日本女子大学の総合型選抜は、2027年度は8学部16学科で実施され、募集人員は合計183名です。

出願できるのは女子で、2024年4月入学からはトランスジェンダー学生(女性)も加わりました。

評定平均値の基準はなく、代わりに9学科が語学の検定試験のスコアや海外での就学歴を出願条件にしています。

選考は書類審査と試験の2段階で、2026年度は第1次志願1,012名に対し最終合格447名でした。

本記事では、日本女子大学の総合型選抜の実施学科・倍率・出願条件・選抜方法・過去問(学科別課題)を解説します。

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日本女子大学の総合型選抜(旧AO入試)の基本情報

日本女子大学の総合型選抜(旧AO入試)の基本情報

日本女子大学の総合型選抜は、第一次の書類審査と第二次の試験の2段階で選考されます。

実施している学部や、学科ごとの倍率について詳しく紹介します。

実施している学部・学科

日本女子大学の総合型選抜は8学部16学科で実施され、募集人員は合計183名です。

学部学科募集人員(2027年度)
文学部日本語日本文学科25名
文学部英文学科10名
文学部歴史文化学科10名
経済学部経済学科8名
人間社会学部現代社会学科4名
人間社会学部社会福祉学科10名
人間社会学部教育学科6名
人間社会学部心理学科5名
国際文化学部国際文化学科25名
理学部数物情報科学科12名
理学部化学生命科学科12名
建築デザイン学部建築デザイン学科6名
家政学部児童学科20名
家政学部被服学科25名
食科学部食科学科2名
食科学部栄養学科3名

募集人員が大きいのは、日本語日本文学科・国際文化学科・被服学科の各25名です。

2027年4月には経済学部経済学科が新設され、家政学部家政経済学科の学生募集は停止されています。

家政経済学科が2027年度の経済学科に相当するため、本記事の2026年度の数値は家政経済学科のものです。

募集要項には「選考の結果、合格者数が募集人員に満たない場合があります」という注記もあります。

学科ごとの倍率

2026年度の日本女子大学の総合型選抜で倍率が最も高かったのは、心理学科の5.5倍です。

最も低いのは化学生命科学科の1.4倍でした。

学部・学科第1次志願第1次合格第2次受験最終合格通過率
(1次合格÷1次志願)
倍率
(1次志願÷最終合格)
文学部 日本語日本文学科96名78名73名45名81%2.1倍
文学部 英文学科98名98名89名57名100%1.7倍
文学部 歴史文化学科85名62名58名51名73%1.7倍
家政学部 家政経済学科17名17名14名11名100%1.5倍
人間社会学部 現代社会学科49名20名16名9名41%5.4倍
人間社会学部 社会福祉学科100名29名28名19名29%5.3倍
人間社会学部 教育学科34名34名32名23名100%1.5倍
人間社会学部 心理学科60名13名11名11名22%5.5倍
国際文化学部 国際文化学科102名53名50名41名52%2.5倍
理学部 数物情報科学科49名49名43名33名100%1.5倍
理学部 化学生命科学科73名68名61名52名93%1.4倍
建築デザイン学部 建築デザイン学科38名31名28名22名82%1.7倍
家政学部 児童学科71名45名41名22名63%3.2倍
家政学部 被服学科74名53名50名31名72%2.4倍
食科学部 食科学科31名17名15名6名55%5.2倍
食科学部 栄養学科35名14名14名14名40%2.5倍
合計1,012名681名623名447名67%2.3倍

全体の倍率が高いのは現代社会学科・社会福祉学科・心理学科・食科学科で、5.2倍から5.5倍です。

社会福祉学科は第1次志願100名から第1次合格29名に絞られ、最終合格は19名でした。

食科学科は第1次志願31名に対し最終合格6名です。

一方で理学部は1.4倍から1.5倍、文学部も1.7倍から2.1倍にとどまりました。

試験日と出願期間

日本女子大学の総合型選抜の2027年度入試の日程は次のとおりです。

項目日付
受験時の特別な配慮の申請期日2026年8月3日
Web出願登録・出願書類提出2026年9月7日〜9月15日
第二次選考(試験日)2026年10月25日

配慮の申請期日は8月3日で、出願開始の9月7日より1か月以上早く設定されています。

障害等があり受験時や入学後の配慮を希望する場合は、出願より先に申請してください。

参考:日本女子大学|総合型選抜(募集要項)

日本女子大学|学部 過年度入試結果

日本女子大学の総合型選抜(旧AO入試)の出願条件

日本女子大学の総合型選抜に評定平均値の基準はなく、9学科が語学の検定試験のスコアや海外での就学歴を出願条件にしています。

専願ではなく、他大学を併願している場合は所定の手続きで入学金を除く前期学費等を延納できます。

出願資格の対象は、高等学校・中等教育学校の卒業者と2027年3月の卒業見込者です。

高等学校卒業程度認定試験の合格(見込)者なども対象で、既卒者は卒業年次の制限なく出願できます。

英文・経済・心理・建築デザイン・食科・栄養の6学科で使えるのは、英語の検定試験だけです。

現代社会学科は英語以外の語学検定も認められ、教育学科と国際文化学科は海外での就学歴でも条件を満たせます。

英検は2級・準1級・1級のいずれかを受験してCSEスコア1950以上が条件で、級の合否は問われません。

英検以外にも、TEAP・GTEC・IELTS・TOEFL iBTなどの基準スコアで出願できます。

外国語検定試験の証明書で有効なのは、出願締切日から遡って2年以内(受験日が2024年9月15日以降)のものです。

参考:日本女子大学|総合型選抜(募集要項)

