総合型選抜(旧AO入試)を実施する国立大学16選と対策を解説
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総合型選抜は国公立大学の9割近くで実施されており、国公立志望でも出願できる入試方式です。
文部科学省の令和7年度入学者選抜実施状況によると、国立大学の92.6%・公立大学の80.6%が実施しています。
一方、入学者に占める総合型選抜の割合は国立7.7%・公立6.0%で、募集枠は多くありません。
「AO入試」「フロンティア入試」「特色入試」など、入試名称も大学ごとに異なります。
本記事では、総合型選抜を実施している国公立大学16校の選考内容と合格に向けた対策を解説します。
総合型選抜を実施している国公立大学16選

共通テストを課すかどうかで、出願までの準備の中身は大きく変わります。
書類審査に加えて、面接、小論文、講義レポート、口頭試問など、課される課題も大学によって異なります。
ここでは16校それぞれの出願条件と選考内容を確認していきます。
北海道大学 フロンティア入試
北海道大学のフロンティア入試は、TypeⅡを選べば共通テストを受けずに年内で合否が決まります。
| 入試名称 | フロンティア入試(総合型選抜)TypeⅠ・TypeⅡ |
| 募集人員 | TypeⅠ=74名・TypeⅡ=63名(令和9年度) |
| 評定条件 | 学科により異なる 医学部医学科と歯学部は学習成績概評A段階 理学部地球惑星科学科は実用英語技能検定2級以上またはTOEIC L&R 600点以上 |
| 出願資格 | 合格した場合に入学を確約できる者。学科が指定する科目の履修が必要 |
| 共通テスト | TypeⅠ=必要(指定教科・科目600点満点で450点程度が最終合格の目安) TypeⅡ=不要 |
| 選考方法 | 第1次選考=調査書・コンピテンシー評価書・自己推薦書による書類選考 第2次選考=総合問題と面接 |
TypeⅠの実施学部は理・医・歯・工・獣医・水産の6学部で、TypeⅡは理学部と工学部に限られます。
最終合格発表はTypeⅡが2026年12月8日、TypeⅠは共通テストを挟んだ2027年2月9日です。
理学部と工学部は両方のTypeを実施しますが、対象の学科やコースはType別に分かれます。
TypeⅠは共通テストの得点が最終合格の目安に入るため、学力対策は最後まで欠かせません。
出願前に、受験する学科の英語資格要件と履修すべき科目を確かめてください。
東北大学 AO入試Ⅱ期・Ⅲ期
東北大学のAO入試は、Ⅱ期とⅢ期を合わせて636名を募集する国内最大規模の総合型選抜です。
| 入試名称 | AO入試(総合型選抜)Ⅱ期・Ⅲ期 |
| 募集人員 | Ⅱ期=290名(文27・教育15・法24・理38・医35・歯6・薬4・工118・農23) Ⅲ期=346名(文32・法16・経済60・理22・医44・歯10・薬21・工122・農19) ※令和9年度 |
| 評定条件 | Ⅱ期=調査書の学習成績概評がA段階に属すること Ⅲ期=なし |
| 出願資格 | 当該学部での勉学を強く志望し、合格した場合の入学を確約できる者 |
| 共通テスト | Ⅱ期=課さない Ⅲ期=課す |
| 選考方法 | Ⅱ期=書類審査と筆記試験・面接など Ⅲ期=共通テストの成績と個別試験の組み合わせ |
Ⅱ期に経済学部の募集はなく、経済学部はⅢ期のみで文系50名・理系10名を募集します。
Ⅲ期は志願者数が募集人員を大幅に上回った場合、共通テストの成績による第1次選考を行う場合があります。
Ⅱ期は共通テストなしで受験できますが、学習成績概評A段階の要件がある分、評定面の準備が欠かせません。
文系から理系まで10学部で募集があり、学部の選択肢の広さも特徴です。
