立教大学の総合型選抜(旧AO入試)にあたるのは、自由選抜入試と国際コース選抜入試の2つです。

自由選抜入試は12学部で学科・専修ごとに条件が異なり、国際コース選抜入試は英語資格・検定試験のスコアが共通の条件です。

自由選抜入試の2026年度は、志願2,612名のうち書類選考を通ったのが848名で、最終合格は508名でした。

本記事では、立教大学の総合型選抜の倍率と方式ごとの出願条件・選抜方法、自由選抜入試の過去問を解説します。

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立教大学の総合型選抜(旧AO入試)の基本情報

立教大学の総合型選抜は、12学部で実施する自由選抜入試と、3つのプログラムが対象の国際コース選抜入試の2方式です。

2027年度はどちらもWeb出願期間が2026年9月1日から9月10日で、第2次選考は11月14日か15日です。

自由選抜入試と国際コース選抜入試の2方式

立教大学の総合型選抜は、自由選抜入試と国際コース選抜入試の2方式に分かれています。

自由選抜入試は、志望する学部に関連した高い能力や、学業以外の活動での実績を評価する入試です。

出願条件と第2次選考の科目は、学部・学科・専修ごとに決まっています。

経営学部の方式A・方式Bや文学部キリスト教学科の方式Ⅰ・方式Ⅱは、自由選抜入試の中で条件を分ける学部ごとの区分です。

選考は原則として書類選考と第2次選考に分かれますが、ドイツ文学専修・フランス文学専修は書類選考を行いません。

国際コース選抜入試は、英語で学ぶプログラムに進む人を対象にした入試です。

2027年度の対象は、法学部・異文化コミュニケーション学部とグローバル・リベラルアーツ・プログラム(GLAP)です。

どのプログラムも英語資格・検定試験のスコアが出願条件で、第2次選考では英語で文章を書く試験と面接を課します。

実施している学部

立教大学の総合型選抜にあたる自由選抜入試は、12学部で実施されています。

対象は次の学部です。

  • 文学部
  • 異文化コミュニケーション学部
  • 経済学部
  • 経営学部
  • 理学部
  • 環境学部
  • 社会学部
  • 法学部
  • 観光学部
  • コミュニティ福祉学部
  • 現代心理学部
  • スポーツウエルネス学部

募集人員は環境学部とスポーツウエルネス学部が各30名程度、経済学部が20名程度です。

文学部では史学科と英米文学専修が各10名程度で、キリスト教学科・教育学科とほかの専修は若干名を募集します。

同じ学部でも、学科や専修によって出願条件と筆記の有無が変わります。

2027年度の国際コース選抜入試の対象は、次の3つのプログラムです。

  • 法学部国際ビジネス法学科グローバルコース(15名程度)
  • 異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科Dual Language Pathway(15名程度)
  • グローバル・リベラルアーツ・プログラム(GLAP・12名程度)

学部ごとの倍率

立教大学の自由選抜入試で倍率が最も高いのは社会学部の約16.1倍、最も低いのは環境学部の約3.3倍です。

高いほうでは異文化コミュニケーション学部の約8.8倍と観光学部の約8.0倍、低いほうでは経営学部の約3.4倍が続きます。

以下は2026年度の自由選抜入試の実績です。

書類選考合格者数には、書類選考を行わないドイツ文学専修・フランス文学専修は含まれません。

学部志願者数書類選考合格合格者数倍率(志願÷合格)
文学部340名110名94名約3.6倍
異文化コミュニケーション学部281名67名32名約8.8倍
経済学部218名69名30名約7.3倍
経営学部329名142名96名約3.4倍
理学部62名35名16名約3.9倍
環境学部192名82名59名約3.3倍
社会学部339名53名21名約16.1倍
法学部129名39名20名約6.5倍
観光学部160名24名20名約8.0倍
コミュニティ福祉学部117名38名24名約4.9倍
現代心理学部229名99名50名約4.6倍
スポーツウエルネス学部216名90名46名約4.7倍
全学 合計2,612名848名508名約5.1倍

なかでも社会学科は志願139名に対し合格7名で、約19.9倍まで上がります。

社会学部は志願339名のうち書類選考を通ったのが53名で、書類選考の段階で大きく絞られます。

国際コース選抜入試は、2026年度に志願334名・書類選考合格197名・合格95名で、倍率は約3.5倍でした。

試験日と出願期間

立教大学の自由選抜入試と国際コース選抜入試のWeb出願期間は、どちらも2026年9月1日から9月10日です。

自由選抜入試の第2次選考は、主に11月14日です。

異文化コミュニケーション学部方式Bは11月15日で、スポーツウエルネス学部は両日とも実施します。

理学部生命理学科の面接は11月14日か15日で、受験日は大学が受験者ごとに指定します。

国際コース選抜入試の第2次選考日は11月15日で、同じ日に選考がある自由選抜入試の学部とは併願できません。

理学部生命理学科は、第2次選考日にかかわらず国際コース選抜入試と併願できません。

参考:立教大学|入試結果・過去問題

立教大学|2027年度 自由選抜入試要項

立教大学|2027年度 国際コース選抜入試要項

立教大学|2027年度 国際コース選抜入試要項(GLAP)

