介護福祉士を取得しようと考えている方は「実務者研修」と聞いたことがあるのではないでしょうか?

実務者研修を受講したいけど、施設や費用もさまざまで迷われることと思います。

今回は実務者研修とは何なのか、施設の選び方や費用、スケジュールなどを解説していきます。

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介護福祉士の実務者研修とは?

質の高い介護サービスを提供するため、平成27年より実務者研修が導入されました。

そのため実務者研修は基本的に無資格の方でも受講することはできますが、カリキュラムの内容は実務経験3年以上程度の知識があると仮定して作られています。

初任者研修を修了していないと少し難しく感じるかもしれません。

また介護福祉士国家試験の受験要件のひとつにもなっていますので、介護福祉士養成所を卒業していない方は国試を受験するために必須の研修となっています。

業務では実務者研修修了後、サービス提供責任者に就くことも可能になります。

これからスキルアップしていきたいと考えている方には必須の研修となっています。

関連コラム:【図解あり】介護福祉士試験の受験資格と対象者をわかりやすく紹介

実務者研修の内容

実務者研修の内容について解説をしていきます。

カリキュラム・研修時間

実務者研修のカリキュラムは表のとおりです。

大項目 小項目 時間
人間と社会 人間の尊厳と自立 5時間
社会の理解Ⅰ 5時間
社会の理解Ⅱ 30時間
介護 介護の基本Ⅰ 10時間
介護の基本Ⅱ 20時間
コミュニケーション技術 20時間
生活支援技術Ⅰ 20時間
生活支援技術Ⅱ 30時間
介護過程Ⅰ 20時間
介護過程Ⅱ 25時間
介護過程Ⅲ 45時間
こころとからだのしくみ 発達と老化の理解Ⅰ 10時間
発達と老化の理解Ⅱ 20時間
認知症の理解Ⅰ 10時間
認知症の理解Ⅱ 20時間
障害の理解Ⅰ 10時間
障害の理解Ⅱ 20時間
こころとからだのしくみⅠ 20時間
こころとからだのしくみⅡ 60時間
医療的ケア 医療的ケア 50時間
  合計 450時間

無資格で研修を全て終えるまでには450時間と長期間の研修になります。

また内容についても専門的なものが多く入ってきます。

初任者研修修了者であれば、研修の130時間は免除になりますので320時間の受講で修了することができます。

長丁場の研修になりますので、国家試験を受験する予定のある方は逆算して遅くても12月までには修了しておきたいところです。

そのため、6か月の余裕を持たせられる4~5月に開講するところが多く見受けられます。

研修費用

研修の費用については実施する施設によりますが、

無資格:80,000~200,000円
初任者研修修了/ヘルパー2級:70,000~150,000円

とかなり差があります。

施設によっては割引などのキャンペーンなどを行っているところもあるので、活用していきましょう。 

実務者研修の実施施設

実務者研修を実施している施設は全国で1200以上あります。

では実務者研修を実施している施設はどこで調べられるのでしょうか。

独立行政法人福祉医療機構が運営するサイト「WAM NET(ワムネット)」を有効活用してみましょう。

ワムネットから検索すると希望地から検索をかけることができます。

通学の場合は自分の通える範囲から選択してみましょう。

その他にも実施施設を選ぶ際のポイントをご紹介します。

実務者研修の施設を選ぶポイント

実務者研修の施設を

実務者研修の費用

前項でも紹介しましたが、費用は施設によってさまざまです。

高額だからといって、カリキュラムは変わりありません。

しかし、実施施設によって受けられるサービスが違うところもあるので、費用と照らし合わせて見てみましょう。

サービス内容

費用と一緒に見てほしいのがサービスです。

期限内であれば無料で講師に質問できたり、受講可能な期間が3年もあったりとさまざまです。

自分が必要だと思うサービスがある施設に応募しましょう。

受講期間

受講される方の中には仕事や子育てなどの合間に受講される方もいれば、仕事と研修を両立したい方もいます。

短期間での受講は時間を詰めて行われることが多いですが、長期間であれば余裕をもって研修へ受講することができます。

受講できる期間が限られている方や、国家試験まで時間がない方には短期間で修了する施設、仕事と両立しながら確実に研修を終了したければ長期間在籍できる施設を選ぶ等、自分に合う機関を選びましょう。

実務者研修を受けるための準備・スケジュール

最後に実務者研修の受講スケジュールをご紹介します。

働きながら実務者研修を受講し、介護福祉士を目指す方を例に見ていきましょう。

2~3月 実施施設を探す

介護福祉士の国家試験から逆算すると10月には修了して、国家試験の願書提出を目指します。

ですので4月開講予定の実施施設を選ぶため、3月上旬には探しはじめましょう。

スケジュールや場所、費用を確認して申し込みをします。

定員に達した場合や抽選で落選したときのことを考えて早めの行動をおすすめします。

4月 研修開始

4月から受講開始となります。

人それぞれですが、450時間(ヘルパー2級、初任者研修修了者は320時間)ほどの研修を6か月近くにわたって受講します。

9月 研修修了

研修のすべての課程が修了すると、修了書が発行されます。

修了書は国家試験の願書などに必要なため、大切に保管しておいてください。

10月 国家試験 願書提出

実務者研修修了書とともに願書と必要書類一式を揃えて郵送します。

1月 国家試験(筆記のみ)

介護福祉士の国家試験を受験します。

3月に実施される実技試験は、実務者研修修了者は免除となっています。

詳しい解説はこちらから見ることができます。

関連コラム:介護福祉士国家試験の申し込み方法・スケジュール完全ガイド

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この記事の監修者 遠藤 愛 講師

遠藤 愛 講師

全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。

現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。

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