教育学部はⅡ期のみ、経済学部はⅢ期のみと、募集の時期が学部で分かれます。
表の数値は令和9年度入学者選抜要項によるもので、学生募集要項はⅡ期が8月下旬・Ⅲ期が11月下旬に公表される予定です。
国際教養大学 総合選抜型入試
国際教養大学の総合選抜型入試は、英語資格が出願要件になり、試験も英語小論文で行われます。
| 入試名称 | 総合選抜型入試Ⅰ(4月入学) |
| 募集人員 | 国際教養学部10名 |
| 評定条件 | なし |
| 出願資格 | 専願 実用英語技能検定準1級相当などの英語資格保持者、海外の高校に1年程度在籍し30単位程度が認められた者 国際バカロレアDPの最終試験6科目合格者のいずれか |
| 共通テスト | 不要 |
| 選考方法 | 自己アピール書・調査書に加え、英語小論文試験と日本語・英語による面接 |
募集人員は国際教養学部の10名のみで、専願での出願が求められます。
英語で学ぶ環境に適応できるかどうかを、出願要件と試験の両面から確かめる設計です。
出願資格は実用英語技能検定準1級相当の英語資格保持者などで、要件の段階から英語力が問われます。
英語資格のほか、海外の高校への在籍経験や国際バカロレアDPの最終試験6科目合格でも出願できます。
国際教養大学は国立ではなく、秋田県にある公立大学です。
試験は英語小論文で、面接も日本語と英語の両方で行われます。
秋田県内の高校生を対象とするのは、年2回のセミナー参加が出願条件となるグローバル・セミナー入試です。
筑波大学 AC入試
筑波大学のAC入試は評定も推薦も不要で、書類選考と面接・口述試験で合否が決まります。
| 入試名称 | アドミッションセンター入試(AC入試) |
| 募集人員 | 全学で42名(令和8年度) 人文学類5名・生物学類3名・情報科学類8名など学類ごとに設定 |
| 評定条件 | なし |
| 出願資格 | 高校卒業予定者のほか、既卒者や社会人経験者も出願できる自己推薦型 |
| 共通テスト | 不要 |
| 選考方法 | 第1次選考=書類選考 第2次選考=面接・口述試験 |
共通テストも個別学力試験も課されず、書類と面接・口述試験だけで合否が決まります。
評定や推薦書がいらない分、選考の中心は提出書類の完成度です。
募集人員42名は学類ごとに細かく分かれ、人文学類5名・生物学類3名・情報科学類8名などの単位で争います。
令和8年度は志願者343名に対し、第1次選考を通過した受験者は69名まで絞られました。
面接・口述試験に進めるのは、志願者のおよそ2割です。
学類別では、体育専門学群が志願94名に対し合格8名、情報科学類が志願49名に対し合格7名でした。
書類で自分の研究計画や適性を語る力が、合否を左右する入試だと分かります。
出願を考えるなら、志望学類の募集人員と過去の実施結果をセットで確かめてください。
お茶の水女子大学 新フンボルト入試
お茶の水女子大学の新フンボルト入試は、合格者に共通テストの受験を求めますが、成績は合否に影響しません。
| 入試名称 | 総合型選抜(新フンボルト入試) |
| 募集人員 | 35名(文系学科全体で12名 理学部=数学科3名・物理学科3名・化学科2名・生物学科4名・情報科学科7名 生活科学部食物栄養学科2名 共創工学部人間環境工学科2名) |
| 評定条件 | 調査書の学習成績概評がA段階以上であることが望ましい |
| 出願資格 | 女子で、合格した場合に入学を確約できる者。 学科別の指定科目の履修が必要 |
| 共通テスト | 合格者は指定教科・科目を受験して成績を提出する(成績は合否に影響しない) |
| 選考方法 | 第1次選考=文系はプレゼミナールのレポートと出願書類、理系は書類選考 第2次選考=文系は図書館入試、理系は実験室入試 |
