ノースウェスタン大学の経営大学院は、「ケロッグ経営大学院」という名称です。

ご想像の通り、コーンフレークで有名なケロッグ社に関係しています。ケロッグ社元社長の多大な寄付によりこの名称に変更されました。

ケロッグは、アメリカのイリノイ州エバンストンにキャンパスがあり、2008年に創立100周年を迎えた歴史ある名門校です。ハーバードやスタンフォード、ウオートンといったアメリカのトップスクールに並び最高評価を受けているスクールで、国際的にも最も有名なビジネススクールのひとつでもあります。

このコラムでは、ケロッグのMBAの難易度や学費、卒業後の年収レベル等について詳しく解説していきます。

このコラムでケロッグ・ビジネススクールのMBAについてわかること
  • どのくらい難易度が高いのか
  • 特徴や学費
  • 卒業後のキャリア・年収レベル
  • 入試内容

GMAT公式問題集を日本語で解説

Verbal分野が苦手な方におすすめ

回数無制限で講師に質問できる

ノースウェスタン大学MBA(ケロッグ)の特徴

ケロッグといえば、「マーケティング」というほどマーケティングに圧倒的な強みを持つのが特徴のスクールです。

有名なマーケティング理論を打ち立てたフィリップ・コトラーが籍を置いている点も特筆すべきでしょう。また、起業教育にも注力している学校です。

後述のクラスプロフィールでもわかりますが、アメリカのMBAの中でもケロッグは、女性比率と留学生比率が多いことにも特徴があります。このように多様性を重んじているスクールなので、卒業後も、グローバルで多様化した今日のビジネス環境でリーダーシップを発揮できる経験ができるでしょう。

ケロッグでは、この多様性を活かし、授業の多くはグループワークで行われます。

グループの協調性も重視しているので、アメリカのMBAで一般的に想像されるような、授業で激しいディベートを戦わすというより、和を重んじる日本人でも学びやすいカルチャーがあると言われています。 

また、ケロッグにはSTEM認定の専攻であるManagement Scienceがあります。

STEM (Science、 Technology、 Engineering、 and Mathematics)認定の専攻を履修することで、卒業後にビザなしで働ける期間が長くなる(最長3年)メリットが得られます。その間に採用もされやすくなりますので、アメリカで就職を考えている方には外せないポイントと言えるでしょう。

ノースウェスタン大学MBA(ケロッグ)で学ぶことでどのくらいキャリアアップに貢献してくれるのか

ケロッグの卒業生が就職するトップ5の領域は、IT、ヘルスケア、コンサルティング、金融、そして消費財です。

マーケティングに強いスクールというだけあり、消費財というMBAの卒業生の進路としては珍しい領域が注目すべき点です。

卒業生の平均給与ですが、$164,000(2023/5のレートで約2200万円)です。日本人の平均年収が400万台ですので、30歳そこそこで得る給与としては破格と言えるでしょう。

この理由は、給与レベルの高い業界であるコンサルティングや金融に多くの卒業生が職を得ていること、そしてケロッグの卒業生に対する産業界の評価が非常に高いということがあります。

出典:https://www.kellogg.northwestern.edu/career/employer/employment-statistics.aspx

ノースウェスタン大学MBA(ケロッグ)のクラスプロフィール

ケロッグの最新クラスプロフィールについてまとめました。

入学者数については、アメリカのトップ校のハーバードMBAの入学者数が約1000人ですので、規模としては約半分です。

海外学生比率は38%、女性比率が48%と高めで、多様性重視のスクールと言えます。

年度2024
受験者数
入学者数503
合格率
女性比率48%
留学生比率38%
平均GPA3.7
平均年齢
平均勤続年数5
GMAT平均スコア(又は中間値)729
GRE平均スコア(又は中間値)162(Verbal)163(Quant)
TOEFL iBT/IELTS スコア最低要件100/7

ノースウェスタン大学MBA(ケロッグ)のランキング

主な評価機関のケロッグのランキングです。どの評価機関においてもトップランクの評価を得ていることがわかります。

評価機関(Global) 順位
FT5
QS16
Forbes3
EDUNIVERSAL10
Bloomberg4

 ノースウェスタン大学MBA(ケロッグ)MBAの入試内容

ここではノースウェスタン大学MBA(ケロッグ)MBAの入試内容として、受験資格と出願書類、そのプロセスについてまとめます。

受験資格

応募者は、以下の条件を満たしている必要があります。

  • 4年制大学の学位またはそれに相当する学位
  • 2年間の就労経験

出願書類

ケロッグ・ビジネススクール MBA出願に必要な書類・プロセスについてまとめました。

  • トランスクリプト(学業成績、GPA)
  • TOEFL or IELTS 英語テスト結果
  • エッセイ(2個提出)
  • 推薦状 (2個提出)
  • アプリケーションフォーム(受験申込書ーオンライン申請)
  • GMAT or GRE テスト結果
  • 履歴書
  • 動画エッセイ (3個提出)
  • 面接

ここでは、日本の入試ではなじみが薄いトランスクリプト(GPA)、エッセイと推薦状について解説していきます。

テストスコアの難易度については後のセクションで詳しく説明しますので、そちらを参照してください。

●トランスクリプト

大学での成績(GPA)を提出します。海外MBAでは日本と異なり偏差値方式はありません。

GPAの計算方式はこちらで解説していますのでご参照ください。

●エッセイ

志望動機・自己アピールを記載するもので出願において主要な評価対象となっています。

なぜMBAを志望するのか?に加え、なぜケロッグの MBAか? 自分のキャリアにどう紐付けるか? 等々、学校側は出願者が期待するレベルに見合うか、出願者がクラスで貢献できるかを判断します。しっかり自分の経歴の棚卸をここで行ってみてください。

