関東学院大学の総合型選抜は、9月募集と11月募集の年2回に分かれ、6つの部門で実施されます。

2027年度の募集人員は16学科/コースで合わせて568名です。

2026年度の倍率は、9月募集が専願1.9倍・併願1.6倍、11月募集では専願2.9倍・併願3.4倍でした。

学部によって倍率の差が大きく、経済学科は11月併願で9.4倍、理工学部は9月専願で1.0倍でした。

本記事では、関東学院大学の総合型選抜の6部門・学部ごとの倍率・出願条件・選抜方法・過去問と課題を解説します。

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関東学院大学の総合型選抜(旧AO入試)の基本情報

関東学院大学の総合型選抜(旧AO入試)の基本情報

関東学院大学の総合型選抜は6部門・年2回の構成で、2027年度の募集人員は合わせて568名です。

部門ごとに併願の可否と選抜方法が異なり、看護学部のように9月と11月で受けられる部門が変わる学部もあります。

基礎学力評価型・課題型など6つの部門

関東学院大学の総合型選抜は、次の6つの部門に分かれます。

  • 基礎学力評価型:書類審査と基礎力テスト。面接の有無は学部による
  • 課題型:書類審査とプレゼンテーションや小論文等。面接の有無は学部による
  • 資格型:書類や資格を評価。面接・小論文の有無は学部による
  • 探究評価型:探究学習報告書等とプレゼンテーション・口頭試問。面接は学部による
  • 社会活動評価型:法学部のみ実施。社会活動実績証明書の審査がある
  • 女性科学技術者育成型:2027年度に新設。理工学部・情報学部・建築・環境学部で女子のみ対象

他大学と併願できるのは基礎学力評価型だけで、残る5部門は専願方式です。

評価の中心は部門ごとに変わり、基礎学力評価型は学力、探究評価型は探究学習の成果を見ます。

実施している学部

関東学院大学が総合型選抜を実施しているのは16学科/コースで、9月募集421名・11月募集147名を募集します。

2027年度の学部・学科/コース別の募集人員は次のとおりです。

学部・学科/コース9月募集11月募集
国際文化学部 英語文化コース18名8名
国際文化学部 グローバル歴史文化コース18名8名
国際文化学部 多文化協働コース18名8名
社会学部 現代社会学科32名15名
経済学部 経済学科50名12名
経営学部 経営学科50名12名
法学部 法学科40名10名
法学部 地域創生学科20名5名
理工学部 理工学科
(全7コース合計)
50名15名
情報学部 情報学科24名10名
建築・環境学部 建築・環境学科5名5名
人間共生学部 コミュニケーション学科22名12名
人間共生学部 共生デザイン学科16名8名
栄養学部 管理栄養学科15名5名
教育学部 こども発達学科20名10名
看護学部 看護学科23名4名