文系と理系で第1次選考の中身が異なるため、準備の内容も分かれます。
募集は文系学科から生活科学部・共創工学部まで広がり、学科ごとに人数が細かく設定されています。
評定は学習成績概評A段階以上が「望ましい」とされ、絶対条件ではない書き方です。
第2次の図書館入試は、附属図書館の資料を使ってレポートを書く形式です。
理系の実験室入試では、実験や実習を通じて適性が評価されます。
合格発表は文系が11月1日、理系が12月10日と分かれます。
共通テストの得点で合否が動かないため、年内の選考に集中しやすい方式です。
横浜市立大学 総合型選抜
横浜市立大学の総合型選抜は2027年度から共通テストを課さなくなり、選考が2次までで完結します。
| 入試名称 | 総合型選抜 |
| 募集人員 | 43名(2027年度) 国際教養学部20名・国際商学部5名・理学部5名・データサイエンス学部13名 |
| 評定条件 | 英語資格の出願要件がグレードAとBに分かれ、グレードBでの出願は国際教養学部が評定平均4.3以上、国際商学部・理学部が4.0以上(現役生から1浪生) |
| 出願資格 | 大学入学資格を持ち、合格した場合に入学を確約できる者。高校生から社会人まで対象 |
| 共通テスト | 不要(データサイエンス学部で課していた第3次選考の共通テストは2027年度から廃止) |
| 選考方法 | 第1次選考=書類審査100点 (プレゼンテーション概要70点+30点・英語資格・調査書) 第2次選考=個人面接100点 (発表10分+質疑応答20分、1人30分程度)。合計200点満点 |
実施学部は国際教養・国際商・理・データサイエンスの4学部です。
2026年度の志願倍率は国際教養5.0倍・国際商5.4倍・理学3.3倍・データサイエンス3.2倍でした。
国際教養学部の募集人員が25名から20名へ減る一方、データサイエンス学部は5名から13名へ増えます。
参考:横浜市立大学|総合型選抜
信州大学 総合型選抜Ⅰ・Ⅱ
信州大学は総合型選抜Ⅰで74名を募集し、そのうち36名を工学部が占めます。
| 入試名称 | 総合型選抜Ⅰ・総合型選抜Ⅱ |
| 募集人員 | Ⅰ=74名(教育学部33名・工学部36名・農学部地域協創特別コース5名) Ⅱ=21名(理学部理学科16名・サステナブル社会協創学環5名)※令和9年度 |
| 評定条件 | 一律の基準はなし(学部ごとの出願資格で定める) |
| 出願資格 | 学部・学科ごとに設定 工学部は高等学校の全学科対象と職業学科対象で枠が分かれる |
| 共通テスト | Ⅰ=課さない Ⅱ=課す |
| 選考方法 | 学部により書類審査・面接・小論文などを組み合わせる |
教育学部の33名は、総合型選抜Ⅰの中で工学部に次ぐ募集人数です。
工学部の36名のうち23名は、高等学校の職業教育を主とする学科などを対象としています。
農学部の5名は地域協創特別コースの募集で、学部全体の枠ではありません。
理学部理学科の内訳は物理学コース3名・化学コース3名・地球学コース5名・生物学コース5名です。
職業学科枠が23名分ある工学部は、工業科出身者の進学ルートとしても機能しています。
Ⅰ・Ⅱの番号は共通テストの有無を表す表記で、九州大学や琉球大学とも共通しています。
共通テストを避けたいならⅠ、共通テスト込みで勝負するならⅡと、方式で分かれる設計です。
参考:信州大学|入試要項
金沢大学 KUGS特別入試
金沢大学のKUGS特別入試は、高大接続プログラムの修了などが出願資格そのものになっています。
| 入試名称 | KUGS特別入試(総合型選抜Ⅰ・Ⅱ) |
