2級建築施工管理技士の合格率は第一次検定が35.0%〜50.7%、第二次検定が32.0%〜53.1%程です。

合格率だけを見ると比較的高めではあるものの、一定の受検資格が定められていることや試験範囲が広いことを踏まえると、難易度は「やや難しい」といえるでしょう。

本コラムでは、2026年現在で公開されている最新の2級建築施工管理技士の合格率と難易度について詳しく解説します。

合格するための勉強方法も紹介するため、取得を検討している方はぜひ参考にしてください。

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2級建築施工管理技士の合格率・合格ラインは?

2級建築施工管理技士の合格率・合格ラインは?

2025年(令和7年)に実施された2級建築施工管理技士の合格率は、第一次検定の前期が45.0%・後期試験は36.3%でした。

また、第二次検定の合格率は32.7%と比較的高い水準です。

※参考:令和7年度2級建築施工管理技術検定結果表

第一次検定(旧:学科試験)の合格率

過去6年間における第一次検定の合格率は、35.0%〜50.7%で推移しています。

年度受検者数合格者数合格率
2025年(令和7年)後期22,803人8,285人36.3%
2025年(令和7年)前期13,049人5,878人45.0%
2024年(令和6年)後期22,885人11,550人50.5%
2024年(令和6年)前期13,664人6,588人48.2%
2023年(令和5年)後期27,116人13,387人49.4%
2023年(令和5年)前期13,647人5,150人37.7%
2022年(令和4年)後期27,004人11,421人42.3%
2022年(令和4年)前期13,474人6,834人50.7%
2021年(令和3年)後期32,128人15,736人49.0%
2021年(令和3年)前期13,074人4,952人37.9%
2020年(令和2年)32,468人11,366人35.0%
※2020年(令和2年)の第一次検定の実施は1回のみ
※参考:一般財団法人 建設業振興基金 施工管理技術検定

特に、2022年前期の合格率は50.7%と、過去6年間の中でも高い水準です。

2021年(令和3年)の制度改正により、第一次検定に合格して国土交通省へ申請すると「2級建築施工管理技士補」を取得できるようになったため、合格を目標に計画的な学習へ取り組む受検者が増えたことが合格率上昇の一因といえるでしょう。

一方で、2025年は36.3~45%程度にとどまっており、年度によって合格率に差が見られます。

こうした変動は、受検者層の違いによる影響が大きいと考えられるでしょう。

近年は制度変更などの影響で受検しやすい年もあり、実務経験が浅い方や、試験を試しに受ける方が増える傾向があります。

その結果、十分な対策ができていない受検者も増え、全体の合格率が下がりやすくなるケースもあります。

反対に、しっかり準備した受検者の割合が多い年は、合格率が高くなる傾向にあるといえるでしょう。

第一次検定の合格ライン

第一次検定の合格基準は、全体の60%以上の得点です。

ただし試験の実施状況や難易度を踏まえて変更する可能性があるため、試験を実施する一般財団法人建設業振興基金が公開する情報を確認しておきましょう。

第二次検定(旧:実地試験)の合格率

2025年(令和7年)に実施された第二次検定の合格率は32.7%でした。

なお、2025年より過去5年間における第二次検定の合格率は、32.0%〜53.1%で推移しています。

年度受検者数合格者数合格率
2025年(令和7年)18,320人5,991人32.7%
2024年(令和6年)19,283人7,851人40.7%
2023年(令和5年)21,859人6,999人32.0%
2022年(令和4年)14,909人7,924人53.1%
2021年(令和3年)15,507人8,205人52.9%
※参考:一般財団法人 建設業振興基金 施工管理技術検定

