IELTSの予約をしようと検索をすると、複数の公式ページが出てくることに気づくと思います。

どこから予約すれば良いのか、偽物のサイトでないか、と不安になりますよね。

そこでこの記事では、IELTSを運営する5つの団体の違いを紹介します

IELTS運営団体による違いや特徴は?

運営団体英検British councilIDPJSAFバークレーハウス
公式URLhttps://www.eiken.or.jp/ielts/https://www.britishcouncil.jp/exam/ielts/book-testhttps://ieltsjp.com/japanhttps://jsaf-ieltsjapan.com/https://berkeleyhouse.co.jp/
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対応試験(ペーパー、コンピューター、UKVI)ペーパー・コンピューターペーパー・コンピューター・UKVIペーパー・コンピューターペーパー・コンピューターペーパー・コンピューター
受験会場全国15都市東京・大阪全国11都市全国10都市全国3都市
予約時の言語日本語→英語英語日本語→英語日本語→英語日本語→英語
予約締切試験5日前試験5日前試験3日前試験3日前試験4日前
受験結果(オンライン)3~5日後7日後3~5日後3~5日後3~5日後
受験結果(成績証明書)13日後13日後13日後13日後13日後
speakingの時間指定不可不可可能可能不可
その他・受験者特典○IELTS2回分の模試と100問の練習問題○テスト直前コース「Road to IELTS」無料受講○IELTS指導者による無料講座の受講○IELTS指導者による無料講座の受講○ランチ代1,000円○ドリンク2本○満点講師正木のIELTS学習動画無料○留学エッセイのサンプル○自習室利用可能 ※東京限定○個別学習サポート

まず、日本でIELTSを運営する団体は、下の5つの団体です。

  • 英検協会
  • British Council 
  • IDP
  • JSAF
  • バークレーハウス

知っておくべき大前提ですが、試験内容はどの運営団体を通して予約をしても同じです。異なるのは、上の表にまとめたような受験会場の数や言語対応です。

ここでは、運営団体の違いや特徴を紹介しながら、それぞれの受験生に合った選び方のポイントを解説します。

対応試験

まずIELTSにはペーパー試験とコンピューター試験の2種類の受験方法があります。

全ての運営団体がどちらも対応していますが、頻度が異なります。

例えば英検はコンピューター試験を月に10日ほど実施している一方で、ペーパー試験は4日ほどしか実施していません。

逆にJSAFではペーパー試験を全国10都市で実施しているものの、コンピューター試験は東京と大阪のみで実施しています。

全ての運営団体の共通点は、ペーパー試験の比率が少なくなっていることですが、心配する必要はありません。

特別パソコンが苦手でない限り、コンピューター試験の方が、コピペ機能を使えたり文字数が画面に表示されたりと、利点が多いからです。

また、英国ビザ申請用IELTS(UKVI)は、British Councilのみが開催しています。東京と大阪のみの開催になるので、注意しましょう。

UKVIは、イギリスへのビザ申請に必要な書類で、不正を防ぐためにより厳しいセキュリティの元、実施する試験です。

提出先から指定されていない限り、通常のIELTSを受ければ問題ありません。

受験会場

最も多くの受験会場でIELTS試験を開催しているのは英検です。

開催都市は、札幌、仙台、東京、横浜/川崎、長野/松本、金沢、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡、熊本です。

地方に住んでいる人は、わざわざ都内まで出なくて良い英検がおすすめとなります。

予約時の言語

初めてIELTSを受験する場合、予約時の言語は日本語の方が圧倒的に予約がしやすいです。

BrItish councilの予約サイトは全て英語表記になります。

ただし、厳密に言うと英検やIDP、JSAFやバークレーハウスのウェブサイトから予約をしても、最終的な予約ページは全て英語表記になります。

ただ、最終的な予約ページに辿り着くまで日本語の方が予約しやすいので、間違いのないよう、自信がなければ日本語対応の運営団体から予約を行いましょう

予約の締め切り

予約の締め切り日を長めに設定している団体は、IDPとJSAFです。

試験の3日前まで予約が可能なので、試験を受ける準備ができたタイミングで近日の試験を予約することができます。しかし、どの団体も満席になり次第予約を締め切るので、注意が必要です