立教大学の総合型選抜(旧AO入試)の出願条件

立教大学の総合型選抜の出願条件は、自由選抜入試と国際コース選抜入試で立て方が違います。

自由選抜入試は学部・学科ごとに条件が決まり、2027年度の国際コース選抜入試は英語資格が中心です。

自由選抜入試の出願条件

立教大学の自由選抜入試は、評定平均値・活動実績・英語資格の組み合わせが学部・学科ごとに違います。

経済学部は評定平均値を問わず、勉学意欲と英検1,950点以上などの英語資格を求めます。

文学部キリスト教学科は評定平均値3.8以上が条件です。

卒業見込みの人の評定平均値は、高校3年の1学期までで判定されます。

キリスト教学科の方式Ⅰでは、次の資格Ⅰから資格Ⅴのいずれかに加え、語学の資格・検定試験も必要です。

  • 資格Ⅰ:継続的・主体的なボランティア活動や課外活動でのめざましい実績、または指導的役割
  • 資格Ⅱ:文化・芸術の全国または国際レベルの大会での上位入賞かつ指導的役割、または文化・芸術活動での高いレベルの実績
  • 資格Ⅲ:継続的・主体的なキリスト教関連諸活動での実績や指導的役割
  • 資格Ⅳ:外国の高等学校で2学年以上の課程を修了し、特色ある異文化体験を持つ人
  • 資格Ⅴ:特別支援学校高等部に3年以上在籍して卒業する人で、文化・芸術活動や生徒会などで特筆すべき活動をした人

方式Ⅱは資格Ⅰ〜Ⅴを求めず、評定平均値と英語資格のスコアで出願できます。

経営学部方式Aの資格Ⅰ〜Ⅲはキリスト教学科と別の区分で、評定平均値は資格Ⅰが3.8以上、資格Ⅱ・資格Ⅲは4.0以上です。

方式A資格Ⅰは英語資格も必要で、英検なら1,700点以上です。

英語資格は4技能のスコアだけが有効で、出願期間の初日から遡って2年以内の受験に限られます。

出願は1学科(専修)に限られ、帰国生入試とも併願できません。

国際コース選抜入試の出願条件

立教大学の国際コース選抜入試は、3つのプログラムすべてで英語資格・検定試験のスコアが出願条件です。

基準は法学部・異文化コミュニケーション学部とGLAPで分かれます。

英語資格・検定試験法学部・異文化コミュニケーション学部GLAP
ケンブリッジ英語検定167点以上160点以上
実用英語技能検定[英検]2,400点以上2,600点以上
GTEC1,247点以上1,180点以上
IELTS
(Academic Module)
オーバーオール・バンド・スコア6.0以上オーバーオール・バンド・スコア5.5以上
TEAP332点以上309点以上
TOEFL iBT80点以上(2026年1月21日以降の受験はOverall Score 4.5以上)72点以上(2026年1月21日以降の受験はOverall Score 4.0以上)

6つの試験のうち5つはGLAPのほうが低く、英検だけはGLAPが2,600点以上と高くなります。

英語資格・検定試験を4技能のスコアに限り、2年以内の受験だけを認める点は自由選抜入試と同じです。

評定平均値の基準は法学部の3.8以上だけで、異文化コミュニケーション学部とGLAPにはありません。

異文化コミュニケーション学部の対象は、2026年4月から2027年3月までに高等学校を卒業する人です。

法学部とGLAPは、卒業した人と2027年3月卒業見込みの人が対象です。

参考:立教大学|2027年度 自由選抜入試要項

立教大学|2027年度 国際コース選抜入試要項

立教大学|2027年度 国際コース選抜入試要項(GLAP)

立教大学の総合型選抜(旧AO入試)の選抜方法

立教大学の総合型選抜は、どちらの方式も原則として書類選考と第2次選考の2段階です。

2027年度の自由選抜入試には、第2次選考に筆記がない学部・学科もあります。

国際コース選抜入試は、どのプログラムも英語で書く試験を課します。

自由選抜入試の選抜方法

立教大学の自由選抜入試は、学業成績や活動実績などを見る書類選考と、面接に学部によって筆記を加える第2次選考の2段階です。

ドイツ文学専修・フランス文学専修だけは書類選考を行わず、外国語総合と面接で選考します。

書類選考の書類は学部で違い、志望理由書と調査書のほかに活動報告書や自由研究、研究計画書を出す学部もあります。

最終的な合否の判定材料は、出願書類と第2次選考の結果です。

2027年度に筆記が課される学部・学科と、その科目は次のとおりです。

科目実施する学部・学科
小論文文学部キリスト教学科・教育学科
異文化コミュニケーション学部方式A
経営学部方式A資格Ⅲ・方式B
理学部数学科・物理学科・化学科
社会学部/観光学部/現代心理学部心理学科
スポーツウエルネス学部
英作文文学部英米文学専修
外国語総合文学部ドイツ文学専修・フランス文学専修
総合科目経済学部

