FP2級の合格を目指す方にとって、過去問演習は最も効果的な学習方法の一つです。本記事では、無料で利用できる過去問の入手先や、試験の出題傾向、効率的な活用法について解説します。

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FP(ファイナンシャルプランナー)2級の過去問

FP2級の過去問は、金融財政事情研究会(きんざい)と日本FP協会から公式に提供されています。それぞれの団体で過去問を無料で入手できるため、受験者は自分に合った形式で学習を進められるでしょう。

きんざいのFP2級過去問

金融財政事情研究会(きんざい)は、FP2級試験を実施する団体の一つです。きんざいの公式サイトでは、過去3年分程度の試験問題と模範解答が無料で公開されており、誰でもダウンロード可能となっています。

過去問を活用する際は、法令改正により問題の前提条件や正解が変わっている可能性があります。そのため、古い過去問を解く場合は、最新の法令基準日を確認しながら学習を進めることをおすすめします。

日本FP協会のFP2級過去問

日本FP協会も、きんざいと同様にFP2級試験を実施する公式団体です。日本FP協会の公式サイトでは、過去3年分の学科試験問題および実技試験問題(資産設計提案業務)が無料でダウンロードできます。

過去問演習を行う際は、公式サイトからダウンロードする方法のほか、「FP2級過去問道場」などの無料Webサイトを活用するとより効率的に学習できます。これらのサイトでは法令改正に対応した問題や詳細な解説も提供されているため、独学でも理解を深めやすいでしょう。

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の過去問からわかる出題傾向

FP2級の学科試験は、6つの分野から問題が出題されます。各分野の出題傾向を把握することで、効率的な学習計画を立てられるでしょう。

ライフプランニングと資金計画

この分野では、社会保険、公的年金、企業年金、ライフプラン策定に関する問題が頻出です。特に、健康保険と国民健康保険の違い、公的介護保険の概要、労災保険や雇用保険の給付内容は毎回のように出題されています。

公的年金については、国民年金の第1号から第3号被保険者の分類、老齢基礎年金や老齢厚生年金の受給要件、遺族年金や障害年金の支給額計算などが重要なポイントです。年金を併給できる組み合わせに関する問題も頻繁に登場します。

企業年金等では、確定給付企業年金(DB)や確定拠出年金(DC)の仕組み、iDeCo(個人型確定拠出年金)の拠出限度額や税制優遇措置についても理解が必要でしょう。

リスク管理

リスク管理の分野では、生命保険と損害保険に関する問題が中心となります。生命保険では、個人年金保険の種類や受取方法による分類、生命保険料控除の区分と上限金額が頻出です。

法人契約の生命保険における経理処理も重要なテーマでしょう。ハーフタックスプラン、長期平準定期保険、逓増定期保険などの保険料の損金算入割合や、解約返戻金の取扱いについて理解が求められます。

損害保険では、火災保険の補償範囲、地震保険の特約内容、自動車保険の補償種類と各種特約、傷害保険の補償対象などが頻繁に出題されています。特に、自賠責保険と任意自動車保険の違い、人身傷害補償保険と搭乗者傷害保険の相違点は押さえておくべきでしょう。

保険金や給付金を受け取った際の税金の取扱いも出題頻度が高く、一時所得や雑所得、相続税の課税対象となるケースを正確に理解する必要があります。

金融資産運用

金融資産運用の分野は、計算問題が多く出題されるのが特徴です。預貯金、債券、株式、投資信託、外貨建て商品など幅広い金融商品についての知識が問われます。

債券投資では、個人向け国債の3つの種類(固定金利型3年・5年、変動金利型10年)の特徴、債券利回りの計算方法(応募者利回り、最終利回り、所有期間利回り)が頻出テーマです。債券価格と市場金利の関係も重要でしょう。

株式投資に関しては、約定日と受渡日の違い、経済指標(日経平均株価、TOPIX)の計算方法、株式投資指標(PER、PBR、ROE、配当利回り)の意味と計算が出題されます。

投資信託では、公募と私募、オープンエンド型とクローズドエンド型の違い、投資信託にかかるコスト(購入時手数料、運用管理費用、信託財産留保額)についての理解が必要です。

近年では新NISA制度に関する出題も増加しています。つみたて投資枠と成長投資枠の違い、年間投資上限額、非課税保有期間などを正確に把握しておきましょう。

計算問題の種類主な出題内容
債券利回り表面利率、購入価格、償還価格から利回りを計算
株式投資指標PER、PBR、ROEなどの計算と評価
ポートフォリオ期待収益率の計算、シャープレシオの算出

タックスプランニング

タックスプランニングでは、所得税を中心に、住民税や法人税の基礎知識が問われます。所得の10種類の分類(利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得、一時所得、雑所得)とそれぞれの計算方法は必須知識です。

給与所得控除、公的年金等控除の金額、青色申告特別控除の適用要件なども頻出でしょう。所得控除では、基礎控除、配偶者控除、配偶者特別控除、扶養控除、社会保険料控除、生命保険料控除、地震保険料控除、医療費控除などの控除額や適用条件を理解する必要があります。

税額控除として、住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)の適用要件や控除額の計算方法も重要なテーマです。所得税額の計算プロセス全体(総所得金額→課税所得金額→所得税額→税額控除後の所得税額)を理解しておきましょう。

法人税では、益金と損金の概念、減価償却費の計算方法、受取配当金の益金不算入制度などが出題されます。

不動産

不動産分野では、不動産の取得から保有、譲渡までの各段階における法律、税金、取引の知識が問われます。借地借家法における定期借地権や定期借家権の特徴、都市計画法における用途地域の建築制限などは頻出です。