| 募集人員 | Ⅰ=25名 (人間社会学域の国際学類20名・経済学類5名) Ⅱ=108名 (融合学域から医薬保健学域まで16学類等で実施) ※令和9年度 |
| 評定条件 | 国際学類の場合、国語・地歴・公民・英語・数学のうち1教科以上が4.3以上 国語・地歴・公民・英語が4.0以上、全体の学習成績の状況が4.0以上のいずれか |
| 出願資格 | KUGS高大接続プログラムで出願を認められた者 グローバルサイエンスキャンパス事業の第一段階修了者 次世代科学技術チャレンジプログラムで研究計画の策定段階を修了した者 金沢大学の科目等履修生制度で1単位以上を修得した者のいずれか |
| 共通テスト | Ⅰ=課さない Ⅱ=課す |
| 選考方法 | 第1次選考=出願書類と高大接続プログラムの提出課題 最終選考=口述試験 |
出願資格に事前のプログラム参加が求められる点が、他大学との大きな違いです。
国際学類は評定の要件も細かく、教科別の成績まで確かめてから出願する必要があります。
共通テストを課さない総合型選抜Ⅰは国際学類と経済学類だけで、残る16学類等はすべて総合型選抜Ⅱです。
共通テストの区分(Ⅰ=課さない・Ⅱ=課す)は、信州大学や九州大学と同じです。
高校3年になってからでは間に合わない場合があるため、高校2年までの動き出しが必要になります。
静岡大学 総合型選抜
静岡大学の総合型選抜は93名の枠のうち、44名が専門学科及び総合学科の出身者向けです。
| 入試名称 | 総合型選抜 |
| 募集人員 | 93名(令和9年度) 共通テストを課さない全学科枠41名 同専門学科及び総合学科枠44名、共通テストを課す枠8名 学科別:グローバル共創科学科35名 工学部19名 農学部生物資源科学科12名 情報学部13名(情報科学科10名・行動情報学科3名) 理学部地球科学科8名 人文社会科学部経済学科6名 |
| 評定条件 | 枠と学科で異なる グローバル共創科学部の全学科枠と農学部の専門学科及び総合学科枠は3.8以上、 人文社会科学部経済学科は学習成績概評A段階以上 |
| 出願資格 | 学部・学科ごとに設定 グローバル共創科学部の全学科枠は英検準2級以上などの英語資格が必要で、情報学部行動情報学科は英語力試験の成績証明書の提出を求める |
| 共通テスト | 理学部地球科学科を除き課さない |
| 選考方法 | 学部により異なる 農学部生物資源科学科は基礎学力を問う試験と面接 人文社会科学部経済学科は論述試験とレポートに基づく面接 |
実施学部は人文社会科学・情報・理・工・農・グローバル共創科学の6学部です。
専門学科及び総合学科枠は商業科や工業科などの出身者に限られ、全学科枠は出身学科を問いません。
専門学科の出身者が全学科枠を選んで出願することもできますが、2つの枠の併願は認められていません。
商業科や工業科の出身者に開かれた枠が、全体の半数近くを占めます。
全学科枠のほかに、社会人枠を設ける学部もある点が特徴です。
参考:静岡大学|募集要項等
京都大学 特色入試
京都大学の特色入試235名のうち、総合型選抜にあたるのは124名分です。
| 入試名称 | 特色入試 (学部により総合型選抜と学校推薦型選抜に分かれる) |
| 募集人員 | 特色入試全体で235名 (一般枠196名・女性募集枠39名) ※令和9年度 総合型選抜は124名 総合人間学部5名・文学部10名・教育学部6名・理学部37名・医学部人間健康科学科34名・薬学部6名・農学部26名 |
| 評定条件 | 一律の基準はなし(学部ごとの出願要件で定める) |
| 出願資格 | 学部・学科ごとに設定、合格した場合に入学を確約できる者に限る |
| 共通テスト | 課す |
| 選考方法 | 書類審査に加え、学部ごとの能力測定考査・論文試験・面接試験・口頭試問などを組み合わせる |
