総合政策学部の総合型選抜とは、書類や面接を通して、社会課題への関心と学ぶ適性を評価する入試です。

学力試験が中心の一般選抜と異なり、身近な課題への気づきをどこまで解決への意欲につなげられるかが問われます。

本記事では、総合政策学部の選考で問われる内容と志望理由書のコツを、例文つきで解説します。

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総合政策学部の総合型選抜で問われる内容

総合政策学部の総合型選抜で問われる内容

総合政策学部の総合型選抜は、志望理由書・小論文・面接を通して、社会課題に向き合う姿勢と分野を越えて考える力を多面的に確かめる選考です。

例えば同じ「地域の過疎化が気になる」でも、ニュースの感想として語るのか、交通や財政や暮らしの絡み合いとして捉えるのかで、適性の見え方は大きく変わります。

それぞれの選考で見られているポイントを確認していきましょう。

志望理由書

総合政策学部の志望理由書で重要なのが、「社会に貢献したい」で止まらず、一つの分野の知識だけでは解けない課題を解決したいところまで踏み込むことです。

法の仕組みを学ぶ法学部や経済の理論を学ぶ経済学部が一つの学問を深めるのに対し、総合政策学部は政治・経済・環境・情報などを組み合わせて現実の課題に挑む学問だからです。

評価につながるのは、課題を調べるなかで「一つの視点では足りない」と実感した経験です。

例えば商店街の空き店舗問題に関心があるなら、家賃や補助金だけでなく、住民の高齢化や交通の便まで絡んでいると気づいた過程を書いてはじめて、総合政策を選ぶ理由になります。

課題を解くためにどの分野を組み合わせたいかまで書ききると、学部への理解の深さが伝わります。

小論文・課題レポート

総合政策学部の小論文で試されるのは、社会課題の原因を多角的に分析し、実行できる解決策まで示す力です。

頻出テーマとしては、地方創生や環境政策、情報社会、公共政策とデータ活用が挙げられます。

例えば地域活性化を論じるなら、観光客を増やす提案で終わらせず、誰が費用を負担するのか、住民の生活にどう影響するのかまで検討しましょう。

良い面と困る面の両方を検討すると、政策を考える視点が伝わる答案になります。

対策としては、広報誌やニュースで施策を見かけたとき、「この政策で得をする人と困る人は誰か」を一言メモする習慣が役立ちます。

面接・プレゼンテーション

総合政策学部の面接は、志望理由書に書いた課題意識を面接官が具体的に掘り下げる場です。

例えば地域課題への関心を書いた場合、「その課題の原因は何だと考えますか」「あなたならどんな解決策を提案しますか」と、考察の深さを問われます。

「なぜ法学部や経済学部ではなく総合政策学部なのですか」も定番の質問といえます。

この問いには、一つの学問を深めるより複数の分野を組み合わせて課題を解きたい、という軸を答えの中心に据えると迷いません。

自分の関心を「課題との出会い・調べてわかったこと・残った疑問」の順で語り直す練習を重ねておきましょう。

大学が評価する総合政策学部の志望理由書を作るコツ

評価される総合政策学部の志望理由書に共通するのは、他の大学・他の学部・他の受験生と置き換えがきかない具体性です。

総合政策学部は扱う分野が広いぶん、「幅広く学びたい」のままでは印象に残りません。

読み手に伝わる具体性は、課題の選び方・大学の調べ方・将来像の描き方で決まるため、志望理由書を作成するコツを順に紹介します。

学際的な学びの中で何を解決したいかを明確にする

幅広く学べる総合政策学部だからこそ、志望理由の中心には解決したい課題を一つ据えましょう。

分野を組み合わせる学びは、目的となる課題が定まってはじめて活きるからです。

課題を選ぶときに見直したいのは、立派な活動実績ではなく、自分が実際に調べて悩んだ過程になります。

例えば通学路のバス減便を疑問に思い、市の財政資料を開いたものの数字を読み解けなかった経験は、経済も学ぶ必要があると気づいた証になるでしょう。

きれいな結論よりも、調べるほど課題の根が深いとわかった過程を書くほうが、課題意識の本気度は具体的に伝わります。

なぜこの大学の総合政策学部なのかを具体的に書く

同じ総合政策学部でも大学ごとに特色が異なるため、調べなければ書けない一文を必ず入れましょう。

強みとする分野の組み合わせや、地域と連携した実践の機会は、大学によって大きく違います。

例えば「貴学では1年次から地元自治体と連携した演習に参加でき、政策の立案から住民への提案までを経験できる点に魅力を感じました」といった一文です。

公式サイトのカリキュラムやゼミ紹介、自治体・企業との連携実績、オープンキャンパスなどで情報収集しましょう。

自分の課題意識と大学の特色を一文のなかで結びつけることで、他大学では書けない内容に変わります。

総合政策学部の学びと将来の課題解決をつなげる

解決したい課題から逆算して学びを語ると、志望理由に一貫性が生まれます。

総合政策学部の卒業生は、公務員やまちづくりの専門職、NPO、企業の企画部門など幅広い進路に進みます。

ただし進路の名前を挙げるだけでは、志望理由の説得力にはつながりません。

「公務員になりたい」ではなく、「交通弱者を生まない地域をつくりたいので、地域政策と財政を関連づけて学びたい」のように、課題から必要な学びを引き出して書きます。

進路が固まっていなくても、取り組みたい課題とその理由を語れれば十分に伝わります。

大切なのは、課題と学びと将来像が一本の線でつながっていることです。

総合政策学部の志望理由書の例文

ここまで紹介したコツが実際の文章でどう表れるかを、例文で確認しましょう。

私は暮らす町でバスの本数が減り、高齢の住民が買い物に苦労している様子を見て、この問題をどうすれば解決できるのかに強い関心を抱きました。交通の仕組みや町の財政、住民の暮らしを調べるうちに、一つの分野の知識だけでは解決できない課題だと気づき、複数の視点から考える必要があると実感しました。この経験から、社会の課題を分野を越えて解決する学びに取り組みたいと考えるようになりました。貴学の総合政策学部を志望する理由は、政策づくりを実践的に学べる演習と、地域と連携したプロジェクトが充実している点に魅力を感じたからです。入学後は地域政策と経済を関連づけて学び、将来は誰もが暮らしやすい地域をつくる仕事に携わりたいと考えています。

まとめ

総合政策学部の総合型選抜では、身近な課題への気づきを「複数の分野を組み合わせて解決したい」という意志まで言葉にできるかが問われます。

一つの学問を深める法学部や経済学部との違いは、この分野を越える視点にあります。

調べて悩んだ過程を素材に選び、その大学ならではの演習や連携プロジェクトと自分の課題意識を結びつけましょう。

本記事の例文も参考に、あなたにしか書けない志望理由書を仕上げてください。

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