環境学部の総合型選抜とは、書類や面接を通して環境への問題意識と学ぶ適性を評価する入試です。

学力試験の得点ではなく、課題の原因から解決策までを筋道立てて説明できるかが問われる点が、一般選抜との大きな違いです。

本記事では、環境学部の選考で問われる内容を整理し、評価される志望理由書の書き方を例文つきで解説します。

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環境学部の総合型選抜で問われる内容

環境学部の総合型選抜で問われる内容

環境学部の総合型選抜は、志望理由書を軸に、小論文と面接を組み合わせて選考する大学が多いです。

共通して見られているのは、環境の課題を科学と社会の両面から捉えようとする姿勢です。

選考ごとに何が問われるのかを、順に確認していきましょう。

志望理由書

志望理由書で評価されるのは、環境への関心が実体験に裏づけられているかどうかです。

分野の近い農学部が生産を理学部が自然の原理そのものを扱うのに対し、環境学部は自然と人間社会の関わりまで含めて課題を捉える学問を扱います。

だからこそ、自然が好きという気持ちだけでなく、「なぜこの環境問題は起きるのか」と疑問を持って調べた経験まで書けると、環境学部を選んだ必然性が伝わります。

身近な川や森の変化、地域のごみ問題など、題材の規模は問われません。

字数は800〜1,200字程度が多いため、関心の原点から将来像までを絞り込んで構成する必要があります。

小論文・課題レポート

小論文で問われるのは、環境問題を科学と社会の両面から考察する力です。

頻出テーマには、気候変動や生態系の保全、再生可能エネルギー、持続可能な社会のあり方などが挙げられます。

例えば気候変動なら、温室効果ガスという科学の側面に加え、産業や政策という社会の側面まで踏み込めるかどうかで、答案の深みが変わります。

出題は、資料や統計データを読み取って意見をまとめる形式が中心です。

日頃から環境のニュースに触れ、「原因はどこにあり、誰がどう動けば変わるのか」まで考える習慣が、そのまま小論文の対策になります。

面接・プレゼンテーション

面接で確かめられるのは、志望理由書に書いた問題意識が本物かどうかです。

書いた内容をもとに「関心のある環境問題は何か」「その課題にどう取り組みたいか」と掘り下げられるため、一つひとつ自分の言葉で説明できるよう準備しておきましょう。

きっかけとなった体験について、「そのときなぜ疑問に思ったのか」「調べて何がわかったのか」と過程まで質問されることも珍しくありません。

自然保護・環境政策・エネルギーなど、どの分野に関心があるかまで整理しておきましょう。

大学が評価する環境学部の志望理由書を作るコツ

評価される志望理由書に共通するのは、取り組みたい環境課題が具体的に書かれている点です。

環境学部は農学部や理学部と関心が重なりやすいため、なぜ環境学なのかに自分なりの答えを持たないと熱意が届きません。

ここからは、志望理由の説得力を高める3つのコツを紹介します。

志望のきっかけになった体験を掘り下げる

環境への関心が芽生えた瞬間を具体的に描くことが、志望理由の土台になります。

大切なのは出来事の大きさではなく、そのとき何を疑問に思い、どう調べたかという過程です。

例えば近所の川の生き物が減ったことに気づき、原因を調べて上流の開発を知った、といった体験は、環境学への入り口として十分に通用します。

「なぜこの問題は起きるのか」という問いを掘り下げるほど、学びたい理由に厚みが生まれます。

ささやかな気づきでも、そこから自分で一歩調べた事実があれば、問題意識の深さは伝わるでしょう。

大学独自のフィールドや学際的な学びに触れて志望度を示す

志望度の高さは、その大学ならではの学びの環境をどれだけ具体的に挙げられるかで決まります。

同じ環境学部でも、野外調査の拠点、連携する地域、扱う分野の組み合わせは大学ごとに異なります。

公式サイトや研究紹介を読み込み、自分の問題意識に合うフィールドや科目を探しましょう。

「◯◯川での野外実習に参加したい」「生態学と政策を横断して学べるカリキュラムに魅力を感じた」のように、調べなければ書けない一文が入るだけで、説得力は大きく変わります。

どの大学にも当てはまる内容だけでは、選んだ理由として弱く映ってしまいます。

環境学部の学びと将来のキャリアを結びつける

目指す将来から逆算して学びを語ると、説得力のある志望理由を作成することができます。

環境学部の卒業後の進路は、環境コンサルタントや行政、企業の環境部門、研究職まで幅広い分野に広がっています。

大切なのは、その進路に環境学部のどんな学びが必要なのかを具体的に示すことです。

例えば行政で環境政策に携わりたいなら、科学的な調査の手法と政策の知識を両方学びたい、といった形で結びつけられます。

進路が固まっていなくても、取り組みたい環境問題を語れれば、学ぶ目的は十分に伝わります。

環境学部の志望理由書の例文

ここまで紹介したコツを、実際の文章でどう表現するかを確認しましょう。

以下は、環境学部の志望理由書の例文です。

私は通学路の川で、季節によって水の透明さや生き物の数が大きく変わることに気づき、その変化の原因はどこにあるのかに強い関心を抱きました。上流の様子や周辺の暮らしを調べるうちに、自然環境が人の活動と切り離せない形でつながっていることを知り、環境問題を科学と社会の両面から考えたいと思うようになりました。この経験から、自然の仕組みと人間社会の関わりをあわせて学べる環境学に惹かれるようになりました。貴学の環境学部を志望する理由は、野外調査を重視するカリキュラムと、環境保全を扱う学際的な研究が充実している点に魅力を感じたからです。入学後は生態系と環境政策を関連づけて学び、将来は自然と人が共存できる社会づくりに携わる仕事に就きたいと考えています。

まとめ

環境学部の総合型選抜では、志望理由書を軸に、環境課題への問題意識と多面的に考える力が評価されます。

まず取り組みたいのは、環境に関心を持った体験を一つ選び、なぜ環境学を学びたいのかを自分の言葉にすることです。

そのうえで、志望校ならではのフィールドや学び、将来像まで結びつけられれば、説得力のある志望理由書に仕上がります。

本記事の例文も参考にしながら、環境学を学びたい思いを書き上げてください。

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