総合型選抜の中で最大の枠は理学部の37名で、医学部人間健康科学科の34名が続きます。
法学部20名・経済学部25名・医学部医学科5名・工学部61名は学校推薦型選抜としての実施です。
総合型選抜を探している場合、上記の4学部は対象外になる点に注意してください。
理学部の物理学・数学入試10名と宇宙・地球惑星科学入試5名は女性募集枠で、男性に出願資格はありません。
工学部の地球工学科・物理工学科・電気電子工学科・情報学科・理工化学科にも女性募集枠があります。
共通テストは課されるため、特色入試でも学力対策は外せません。
参考:京都大学|特色入試
大阪大学 総合型選抜
大阪大学は7学部で総合型選抜を実施し、なかでも外国語学部の65名は国公立大学で最大級の枠です。
| 入試名称 | 総合型選抜 |
| 募集人員 | 全体で187名(令和9年度) 文学部人文学科30名 人間科学部15名 外国語学部65名 法学部25名 (法学科17名・国際公共政策学科8名) 経済学部経済・経営学科22名 理学部30名 (研究奨励型15名・挑戦型15名) |
| 評定条件 | なし(総合型選抜には評定平均値の要件がない) |
| 出願資格 | 学部・学科ごとに設定 合格した場合の入学を確約する者 |
| 共通テスト | 全学部で受験が必須 |
| 選考方法 | 学部ごとに書類審査・面接・小論文などを組み合わせる二段階選抜 第1次選考は募集人員の約2倍を上限に通過者を決める |
外国語学部の65名は25専攻に分かれ、英語専攻6名・ドイツ語専攻4名など専攻単位で募集します。
法学部は法学科と国際公共政策学科、理学部は研究奨励型と挑戦型で枠が分かれます。
医学部・歯学部・薬学部・工学部・基礎工学部は、総合型選抜ではなく学校推薦型選抜での実施です。
総合型選抜に評定平均の要件がない点は、出願のハードルを下げています。
ただし共通テストが全学部で必須のため、学力面の負担は軽くありません。
文学部は共通テスト950点満点を200点満点に換算し、得点の合計が満点の概ね75%以上を目安とします。
岡山大学 総合型選抜
岡山大学は国際バカロレア選抜を除くすべての入試で共通テストを課すため、総合型選抜でも共通テストが必要です。
| 入試名称 | 総合型選抜(大学入学共通テストを課すもの) |
| 募集人員 | 164名(2027年度) 文学部人文学科40名 教育学部養護教諭養成課程12名 法学部法学科43名 理学部11名 医学部保健学科43名 (看護学専攻22名・放射線技術科学専攻11名・検査技術科学専攻10名) 薬学部15名(薬学科9名・創薬科学科6名) |
| 評定条件 | 一律の基準はなし(学部ごとの出願資格で定める) |
| 出願資格 | 学部・学科ごとに設定 過年度卒業生も出願できる学部がある |
| 共通テスト | 全学部で課す 法学部は国語と外国語の2教科2科目 教育学部は6教科8科目または7教科8科目 |
| 選考方法 | 書類審査(自己推薦書・調査書)と共通テストに、学部ごとの面接や口述試験を組み合わせる 法学部は書類審査・共通テスト・ペーパーインタビューの3段階 |
法学部のペーパーインタビューは、面接に代わる筆記形式の選考です。
実施するのは文・教育・法・理・医(保健学科)・薬の6学部で、経済学部・工学部・歯学部では実施されません。
2025年度の志願倍率は全体で3.8倍、医学部保健学科が4.4倍、薬学部薬学科が5.2倍でした。
広島大学 光り輝き入試
広島大学の光り輝き入試は11学部で実施され、Ⅰ型なら年内に、Ⅱ型なら翌年2月に結果が出ます。
| 入試名称 | 広島大学光り輝き入試 総合型選抜Ⅰ型・Ⅱ型 |