建築・環境学科は9月募集・11月募集とも5名で、年間の合計枠は16学科/コースのなかで最も小さい学科です。

学部によって選べる部門も変わります。

2027年度の栄養学部は、基礎学力評価型が9月・11月とも専願方式です。

看護学部の9月募集は課題型(小論文)の専願方式だけで、基礎学力評価型は11月募集の併願方式に限られます。

経営学部の基礎学力評価型は、9月募集が専願方式で11月募集が併願方式です。

学部ごとの倍率

関東学院大学の総合型選抜で倍率が最も高いのは、経済学科の11月併願方式の9.4倍です。

最も低い1.0倍だったのは、グローバル歴史文化コースの9月募集や、理工学部と情報学部の11月専願方式などでした。

以下は2026年度の実績です。

学部・学科/コース
(志願者数/倍率=受験÷合格)
9月専願9月併願11月専願11月併願
国際文化 英語文化15名/1.1倍39名/1.2倍10名/8.0倍36名/5.3倍
国際文化 グローバル歴史文化13名/1.0倍19名/1.0倍6名/1.2倍14名/1.6倍
国際文化 多文化協働27名/1.1倍16名/1.1倍2名/2.0倍12名/5.0倍
社会 現代社会65名/1.9倍42名/2.8倍23名/1.6倍20名/1.9倍
経済 経済95名/1.5倍114名/1.7倍67名/3.7倍80名/9.4倍
経営 経営239名/3.4倍(記載なし)42名/3.3倍107名/7.1倍
法 法43名/2.2倍71名/1.5倍36名/5.8倍63名/6.6倍
法 地域創生39名/2.1倍42名/2.9倍21名/5.0倍32名/4.8倍
理工 全7コース24名/1.0倍64名/1.1倍4名/1.0倍27名/1.1倍
情報 情報13名/1.1倍28名/1.1倍2名/1.0倍20名/1.2倍
建築・環境9名/1.5倍23名/1.2倍3名/2.0倍23名/1.1倍
人間共生 コミュニケーション66名/2.2倍42名/3.0倍10名/2.5倍28名/4.8倍
人間共生 共生デザイン18名/1.4倍22名/2.0倍1名/(記載なし)12名/1.2倍
栄養 管理栄養51名/1.5倍(記載なし)11名/1.1倍(記載なし)
教育 こども発達51名/1.7倍45名/1.6倍18名/5.3倍29名/8.3倍
看護 看護(記載なし)75名/2.3倍(記載なし)12名/2.3倍
合計768名/1.9倍642名/1.6倍256名/2.9倍515名/3.4倍