英検とIDPに関しては、残席情報をネットで確認することができます。

英検:https://uketuke.eiken.or.jp/ielts/jsp/I1G_search

IDP:https://ielts.idp.com/book/IELTS?countryId=101&testCentreLocationId=2606&testModuleId=1&testVenueId=3926&testSessionDate=2022-10-18T13:00:00&isSELT=false

受験結果オンライン・成績証明書

IELTSの試験結果は一般的に、ペーパー試験はテスト日の13日後、コンピューター試験はテスト日の3~5日後に成績証明書が発行されます

British Councilのみコンピューター試験の受験結果を公表するのに5日間を要しますが、他の運営団体では3日ほどで試験結果を閲覧することが可能です。

speakingの時間指定リクエスト 

IDPとJSAFでは、事前にspeakingの受験時間をリクエストすることができます

このリクエストは受験生にとって実は大きなメリットがあります。なぜならspeakingの時間が筆記試験の直後だと気持ちを切り替えれなかったり、逆に夜遅くになってしまうと疲労で集中できなかったりするからです。

そのため、事前に自分に合った時間で予約をすることで、speaking試験で最大の力を発揮することができます。

ただし、speakingの時間指定は、筆記テストの10日前までに申し込みを済ませた受験生のみリクエストすることができます

受験者特典

最後に、各運営団体が提供している受験者特典を確認しましょう。表にまとめたように、団体は独自の特典を受験者に提供しています。

これらの運営団体の違いを知ったところで、あなたにぴったりの運営団体はどこなのか、次の章で見ていきましょう。

結局どの運営団体でIELTSの試験を受けたらいいの?

ここでは受験者のニーズ別に、おすすめの運営団体を紹介します。

運営団体を選ぶ際に迷ったら、ぜひ参考にしてください。

初受験で英語に自信がない人は英検

初受験で英語に自信がない人におすすめの運営団体は、英検です。英検のウェブサイトは全て日本語で表記されており、ペーパー試験の場合は申し込みの最後まで全て日本語で行うことが可能です。

コンピューター試験の場合は予約ページは英語になりますが、予約ページに達するまでの流れが分かりやすいので、初めてIELTSを受験する人にも分かりやすくなっています

早く結果を受け取りたい人はBritish Council以外のコンピューター試験

英検、IDP、JSAF、バークレーハウスのコンピューター試験なら3日で結果を受け取ることができ一番早いです。

基本的に、ペーパー試験はどの運営団体で受験しても試験結果を受け取るまでに約2週間ほどかかります。

British Councilのコンピューター試験だと約5日かかるので、とにかく早く試験結果を受け取りたい人はBritish Council以外の運営団体でコンピューター試験を受験するのがおすすめです。

安く受験したい人は英検協会またはバークレーハウス

運営団体ペーパー試験コンピューター試験
British Council25,380円27,500円
英検協会25,380円25,380円
IDP25,380円26,400円
JSAF25,380円26,400円
バークレーハウス25,380円25,380円

IELTSの受験料金は、運営団体によってやや異なります

大きな差ではありませんが、コンピューター試験の場合、英検協会とバークレーハウスが最安値となっています。

また、英検は多くの場所で試験を開催しているため、移動にかかる費用を考慮しても最も安く受験できる選択肢となるでしょう。

この記事の著者



 

橋本志保

高校卒業後、オーストラリアのGriffith大学に進学。国際観光学とホスピタリティを学び学位を取得し、卒業。
大学卒業後は外資系旅行会社に勤め、海外からのクライアントとの会話など、ビジネス英語を使う経験をする。
2021年にIELTS8.0を達成。
現在はカナダに移住し、英語学習のコーチング、翻訳や執筆業にも従事。

 

 


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