小論文の書き始めはどう書く?評価される書き出しの例文も紹介
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総合型選抜の小論文では、書き出しで設問への立場や結論の方向を示すことが評価につながります。
採点者は最初の数行で読み進める姿勢を決めるため、序論で論点が整理されているほど本論まで読みやすくなります。
一方で、個性やインパクトを狙った書き出しは論点をぼやけさせ、減点の原因になりかねません。
本記事では、小論文の書き始めで意識したいポイントと、すぐに使える書き出しの型や例文を解説します。
目次
総合型選抜(旧AO入試)の小論文で書き出しが大切な理由

総合型選抜の小論文では、書き出しの数行が答案全体の評価を方向づけます。
採点者は限られた時間で多くの答案に目を通すため、最初の数行で論点が整理されているかどうかを見極めます。
書き出しで設問への立場や結論の方向が示されていれば、続く本論も筋道を追いやすくなるからです。
反対に、序論があいまいなまま本論へ進むと、何を主張したい答案なのかが伝わりにくくなります。
論点の見えない答案は採点者が読み進める負担も大きく、評価を高めにくい対象になります。
一方、最初の一文で方向が定まっていれば、読みやすい答案だという印象を持ってもらいやすくなるでしょう。
総合型選抜では、志望理由書や面接と並んで、小論文を通して受験生の思考力や表現力が見られています。
限られた字数で自分の考えを筋道立てて示せるかどうかが、合否に関わる評価の分かれ目です。
そのため、書き出しの段階から、設問に対して何をどの順序で述べるかを意識する必要があります。
頭に浮かんだ内容をそのまま書き始めるのではなく、最初の一文で論の方向を定めてから書き進める姿勢が求められます。
小論文の書き始めで意識したい3つのポイント
小論文の書き出しで重視されるのは、表現の巧みさではなく、読みやすさと論理の通りやすさです。
次の3つのポイントを押さえれば、序論は整理された印象になります。
個性やインパクトを狙わない
小論文の書き出しでは、個性やインパクトを狙わず、設問に素直に答える形が高く評価されます。
奇をてらった一文や、読み手を驚かせるような強い表現で始める必要はありません。
むしろ、比喩や体験談、問いかけなどで個性を出そうとすると、肝心の論点がぼやけてしまいます。
採点者が見ているのは表現の派手さではなく、設問に対して論理的に答えられているかどうかです。
強い書き出しで目立とうとした結果、設問の要求から外れてしまっては逆効果です。
書き出しの役割は、読み手を引きつけることよりも、これから述べる主張の方向をはっきり示すことにあります。
文章の見た目で勝負しようとせず、論点を簡潔に示す書き出しを心がけてください。
一文目から設問の答えに向かう
書き出しの一文目では、設問が問うていることに対する自分の立場や結論の方向を示します。
「現代社会では」といった一般論や長い前置きから入ると、本題にたどり着くまでに字数を使ってしまいます。
前置きが長いほど本論にあてられる字数が減り、肝心の主張を十分に展開できなくなるでしょう。
序論は短くまとめ、できるだけ早く設問への答えに向かうと、読み手は論旨をつかみやすくなります。
特に注意したいのは、問われている内容と最初に書く内容がずれてしまうケースです。
設問が賛否を求めているのに背景説明から書き始めるなど、要求とずれた書き出しは減点につながります。
一文目を書く前に設問を読み返し、何を答えるべきかを確認してください。
全体の1割ほどの長さにおさめる
書き出し(序論)の長さは、小論文全体のおよそ1割を目安にすると全体のバランスが取れます。
たとえば800字の小論文であれば、書き出しは80字前後におさめる計算になります。
序論が長すぎると、本論や結論にあてる字数が足りなくなり、主張を十分に掘り下げられません。
反対に短すぎると、自分の立場や論の方向が伝わらないまま本論へ進むことになります。
1割という目安をもっておくと、序論にかける字数を判断しやすくなります。
数行で設問への答えの方向を示し、すぐに本論へ移れる長さが理想です。