全学合計の倍率は11月募集のほうが高く、11月併願方式では経済学科9.4倍、こども発達学科8.3倍でした。

経営学科の9月専願方式は志願者239名と単独で最も多く、この時点ですでに3.4倍です。

一方で理工学部は、9月専願方式の7コース合計が1.0倍でした。

9月募集と11月募集の日程

関東学院大学の総合型選抜は、9月募集と11月募集で出願期間も試験日も約2か月ずれます。

2027年度の日程は次のとおりです。

項目9月募集11月募集
出願登録期間9月8日〜9月18日11月2日〜11月17日
試験日10月18日12月13日

9月募集で不合格になった場合も、11月募集への出願は可能です。

ただし出願登録と出願書類の提出をもう一度行うことになります。

課題の公開日は、9月募集分が2026年6月22日、11月募集分が2026年9月24日です。

入学時納入金を納めた合格者は、2027年2月4日のチャレンジ・スカラシップ選考試験を受けられます。

スカラシップ生に採用されると、入学金と初年度年間授業料が全額免除になります。

参考:関東学院大学|学生募集要項

関東学院大学|2027年度 総合型選抜の課題・評価の視点

関東学院大学の総合型選抜(旧AO入試)の出願条件

関東学院大学の総合型選抜は、部門ごとに評定や資格の条件も併願の可否も変わります。

基礎学力評価型の出願条件

関東学院大学の基礎学力評価型で評定の基準があるのは、看護学部の11月募集だけです。

看護学部の11月募集は全体評定3.2以上、理科の評定3.5以上が条件になります。

「生物基礎」と「化学基礎」の履修も必要です。

ほかの学科/コースに評定や資格の要件はなく、高校の卒業者も2027年3月卒業見込みの人も出願できます。

併願方式では、他大学との併願に加えて学部・学科/コース間の併願もできます。

対象は栄養学部と看護学部を除く10学部で、経営学部は11月募集だけが対象です。

第1志望と異なる学部・学科/コースを、第2志望以降に置いて出願します。

課題型・探究評価型の出願条件

関東学院大学の課題型で評定の基準があるのは、経営学部の11月募集と看護学部の9月募集です。

経営学部の11月募集は課題型(プレゼンテーション)で、全体評定3.0以上が条件になります。

看護学部の9月募集は全体評定3.7以上で、「生物基礎」と「化学基礎」の履修も条件です。

探究評価型に評定の基準はなく、出願時に探究学習報告書を提出します。

報告書で取り上げるのは、社会課題に対する探究学習の活動1つです。

報告書は、大学が公開する書式で作成します。

課題型(小論文)を実施するのは、国際文化学部・社会学部・経済学部・経営学部・法学部・教育学部・看護学部です。

資格型・社会活動評価型・女性科学技術者育成型の出願条件

関東学院大学の資格型は、資格が出願要件になる学部と、資格を換算得点として評価する学部に分かれます。

経営学部は、英語資格・検定試験と学部が定める対象資格の合計点が60点以上でないと出願できません。

対象になる英語資格・検定試験は、2025年4月以降に取得したものに限られます。

栄養学部は資格を出願資格の確認にだけ使います。

社会活動評価型を実施するのは法学部だけで、満15歳以降に参加した活動が対象です。

1つの活動につき活動日数3日間以上、活動時間18時間以上の継続性が求められます。

主催団体による活動実績の証明書を添付することも出願要件です。

女性科学技術者育成型は理工系の3学部が対象で、出願できるのは女性だけです。

参考:関東学院大学|学生募集要項

関東学院大学の総合型選抜(旧AO入試)の選抜方法

関東学院大学の総合型選抜は書類審査に加え、学部・部門ごとに基礎力テストや面接などを組み合わせて選考します。

基礎学力評価型の選抜方法

関東学院大学の基礎学力評価型は書類審査と基礎力テストで選考し、栄養学部・看護学部では面接も行います。

出題範囲は募集要項に「高校2年次修了までに学習する基礎・基本の内容を中心に、基礎学力を検査します」と書かれています。

教科ごとの範囲は次のとおりです。

  • 国語:「現代の国語」「言語文化(古文・漢文は除く)」
  • 英語:「英語コミュニケーションⅠ」「英語コミュニケーションⅡ」「論理・表現Ⅰ」
  • 数学:「数学Ⅰ」「数学A」

