高知大学医学部の始まりは1976年10月。高知医科大学として開学したことをきっかけに、長年に渡り地域医療に貢献する医師や医療従事者を輩出しています。

「一度ほかの大学を出たけど医師になるために高知大学医学部に入りたい」と、再受験を目指す人が気になることは、大学側がどの程度再受験者に対して寛容なのかではないでしょうか。

本コラムでは高知大学医学部の再受験に対する寛容度やデータから読み取る寛容度について紹介します。

記事後半では高知大学医学部の入試情報や再受験から合格を目指すポイントも解説しているため、ぜひ最後まで目を通してください。

高知大学医学部は再受験に寛容なのか

国公立大学医学の再受験の寛容度を「とても寛容」「比較的寛容」「厳しい」の3段階に分けた場合、高知大学医学部は「比較的寛容」であると考えられます。

22歳以上の再受験の合格率が10％以上は「とても寛容」に分類され、10％以下を下回る大学は「比較的寛容」もしくは「厳しい」に分類されています。

また、香川大学と徳島大学の再受験も高知大学同様に「比較的寛容」です。

愛媛大学だけは「厳しい」にカテゴライズされていますが、高知大学を筆頭に四国の国公立大学医学部は再受験しやすいといえるでしょう。

高知大学医学部が再受験に寛容といえる理由①

目指す大学が再受験に対して寛容であるかは、年齢別の合格者数を見ればある程度判断できます。

ここでは高知大学医学部の年齢別合格者数を見ていきましょう。

〇高知大学医学部：年齢別合格者数

年度	現役生(18歳)	19歳	20歳	21歳	22歳以上
H30	33名	53名	9名	5名	10名
H29	36名	48名	19名	5名	4名
H28	27名	59名	15名	8名	5名
H27	35名	45名	15名	5名	11名

平成27年から平成30年までの年齢別合格者数は上記の通りです。

22歳以上の合格者数は平成28年が5名、平成29年は4名とやや少ない印象です。

平成28年の合格者総数は114名で22歳以上の合格者の割合はおよそ4％。平成29年の合格者総数は112名で22歳以上の合格者の割合はおよそ3％です。

ただし、平成27年は22歳以上の合格者が11名で全体のおよそ10％、平成30年は22歳以上の合格者が10名で全体のおよそ9％を占めています。

合格者が少ない年があるものの、10名を超える22歳以上の合格者がいるため、高知大学医学部は再受験に比較的寛容と判断できるでしょう。

高知大学医学部が再受験に寛容といえる理由②

高知大学医学部が再受験に寛容といえる理由はほかにもあります。22歳以上の受験者数や合格率を見ても判断できます。

以下では、22歳以上の受験者数と合格率を表でまとめたので参考にしてみてください。

〇高知大学医学部：22歳以上の受験者数と合格率

年度	受験者数	合格率
H30	29名	34.5%
H29	39名	10.3%
H28	45名	11.1%
H27	48名	22.9%

高知大学医学部の平成27年から平成30年までの22歳以上の受験者数と合格率は上記の通りです。

平成28年と平成29年は10％台ですが、平成27年と平成30年は20％以上と高い合格率となっています。

平成30年に至っては34.5％と、22歳以上の3人に1人が合格を手にしている計算です。

年によって異なるものの、高知大学医学部は再受験しやすい大学といえるでしょう。

高知大学医学部の入試情報

高知大学医学部に合格するためにはどの程度の偏差値が必要なのでしょうか。また、倍率がどの程度なのかも気になる所です。

以下では、高知大学医学部の偏差値や倍率、試験科目などの入試情報を表でまとめたので参考にしてみてください。

偏差値	62.5～65
倍率（2024年度）	・志願倍率：7.43倍 ・実質倍率：5.07倍
試験科目（共通テスト）	国語200、地歴・公民100、数学200、理科200、外国語200、情報50【計950】
試験科目（個別試験）	数学300、理科300、外国語300、面接100【計1000】

高知大学医学部の偏差値は62.5～65です。

医学部の偏差値としては65～70の偏差値が多い中で、挑戦しやすい大学といえるのではないでしょうか。

また、志願者数を募集人数で割り出す志願倍率は7.43倍、実際の受験者数と合格者で割り出した実質倍率は5.07倍と、国立大学医学部では標準的な倍率となっています。

試験は共通テストと個別試験の2段階で行われます。

共通テストと個別試験共に各科目の配点が高く、苦手科目を克服して高得点を狙わなくてはなりません。

個別試験では面接試験も課されるため、筆記試験だけではなく面接対策も重要なポイントとなるでしょう。

高知大学医学部に再受験で合格するポイント

高知大学医学部に再受験で合格するためには、いくつかのポイントをおさえておく必要があります。

以下では、高知大学医学部に再受験で合格するための3つのポイントを紹介します。

基礎から見直す

再受験の方こそ基礎から見直すことが大切です。

大学卒業から時間が経てば経つほど学力は落ちていきます。現役生同様の学力は既にないものと判断し、中学や高校の基礎から見直すようにしましょう。

医学部受験の試験では、応用力が試される難易度の高い問題が出題されます。

応用力を身に付けるには基礎を固めることから。基礎が固まってこそ、医学部受験に出題される応用問題にも対応できるようになります。

積極的に模試を受験する

再受験の方は積極的に模試を受験しましょう。

参考書や問題集を解くだけでは「頑張ったつもり」になりがちで、客観的に自身の実力を見直すことはできません。

予備校が定期的に募集している大学模試であれば、自分の実力を可視化でき、さらに得意科目や苦手科目を明確にすることができます。

時間に余裕がある方は月に1回、余裕がない方でも月2回を目安に、積極的に模試を受けるようにしましょう。

面接対策：面接対策を行っている予備校に通う

高校に通っている学生であれば学校で面接対策を行ってくれますが、再受験の場合は簡単ではありません。

面接対策にもっとも効果的なことは誰かに面接官役を頼んで行う「模擬面接」ですが、面接官役を頼める人がいない場合は予備校通いを検討してみましょう。

予備校は試験対策の為の勉強を行う場所のイメージですが、予備校によっては面接対策も行ってくれます。

自宅や職場の近くにある予備校を探して面接対策を行ってくれるか問い合わせてみましょう。

高知大学医学部の再受験まとめ

本コラムでは高知大学医学部の再受験への寛容性について説明しました。

高知大学医学部は22歳以上の合格者が多数おり、また、年度によっては22歳以上の合格率が高く、再受験しやすい大学であると判断できます。

確実な合格を目指すなら予備校通いがおすすめですが、仕事との両立が困難である場合はアガルートメディカルがおすすめです。

アガルートメディカルでは「志望校に応じた、あなただけの個別対策カリキュラム」を作成。

受験校に合わせて、共通テスト・小論文・面接対策を行うため、医学部合格に向けて最短距離で学習を進めることができます。

映像授業は自宅から受けることが可能のため、会社帰りに予備校に通う必要がありません。ぜひ資料請求から始めてみてください。

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