2023年の合格率が32.0%なのに対して2022年は53.1%になるなど、第二次検定は年度によって合格率に差があります。

なお、こうした合格率の変動は、第一次検定と同様に受検者層の変化が影響していると考えられます。

特に、第二次検定は実務経験の差や記述対策の完成度によって得点差が生まれやすいため、年度によっては合格率が低くなることもあるでしょう。

第二次検定の合格ライン

第二次検定の合格基準は、全体の得点が60%以上です。

ただし第一次検定と同様、試験の実施状況により調整される可能性があるため注意してください。

種別の合格率【仕上げ・躯体・建築】

国土交通省が公表している令和4年度のデータを見ると、2級建築施工管理技士第二次検定の種別の合格率は、建築が58.9%、躯体が52.5%、仕上げが47.1%です。

※参考:令和4年度 建築・電気工事施工管理技術検定(1級・2級) 「第一次検定(2級後期)」及び「第二次検定」合格者の発表|国土交通省

種別ごとに差はあるものの、いずれも合格率は50%前後となっており、半数程度の受検者が合格しています。

また、合格基準は第一次検定と同様に得点率60%以上です。

第二次検定では、「建築」「躯体」「仕上げ」の3つの種別から1つを選択して受検します。

試験では共通して問われる内容に加え、選択した種別に応じた知識が評価されるため、受検する種別に合わせた対策が欠かせません。

ストレートの合格率

2級建築施工管理技士のストレート合格率は、第一次検定や第二次検定の単体の合格率よりも低くなります。

第一次検定と第二次検定を同じ年度内に資格を取得するためには両方を突破する必要があるためです。

例えば、第一次検定の合格率が50%、第二次検定の合格率が40%の場合、単純計算では両方に合格できる割合は約20%となります。

また、第一次検定の学習に多くの時間を割いた結果、第二次検定対策まで十分に手が回らないケースも少なくありません。

そのため、実際には数字以上にストレート合格のハードルが高いと感じる受検者も多いでしょう。

ストレート合格を目指すのであれば、第一次検定の学習と並行して第二次検定の準備を進めることが重要です。

特に施工経験記述は早めの対策が効果的であり、記述する現場経験や文章構成を事前に整理しておくことで、試験直前の負担を軽減しながら効率的に学習を進められるでしょう。

2級建築施工管理技士の難易度は?

2級建築施工管理技士の難易度は「やや難しい」といえます。

第一次・第二次検定の両方の合格率が2〜3割しかないこと、第二次検定に一定の受検資格が定められていることなどが理由です。

ここからは、受検資格と試験内容の視点から2級建築施工管理技士の難易度を解説します。

受検資格から見る難易度

受検資格から見て、2級建築施工管理技士の難易度は「やや難しい」と考えられます。

理由は、第二次検定を受検するには実務経験が求められるからです。

以下にて、2級建築施工管理技士試験の受検資格をまとめました。

検定受検資格
第一次検定試験実施年度に満17歳以上となる者
第二次検定・2級建築施工管理技士 第一次検定合格後、実務経験3年以上
・1級建築施工管理技術検定 第一次検定合格後、実務経験1年以上
・1級建築士試験合格後、実務経験1年以上

第二次検定は実務経験を1〜3年積んだ受検者しかいないにもかかわらず、合格率は3〜5割にとどまっています。

現場で活躍している方が受検して半数以上不合格となる状況から、2級といえど油断できない試験といえるでしょう。

試験内容から見る難易度

試験内容から見ても、2級建築施工管理技士の難易度は「やや難しい」といえます。

難易度が高い要因は、試験範囲の広さです。

第一次検定は3科目、第二次検定は1科目から出題され、各科目の幅広い知識と実務経験をもとに正確に解答しなければ合格できません。

第一次検定の試験内容

第一次検定の試験科目は、以下のとおりです。

検定科目内容問題数解答数
建築学等建築学14問9問(選択)
共通3問3問(必須)
施工10問7問(選択)
施工管理法施工管理法(知識)10問10問(必須)
施工管理法(能力)5問5問(必須)
法規法規8問6問(選択)
※参照:令和7年度【後期】2級建築施工管理技士 第一次検定のみ受検 申請専用 受検の手引

第一次検定はマークシート式で、ほとんどの問題が四肢択一式での解答です。

出題範囲は広いですが、勉強時間を確保して知識を身につければ合格を目指せます。

ただし施工管理法の能力問題は五肢択一式のため、暗記だけでなく理解を深めておく必要があるでしょう。

第二次検定の試験内容

第二次検定試験の試験科目は以下のとおりです。

検定科目内容問題数解答数
施工管理法施工管理法(知識)2問2問(必須)
施工管理法(能力)3問3問(必須)
※参考:令和7年度 2級建築施工管理技士 第二次検定のみ申請用 受検の手引