序論で力を入れすぎないよう、字数を確認しながら整えてください。
小論文の書き始めで使える型と例文
書き出しにはいくつかの定番の型があり、設問のタイプに合わせて使い分けると書きやすくなります。
代表的な4つの型を、それぞれの特徴と例文をあわせて紹介します。
なお、用語の意味を辞書からそのまま書き写したり、話し言葉で書き始めたりするのは、どの型でも避けたい書き方です。
どの型が向いているかは設問によって変わるため、出題のされ方を見ながら選んでみてください。
自分の意見から書き始める
設問に対する自分の意見や結論を最初に述べ、そのあとに理由を続けるのが最も基本的な型です。
「ボランティア活動の義務化に、私は反対だと考える。なぜなら〜だからだ」という流れで、結論を先に示してから論拠を展開します。
賛否が明確に分かれにくいテーマで、自分の考えを軸に論じたいときに向いています。
注意したいのは、「私は〜と思います」のような感想調や、自分の体験談から書き始める形は避けることです。
主観的な印象ではなく根拠にもとづいた意見が求められるため、語尾は断定的に整えます。
結論をはっきり言い切ると、続く理由づけも書きやすくなります。
立場をはっきりさせた書き出しほど、読み手は主張の方向をつかみやすくなるでしょう。
賛成か反対の立場をはっきり示す
賛否を問う設問では、書き出しで賛成か反対かの立場をはっきり示すことが重要です。
「電子書籍の普及について、私は賛成だ。その理由は2つある」のように、立場を明言してから論じ始めます。
立場をあいまいにしたまま書き進めると、賛成とも反対ともつかない論になり、論点がぶれてしまいます。
たとえ判断に迷うテーマでも、書き出しでは一方の立場を選び切ることが大切です。
中立的な見方に触れる場合でも、最終的にどちらを支持するのかを最初に明確にしておきます。
判断の根拠が複数あるときは、立場とあわせて理由の数を示すと、さらに読みやすくなるでしょう。
立場が定まっていれば、理由や反論への応答も一貫した方向で組み立てられます。
理由や根拠の数を先に伝える
主張を支える理由が複数あるときは、書き出しで理由の数を先に伝えると、論の見通しがよくなります。
「リモートワークを推進すべき理由は2つある。1つ目は〜」のように、数を示してから順に説明していきます。
数を最初に伝えておくと、読み手はいくつの論点が出てくるかを予想しながら読み進められるでしょう。
結果として、論理の構造がつかみやすく、説得力のある印象を与えます。
注意したいのは、書き出しで宣言した理由の数と、本論で実際に述べる理由の数を一致させることです。
「理由は3つある」と書いたのに2つしか述べないと、論の整合性が崩れてしまいます。
宣言した数だけ理由を用意できるかを確かめてから、数を提示してください。
課題文や資料を要約してから始める
課題文や図表が与えられる設問では、最初に資料の要点を短くまとめてから自分の意見につなげる型が向いています。
「筆者は地方の人口減少を深刻な課題だと述べている。この指摘に対し、私は〜と考える」のように、要約から意見へと橋渡しします。
要約は1〜2文程度に抑え、長くなりすぎないことが大切です。
特に気をつけたいのは、課題文をそのまま書き写してはいけない点です。
文章を引き写すと要約とはみなされず、読解力が伝わりにくくなります。
要点を自分の言葉で言い換え、短くまとめ直すことで、課題を正しく理解していることを示せます。
資料の内容を簡潔に整理してから、自分の主張へ進んでください。
まとめ
小論文の書き出しは、設問への立場や結論の方向を簡潔に示す部分です。
個性を狙わず一文目から設問の答えに向かい、序論は全体の1割ほどに抑えるのが基本です。
意見先行型や立場明示型など、設問に合った型を選べば、書き出しに迷う時間を減らせます。
書き出しが整えば、続く本論も筋道立てて展開しやすくなります。
まずは設問を正確に読み取り、最初の一文で論の方向を定めることから始めてみてください。
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