総合型選抜(旧AO入試)の小論文対策は、高校2年の冬から高校3年の春に始める受験生が多く、出願までに最低でも3か月は確保しておきたい対策です。

始めるべき時期は、学年や一般入試との併願の有無によって変わってきます。

早めに動き出すほど書く力が安定しやすく、評定平均や志望理由書づくりにも時間を回せるのが利点です。

本記事では、小論文対策を始める時期の目安と学年別の進め方、間に合わせるための方法を解説します。

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総合型選抜(旧AO入試)の小論文対策はいつから始めるべき?

総合型選抜(旧AO入試)の小論文対策はいつから始めるべき?

総合型選抜の小論文対策は、高校2年の冬から高校3年の春にかけて始めるのがおすすめです。

この時期に始める理由は、出願までに対策の時間を十分に取れるからです。

総合型選抜の出願は高校3年の9月以降に集中するため、夏までに演習を重ねておくと、出願直前に慌てずに済みます。

書いた文章を添削してもらい、修正してまた書くという流れには時間がかかります。

出願までに最低でも3か月は対策の期間を確保しておきたいところです。

3か月あれば、出題形式の確認から過去問演習、添削を受けての修正まで、一通りの流れを回せます。

逆に1か月程度しか準備期間がないと、書き方の基礎を固める前に本番を迎えることになりかねません。

一般入試と併願する場合は、さらに早めに動き出す必要があります。

一般入試の勉強と小論文対策を並行して進めるため、どちらかに偏ると両方が中途半端になってしまいます。

高校2年のうちから少しずつ書く習慣をつけておくと、高校3年で一般入試対策に集中しやすくなるでしょう。

部活動や学校行事で忙しい時期と重なることも多いため、スケジュールに余裕を持たせておくと安心です。

【学年別】小論文対策で時期ごとにやること

小論文対策で取り組む内容は、学年や時期によって大きく変わります。

高校1・2年生の段階で書く力の土台をつくり、高校3年生になってから志望校の形式に合わせた実戦的な対策へ移っていく流れが基本です。

今いる学年でやるべきことがわかれば、無理のないスケジュールで準備を進められます。

ここからは、高校1・2年生、高校3年生の春、高校3年生の夏以降の3段階に分けて、それぞれの時期にやることを解説します。

高校1・2年生は読む力と書く習慣をつくる

高校1・2年生の時期は、文章を読む力と書く習慣を身につけておくことが効果的です。

この段階では、まだ志望校の小論文を直接解く必要はありません。

おすすめは、新聞の社説やニュース記事を要約してみる方法です。

短い文章を自分の言葉でまとめ直すと、筆者の主張をつかむ力が身につきます。

書く習慣は、週に1本など頻度を決めて短い文章を書くところから始めると続けやすくなります。

テーマは時事問題でも、学校生活で感じたことでも構いません。

毎週書いて先生に見てもらえば、自分の文章の癖にも気づけます。

この時期に積み重ねた読み書きの経験は、志望理由書づくりや評定平均を上げる学習にもつながります。

高校3年生の春は志望校の出題形式を調べる

高校3年生の春にまず取り組むのは、志望校の小論文がどのような形で出題されるかを調べることです。

調べる材料になるのは、志望校の募集要項と過去問です。

小論文には、与えられたテーマについて書くテーマ型、長い文章を読んで答える課題文型、グラフや表を読み取る資料読み取り型などの形式があります。

どの形式が出題されるかによって、必要な対策は変わってきます。

あわせて、制限字数と試験時間も確認しておきましょう。

800字を60分で書くのか、1,200字を90分で書くのかによって、練習で意識する時間配分が変わるからです。

出題形式と条件をつかんだうえで、これからどの形式の練習に力を入れるか方向性を決めていきます。

高校3年生の夏から過去問演習に入る

高校3年生の夏からは、時間を計って過去問を解く実戦的な演習に入ります。

本番と同じ制限字数と試験時間を設定し、その条件のなかで書き切る練習を繰り返します。

書いた答案は、必ず学校の先生や塾の講師に添削してもらいましょう。

自分では気づきにくい論理の飛躍や、根拠の弱い部分を指摘してもらえると、次の答案で改善できます。

添削で受けた指摘をふまえて書き直し、また新しい過去問に取り組む流れを続けることが大切です。

この繰り返しで、答案の完成度は少しずつ上がっていきます。

夏から出願直前まで本数を重ねるほど、本番でも落ち着いて書けるようになります。

小論文対策を早く始める3つのメリット

小論文対策を早く始めることには、書く力が伸びるだけにとどまらないメリットがあります。

総合型選抜は小論文だけで合否が決まるわけではなく、評定平均や志望理由書、面接など複数の要素で評価されます。

早めに動き出すと、これらの準備にも良い影響が広がっていくでしょう。

ここでは、小論文対策を早く始めることで得られる3つのメリットを解説します。

書く力が安定する

小論文を早くから書き始めるほど、文章構成や論理の組み立てが安定していきます。

文章を書く力は、知識を覚えるだけでは身につかず、実際に書いた量がものをいいます。

序論で自分の立場を示し、本論で根拠を挙げ、結論でまとめるという型も、何度も書くうちに自然と手が動くようになるはずです。

早い時期から練習を重ねていれば、本番までに十分な答案数を確保できます。

その結果、制限時間のなかでも慌てずに書き切れるようになります。

直前期に詰め込んだ受験生と比べて、緊張する場面でも自分の力を発揮しやすくなるでしょう。

書いた本数の多さは、本番での落ち着きにそのままつながります。

評定平均や活動実績づくりに時間を回せる

小論文対策を早めに進めておくと、評定平均を上げる学習や活動実績づくりにも時間を回せます。

総合型選抜では小論文だけでなく、高校3年間の成績を示す評定平均も合否に関わる要素です。

評定平均は一度の試験では変えられず、日々の定期テストや提出物の積み重ねで決まります。

小論文を直前に詰め込む状態だと、こうした毎日の学習がおろそかになりかねません。

早く見通しを立てておけば、定期テスト対策と小論文対策を無理なく両立できます。

部活動や探究活動、ボランティアといった課外活動の実績づくりにも取り組む余裕が生まれます。

小論文以外の評価要素にも手を回せることが、早期対策の大きな利点です。

志望理由書や面接の準備にもつながる

小論文で身につけた論理的に考えて書く力は、志望理由書の作成や面接の受け答えにもそのまま活かせます。

志望理由書では、なぜその大学で学びたいのかを、筋道を立てて説明する力が欠かせません。

これは、与えられたテーマに対して根拠を示しながら結論へ導く小論文の書き方と共通しています。

面接でも問われるのは、自分の考えを順序立てて言葉にする力です。

小論文の練習を通して頭のなかで論理を組み立てる訓練をしておくと、面接での受け答えにも落ち着いて対応できます。

総合型選抜は、書類選考から小論文、面接まで複数の選考が連動しているのが特徴です。

早く小論文対策を始めることは、結果としてほかの選考の準備期間を長く取ることにもつながります。

まとめ

総合型選抜の小論文対策は、高校2年の冬から高校3年の春に始める受験生が多く、出願までに最低でも3か月は確保しておくと安心です。

高校1・2年生は読む力と書く習慣をつくり、高校3年生の春に志望校の出題形式を調べ、夏から過去問演習に入る流れが基本となります。

早めに動き出すほど書く力が安定し、評定平均づくりや志望理由書、面接の準備にも時間を回せます。

今の学年でやるべきことから、一つずつ取り掛かってみてください。

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