建築基準法の用語(建ぺい率、容積率、高さ制限)や、これらを使った建築可能面積の計算問題も定番でしょう。不動産登記に関する知識、特に対抗要件や登記事項証明書の見方も理解が必要です。

不動産の税金では、不動産取得税、固定資産税・都市計画税、登録免許税の税率や軽減措置が頻繁に出題されます。不動産所得の計算方法、青色申告のメリット、専従者給与の取扱いも重要なポイントです。

不動産を譲渡した際の譲渡所得の計算、居住用財産を譲渡した場合の3,000万円特別控除、所有期間による税率の違い(短期譲渡所得と長期譲渡所得)なども押さえておくべきでしょう。

相続・事業承継

相続・事業承継の分野では、民法の相続に関する規定と、相続税・贈与税の計算方法が主要なテーマです。法定相続人の範囲と順位、法定相続分の割合、遺留分の計算方法は毎回のように出題されています。

相続税の計算プロセス(遺産総額→基礎控除後の課税遺産総額→相続税の総額→各相続人の納付税額)を正確に理解する必要があるでしょう。特に、相続税の基礎控除額「3,000万円+600万円×法定相続人の数」の計算は頻出です。

相続税の財産評価では、小規模宅地等の特例(居住用宅地、事業用宅地)による評価額の減額、生命保険金の非課税枠「500万円×法定相続人の数」、死亡退職金の非課税枠なども重要なポイントです。

贈与税では、暦年課税と相続時精算課税の違い、基礎控除額110万円、配偶者控除の特例、直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税措置などが頻出でしょう。

テーマ重要ポイント
法定相続分配偶者と子、配偶者と直系尊属、配偶者と兄弟姉妹の組み合わせ
相続税の基礎控除3,000万円+600万円×法定相続人の数
小規模宅地等の特例居住用330㎡まで80%減額、事業用400㎡まで80%減額
贈与税の基礎控除暦年課税の場合、年間110万円

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の過去問に関するよくある質問

最後にFP(ファイナンシャルプランナー)2級の過去問に関するよくある質問に回答します。

過去問だけで合格しますか?

過去問演習だけでFP2級に合格することは可能ですが、いくつかの条件があります。

FP試験は過去問からの類似問題が多く出題されるため、過去問を徹底的に理解すれば合格点である60%の正答率を達成できるでしょう。

ただし、近年のFP2級試験は難化傾向にあり、テキストに載っていない最新の法改正や、過去にFP1級で出題されていたレベルの問題も含まれるようになっています。そのため、過去問を解くだけでなく、不明な用語や制度についてはテキストで確認し、理解を深める学習が重要です。

効果的な学習方法としては、まずテキストで基礎知識を身につけ、その後に過去問演習を繰り返すアプローチが推奨されます。過去問を解く際は、正解した問題でも選択肢のどこが正しく、どこが誤っているかを丁寧に確認することで、知識の定着度が高まるでしょう。

過去問何年分解けば良いですか?

FP2級の過去問は、直近3〜4年分(9〜12回分)を解くことが推奨されます。以前は年3回(1月・5月・9月)の試験実施だったため、3年分で9回分、4年分で12回分に相当していました。

ただし、FP試験は税制や社会保険制度などの法改正が頻繁に行われる分野であるため、あまり古い過去問を解くと、現在の制度では不正解となる知識を覚えてしまうリスクがあります。そのため、過去問の年数よりも、最新の法令に対応した問題を繰り返し解くことが重要でしょう。

合格者の多くは、過去問を3周以上繰り返して正答率を9割程度まで高めることで、本番でも安定して合格ラインを超えています。単に多くの年数の過去問に手を出すよりも、直近の過去問を完璧に理解することに注力した方が効率的です。

具体的な学習スケジュールとしては、テキスト学習に1〜2ヶ月、過去問演習に1〜2ヶ月を充てる方法が一般的でしょう。過去問演習では、間違えた問題や自信のない問題をチェックし、重点的に復習することで弱点を克服できます。

学習期間推奨する過去問の回数学習のポイント
2〜3ヶ月直近6回分(2年分)基本的な出題パターンを網羅
3〜4ヶ月直近9〜12回分(3〜4年分)より高得点を目指す場合
1ヶ月以下直近3〜5回分短期集中で頻出問題を重点的に

おすすめの過去問アプリはありますか?

FP2級の過去問学習には、無料・有料を含めて様々なアプリやWebサービスが提供されていますが、中でも特におすすめなのは「FP2級過去問道場」です

FP2級過去問道場は、完全無料で利用できるWebベースの学習アプリで、学科試験2,280問以上、実技試験1,960問以上を収録しています。最大の特徴は、すべての問題が最新法令に対応しており、法改正があった場合は問題文や解答が自動的に更新される点でしょう。

学習履歴の記録、間違えた問題だけを復習できる機能、分野別出題、模擬試験モード、CBT試験シミュレータなど、充実した機能を無料で使えます。スマートフォンのホーム画面に追加すれば、アプリのように利用することも可能です。

まとめ

FP2級の合格には過去問演習が不可欠であり、きんざいや日本FP協会の公式サイト、無料Webサービスから効率的に入手できます。

6分野の出題傾向を把握し、直近3〜4年分の過去問を繰り返し解くことで、合格ラインの60%は十分にクリア可能でしょう。過去問道場などの便利なツールを活用し、法令改正に注意しながら計画的に学習を進めることが、短期合格への近道です。

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