中小企業診断士を学習する場合、既に持っている資格や、学習中の資格が役に立つ場合があります。

そのことを知っているだけで、学習時間が削減出来たり、学習効果が高まったり、ダブルライセンスとして、将来の仕事の役に立ったりします。

この記事では、中小企業診断士の前に取っていると、中小企業診断士試験の学習に役立つ、関連資格を紹介します。

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中小企業診断士の前に取ると学習に役立つ関連資格

どんな資格が中小企業診断士試験に役に立つのか、関連性の強い順に、その内容を見ていきましょう。

日商簿記検定2級

この資格は、主に会社の経理業務に活かせる、日本商工会議所の公的資格です。

一般的に経理に必要な資格は3級程度といわれますから、2級になると、会計事務所などに勤務することのできるレベルです。

貸借対照表や損益計算書の構造を理解出来るため、中小企業診断士の1次試験科目「財務・会計」科目に直接活かせます。

実際のコンサルティングにおいては、簿記の基礎である勘定科目の意味の理解や、仕訳が出来る必要はあまりありません。

ただし、日商簿記2級を取得していると、財務・会計の土台部分から理解できるため、財務分析もスピーディーに解けるようになり、高得点が望めます。

ITパスポート

ITパスポートとは、もともと社内の情報システムの管理者である社内SEを想定した国家資格です。広くITが活用できるための能力が求められる資格です。

内容は、ストラテジ系といわれる経営戦略分野、マネジメント系といわれる管理分野、テクノロジ系といわれる情報技術分野に分かれています。

ITパスポートの学習内容は、中小企業診断士1次試験の「経営情報システム」に非常に酷似しているため、逆にITパスポートから事前学習した方が、スムーズに学習できる場合もあるでしょう。

さらに、ストラテジ系の分野は、経営戦略のセオリーも学習しますから、「企業経営理論」科目にも活かせます。

ビジネス実務法務検定2級

ビジネス実務法務検定とは、東京商工会議所が主催する、ビジネス分野に関する法律知識を問う公的資格です。

法律業務としては、弁護士が圧倒的に有名ですが、実際の企業の日々の法律問題に直接的に対応しているのは、企業の担当者です。

つまり、ビジネス実務法務検定は、日常的に発生する法律問題に社員レベルである程度対処できるようにするための資格といえます。

ビジネス実務法務検定2級は、中小企業診断士1次試験「経営法務」と非常に関連が深い内容になっています。

試験範囲もほぼ類似しており、ビジネス実務法務検定2級を学習していた人は、経営法務の過去問題から進むことも可能なほどです。

将来、中小企業診断士取得後、社内診断士として活躍する場合においても、相乗効果が高い資格といえるでしょう。

リテールマーケティング(販売士)2級

リテールマーケティング検定は、流通や商業を学ぶ、日本商工会議所の公的資格です。

この資格は、中小企業診断士1次試験科目の「運営管理」のうち、半分の問題量を占める「Ⅱ.店舗・販売管理」の分野に直結しています。

具体的には、店舗や商業舗施設に関する法律知識、店舗立地と出店方法、商業集積、店舗施設、商品仕入・販売、商品予算計画、商品計画、仕入計画、売場構成・陳列方法、価格設定、プロモーション、商品補充・物流、在庫管理、輸配送管理、流通情報システムなど、運営管理科目の出題体系や内容が、リテールマーケティング(販売士)2級の内容にそっくりです。

経済学検定(ERE)

特定非営利活動法人日本経済学教育協会が主催する、民間の資格です。

経済学を学ぶ学生や、自分の経済知識を高めたいと思っているビジネスパーソンが主に受験します。

この資格のうち、ミクロ経済学(消費者理論、企業の理論、市場の均衡、不完全市場・ゲーム理論)とマクロ経済学(経済統計・学説、消費・投資、金融・財政、経済政策、動学的分析)などの範囲が、中小企業診断士の1次試験「経済学・経済政策」科目に適合していて、この科目の内容そのものになっています。

結果は合否ではなく、スコアで表示され、7段階のランク(S、A+、A、B+、B、C、D)で判定されます。

中小企業診断士合格のためには、B+のレベルまで取得しておきたいものです。

経営学検定

経営学検定は一般社団法人日本経営協会が主催する、経営やマネジメントに関する資格です。

初級・中級・上級の3つのレベルがあり、初級は、4年制大学の2年生から3年生レベル、中級は中堅社員レベル、上級は経営幹部レベルといわれています。

中小企業診断士1次試験「企業経営理論」に関連が深い資格です。

検定自体あまりメジャーではありませんが、企業経営理論の基礎学習として有効であると言えます。

中小企業診断士としての合格を目指す場合は、ぜひ、中級以上のランクを目指すべきです。

まとめ

中小企業診断士の学習に関連性の強い資格について、具体的な関連内容を見てきましたが、いかがだったでしょうか?

これらの資格は、中小企業診断士ほどの難易度は無いものの、各分野に関しては有力な資格であり、尚且つ、中小企業診断士の試験合格にも直結するものばかりです。

ぜひ参考にしてみてください。

関連コラム:中小企業診断士とは?仕事内容や取得のメリット・なるまでの流れを詳しく解説

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この記事の監修者 hanbaishi

hanbaishi

【保有資格】中小企業診断士

ティ・ビー・シー受験研究会にて中小企業診断士講座の講師を務め、約60名以上の受講生へ指導歴を持つ。

専門学校で経営分野の教員をしながら、中小企業診断士試験の受験生に向けた有益な記事を執筆中。

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