【2026】臨床心理士資格の難易度!試験の合格率や合格点を解説
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臨床心理士試験の受験を検討している人の中には、合格率や難易度はどのくらいか気になっている人も多いのではないでしょうか。
結論、臨床心理士試験の合格率は例年60%台で推移しており、極端に低いわけではありません。
しかし、受験資格の要件や試験内容の幅広さを考慮すると、取得難易度は高い資格といえるでしょう。
本コラムでは、最新の合格率や難しいといわれる理由、合格率を高めるポイントまで詳しく解説しています。
合格を目指す方はぜひ参考にしてください。
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臨床心理士資格の難易度!難しいとされる理由は?

臨床心理士は、心理系資格の中で最も取得難易度が高い資格として知られています。
臨床心理士試験の合格率自体は例年約60%と、比較的高い水準で推移しています。
しかし、この合格率の背景には「受験者は全員、指定大学院を修了した精鋭である」という事実があります。
厳しい教育課程を突破した人たちが受ける試験だからこそ、合格率が一定の高さに保たれているのです。
つまり、臨床心理士試験の受験資格を手に入れた時点で、あなたはすでに合格するだけの実力を備えているともいえます。
この前提条件に加えて、臨床心理士資格が難しいとされる理由は、主に以下の通りです。
- 筆記(多肢選択式、論述)+面接試験の3種の対策が必要
- 心理学全般にわたる幅広い専門知識が問われる
- 基礎知識だけでなくケース理解(事例問題)など実践的な力が求められる
このように、心理学全般にわたる幅広い専門知識と、多領域における実践力が求められます。
単なる知識の丸暗記では合格をつかみ取れません。
臨床心理士資格を取得する難しさは合格率の数字だけでは判断できない点に注意して、充分な試験対策をしましょう。
①筆記+面接試験の両方の対策が必要
臨床心理士試験は一次試験(多肢選択式・論述)と二次試験(口述面接)の2段階で構成されているため、両方の対策が必要です。
一次試験では、臨床心理学の基礎知識はもちろん、心理査定や心理療法、倫理などの幅広い分野が出題されます。
多肢選択式の問題に加え、テーマに対する自身の考えを制限文字数内で述べる論述問題にも対応しなければなりません。
二次試験の面接では、主に臨床家としての姿勢や対人援助職としてのコミュニケーション能力などが評価されます。
知識面と実践的な資質の両方が問われるため、非常に広範囲の試験対策を行う必要があります。
筆記対策のみでは合格が難しいため、面接に向けた準備も欠かせないでしょう。
②心理学全般にわたる幅広い専門知識が問われる
幅広い専門知識が問われることも、臨床心理士の試験対策を難しくしている理由のひとつです。
臨床心理士試験の出題範囲は、臨床心理学だけではありません。
基礎心理学や発達心理学、心理査定、心理療法、心理統計、医療分野、司法分野、さらに専門職として求められる倫理など、臨床心理学に関連する複数の分野から出題されます。
試験の問題文中で初めてみる専門用語があることも、珍しくありません。
そのため、特定の領域だけを集中的に学習する方法では、十分な対策にならない場合があります。
また、「なんとなく知っている」程度で受験に挑むと、複数の選択肢に惑わされ、失点したり時間不足に陥ったりしかねません。
各分野の基礎知識を確実に理解したうえで、臨床現場を想定した知識の活用方法を身につけることが重要です。
複数の分野をバランスよく網羅できるよう、計画的に試験対策を進めましょう。
③基礎知識だけでなくケース理解など実践的な力が求められる
臨床心理士試験では、単なる知識の暗記だけでは対応しきれない問題も出題されます。
二次試験の面接はもちろんのこと、一次試験の多肢選択式の中にも事例問題があり、知識だけでは太刀打ちできません。
提示された事例(ケース)の限られた情報をもとに、臨床的な見立てや対応を正しく検討する必要があります。
試験後の解答速報(※公認心理師試験)で各社の正答が分かれることもあるくらい、事例問題で正解を導く難度は高いといえます。
また、論述のテーマによってはクライエントの状況を読み取り、どのような心理療法や支援が適切かを論理的に説明する力が求められます。
二次試験の口述面接においても、大学院での実習経験や事例理解が問われる場面があります。
机上の学習だけでなく、「現場」での経験が試験にも必須なのです。
④指定大学院を修了する必要があり受験資格のハードルが高い
冒頭にも述べたとおり、臨床心理士試験には受験資格が設けられています。原則として日本臨床心理士資格認定協会が指定する大学院(第1種または第2種)や専門職大学院を修了する必要があります。
つまり、まずは「臨床心理士養成の指定大学院」への大学院の入学試験を突破しなければなりません。
また、修了までには通常約2〜3年の期間がかかります。