何かをやりとげたストーリーを持っているか、またボランティアといった課題活動を行っていると書きやすいので、余裕のある方はそうした活動を行うのもプラスになるでしょう。

●動画エッセイ

ケロッグでは動画エッセイの提出を求めています。

他校でもあまりないユニークな形式ですし、アピールが一般的にあまり得意ではない日本人には多少やりにくいかもしれません。しかしながら、自分のパーソナリティを知ってもらうチャンスとも言えます。

本番の前に練習も用意されているので、落ち着いて、自分らしさを出せるように録画に臨んでください。

 ●推薦状

上司など会社関係からの推薦状が望ましいです。英語で作成する必要があります。

 MBAの応募書類や受験資格についてはこちらのコラムでも解説していますのでご参照ください。

関連コラム:MBA留学とは?費用や受験資格、適齢について解説

 ノースウェスタン大学MBA(ケロッグ)の学費

ケロッグの公式サイトによれば、学費と教材や家賃などにかかる費用は、1年目が$117,259(2023/5のレートで約1600万円)としていますので、2年間のフルタイムMBAでは、卒業までかかる費用の概算は日本円で約3200万円と推計できます。これはハーバードと比べても同等の額です。

ケロッグやハーバードのようなアメリカの私立トップ校は総じてコストが高いので、社費留学の方におすすめの選択と言えるかもしれません。

私費留学の場合、奨学金制度もありますが、通常の受験に必要な時間に加えて、奨学金取得のための労力も必要となってくるので、準備は多くかかると考えてください。

とはいえ、卒業後の平均給与が2000万以上ですから、2年で回収できる計算になります。自己投資としてはハイリターンと考えられるのではないでしょうか。

 ノースウェスタン大学MBA(ケロッグ)の難易度は? 

ケロッグ・ビジネススクールの入試の難易度について解説します。

GPA (学業成績)

ケロッグ MBAの合格ラインの平均GPAは3.7です。日本の大学生の GPAの平均は、2.4〜2.8程度と言われていますので、ケロッグではかなりの優秀な成績が求められています。

これに届かない場合でも、GMATなどのテストスコアやエッセイの内容でカバーできるケースもあるので、学業成績があまり良くない場合は他でカバーしていきましょう。

GMAT/GRE

GMATかGREのスコア提出が必要です。いずれの試験にも優劣はありませんが、合格者のGMATスコアの合格者平均が729、GREは162〜163ですので、ハーバードといったアメリカのトップ校と同等の数字であり、最高の難易度です。

TOEFL/IELTS 

ケロッグでは、TOEFLかIELTSのスコア提出が必要です。

TOEFLのスコアは、100以上、IELTSは7以上を求めています。この値はかなり高いレベルです。英語のコミュニケーションにほとんど不自由がないレベルの英語力が求められています。

日本でノースウェスタン大学MBA(ケロッグ)についてもっと詳しく知りたいなら?

ケロッグを受験するにあたり、自分にケロッグが合っているか研究することや、合格者の受験体験を知ることは合格のキーともなりえます。日本でケロッグについて情報収集できるサイトをまとめました。

在校生サイト

Kellogg School of Management

ケロッグのMBAプログラムに在籍している日本人が中心となり作成されているサイトです。

在校生による学校説明会も日本語で行われていますので、実際の学校生活がイメージしやすいです。

ケロッグ受験を検討されている方は、合格者の受験体験記も参考になるでしょう。全て日本語でケロッグについて情報収集できるので、まずはこのサイトを参照することをおすすめします。

同窓会サイト

ケロッグ・ビジネススタイル・ジャパン

ビジネス情報中心のサイトです。

受験情報というよりは、ケロッグの「考え方」について学ぶことができるので、なぜケロッグで学びたいか?といったエッセイ作成のヒントになるかもしれません。

ケロッグ公式サイト

Home | Kellogg School of Management (northwestern.edu)

ケロッグの最新の受験情報についてはこちらの公式サイトで必ず確認するようにしてください。

まとめ

ケロッグのMBAは、一般的に日本では、ハーバードや、スタンフォードに比べると知名度が低いかもしれません。

しかしその難易度は最高レベルであり、ランキングを見ても世界トップランクのビジネススクールであることは間違いありません。またマーケティングに圧倒的な強みを持つので、卒業後にマーケティングに関連する分野を希望している方にはキャリアアップも十分期待できるでしょう。

海外MBA進学にあたって全ての基礎になるのは英語です。

進学の決意ができた人は、まずは英語の学習/英語テストのスコアメークに注力されることをおすすめします。独学で自信の無い方は予備校に通うのも効率的な方法でしょう。

そして、在校生の情報サイトなどでリサーチを行い、在学生や卒業生の経験から良いところを積極的に吸収しましょう。

自分の経験やスキルの棚卸を行い、将来の目標を考え、なぜケロッグのMBAなのか十分検討してください。そうした作業を行うことでエッセイや面接の内容に説得力が増し、他の候補者と差別化が図れます。

以上を参考にケロッグ合格を勝ち取ってください!

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