ChatGPTは、志望理由書づくりの補助として使えます。

ただし、生成された文章をそのまま提出すると、表現の不自然さや面接での受け答えから見抜かれます。

生成AIの扱いは大学ごとに違うので、志望大学の募集要項と、大学公式サイトの入試お知らせページを確認してください。

使ってよい範囲を確かめたうえで自分の経験を軸に書けば、独自性のある志望理由書に仕上がります。

本記事では、ChatGPTで書いた志望理由書が見抜かれる仕組みと、作り方を5ステップで解説します。

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ChatGPTで書いた志望理由書は大学にバレる?

ChatGPTで書いた志望理由書は大学にバレる?

ChatGPTで書いた志望理由書は、そのまま提出すると見抜かれる可能性が高いといえます。

判断しているのは検知ツールではなく、毎年何百枚と書類を読んでいる大学教員です。

見抜かれるのは次の3点です。

  • 誰にでも書ける抽象的な表現
  • 高校生が使わない語彙や言い回し
  • 面接で深掘りされたときの説明の詰まり

生成AIの扱いは大学ごとに分かれており、国として一律のルールはありません。

日本大学は、志望理由書などについて、生成AIが作成したものを受験生独自の成果物とみなさないと公表しています。

特段の指示がない限り、入学者選抜での使用は認めない立場です。

一方の東京農工大学は、内容の責任を出願者本人が負うことを条件に、生成AIの利用の有無は問わないとしています。

出願前に、志望大学の募集要項で生成AIの取り扱いを確認してください。

確認したうえで、自己分析の整理や構成づくりの補助として使う分には問題になりません。

参考:文部科学省|大学入学者選抜における生成AIの取扱いについて
参考:日本大学|入学者選抜における生成AIツールの取扱いについて
参考:東京農工大学|出願書類における生成AIの取扱いについて

ChatGPTが志望理由書の作成でできること

ChatGPTは、志望理由書をゼロから代筆させるのではなく、作成の各工程を補助する使い方が向いています。

自己分析・構成づくり・推敲の3つの場面で使うと、自分の言葉を残したまま作業を進められます。

自己分析の壁打ち相手になる

ChatGPTは、志望理由書に書く強みを自分の経験から引き出す相手として使えます。

部活動や探究活動での経験を箇条書きで伝えると、そこから言える強みを整理してもらえます。

伝える経験は、途中でうまくいかなかった話も含めて構いません。

行き詰まった経緯まで話すと、粘り強さや工夫の仕方が言葉になって返ってきます。

例えば、次のような聞き方です。

「高校3年間、吹奏楽部でパートリーダーを務め、初心者の指導を担当しました。この経験から言える私の強みを3つ挙げてください」

返ってくるのは「粘り強さ」「相手に合わせて教え方を変える力」といった答えです。

さらに「その強みは志望学部の学びとどうつながるか」と重ねて聞けば、自己分析を深められます。

文章の構成案を提案してくれる

ChatGPTは、志望理由書の段落構成を先に組み立ててくれます。

書きたい内容を伝えると、話がつながる並べ方を提案してもらえます。

例えば、次のような流れです。

  1. 志望のきっかけ
  2. 高校での行動
  3. 活動から得た気づき
  4. 将来の目標
  5. なぜその大学なのか

骨組みができれば、あとは各段落に自分の経験を当てはめるだけで下書きが作りやすくなります。

構成を先に決めておけば、話が途中でそれることも、結論と根拠がずれることもありません。

何から始めればいいかわからない方はまずChatGPTに構成作成を依頼することから始めてみてください。

誤字脱字や表現の癖をチェックできる

ChatGPTは、書き上げた志望理由書の点検にも使えます。

下書きを貼り付けて、誤字脱字と、結論と根拠がかみ合わない箇所を指摘してもらいます。

例えば、次のような依頼文です。

「以下の志望理由書の下書きについて、誤字脱字と、結論と根拠がかみ合っていない箇所を指摘してください。文章の書き換えはせず、指摘だけをお願いします」

書き換えではなく指摘だけを求めるのが要点です。

指摘を読んで自分の手で直せば、文章の言い回しは自分のまま残ります。

読みにくい言い回しの改善案も、同じ依頼文で出してもらえます。

ただし、改善案をそのまま貼り付けるのではなく、表現の言い換えは、自分の語彙の範囲で行ってください。

提出前に一度通しておくと、自分では見落とす誤りが減らせるでしょう。

ChatGPTで志望理由書を書く5ステップ

ChatGPTで志望理由書を作る手順は、5つのステップに分かれます。

自分の言葉を軸に進めれば、見抜かれる3つの特徴は仕上げの段階で消えます。

自分の経験と将来の目標を書き出す

最初のステップは、ChatGPTに指示を出す前に自分の情報を書き出すことです。

志望理由書に使うため、書き出すのは次の3点になります。

  • 力を入れた活動とそこで得た気づき
  • 将来の目標
  • その大学で学びたいこと

自分の情報を渡さないまま「志望理由書を書いて」と頼むと、誰にでも当てはまる文章が返ってきます。

具体的に書き出すほど、返ってくるたたき台の中身も濃くなるでしょう。

書き出しを飛ばして依頼すると、あとの工程で全部書き直す作業が増えてしまうので、当時の状況や感じたことまで掘り下げてください。

材料を伝えてたたき台を作ってもらう

次のステップは、書き出した内容をChatGPTに渡してたたき台を作ってもらう作業です。

あわせて志望大学と学部、指定された文字数も伝えます。

例えば、次のように依頼します。

「○○大学経済学部の志望理由書のたたき台を800字で作ってください。活動は文化祭の模擬店で会計を担当し、価格設定で利益が変わる面白さを知ったことです。将来は地元企業の経営を支える仕事に就きたいと考えています。学びたいのは経営学とマーケティングです」