資格取得のために長い学習期間と一定の費用が必要になる点は、受験のハードルを高める要因といえるでしょう。
臨床心理士試験の合格率の推移【2026年最新】
臨床心理士試験の2025~2026年の合格率はまだ発表されていませんが、過去10年間における臨床心理士試験の合格率は、約60〜67%です。
詳細なデータは以下の通りです。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
| 令和6年(2024年) | 1,816 | 1,200 | 66.1% |
| 令和5年(2023年) | 1,705 | 1,134 | 66.5% |
| 令和4年(2022年) | 1,810 | 1,173 | 64.8% |
| 令和3年(2021年) | 1,804 | 1,179 | 65.4% |
| 令和2年(2020年) | 1,789 | 1,148 | 64.2% |
| 令和元年(2019年) | 2,133 | 1,337 | 62.7% |
| 平成30年(2018年) | 2,214 | 1,408 | 63.6% |
| 平成29年(2017年) | 2,427 | 1,590 | 65.5% |
| 平成28年(2016年) | 2,582 | 1,623 | 62.9% |
| 平成27年(2015年) | 2,590 | 1,601 | 61.8% |
※参考:「臨床心理士」資格取得者の推移
直近5年間の合格率は約64〜67%で推移しており、大きな増減は見られません。
一方、受験者数は2015年をピークに減少傾向が続いており、最近は約1,800名で推移しています。
合格者数も同様に減少しているものの、合格率自体は大きく変化していません。
受験者数の変化は、公認心理師制度の創設(2018年に第一回目試験)による心理職資格の分散なども影響していると考えられるでしょう。
一次試験・二次試験別の合格率は?
臨床心理士試験は、一次試験・二次試験それぞれの合格率が公表されていません。
実施団体である公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会の公式サイトには、最終的な合格率のみが公表されています。
臨床心理士試験の最終合格率は約60%ですが、この合格率は一次試験と二次試験の両方を通過した受験者の割合を示しています。
そのため、一次試験単独の合格率は、最終合格率よりも高い可能性があると考えられるでしょう。
試験ごとの合格率が公表されていないため、各試験段階の正確な難易度を比較することは難しい状況です。
臨床心理士と公認心理師はどちらが難しい?
結論から述べると、臨床心理士の方が公認心理師よりやや難しいといえるでしょう。
合格率を年度ごとに比較すると、公認心理師は年度による変動が大きく、48〜76%と幅があります。
これは、2022年の第5回目試験までは移行措置がなされていた(受験資格の幅が広かった)ためだと考えられます。
一方、臨床心理士は62〜67%と安定した推移を見せています。
合格率の数値だけを見ると一概にどちらが難しいとはいえませんが、臨床心理士は面接試験も課されるため対策すべき事柄が多く、難易度が高いと言えるでしょう。
| 実施年 | 臨床心理士 | 公認心理師 |
| 2025年(令和7年) | - | 66.9% |
| 2024年(令和6年) | 66.1% | 76.2% |
| 2023年(令和5年) | 66.5% | 73.8% |
| 2022年(令和4年) | 64.8% | 48.3% |
| 2021年(令和3年) | 65.4% | 58.6% |
| 2020年(令和2年) | 64.2% | 53.4% |
| 2019年(令和元年) | 62.7% | 46.4% |
| 2018年(平成30年) | 63.6% | 9月:79.6%/12月:64.5% |
※参考:公認心理師試験
※参考:「臨床心理士」資格取得者の推移
臨床心理士試験の合格点・合格ライン
臨床心理士試験の合格点や合格ラインは、公開されていません。
一次試験は一般的には正答率6割から7割以上が安全圏の目安とされていますが、具体的な基準点は不明です。
また、論述試験では内容の質や論理性も評価されるため、点数だけで合否が決まるわけではないでしょう。
さらに、二次試験の口述面接においては、心理の専門家としての資質や姿勢、コミュニケーション力なども評価されます。
総合的な点数によって合否が判定されるため、各分野でバランスよく得点を重ねることと、面接で高い評価を得られるよう準備を進めることが重要です。
臨床心理士試験の合格率を高める3つのポイント
臨床心理士試験の合格率を高める3つのポイントは、以下の通りです。
- 過去問を繰り返し解く
- 論述・面接対策を早めに行う
- 受験指導校(予備校・資格スクール)を利用する
過去問を繰り返し解く
合格の可能性を高めるひとつ目のポイントは、過去問を繰り返し解くことです。
臨床心理士試験では、過去問と類似した問題が繰り返し出題される傾向があります。