第二次検定は、知識問題がマークシート式・四肢択一式です。

能力問題は記述式で、実務経験をもとに出題テーマに沿って文章で解答します。

実務経験者でも経験記述問題に苦労するケースが多く、難易度が高いとされる要因のひとつです。

過去問や解答例を参考に記述問題の対策をしっかり行わなければ、合格には繋がりません。

必要な勉強時間から見る難易度

2級建築施工管理技士に合格するために必要な勉強時間は、一般的に100〜300時間と言われています。

資格試験の中では比較的難しい部類ではないものの、一定の学習時間を確保する必要があるため、計画的な対策が欠かせません。

例えば、1日2時間勉強する場合でも、100時間であれば約1.5か月、300時間であれば約5か月ほどかかります。

初学者の場合や、仕事と両立しながら学習する場合は、さらに時間が必要になる可能性もあるでしょう。

そのため、余裕をもって半年ほど前から学習を始め、通勤時間や休憩時間などのスキマ時間も活用しながら、継続的に勉強を進めることが重要といえます。

1級・2級建築施工管理技士の難易度比較

建築施工管理技士の1級と2級を比較した場合、難易度が高いのは「1級建築施工管理技士」です。

第一次・第二次検定に合格しなければならない点や、全体の合格率が約2〜3割な点では、1・2級であまり差はありません。

しかし1級の第二次検定は2級よりも受検資格の条件が厳しく、場合によっては実務経験が5年以上必要です。

つまり1級の第二次検定の受検者は、2級よりも実務経験が長く専門的スキルをもっているにもかかわらず、合格率は2級とほぼ同水準となっています。

受検者のレベルの差があっても合格率に差がない状況から、1級のほうが難易度が高いといえるでしょう。

また試験内容に関しても、2級と比べて1級のほうがより深い知見が求められます。

例えば第二次検定の記述問題の場合、2級では施工計画時における自分の考えを述べる問題や専門用語の説明と留意事項を述べる問題などが出題されます。

対して1級の第二次検定では、工事全体の管理と指導監督の役割を担う監理技術者としての知識・経験が必要です。

マークシート式で解答する第一次検定でも、1級は2級よりも高いレベルの専門知識の問題が問われるため、2級よりも内容が難しいと考えられます。

2級建築施工管理技士に合格するための勉強方法

2級建築施工管理技士に合格するためには、「通信講座を活用したインプット」と「過去問演習によるアウトプット」を組み合わせた学習方法がおすすめです。

試験に合格するためには、1日2時間勉強する場合、長くて300時間÷2時間=150日(約5か月)、短くても100時間÷2時間=50日(約1.5か月)の期間が必要と言われています。

そのため、仕事などでまとまった勉強時間の確保が難しい場合は、スキマ時間をうまく活用した学習を意識しましょう。

独学で手探りのまま勉強を進めるのではなく、通信講座で重要ポイントを整理しつつ、過去問演習で出題傾向に慣れていくことが重要です。

通信講座でインプットしよう

通信講座を活用して、必要な知識を効率良くインプットしましょう。

仕事などで勉強時間が限られている方は、短期合格へのカリキュラムがすべて整えられている通信講座がおすすめです。

独学は低コストで学べますが、学習計画から教材の選定まで1人でしなくてはなりません。

また、学習途中でわからないことがあってもすぐに質問できる相手がいないため、モチベーションを保つことも難しいです。

通信講座であれば講師への質問制度が整っており、独学での対策が難しい記述式問題についての質問や相談も可能です。

学習スケジュールや進捗管理もしてくれるため、仕事が忙しくても効率的に合格に近づけます。

過去問でアウトプットしよう

必要な知識をインプットできたら、過去問演習でアウトプットしましょう。

2級建築施工管理技士は知識と能力が問われるため、理解を深めて正確な知識を身につける必要があります。

インプットだけだと暗記のみになってしまい、形式が違う問題や応用問題が出題された際に対応できません。

「過去問を解く→採点する→復習する」の流れを繰り返せば、検定の傾向や問題形式に慣れることができます。

さらに過去問演習は自分の実力のチェックにも役立ち、苦手分野の把握も可能です。

苦手分野はテキストや通信講座の動画講義で該当部分を見直し、重点的に学習すると少しずつ理解が深まります。

また、検定日の直前には、模擬試験を受けることが重要です。

模擬試験を受ける際には、なるべく本番と同じような環境にし、実際に検定時間を測りながら実施しましょう。

本番に近い環境を何度か経験しておけば、試験日当日でも緊張せずに落ち着いて受検できます。

まとめ

本コラムでは、2級建築施工管理技士の合格率と難易度について解説しました。

コラムの要点は、以下のとおりです。

  • 第一次検定の合格率は3~5割程度
  • 第二次検定の合格率は2.5割~5.5割程度
  • 2級建築施工管理技士の難易度はやや難しめ
  • 2級合格のために必要な勉強時間は100〜300時間
  • 通信講座を活用すれば効率的にインプット学習ができる

2級の第二次検定は受検資格に実務経験が必要なため、働きながら受検する方が多い傾向です。

日々の仕事が忙しいと、勉強時間の確保は難しいでしょう。

短時間で効率的に合格を目指すなら、アガルートの建築施工管理技士講座がおすすめ。

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