観光学部の総合型選抜(旧AO入試)とは?例文でわかる志望理由書の書き方
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観光学部の総合型選抜とは、書類や面接を通して、観光や地域への関心と学ぶ適性を評価する入試です。
学力試験が中心の一般選抜と異なり、旅や地域での気づきをどこまで学びの目的につなげられるかが問われます。
本記事では、観光学部の選考で問われる内容と志望理由書のコツを、例文つきで解説します。
目次
観光学部の総合型選抜で問われる内容

観光学部の総合型選抜は、志望理由書・小論文・面接を通して、人の移動や交流を地域の価値に変えたいという姿勢を多面的に確かめる選考です。
例えば同じ「旅行が好き」でも、楽しかった思い出として語るのか、なぜその町に人が集まるのかという問いとして語るのかで、観光学への適性の見え方は大きく変わります。
それぞれの選考で見られているポイントを確認していきましょう。
志望理由書
観光学部の志望理由書で重要なのが、「旅が好き」で止まらず、「観光を通して地域や人に何をもたらしたいのか」まで踏み込むことです。
企業の運営を学ぶ経営学部や、社会の構造を分析する社会学部と違い、観光学部は、人の移動と交流そのものを地域の経済や文化の価値に変える方法を学ぶ学問だからです。
だからこそ書くべきなのは、旅先や地元で「なぜここに人が来るのか・来ないのか」と考えた具体的な経験です。
例えば「地元の商店街に外国人観光客が増えた」なら、「彼らは何に魅力を感じ、地域は何を返せているのか」という問いまで書いてはじめて、観光学を選ぶ理由になります。
小論文・課題レポート
観光学部の小論文で試されるのは、観光を経済・地域・文化と結びつけ、光と影の両面から考察する力です。
出題が多いテーマとして、観光による地域活性化、インバウンドとオーバーツーリズム、持続可能な観光、文化遺産の保存と活用が挙げられます。
例えばオーバーツーリズムを論じるなら、「観光客を減らすべきだ」という結論を急がず、地域が観光収入に支えられている現実も踏まえ、分散や時間帯の工夫といった現実的な対策を検討します。
対策としては、旅行や帰省で訪れた町で「にぎわっている場所と寂れている場所の違いは何か」を一言メモする習慣が効果的です。
面接・プレゼンテーション
観光学部の面接は、志望理由書に書いた体験や関心を、面接官が具体的に掘り下げる場です。
例えば旅での気づきを書いた場合、「その地域の課題は何だと感じましたか」「あなたなら地域の魅力をどう伝えますか」と、観察と考察の深さを問われます。
この問いには、楽しかった思い出ではなく、地域の魅力や課題に気づいた経験を選び、そこから学びたいことへつなげて答えると軸がぶれません。
自分の体験を「見た光景・気づいたこと・調べたこと・学びたいこと」の順で語り直す練習を重ねておきましょう。
大学が評価する観光学部の志望理由書を作るコツ
評価される観光学部の志望理由書に共通するのは、他の学部・他の大学・他の受験生のものと置き換えがきかない具体性です。
観光学部は経営学部や社会学部と関心が重なりやすいため、「観光業界に興味がある」のままでは埋もれてしまいます。
具体性を生み出すコツを紹介します。
観光や地域に関わった体験を掘り下げる
志望理由は、旅や地域活動のなかで生まれた発見や違和感から始めましょう。
海外旅行のような特別な体験でなくても、地元の祭りの手伝いや商店街の変化への気づきで十分に素材になります。
掘り下げる手がかりは、「なぜあの場所には人が集まり、あの場所には集まらないのか」と問い直してみることです。
例えば地元の花火大会で駅から会場までの動線が混乱していた経験なら、「案内や運営を変えれば来た人の満足度も変わるのでは」と考えた過程が、観光を学ぶ動機として生きてきます。
気づきで終わらせず、「観光で何を実現したいか」まで言葉にすることが、体験が志望理由に変わります。
大学独自のフィールドワークや実習に触れて志望度を示す
志望理由書は、その大学の実習内容や連携地域を調べたうえで書き始めてください。
同じ「観光学部」という名前でも、連携する地域や実習の内容、ホスピタリティ・まちづくり・文化観光といった専攻領域は大学ごとに大きく異なるからです。
例えば「貴学では2年次から温泉地の旅館と連携したフィールドワークに参加でき、観光まちづくりを現場で学べる点に魅力を感じました」のような、調べなければ書けない一文を入れましょう。
公式サイトの実習紹介や連携自治体の一覧、教員の研究テーマ、オープンキャンパスでの活動報告から集められます。
観光学部の学びと将来のキャリアを結びつける
将来像から逆算して学びを語ることが、志望理由に一貫性を持たせることも重要です。
観光学部の卒業生は、旅行会社やホテル、航空業界のほか、地域振興に携わる行政や観光協会など幅広い進路に進みます。
ただし業界名を挙げるだけでは足りません。
例えば「ホテルで働きたい」ではなく、「滞在そのものが旅の目的になる宿をつくりたいから、ホスピタリティと地域資源の活用を学びたい」のように、目指す将来から必要な学びを引き出して書きましょう。
進路が固まっていなくても、実現したい地域の姿とその理由を語れれば十分に伝わります。
観光学部の志望理由書の例文
ここまで紹介したコツを、実際の文章でどう表現するかを例文で確認しましょう。
私は家族で訪れた地方の温泉町で、かつてにぎわった通りに空き店舗が目立つ一方、地元の人が案内してくれた小さな祭りには多くの観光客が集まっている様子を見て、地域の魅力の伝え方に強い関心を抱きました。何がその祭りに人を惹きつけるのかを調べるうちに、地域の資源をどう生かすかで観光の姿が大きく変わることに気づきました。この経験から、地域の魅力を掘り起こして人を呼び込む観光を学びたいと考えるようになりました。貴学の観光学部を志望する理由は、地域と連携したフィールドワークが充実し、観光まちづくりを実践的に学べる点に魅力を感じたからです。入学後は観光の理論と地域振興の手法を学び、将来は地域の魅力を伝える仕事を通して、訪れた人も暮らす人も笑顔になる町づくりに貢献したいと考えています。
まとめ
観光学部の総合型選抜でまず取り組みたいのは、旅や地域での気づきを「観光を通して何を実現したいか」という言葉にすることです。
企業運営を学ぶ経営学部との違いは、人の交流を地域の価値に変えるこの視点にあります。
そのうえで、人が集まる理由を考えた体験を素材に選び、その大学ならではのフィールドワークと自分の関心を結びつけ、実現したい地域の姿から学びを逆算しましょう。
本記事の例文も参考に、あなたにしか書けない志望理由書を仕上げてください。
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