総合型選抜(旧AO入試)のプレゼンテーションを作る際は、出題テーマの情報を収集し、内容を絞って取り組むことが重要です。

プレゼンテーションは総合型選抜の合否に直結する重要な選考であり、内容・構成・話し方のすべてが評価されます。

これから総合型選抜に臨む人は、プレゼンテーションの作り方を把握しておきましょう。

本コラムでは、総合型選抜のプレゼンテーションの出題例や作り方について詳しく解説します。

プレゼンテーションの対策方法で迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

総合型選抜のプレゼンテーションとは?

総合型選抜のプレゼンテーションとは?

総合型選抜におけるプレゼンテーションとは、受験生が特定のテーマに沿って自分の考えを述べる選考のことです。

プレゼンテーションでは、書類審査や面接だけでは測りきれない多面的な能力をアピールすることが重要です。

構成の論理性、テーマへの知識や理解の深さ、コミュニケーション能力、資料の見やすさなどを評価されるでしょう。

プレゼンテーションの形式は、大学や学部によって異なります。

発表時間の目安は、5分から30分程度が一般的です。

大学によっては「10分間の発表+20分間の質疑応答」といった形式や、発表と質疑応答がセットで評価される場合もあるでしょう。

資料の形式も多様で、パワーポイントのスライドを投影する場合もあれば、A4用紙やポスターにまとめる場合もあります。

また、一般的にプレゼンテーションの出題テーマは大きく3つに分類されます。

「志望理由・入学後の目標」「自己PR・課外活動の成果」「学部・学科に関連する社会課題」の3パターンです。

それぞれのテーマに対し、自分の経験や考えをどう結びつけるかをあらかじめ整理しておくと良いでしょう。

発表後に質疑応答が設けられている場合は、発表内容への理解度や対話力も合わせて評価されるでしょう。

総合型選抜でプレゼンテーション課題を出す大学の出題例

総合型選抜における各大学のプレゼンテーション課題の出題例を紹介します。

入試方式は見直される場合があるため、必ず各大学の募集要項をご確認ください。

聖心女子大学

学部出題内容
現代教養学部プレゼンテーションのテーマが「探究」に該当していれば制限はなし

※参考:学生募集要項(AO入試)|聖心女子大学

※参考:総合型選抜(探究プレゼンテーション方式)の手引き|聖心女子大学

横浜市立大学

学部出題内容
国際教養学部
国際商学部
理学部
データサイエンス学部
以下、2つのテーマでプレゼンテーションを行う。

「これまでの活動や取り組みで自己評価できるもの」
「志望理由・入学後の目標」

※参考:総合型選抜|横浜市立大学

東京農工大学

学部出題内容
生命工学科
生体医用システム工学科
化学物理工学科
機械システム工学科
知能情報システム工学科
第1次選考の特別レポートに関するプレゼンテーションを行う。レポートの内容は各学科によって異なる。

例)生命工学科
・特別活動レポートの内容に関するプレゼンテーションとその内容に関する質疑応答を含む面接を実施し、
理科に関する基礎学力と論理的な思考力、さらに潜在的な能力を総合的に評価します。

※参考:総合型選抜SAIL入試 | 工学部 | 学部・大学院 | 国立大学法人 東京農工大学

総合型選抜のプレゼンテーションの作り方

総合型選抜のプレゼンテーションを作る際は、以下の手順で取り組みましょう。

出題テーマの情報収集をする

総合型選抜のプレゼンテーションを作る最初の準備は、志望校の情報を徹底的に調べることです。

プレゼンテーションのテーマや形式は、大学ごとに大きく異なります。

各大学が求める内容を正確に把握することは、プレゼンテーション対策にもなります。

情報を調べる際は、入試の手引きや過去の出題例も詳しく確認しましょう。

大学のオープンキャンパスや入試説明会に参加したり、合格した先輩の体験談を調べたりする方法もおすすめです。

伝えたいことを1つに絞る

プレゼンテーションでは、伝える内容を1点に絞り込むことが重要です。

複数のことを同時に伝えようとすると、メッセージが分散して評価者に伝わりにくくなります。

Point(結論)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(結論)の順で話を展開する「PREP法」を意識し、結論ファーストで構成しましょう。

最初に結論を明示することで、聞き手は話の全体像を把握しながら発表を聞けます。

例えば、冒頭で「私は○○の課題を解決するために△△が必要だと考えます」と述べ、理由や具体的なエピソードを示し、最後に結論を繰り返す流れが理想的です。

また、「何を・なぜ・どのように」が含まれるキーメッセージを言語化することで、全体の軸が固まります。

結論を的確にまとめるために、伝えたいメッセージを20〜30文字程度の1文にまとめる練習を行うと良いでしょう。

時間配分を先に決める

総合型選抜のプレゼンテーションを作る際は、あらかじめ時間配分を決めておきましょう。

時間配分を後から調整しようとすると、全体のバランスが崩れやすくなります。

一般的な目安として、導入に全体の10〜15%、本論に65〜70%、まとめに15〜20%を割り当てると良いでしょう。

10分の発表であれば、導入1〜1.5分・本論6.5〜7分・まとめ1.5〜2分が目安です。

なお、緊張しているときは普段より早口になりやすく、思った以上に早く発表が終わってしまう場合があります。

本番の制限時間の8〜9割程度で収まるように練習しておけば、質疑応答が延びた場合にも落ち着いて対応できるでしょう。

時間配分が決まったら、声に出して時間を計りながら練習することがおすすめです。

自分のプレゼンを録画して見返すと、普段は気づきにくい話し方・表情・姿勢の改善点も見えてきます。

練習は1人で繰り返すだけでなく、家族や学校の先生など第三者にも聞いてもらいましょう。

客観的なフィードバックをもらいながら修正を重ねることで、プレゼンテーションの完成度が上がります。

まとめ

本コラムでは、総合型選抜におけるプレゼンテーションの作り方や出題例を紹介しました。

総合型選抜のプレゼンテーションは、思考力・表現力・主体性が総合的に評価される重要な選考です。

まず志望校の募集要項を徹底的に調べ、求められる形式とテーマを把握することから始めましょう。

独学でプレゼンテーション対策を行う自信がない人は、プロの添削を受けられる予備校や塾の利用がおすすめです。

本コラムを参考に、プレゼンテーション対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。