| 募集人員 | 文学部人文学科20名 工学部工学特別コース(女子枠)15名 工学部第三類14名 総合科学部総合科学科(一般型)12名 教育学部第一類初等教育学プログラム10名など (令和9年度) |
| 評定条件 | なし (学部により本学指定の英語民間試験を活用する) |
| 出願資格 | 当該学部での勉学を強く希望し、合格した場合に入学を確約できる者 |
| 共通テスト | Ⅰ型=課さない Ⅱ型=課す |
| 選考方法 | 第1次選考=書類選考 第2次選考=学部ごとの選考 |
実施学部は総合科学・文・教育・法・理・医・歯・薬・工・生物生産・情報科学の11学部です。
募集の中心は文学部人文学科の20名と、工学部工学特別コースの女子枠15名です。
Ⅰ型の最終合格発表は2026年11月2日と12月4日の2通りで、学部により分かれます。
Ⅱ型の最終合格発表は、どの学部も2027年2月10日です。
出願期間は9月3日から9月8日と10月2日から10月7日の2通りあり、型ではなく学部ごとに決まります。
共通テストの有無に加えて、合格発表の時期が3か月以上違う点も進路計画に影響します。
同じ学科でⅠ型とⅡ型の両方を5名ずつ募集するのが、法学部法学科の昼間コースです。
英語民間試験を活用する学部があるため、スコアの準備も早めに進めてください。
愛媛大学 総合型選抜Ⅰ・Ⅱ
愛媛大学の総合型選抜Ⅰは社会共創学部だけで42名を募集し、地域や社会人に開いた枠を持ちます。
| 入試名称 | 総合型選抜Ⅰ・総合型選抜Ⅱ |
| 募集人員 | Ⅰ=79名(令和9年度) 教育学部学校教育教員養成課程10名(地域教員希望枠) 社会共創学部42名 (産業イノベーション学科12名・環境デザイン学科15名・地域資源マネジメント学科15名) 医学部看護学科A(地域特別枠)・工学部工学科17名 (機械工学2名・知能システム学1名・化学生命科学10名・海事産業特別4名) |
| 評定条件 | 教育学部の地域教員希望枠は全体の評定平均3.5以上 他学部はなし |
| 出願資格 | 教育学部は人口減少が著しい地域での教育活動やボランティアの経歴と証明書が必要で、卒業後に愛媛県で教職に就く意志が求められる 医学部看護学科B(社会人枠)は満21歳以上かつ社会人経験3年以上 工学部の機械工学・知能システム学コースは普通科・工業に関する学科等の卒業見込み者に限る |
| 共通テスト | Ⅰ=課さない Ⅱ=課す |
| 選考方法 | 小論文・面接・課題レポート及びプレゼンテーション・口頭試問などを学部ごとに組み合わせる 第1次選抜の合格者は募集人員の3倍程度(社会人枠は10人程度) |
教育学部の枠は、地域での活動経歴と教職に就く意志が出願資格の柱です。
地域や職業経験を評価する枠が多く、学力以外の経歴を評価してほしい受験生に向いています。
九州大学 総合型選抜Ⅰ・Ⅱ
九州大学は総合型選抜だけで275名を募集しますが、共通テストを免除されるのは22名分にとどまります。
| 入試名称 | 総合型選抜Ⅰ・総合型選抜Ⅱ(次世代研究者発掘入試Ⅰを含む) |
| 募集人員 | 275名(令和9年度) Ⅰ=共創学部15名・教育学部7名の計22名 Ⅱ=253名 (文学部10名・法学部10名・経済学部経済・経営学科22名・理学部27名・医学部保健学科22名・歯学部8名・工学部75名・芸術工学部55名・農学部24名) |
| 評定条件 | 一律の基準はなし(学部ごとの出願資格で定める) |
| 出願資格 | 学部・学科ごとに設定 共創学部は本学へ入学し幅広く学ぶことを第1志望とする者 他学部の総合型選抜・学校推薦型選抜・国際入試との併願は不可 |
| 共通テスト | Ⅰ=免除 Ⅱ=課す |