次の学部・学科は、第2次選考に筆記がなく面接だけを行います。

  • 文学部:日本文学専修・文芸思想専修・史学科
  • 理学部:生命理学科
  • 経営学部:方式A資格Ⅰ・Ⅱ
  • 異文化コミュニケーション学部:方式B
  • 現代心理学部:映像身体学科
  • 法学部・コミュニティ福祉学部・環境学部

面接の形式も学部で違い、社会学部は書類選考で出した自由研究成果物を使って、口頭発表5分と質疑応答10分を行います。

コミュニティ福祉学部の面接は、プレゼンテーション資料を使った口頭発表7分と質疑応答13分です。

スポーツウエルネス学部の面接は2日間で、2日目はプレゼンテーションとグループディスカッションです。

国際コース選抜入試の選抜方法

立教大学の国際コース選抜入試は、学業成績や志望理由などを見る書類選考と、英語の筆記と面接を課す第2次選考の2段階です。

第2次選考は3つのプログラムとも11月15日ですが、内容はプログラムごとに違います。

法学部の第2次選考は、英語課題文の講読と英語による講義の聴講を踏まえた英作文と、集団面接試験です。

異文化コミュニケーション学部では、30分の英語による講義を聴いて英語で文章を書いたあと、面接試験を行います。

GLAPは、英文を読んで英語で書く90分の小論文と、面接の2科目です。

GLAPの小論文では、与えられた英文を読んで書いた小論文から、読解力・論理的構成力・文章表現力などを評価します。

参考:立教大学|2027年度 自由選抜入試要項

立教大学|2027年度 国際コース選抜入試要項

立教大学|2027年度 国際コース選抜入試要項(GLAP)

立教大学の総合型選抜の過去問

立教大学の総合型選抜では、自由選抜入試の2026年度の入試問題と出題意図が公開されています。

自由選抜入試で公開されている問題は12点で、うち8点が小論文です。

外国語総合はドイツ語総合とフランス語総合の2点で、残りは英作文と総合科目です。

以下では、自由選抜入試の各科目から1つの区分を選んで設問を1問ずつ引用します。

小論文

文学部教育学科の小論文は課題文がなく、テクノロジーと教育の問題を扱う設問に1600字程度で答える形式です。

立教大学が2026年度に公開した自由選抜入試の小論文8点のうち、教育学科の設問は次のとおりです。

テクノロジーは,教育の諸問題を解決することができるでしょうか。
あなたの考えを1600字程度で述べなさい。

英作文

立教大学文学部英米文学専修の英作文は課題文がなく、日本語の指示文と英語の設問文に200語程度の英語で答えます。

2026年度の設問は次のとおりです。

次の設問文をよく読み,あなたの考えを200語程度の英語でしるしなさい。
With artificial intelligence (AI) now powering highly accurate machine translations, some argue that there is less incentive for humans to learn foreign languages. What are the strongest reasons for investing the time and effort to reach fluency in another language?

外国語総合

立教大学文学部フランス文学専修のフランス語総合は、人工知能と宿題を扱う文章を読んで設問1〜3に答えます。

ドイツ文学専修のドイツ語総合は課題文が伏せられており、設問だけでは意味が通らないため引用していません。

2026年度の自由選抜入試のフランス語総合で、冒頭の質問文(Question)への意見を求める設問3は次のとおりです。

3.本文の具体的な内容に言及しながら,質問文(Question)に対する自分の意見を300字前後の日本語でしるせ。

総合科目

立教大学経済学部の総合科目は、アメリカの関税政策を扱う文章を読み、問1〜問6に答える形式です。

株価の分散を計算する問題や、散布図から系列どうしの相関を読む問題も含まれます。

2026年度の自由選抜入試の全6問のうち、問2は次のとおりです。

問2 下線部②に関して,価格メカニズムがうまく機能しないケースのことは市場の失敗と呼ばれるが,その事例にはどのようなものがあるかを150字以内で2つ述べなさい。

参考:立教大学|入試結果・過去問題

まとめ

立教大学の総合型選抜にあたるのは、自由選抜入試と国際コース選抜入試です。

自由選抜入試の2026年度の倍率は、社会学部の約16.1倍が最も高く、環境学部の約3.3倍が最も低くなっています。

自由選抜入試の出願条件は評定平均値・活動実績・英語資格の組み合わせで、中身は学部・学科ごとに別です。

第2次選考も、学部・学科によって筆記の有無と科目が変わります。

2027年度の国際コース選抜入試は、英語資格が全プログラム共通の出願条件です。

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