもしている。ワークライフバランスが取れており、納得感がある。
③専門性が身につき、年齢を重ねても続けられる
臨床心理士は、経験がそのまま自分の「資産」になる一生モノの職業なので、年齢を重ねても長く働き続けられます。
日々の臨床で得た知見やスキルは、年齢を重ねるごとに熟成され、信頼へと繋がります。
体力的な衰えを、知識や洞察力でカバーできるため、定年後も現役で活躍する人が大勢います。
エネルギッシュな新人時代だからこそ提供できる支援もあれば、豊かな人生経験で深まる支援の形があるのも、この仕事の魅力です。
また、同じ職場で同じ業務を続けていても、出会うケースは一つとして同じものはありません。
筆者自身、これまでの臨床の日々を単調だと感じたことは一度もなく、常に刺激があります。
将来、年齢を重ねても新たな気づきや学びがあると思うと、期待が膨らむほどです。
「生涯飽きの来ない探求心」を持って取り組める点は、この仕事の大きな魅力といえます。
一度身につけた専門性は、時代が変わっても自分を支え続ける強力な武器になることでしょう。
臨床心理士は楽ではないがやりがいがたくさん!
臨床心理士の仕事は決して楽ではありませんが、得られるやりがいの大きさは、何ものにも代えがたいものです。
筆者が実感しているやりがいについて、ここでは語り尽くせませんが、主には下記のような喜びがあります。
- クライエントの成長や回復の過程に立ち会える
- 専門家として学び続け、自分自身が成長できる
- 専門職として社会に貢献している実感を得られる
臨床心理士ならではのやりがいについて、詳しく解説します。
①クライエントの成長や回復の過程に立ち会える
目にみえる成果を出すことが評価されがちな社会で、臨床心理士は「プロセス」に関わり続けるという贅沢な喜びがあります。
もちろん、達成されたという結果にも喜びを感じますが、そこに至る過程を見守ることができるのは、臨床心理士ならではのものです。
表面的な変化を成功とみなすのではなく、クライエントの人生そのものがよりよい方向に向かうよう、じっくりと関わり続ける時間は、とても貴重です。
クライエントからの「ありがとう」の言葉は嬉しいものですが、それ以上に、そこに至る苦しい日々をともに歩ませていただいたことが、臨床心理士として何より喜ばしいことです。
②専門家として学び続け、自分自身が成長できる
臨床心理士に学びの終わりはなく、常に自己研鑽が求められます。
新しい知識を得るたびクライエントへの理解が深まると思いきや、ますます悩むこともあります。
それくらい、いくらやっても終わりがなく、正解には辿り着けず、でもそこがまた面白いものです。
また、臨床を通じて、自分自身の内面を見つめる作業も必然的に多くなります。
時には、「私はどうせ心理士に向いていない」と投げ出したくなる時もあることでしょう(筆者も何度も経験しています)。
そのような苦しさも含め、さまざまな葛藤も生じながら、「自分と自分との関係」が育まれていきます。
次第に、自分の無知や無力を認めながら、それでも諦めず探求する自分を、自分で応援したくなってくる、という感覚が近いかもしれません。
経験を積むうちに、自分自身がどのように成熟していけるのか、成長を楽しみに思う気持ちを持てるのも、この職の魅力だといえます。
③専門職として社会に貢献している実感を得られる
臨床心理士は、個人の悩みに向き合うだけでなく、社会課題の解決に貢献できる仕事です。
教育、医療、福祉、司法など、多様な分野で人々の生活を支える役割を担っています。
- 教育現場:不登校やいじめ問題への対応を通じた、子どもの健やかな成長支援
- 医療現場:精神的ケアや回復支援による、円滑な社会復帰のサポート
- 福祉領域:家庭問題や虐待への介入を通じた、安全な生活環境の確保
- 司法領域:更生支援や心理的サポートによる、再犯防止への寄与
このように、自らの専門知識が小さくとも確かに社会のセーフティーネットの一部として機能しているのは、誇らしいことです。
ひとのこころを支える営みは、より良い社会を築くための不可欠な活動といえます。
目の前のひとりのクライエントを支援すること、あるテーマについて地道に深く研究を続けることなど、さまざまな臨床心理士の仕事が、安心安全の社会の礎になることでしょう。
もちろん、全ての期待には応えられず、無力感に苛まれる場面も避けられません。
それでも、専門性を発揮して社会に貢献できる喜びは、臨床心理士を続ける大きな動機となります。
臨床心理士の仕事は、誰かの明日を守る、とても尊いものではないでしょうか。
まとめ
臨床心理士の仕事は、精神的な負荷や経済的な課題など、厳しい側面があるのは事実です。
苦しい試験勉強中にネット上のネガティブな情報を目にすると、将来を不安に感じることでしょう。
しかし現場には、数字や噂だけでは語り尽くせない豊かな世界があります。
臨床心理士が得られる喜びは、クライエントからの感謝の言葉に留まりません。
人との深い関わりを通じて、自身の人生観までもが豊かになります。
臨床心理士を経験すると、他では得がたい充足感を実感することになるでしょう。
近年の社会のニーズは高く、働き方の選択肢も多岐にわたります。
自分のフェーズに合わせたキャリア形成ができ、結果的に、生涯にわたり、飽きることなく探究し続けられる魅力的な専門職です。
厳しさを正しく理解した上で、その厳しさを上回る喜びを感じられる方は、臨床心理士に適しているでしょう。
真摯な研鑽の積み重ねの先に、専門家としての確かな喜びがあります。
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