条件を細かく指定するほど、手直しの少ないたたき台が返ってきます。

返ってきた文章は下書きの出発点であり、提出する志望理由書ではありません。

誤った大学情報が混ざる場合もあるため、内容をうのみにしないでください。

自分のエピソードで肉付けする

3つ目のステップは、たたき台を自分の言葉で書き直す作業です。

見抜かれる原因のうち、ありきたりな表現は書き直しの段階で消えます。

まず、自分の考えとずれている部分を削ります。

そのうえで、実際の体験の細かい部分と、当時感じたことを書き加えましょう。

「会計を担当した」の一文も、「売れ残りを見て値下げの時間を提案した」と書けば自分にしか書けない内容に変わります。

書き換えたあとに読み返して、自分が話しているように読めるかを確かめましょう。

自分の考えと違う言い回しが残っていないか、最後まで目を通してください。

アドミッションポリシーと照らし合わせる

4つ目のステップは、書き上げた志望理由書をアドミッションポリシーと突き合わせる作業です。

志望大学が公表しているアドミッションポリシーをChatGPTに貼り付けて、確認を依頼します。

例えば、次のように頼みます。

「以下は○○大学経済学部のアドミッションポリシーです。私の志望理由書が求める学生像と合っているか指摘してください。あわせて、他大学にもそのまま使える内容になっていないかも見てください」

その大学でなければならない理由が弱い箇所を、外から洗い出せます。

指摘された部分には、その大学のカリキュラムやゼミの情報を足して直します。

貼り付けるアドミッションポリシーは、大学公式サイトの原文を使ってください。

音読して不自然な表現を直す

最後のステップは、完成した志望理由書を声に出して読む作業です。

目で追うだけでは気づかない言い回しが、音読すると引っかかります。

自分の口から出て違和感のある言葉は、普段の自分が使わない言葉です。

言い換えるときは、自分が普段使う言葉に置き換えてください。

志望理由書でChatGPTを使うときの注意点

手順どおりに使う場合でも、志望理由書で避けるべき行動があります。

本章ではChatGPTを利用する際の3つの注意点を紹介します。

生成された文章をそのまま提出しない

生成された文章をそのまま提出する行為は、避けてください。

代筆や剽窃とみなされる可能性があるためです。

先に挙げたとおり、生成AIが作成したものを受験生独自の成果物とみなさない大学があります。

生成AIの利用を認めている大学でも、内容の責任を負うのは出願者本人です。

出願者自身の考えや経験を反映した内容であることが、共通して求められています。

生成した文章をそのまま使うのではなく、補助として使ったうえで、最後は自分の手で書き上げてください。

大学名を変えただけの使い回しをしない

大学名だけ差し替えて併願校に使い回す行為も、避けてください。

ChatGPTが生成する文章は、どの大学にも当てはまる内容になりやすい性質があります。

大学名を変えただけの志望理由書は、その大学でなければならない理由が抜け落ちます。

どの大学にも出せる文章は、オリジナリティのある志望理由書につながりません。

学部の教育目標や科目名まで踏み込むと、使い回しでは書けない内容になります。

手間はかかりますが、使い回した書類は面接でも見抜かれる可能性があるため、志望理由書は大学ごとに書き直す書類だと考えてください。

専門用語や大学の情報をうのみにしない

ChatGPTが出した情報は、大学公式サイトで確かめてください。

生成AIには、事実と異なる内容をもっともらしく出力するハルシネーションと呼ばれる現象があります。

存在しない授業名や、実際とは違う教員の研究内容を提示してくる場合があります。

学部の再編や科目の変更が反映されていない情報も混ざりかねません。

誤った情報をそのまま志望理由書に書けば、大学を調べていないと判断されかねません。

もっともらしい文章ほど、誤りに気づきにくくなります。

照合が要るのは次の3点です。

  • 提案された専門用語
  • カリキュラムや科目名
  • 教員の研究内容

公式サイトやシラバスと突き合わせて、出典が確認できない内容は、志望理由書に書かないでください。

まとめ

ChatGPTは、志望理由書づくりの補助として使えます。

ただし生成された文章をそのまま出せば、表現の不自然さと面接での受け答えから見抜かれます。

見抜かれるのは、中身が自分のものになっていない書類です。

生成AIの扱いは大学ごとに違うので、志望大学の募集要項を先に確認してください。

自分の経験の書き出しから始め、たたき台を自分の言葉で肉付けし、音読で仕上げる手順を守りましょう。

自分にしか書けない志望理由書を完成させてください。

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