多くの学部では英語と国語と数学の各50点のうち、2教科を試験当日に選んで100点満点になります。

ただし組み合わせは学科/コースごとに決まり、2026年度は法学科など8学科/コースが英語と国語だけでした。

例外もあり、看護学部の11月募集は3教科すべてを受ける150点満点です。

経営学部の9月募集は英語と国語の2教科で、専願方式のみの実施です。

9月募集の基礎学力評価型の全国会場は、昨年までの5会場から12会場に増えました。

全国会場で受けられるのは基礎学力評価型に限られ、栄養学部と看護学部は横浜キャンパスでの受験になります。

課題型・探究評価型の選抜方法

関東学院大学の課題型は、書類審査とプレゼンテーションか小論文で選考し、面接の有無は学部で異なります。

課題型は、事前の課題で発表する課題型(プレゼンテーション)と、当日に書く課題型(小論文)の2種類です。

課題型(プレゼンテーション)は、学科/コースごとに示された課題に事前に取り組み、試験当日に発表します。

求められるのは、雑誌や本、インターネットで集めた情報をまとめて説明する力です。

一部の学科/コースでは、発表にPCを使います。

課題型(小論文)は、試験当日に示されるテーマや文章を読んで論述する試験です。

探究評価型は探究学習報告書を出し、当日はプレゼンテーションと口頭試問を受けます。

課題型(プレゼンテーション)の課題と探究評価型の評価の視点は、2027年度はどちらの募集期も出願前に公開されました。

資格型・社会活動評価型・女性科学技術者育成型の選抜方法

関東学院大学の資格型は書類審査と資格取得証明書で選考し、面接と小論文の有無は学部で異なります。

法学部は書類審査と資格取得証明書だけで合否を判定し、面接は行いません。

ほかの学部の資格型は面接も行い、栄養学部と建築・環境学部はさらに小論文を課します。

社会活動評価型を実施するのは法学部だけです。

選考は、書類審査と社会活動実績証明書の審査、面接で行います。

女性科学技術者育成型は、調査書・エントリーシートの書類審査と面接の2つで選考します。

理工系分野への関心と意欲、主体的に学ぶ姿勢を評価し、将来の女性技術者としての資質を見る部門です。

参考:関東学院大学|学生募集要項

関東学院大学の総合型選抜の過去問

関東学院大学の総合型選抜で筆記試験があるのは、基礎学力評価型の基礎力テストと小論文です。

小論文を課すのは課題型(小論文)と、栄養学部と建築・環境学部の資格型です。

基礎力テストで選べる教科の組み合わせは、学部・学科/コースによって決まっています。

課題型(プレゼンテーション)では、大学が事前に公開する課題が出題にあたります。

国語

関東学院大学の基礎力テストの国語は「現代の国語」と「言語文化」が範囲で、古文と漢文は除かれます。

国語は50点で、2026年度9月募集ではすべての学科/コースが国語を含む組み合わせを選べました。

2026年度の9月募集は2題で、1題目は酪農のふん尿やメタンが環境に与える影響を扱う評論でした。

2題目は、永井龍男の小説「マッチ」です。

評論の設問は、次の問一から始まります。

問一 文章中の傍線部(a)~(e)の漢字として正しいものをそれぞれ、①~④の中から一つ選び、その番号をマークしなさい。

漢字の選択に続いて、傍線部の理由や指示内容を4択で選ぶ設問が並びます。

解答は全問マークシート方式です。

数学

関東学院大学の基礎力テストの数学は「数学Ⅰ」と「数学A」の2科目に限られます。

数学は50点で、2026年度9月募集で数学を含む組み合わせがあったのは社会・経済・理工・情報学部などです。

2026年度の9月募集は大問2つで、前半の小問集合のうち正弦定理を使う問3は次のとおりです。

問3 △ABCにおいて、∠A=60°、外接円の半径が6のとき、辺BCの長さは[5]√[6]である。

[ ]は解答欄の番号で、0〜9の数値から当てはまるものをマークします。

小問集合にはほかに、4次式の因数分解・必要十分条件・散布図の読み取りが1問ずつ出されています。

後半は2次関数のグラフを扱い、頂点の一致から平行移動、最大最小と三角形の面積まで問われました。

英語

関東学院大学の基礎力テストの英語は「英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ」と「論理・表現Ⅰ」が範囲です。

2026年度9月募集の選択表では、英語と国語の組み合わせしか選べない学科/コースが8つありました。

一方で、現代社会学科や、生命科学コースを除く理工学部の各コースは、英語を外して国語と数学でも受けられました。

2026年度の9月募集では、オーバーツーリズムを扱う長文読解と、会話文の空所補充が出されました。

長文の大問は、次の指示で始まります。

次の英文を読み,各設問に答えなさい。解答は,それぞれ①~④の中からもっとも適切なものを1つ選びなさい。

大学は長文の出典を「Changing Times, Changing Worlds」と明記しています。

会話文の大問も、問1〜問3の空欄に入るものを4つの選択肢から選ぶ形式です。

小論文

関東学院大学の小論文は、課題文の要約と意見や、図の読み取りと意見を書かせる出題です。

2026年度の課題型(小論文)では、経営学部の9月募集が日経MJのローソンの記事を題材に60分で2問を出しました。

設問1は200字以内の要旨で、意見を書かせる設問2は次のとおりです。

設問2 「リアル×テック ローソン」の取り組みについて、あなたはどのように評価するか。①それについて、あなたの考える肯定的側面と否定的側面を、それぞれの理由を明確にして、300字以内で整理しなさい。次いで、②あなた自身の最終的な評価を、関連する社会事象を取り上げて、200字以内に整理しなさい。最終的な評価は、肯定的なものでも否定的なものでも、また発展のための提案を含めたものでもよいので、論旨を明確にすること。

資格型の栄養学部も9月募集で60分の小論文を課し、食料自給率の図を読んで600字以上800字以内で述べる出題でした。

課題

関東学院大学の理工学部電気・電子コースは、9月募集の課題型(プレゼンテーション)で次の3テーマを示しました。

(1)「AIデータセンター」(2)「シリコンフォトニクス」(3)「次世代電力インフラ」

受験生はこの中から1つを選び、調査した内容と大学で深く学びたい内容を発表します。

このコースの持ち時間はパワーポイントを使うプレゼンテーションが7分程度で、自己アピールが3分程度です。

そのあとに口頭試問と面接を10分程度受けます。

2027年度9月募集で課題型(プレゼンテーション)を実施するのは、15学科/コースです。

9月募集の探究評価型は国際文化・経済・経営・法・理工・情報の各学部で実施され、課題の代わりに評価の視点が示されます。

参考:関東学院大学|過去問題集

関東学院大学|2027年度 総合型選抜の課題・評価の視点

まとめ

関東学院大学の総合型選抜は6部門・年2回で、2027年度の募集人員は568名です。

2026年度の倍率は9月が専願1.9倍・併願1.6倍、11月が専願2.9倍・併願3.4倍でした。

学部差も大きく、経済学科の11月併願9.4倍に対し、理工学部と情報学部は1.0倍から1.2倍にとどまります。

他大学と併願できるのは基礎学力評価型だけで、残る5部門は専願方式です。

志望学部で実施される部門と、その部門が専願方式か併願方式かを確認してからエントリーシートに取りかかってください。

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