ファイナンシャルプランニング技能検定(以下、FP技能検定)には、免除制度が設けられています。

検定に不合格となった場合も、学科試験と実技試験のいずれかが合格点に達していれば次回の試験で免除を受けられます。

そのため一部合格となった方は、免除制度について確認しておきましょう。

本コラムでは、FP技能検定の免除制度について解説します。

免除を受けられる期間や、免除申請の方法なども紹介しているため、ぜひ参考になさってください。

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FP技能検定の免除制度とは?

FP技能検定の免除制度とは、学科試験と実技試験のいずれかに合格した場合や、CFPに認定された場合、次回の受検において一部の試験の免除を受けられる制度のことです。

例えば、実技試験にのみ合格した場合、次回の試験では実技試験が免除されます。

なお、試験の免除にはいくつかの条件が設けられており、条件によって免除される試験科目が異なるため、注意しましょう。

以下に、FP技能検定の免除制度について解説します。

  • FP技能検定の免除を受けられる人とは?
  • CFP認定者は1級FP技能検定の学科試験が免除される

FP技能検定の免除を受けられる人とは?

免除の条件を満たしている方は、FP技能検定の免除を受けられます。

各試験科目における免除の概要は、以下の通りです。

試験免除の対象となる方免除される試験科目受検申請書の記入方法、および必要な添付書類
1級の技能検定の合格者1〜3級の学科試験1級合格証書の写しを添付
金融財政事情研究会が実施する「FP養成コース」を修了し、FP業務に関する1年以上の実務経験がある方(※1)1〜3級の学科試験実務経験年数を記入し、修了証書の写しを添付
日本FP協会のCFP認定者1級の学科試験CFP認定カードの写しを添付
日本FP協会のCFP資格審査試験の合格者(※2)1級の学科試験CFP資格審査試験の結果通知書の写しを添付
2級の技能検定の合格者2・3級の学科試験2級合格証書の合格番号を記入
1級または2級学科試験のみの合格者2級の学科試験(※3)1・2級学科試験の一部合格番号を記入
2級実技試験のみの合格者2級の実技試験(※4)2級実技試験の一部合格番号を記入
3級の技能検定の合格者3級の学科試験3級合格証書の合格番号を入力
1〜3級いずれかの学科試験のみの合格者3級の学科試験(※3)3級学科試験の一部合格番号を入力1・2級の場合、別途申請が必要
3級実技試験のみの合格者3級の実技試験(※4)3級実技試験の一部合格番号を入力
(※1)実技試験が行われる日が属する前々年度までに修了された方のみ
(※2)実技試験が行われる日が属する前々年度までに合格された方のみ
(※3)合格した学科試験の試験日の翌々年度末までに受検する場合に限る
(※4)合格した選択科目のみ・合格した実技試験の試験日の翌々年度末までに受検する場合に限る
参考:試験免除制度 | 一般社団法人 金融財政事情研究会

このように、満たしている条件によって、免除を受けられる試験の科目が変わります。

例えば、2級の実技試験の免除を受けられるのは、2級実技試験に合格された方のみです。

また、3級の実技試験に合格された方は、3級の実技試験の免除を受けられます。

なお、2級および3級の実技試験においては、合格した選択科目のみが免除の対象となります。

また、1級の実技試験は免除を受けられないため、注意しましょう。 

CFP認定者は1級FP技能検定の学科試験が免除される

CFP認定者、またはCFP資格審査試験における6つの課目のすべてに合格した方は、FP技能検定1級の学科試験が免除されます。

CFPは世界的に認められたFP資格であり、日本におけるCFP資格は日本FP協会(以下、FP協会)によって認定されます。

CFPに認定されるためには、6つの科目の試験に合格後、研修を受講し、実務経験を積まなければなりません。

ただし、6つの科目に合格した時点でも、1級FP技能検定の学科試験の免除を受けられます。

なお、FP技能検定の免除は自動的に行われないため、受検者による手続きが必要です。

各実施団体の免除制度の方法を確認し、申請漏れのないよう注意しましょう。

CFP試験について詳しく知りたい方は、以下のコラムを参考になさってください。

関連コラム:CFP資格とは?メリットや受検資格、維持費は?なるにはどうすれば良い? | FP試験コラム

FP技能検定の免除制度の申請方法とは?

FP技能検定の免除制度を利用するためには、免除申請が必要です。

免除申請の方法は試験の実施団体によって異なるため、自分が免除を受けようとする試験の実施団体の申請方法を確認しましょう。

以下に、FP協会および一般社団法人 金融財政事情研究会(以下、きんざい)における、免除申請の方法を記載します。

  • FP協会
  • きんざい

FP協会の免除申請の方法

FP協会が実施するFP技能検定の一部合格者が免除を受ける場合は、実技試験または学科試験の予約時に、一部合格番号の入力が必要です。

また、両方の試験の免除を受ける場合も、初回予約時に合格番号を入力しましょう。

なお、両方の試験の免除を受ける場合は、受検日の3日前まで変更が可能です。

自分の合格番号または一部合格番号が不明な方は、FP協会へ問い合わせを行いましょう。

参考:FP技能検定 | 日本FP協会

きんざいの免除申請の方法

きんざいが実施するFP技能検定の免除を受ける場合、受検申請の際に免除申請を行い、さらに、免除の内容に応じた添付書類の提出が必要です。

また、FP技能検定の一部合格者、または合格者が免除を受ける際は、一部合格番号または合格番号の入力が求められます。

参考:学科試験と実技試験の両方の免除を受ける場合の手続について

FP技能検定の免除期間はいつまで有効?

一部合格者が免除を受ける際の申請期限は、合格した年度の翌々年度末です。

FP技能検定の免除制度には、申請期限が設けられています。

例えば、2024年に実施されたFP技能検定に一部合格した場合の申請期限は、2027年3月31日までとなります。

なお、FP技能検定の合格者が同じ級または下の級の学科試験の免除申請を行う場合は、申請期限はありません。

参考:試験免除制度 | 一般社団法人 金融財政事情研究会

参考:FP技能検定 | 一般社団法人 金融財政事情研究会

一部合格なら次の試験に備えよう

FP技能検定に一部合格された方は、期間内に免除申請すれば、次回試験で免除が受けられるため、次の試験に向けた対策を行いましょう。

実技試験または学科試験のいずれかに専念できるため、スムーズに合格を目指せるでしょう。

なお、免除を受けるためには、受検者からの免除申請が必要です。

手続きを行っていない場合や、必要な提出書類に不備があった場合は、免除を受けられない可能性があります。

免除申請を行わずに試験に受検した場合は、両方の試験に合格しても合格証書を受け取れないため、忘れず行いましょう。

FP技能検定の試験に合格するならアガルートがおすすめ

本コラムでは、FP技能検定の免除制度について解説しました。

FP技能検定を受検し、一部合格となった方は、次回の試験で免除を受けられます。

また、CFPの認定者、およびCFPのすべての試験に合格された方や、FP養成コースを終了後、1年以上の実務経験がある方も免除の対象となります。

免除の条件によって、免除を受けられる級や、試験科目が異なるため、自分がどの条件に該当するのかを確認しましょう。

なお、FP技能検定の免除は自動的には行われないため、受検者からの申請が必要です。

また、免除制度を利用するための手続きは、実施団体によって異なるという点に注意しましょう。

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