日本女子大学の総合型選抜(旧AO入試)の選抜方法

日本女子大学の総合型選抜は、第一次が書類審査、第二次が筆記試験と口述試験などで、試験科目は学科ごとに異なります。

第一次で全員が提出する自己アピールと志望理由書は、どちらも1,000字前後です。

学科によっては、学科別課題か外国語検定試験の証明書も提出します。

指定された書類以外の書類・資料は、評価の対象になりません。

学科筆記試験(試験時間)口述試験・面接・プレゼンテーション
日本語日本文学科適性検査(90分)口述試験
英文学科小論文(日本語・60分)口述試験(日本語)
歴史文化・現代社会・社会福祉・児童・被服・食科・栄養小論文(60分)口述試験
経済学科適性検査(60分)プレゼンテーション及び質疑応答
教育学科適性検査(60分)面接試験
心理学科なし口述試験
国際文化学科小論文(60分)プレゼンテーション及び質疑応答
数物情報科学科適性検査(60分)+小論文(40分)口述試験
化学生命科学科小論文(40分)+適性検査(60分)面接試験
建築デザイン学科空間表現(130分)口述試験

心理学科は筆記がなく、数物情報科学科と化学生命科学科は筆記を2科目受けます。

経済学科と国際文化学科はプレゼンテーション及び質疑応答で、資料・メモは一切持ち込めません。

経済学科は、その資料となる2枚以内の自己推薦書を出願時に提出します。

国際文化学科の発表は3分間で、英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語での発表も可能です。

合否は、学科ごとの試験結果と出願書類を総合して判定されます。

参考:日本女子大学|総合型選抜(募集要項)

日本女子大学の総合型選抜の過去問

日本女子大学の2027年度総合型選抜の募集要項には、出願時に提出する学科別課題の設問が全文掲載されています。

学科別課題を課すのは、日本語日本文学科・歴史文化学科・経済学科・児童学科の4学科です。

以下では、そのうち日本語日本文学科・歴史文化学科・児童学科の設問を、様式や提出方法の指示を省いて引用します。

日本語日本文学科

日本女子大学の日本語日本文学科の学科別課題は、卒業論文の執筆を想定した1,200字から1,600字以内の研究計画書です。

研究のテーマ・背景・方法を本文に含める指示があり、文章の作成に生成AIを使うことは禁止されています。

課題文の最初の段落と、選べる6分野は次のとおりです。

卒業論文の執筆を想定し、次の1~6の各分野から一つ選び、指示に従って、1,200字から1,600字以内(横書き)で「研究計画書」を作成してください。
1:古典文学 2:近現代文学 3:日本語学 4:中国文学・思想(漢文学) 5:図書館情報学 6:日本語教育学

歴史文化学科

日本女子大学の歴史文化学科の学科別課題は、3つの題材からどれかを選び、1,800字以上2,000字以内で書く小論文です。

卒業論文で探求したい事柄と関連させて書き、生成系AIで文章を生成することは禁止されています。

様式と提出方法の指示を除いた課題文は次のとおりです。

以下の3つから一つを選び、本学歴史文化学科で学び、卒業論文で探求したい事柄と関連させながら、1,800字以上2,000字以内で記しなさい。
末尾に解答の際に使用した参考図書・典拠を明示すること。
写真や図表を付け加えても構わないが、参考図書・典拠等の後に添付すること。
参考図書・典拠、写真や図表は上記の文字数に含めてはならない。
1.自身が生まれ育った地域、暮らしたことのある国(日本以外)、自身が関心を持っている国や地域等の歴史、文化、言語、宗教、思想や社会環境。
2.博物館、美術館、図書館、資料館、文書館等で自身が出会った文物。
3.成瀬仁蔵、広岡浅子、渋沢栄一、平塚らいてう、あるいはご自身の先祖や親族等で、本学ゆかりの人物。

児童学科

児童学科の学科別課題は、「発達」「創造・文化」「社会・臨床」の3領域から選んだ領域に関する図書を1冊読んで作成します。

図書は指定されておらず、3領域については専任教員の教育・研究活動やシラバスの講義内容を参考にするよう示されています。

日本女子大学が示す児童学科の課題文は、提出方法の指示を除くと次のとおりです。

児童学科における学びは、「発達」「創造・文化」「社会・臨床」の3つの領域で構成されています。
これら児童学の3領域から一つの領域を選び、それに関する図書を1冊読んだ上で、以下の内容について【様式3】を使用して作成してください。
(1)上記の3つの領域から、選択した領域
(2)選んだ図書についての書誌情報
(3)その図書の内容の要約(800字程度)
(4)その図書を選んだ理由(400字程度)
(5)図書の内容に対するあなたの考え(800字程度)

参考:日本女子大学|総合型選抜(募集要項)

まとめ

日本女子大学の総合型選抜は専願ではありません。

他大学を併願していれば入学金を除く前期学費等を延納でき、辞退すればその分が返金されます。

評定平均値の基準はなく、代わりに9学科が語学の検定試験や海外での就学歴を条件にした選抜です。

2026年度の第一次の書類審査の通過率は22%から100%まで開き、性格が学科でまったく違いました。

心理学科の通過率は22%、社会福祉学科は29%でした。

志望学科の第一次通過率と当日の試験科目を先に確認してください。

書類と当日のどちらに時間を配分するかを決めてから、準備を始めましょう。

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