ただし、臨床心理士試験の過去問は、全てが公開されているわけではありません。
手元にあるのは「試験のごく一部にすぎない」と認識しておきましょう。
おすすめは、公開されている問題は全問正解できるレベルまで精度を高めることです。
まずは過去問を一通り解いてみて、解説をしっかりと読み込むことが重要です。
不正解だった問題は、テキストに戻って復習しましょう。
どの分野の知識が不足しているかを確認し、満点が取れるまで繰り返し過去問を解くことで、知識の定着を図ります。
さらに、正答以外の選択肢のどこが誤りであるのか説明できるレベルにまでなれば、より安心です。
出題傾向や頻出テーマを把握するためにも、3~5年分の過去問に取り組むと良いでしょう。
基礎知識を固めながら過去問演習を積み重ねることで、本番での得点力が着実に高まります。
※10年以上前の過去問に取り組む場合は、診断基準(特にDSM)、法律、心理査定の改訂などに注意しましょう
論述・面接対策を早めに行う
臨床心理士試験に合格するためには、早めに論述試験や面接試験の対策に取り組むことが重要です。
論述試験では、提示されたテーマに対して心理学的な見立てや支援方針、、自身の考えを論理的に記述する力が求められます。
単に知識を羅列するだけでなく、根拠のある考察を文章でまとめる練習が不可欠です。
口述面接では、臨床家としての考え方や大学院での実習経験を、面接官に伝わる形で表現する力が問われます。
自身の経験や臨床に対する考えを整理し、模擬面接などを活用して準備を進めることが効果的でしょう。
論述・面接はともに短期間での対策が難しいため、一次試験対策と並行してできるだけ早い段階から準備を始めることが合格のカギとなります。
受験指導校(予備校・資格スクール)を利用する
最短距離で臨床心理士試験の合格を目指すなら、受験指導校の利用を検討しましょう。
臨床心理士試験は出題範囲が広く、学習内容の優先順位を判断しなければなりません。
受験生の背景により、臨床心理士試験の得意とする領域には大きな違いがあります。
出身大学院やゼミで重視していた領域、現在の職場での経験から、既に熟知している分野もあるはずです。
また、日々の業務で扱うケースやアセスメントは、そのまま強力な試験対策に直結します。
それにも関わらず、全ての範囲を闇雲に勉強するのは時間も労力も足りず、困難です。
独学の場合、どこから学習すべきか迷う受験生も少なくありません。
受験指導校(予備校・資格スクール)を活用すれば、広範な臨床心理士試験の学習範囲を効率よく整理できるでしょう。
受験指導校では、過去の出題傾向を分析したうえでカリキュラムが構成されています。
重点的に取り組むべきポイントを明確に把握できるため、計画的に学習を進めることができます。
特に、効率を重視する受験生には、アガルートの臨床心理士資格試験講座がおすすめです。
アガルートの臨床心理士資格試験講座では、徹底的な過去問分析によって「必ず押さえるべき分野」と「余裕があれば取り組む分野」が明示されています。
限られた学習時間でも、重要なポイントを押さえた効率的な試験対策を行えるでしょう。
合格に必要な内容がコンパクトにまとまっているため、勉強時間を確保しにくい方も無理なく学習を続けられる設計です。
限られた学習時間で着実に合格を目指したい方や、忙しい社会人もアガルートで合格を目指しましょう。
まとめ
臨床心理士試験の合格率は例年約60%で推移していますが、実際は難易度が高い試験です。
臨床心理士試験には受験資格が設けられており、指定大学院の修了が必要です。
また、試験は出題範囲が広く、筆記・論述・面接など幅広い力が求められます。
専門知識の理解と実践的な思考力をバランスよく身につけられるよう、余裕をもって試験対策に取り組みましょう。
学習の進め方に自信がない方は、カリキュラムに沿って計画的に学習できる通信講座や予備校の利用がおすすめです。
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この記事の監修者 田口 とも 講師
九州大学教育学部を2012年に卒業後、2015年に京都教育大学大学院臨床心理学専攻を修了。大学院修了後、2016年に臨床心理士試験に合格、さらに2018年には第1回公認心理師試験に合格するなど、心理職国家資格・専門資格の双方において確かな実績を有する。
現在は私設カウンセリングルームに所属するとともに、自身のカウンセリングルームの運営にも携わり、臨床の最前線で実務経験を積みながら活動している。
1歳児の育児と妊娠を両立する中で臨床心理士試験に一発合格した経験を持ち、限られた時間の中でも無理なく学習を進めるための工夫を取り入れた指導を行っている。「忙しい」「時間がない」といった受験生の状況に寄り添い、効率的かつ実践的な学びを支援する点を強みとする。
臨床心理士・公認心理師試験の指導においては、合格に必要な要点を的確に整理し、身近な具体例を用いた記憶に残りやすい講義を行っている。
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