| 選考方法 | 共創学部は第1次選抜=調査書・志望理由書・活動歴報告書と講義に関する小論文 第2次選抜=討論と面接 討論は5名程度のグループで論題を議論し、各自が報告書を作成する |
共通テストを課さない総合型選抜Ⅰは、共創学部と教育学部に限られます。
総合型選抜で女子枠が設けられているのは、工学部の材料工学科と融合基礎工学科です。
共創学部の第2次選抜では、面接の一部が英語で実施される点も特徴です。
琉球大学 総合型選抜Ⅰ・Ⅱ
琉球大学の総合型選抜Ⅰは工学部が36名を占め、共通テストなしで年内に合否が決まります。
| 入試名称 | 総合型選抜Ⅰ・総合型選抜Ⅱ |
| 募集人員 | Ⅰ=51名(令和9年度) 教育学部学校教育教員養成課程15名 工学部工学科36名 Ⅱ=農学部12名 |
| 評定条件 | 教育学部・工学部とも全体の学習成績の状況が3.5以上 |
| 出願資格 | 学部・学科ごとに設定 教育学部の地域教員希望枠は卒業後に沖縄県の小学校教員として貢献する強い意欲が必要 |
| 共通テスト | Ⅰ=課さない/Ⅱ=課す |
| 選考方法 | Ⅰは第1次選考と第2次選考の2段階 農学部のⅡは第1次選考=プレゼンテーション及び面接と口頭試問 第2次選考=共通テスト(数学・理科・外国語・情報) |
総合型選抜Ⅰは9月1日から3日に出願し、第1次選考の合格発表が9月16日、最終合格発表が11月1日です。
農学部のⅡは、最終合格発表が翌年2月9日になります。
工学部の機械工学・エネルギー機械工学・環境都市工学の3コースには女子枠があり、一般枠との併願はできません。
国公立大学の総合型選抜に向けた対策
国公立大学の総合型選抜では、出願書類の準備と学力対策を並行して進めることが大切です。
ここでは、総合型選抜に向けた対策を解説します。
アドミッション・ポリシーから逆算して書類を作る
出願書類は、志望校のアドミッション・ポリシーで示された評価の観点から逆算して作成しましょう。
書類作成に欠かせないのは、各大学の入試情報ページで公開されているアドミッション・ポリシーです。
まず志望学部の方針を読み、評価される観点を箇条書きで抜き出してください。
抜き出した観点それぞれに、自分の経験や実績を当てはめていきます。
観点に対応する材料がない項目は、出願までに活動を積むか、別の経験で補えないかを検討してください。
共通テストを課す方式に備えて学力対策を続ける
国公立大学の総合型選抜を受けるなら、共通テスト対策をしながら出願準備を進める必要があります。
書類や面接の準備が加わる分、一般選抜だけを受ける受験生より負担は増えます。
どちらか一方に偏らないよう、出願までの時間配分を先に決めておきましょう。
共通テストの配点や必要な得点水準は募集要項に記載されているため、出願前に確かめてください。
専願・併願のルールを確認してから受験計画を立てる
出願先を決める前に、志望校の専願・併願のルールを募集要項で確認してください。
国公立大学の総合型選抜では、合格した場合の入学確約を出願の条件とする、いわゆる専願の大学が多く見られます。
学内の他学部との併願を認めない大学や、同じ学部の複数の枠へ同時に出願できない大学もあります。
専願・併願のルールは大学や学部によって異なるため、出願資格の欄に加えて募集要項の注意事項まで読み込んでください。
まとめ
国立大学の92.6%・公立大学の80.6%が総合型選抜を実施しており、国公立志望でも受験機会は十分にあります。
共通テストを課す方式と課さない方式があり、合格発表の時期も年内から翌年2月まで分かれます。
対策では、アドミッション・ポリシーの読み込みと学力対策の並行が欠かせません。
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