中小企業診断士の2次試験に残念ながら落ちた場合、どんな形でリベンジを図ったらよいでしょうか?

せっかく苦労をして1次試験をクリアしてきたのに、2次試験で苦戦する人も多くいます。

この記事では、2次試験に受からない理由、そして見事2次試験を突破するためのノウハウについて解説します。

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中小企業診断士試験は難易度が高い

https://www.j-smeca.jp/attach/test/suii_moushikomisha.pdf よりアガルート作成

中小企業診断士の2次試験の合格率は約20%前後で推移しています。

一見、そこまで難しくないと思う方もいるかもしれませんが、受験者は全て1次試験を突破してきた、「選ばれし人達」です。

1次試験・2次試験をトータルすると約4%~8前後と、実は超難関資格です。

元々能力の高い人同士の戦いと言えます。

なので、中小企業診断士試験に受かる気がしない、落ちたかも、と考えてしまうのはある種自然なことです。

以下では、2次試験に受からない場合のありがちな原因と、次の攻略に向けたポイントをそれぞれ3つずつ紹介していきます。

※関連コラム:中小企業診断士の難易度や偏差値を解説!どれくらい難しい?

中小企業診断士試験の2次試験に受からない場合のありがちな原因

せっかく1次試験を突破し、あとひと山超えれば実質的に最終合格が見えてくる2次試験ですが、多くの受験生が以下のような原因で不合格になっています。

①出題パターンを把握していない

中小企業診断士2次試験には出題パターンが存在します。

しかし、1次試験をストレート合格した人などは2次試験の準備期間が少ないため、過去問答練中心になりがちです。

いきなり過去問にトライすると、どう正解を導き出せばよいか分からないまま、不合格になっていることが多いようです。

②与件を無視する解答傾向

中小企業診断士2次試験の冒頭には、企業を取り巻く内外部の環境条件が、「与件」として綿々と綴られています。

この与件に反した戦略提案を行った場合、どんな素晴らしい戦略提案を行っても、点数は0点です。

与件に反するということは、「人の話を聞かない」「現実を直視できない」コンサルタントと見なされるためです。

③高度な解答をしようとして自滅

中小企業診断士2次試験に最新のノウハウは必要ありません。

与件から想定される戦略のうち、最も妥当性の高い戦略に基づき改善提案を行えば合格です。

提案する戦術もベーシックなものでOKです。

特に、業界知識がある人などは、最新経営ノウハウを駆使して詳細な解答をしようとする傾向がありますが、その結果、与件から外れ、時間をロスし、不合格になるというパターンが多いようです。

次の2次試験に突破する3個のポイント

では、どんな点に気をつけて学習すれば中小企業診断士2次試験を突破できるのでしょうか?

①出題パターンと採点パターンの完全把握

まずは、2次試験の出題パターンを完全に把握しましょう。

2次試験の頻出出題パターンは「強み・弱みの分析」、「問題点(課題)・対応策」、「戦略提案」の3つと考えてよいでしょう。

つまり、実際のコンサルティングのパターンということです。

そして、対応策や戦略提案を行うときの留意点が、「一貫性」と「具体性」と「総合性」です。

一貫性

解答に矛盾が無いということです。

例えば、「ターゲットを絞ってターゲットニーズに応じた新商品を開発する」という戦略を掲げながら、「品揃えを総合化する」と表現した場合、矛盾が生じます。

具体性

例えば「顧客管理を徹底する」では、何をするのかわかりません。

「顧客の属性データと取引データをインターネット上で全社員が共有する」と表現すると、具体性が出ます。

総合性

特定の分野に偏らず、指定がない限り、総合的な提案を行うということです。

良く使う手が、マーケティングミックスの4つの要素を使って提案するなどの方法です。

②第三者によるミスの指摘

中小企業診断士の1次試験と2次試験の違いは、明確な正解があるかないかです。

1次試験は知識試験ですから、明らかな正解が用意されています。

しかし、2次試験の論述部分では確実な正解はありません。

そのため、自分の解答のどこが間違っていたかが把握しづらいという特徴があります。


そういった点に対する対処方法としては、通信講座の添削サービスなどに申込んで指摘してもらうのが最適な方法です。

③解答切り口パターンの事前準備

2次試験は与件の情報が膨大にあり、SWOT分析に相当な時間を要します。

その上で妥当な戦略や戦術を一から発想するのは理想ですが、与件の読み取りに疲労した脳では、なかなか困難です。

そこで、一般的な戦略パターンに応じて、解答の切り口を用意しておくと良いでしょう。

例えばアンゾフの成長ベクトルで「新市場開拓」が必要であるとした場合、「SNSを活用した若年層の開拓」や「卸や小売などの下流への進出」など、予め戦略ネタや戦術ネタを準備しておき、与件に合わせてリメイクしながら解答すると良いでしょう。

養成課程で中小企業診断士になるという手段も

中小企業診断士になるには、2次試験以外にも方法があります。

中小企業診断士の1次試験の合格者を対象として、独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営する中小企業大学校の中小企業診断士養成課程などを修了し、審査に合格すると、中小企業診断士の資格が得られます。

しかし、上記の養成課程の場合6ヶ月間、土日祝日以外全て研修期間で、学費も税込2,343,000円(2021年度秋期)必要となります。

2次試験を突破するか、養成課程を受講するかは考えどころですが、いずれにしても、中小企業診断士資格はコンサルティングに関する国家資格であり、実践的な資格です。

ぜひ勝ち取って、将来の役に立てましょう。

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