東京都板橋区にキャンパスを構える日本大学医学部は、「自ら学び・考え・道をひらく」の「自主創造」を教育理念とした私立大学です。

利便性の高い都心にある点から、現役生のみならず地方の浪人生や再受験者にも人気があります。

「再受験の志望校に日本大学医学部を検討している」

「日本大学医学部が再受験に寛容か知りたい」

「再受験から合格するためのポイントをおさえておきたい」

そのような方のために、今回は日本大学医学部に焦点をあてて解説します。

再受験に必要な情報を集めて受験勉強をスタートさせましょう。

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日本大学医学部は再受験に寛容なのか

結論からお伝えすると、日本大学医学部は再受験に「厳しい」という見方が強いです。

再受験に対してどの位寛容であるかは、大学の再受験者の合格者数や合格率を見て判断できます。

日本大学医学部は、ほかの大学と比べて再受験者の合格者数や合格率が低い傾向にあります。

都心部にあり受験者が集中しやすい点なども、再受験に厳しい要因となっているのかもしれません。

しかし、再受験から合格者がいることも事実のため、然るべき対策を講じて再受験からの合格を目指しましょう。

日本大学医学部が再受験に寛容といえない理由①

以下では、日本大学医学部が再受験に厳しい理由を解説します。

まずは、年齢別合格者数のデータから22歳以上の合格者数がどの位いるのか見ていきましょう。

〇日本大学医学部:年齢別合格者数

年度現役生(18歳)19歳20歳21歳22歳以上
H3046名86名43名14名8名
H2948名73名46名27名18名
H2833名79名59名34名27名
H2741名80名52名20名30名
参考:文部科学省|緊急調査結果速報

22歳以上は、ほかの大学を卒業している方や社会人経験者が集中しやすい年代ですが、どの年も18歳の現役生と比べると少ない印象です。

平成30年は全体の合格者が197名ですが、22歳以上の合格者はわずか8名と、全体の約4%となっています。

このようなデータから読み取れるように、日本大学医学部は再受験に厳しい傾向が強いと考えられるでしょう。

日本大学医学部が再受験に寛容といえない理由②

日本大学医学部が再受験に厳しい理由はほかにもあります。

次に、22歳以上の受験者数と合格率のデータを見ていきましょう。

〇日本大学医学部:22歳以上の受験者数と合格率

年度受験者数合格率
H30876名0.9%
H29856名2.1%
H28921名2.9%
H27759名4.0%
参考:文部科学省|緊急調査結果速報

22歳以上の再受験者は毎年700~900名と多くの受験者がいますが、合格率は非常に低い水準です。

平成30年は0.9%と、1%を下回る結果に。

平成27年はかろうじて4.0%となっていますが、それでもほかの大学と比べると厳しいと言わざるを得ません。

再受験者に寛容な大学であれば、22歳以上の合格率が10%を超えることも珍しくないため、日本大学医学部がいかに再受験に厳しいかが窺えます。

日本大学医学部の入試情報

以下では、日本大学医学部の入試情報を紹介します。

再受験を検討している方は、以下より必要な情報をチェックしましょう。

倍率(2024年度)【N全学統一方式第一期】・志願倍率:21.77倍・実質倍率:19.20倍
【N全学統一方式第二期】・志願倍率:102.60倍・実質倍率:92.13倍
試験科目(一次試験)数学100、理科200、外国語100【計400】
試験科目(二次試験)数学60、外国語60、面接30【計150】
参考:2024年度入学者選抜結果
参考:一般選抜募集要項

日本大学の試験は「N全学統一方式」が採用されています。

N全学統一方式とは、同一試験日かつ同一問題で行われるため、医学部以外の学部や学科の併願が可能です。

日程は第一期と二期があり、医学部の募集人員は第一期が80名、第二期は15名となっています。

試験はそれぞれ一次試験と二次試験で、いずれも筆記試験が中心で、二次試験では面接試験が実施されます。

日本大学医学部に再受験で合格するポイント

ここからは日本大学医学部に再受験で合格するポイントを紹介します。

今回は3つに絞って解説するため、再受験を検討している方はしっかりおさえておきましょう。

数学:問題数が多く時間配分に注意

一次試験は全学部共通問題で解答はマーク式です。

試験時間は60分で大問6問で構成されており、1問10分以内で解かなくてはなりません。

試験範囲が幅広く問題数も多いため、一通りの典型問題に対処できる対応力が求められるでしょう。

時間配分を意識しながらスピーディーに解く計算力も鍛えておく必要があります。

英語:80%以上の得点率を目指す

数学同様に、一次試験は全学部共通問題で解答はマーク式です。

文法や語彙問題のほか、整序や読解などバリエーションが豊富で、過去の試験ではアクセント問題も出題されています。

全学部共通問題のため問題自体の難易度は高くはないものの、試験時間は60分と短く、速読力を鍛えることが鍵となります。

過去問題の演習を重ねながら80%以上の得点率を目指しましょう。

面接:幅広い質問に対応できるようにする

面接は15~20分程の個人面接です。

ポイントは日本大学医学部のアドミッションポリシーを理解しておくこと。

過去の質問では「日本大学の創設者」「チーム医療のメリットとデメリット」「友人ともめた時の対処法」など、幅広いテーマに沿った質問があります。

再受験を決めた理由や目指す医師像など、再受験者には質問を掘り下げてくることも想定されるため、イレギュラーな質問にも答えられるようにしておきましょう。

日本大学医学部の再受験まとめ

本コラムでは日本大学医学部の再受験について解説しました。

日本大学医学部は22歳以上の合格者が現役生と比べると少ないこと、合格率も5%未満である点から、再受験を目指すには「厳しい」ハードルであることを覚悟しなくてはなりません。

しかし、年齢や浪人回数で差別するような大学でもないため、前向きな気持ちで受験対策に取り組めば合格圏内にも手が届くでしょう。

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関連コラム:医学部の再受験に寛容な私立・国公立大学は?社会人におすすめの大学や判断ポイントも解説

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